ひんやりした空気が気持ちよく感じられるこの頃。わが家では秋から冬にかけて、もっぱらホットワインを作って楽しんでいます。
鍋で作るホットワインはちょっと面倒だなと感じる方におすすめしたいのが、電子レンジで作るホットワインです。手軽にコップ1杯分から作れるので、ひとりで楽しみたいときにもおすすめですよ。
今回は、ホットワインの魅力を解説するとともに、電子レンジで作るオリジナルホットワインレシピと簡単おつまみをご紹介します。
- おうちで楽しむホットワイン
- ホットワインとは
- ホットワインの魅力
- ホットワインの作り方と注意点
- レンジで作る簡単ホットワインのレシピ
- レンジホットワインのレシピ(1) スイーツのような味わい「赤ワインでアップルシナモンホットワイン」の作り方
- レンジホットワインのレシピ(2) スッキリしたいときに「グレープフルーツホットワイン」の作り方
- レンジホットワインのレシピ(3) リラックスタイムに白ワインで「はちみつレモンホットワイン」の作り方
- ホットワインに合う簡単おつまみレシピ
- 「サーモンアボカドカナッペ(クラッカー)」の作り方
- 「生ハムクリームチーズとフルーツのピンチョス」の作り方
- 「ディップソースとソーセージ」の作り方
- ホットワインを楽しみやすい住まい
- バルコニーでのんびりした時間を過ごす
- 食器棚があればグラスを保管するのに便利
- カウンターキッチンがあれば広い空間で料理ができる
- おうちで気軽にホットワインを楽しもう!
おうちで楽しむホットワイン
ホットワインとは
「ホットワイン」は、赤ワインにフルーツやシナモン・クローブなどの香辛料、砂糖などを加えてあたためたホットカクテルの一種です。赤ワインを使ったホットワインはよく知られていますが、ヨーロッパでは白ワインやロゼワインで作られることもあります。
ホットワインで有名なドイツでは、11月中旬から開催されるクリスマスマーケットでもおなじみの飲み物ですね。
日本では和製英語のホットワイン、ドイツ語ではグリューワインやグリューヴァイン、フランス語ではヴァン・ショ、英語ではマルドワインと呼ばれています。
ホットワインは自宅でも簡単に作れ、ドイツでは各家庭の味があるといわれています。日本でも寒い季節になると、ホットワイン用にミックススパイスを販売しているのを見かけることも。
自作でホットワインを作ってみたいという方は、スパイス選びから始めてみても楽しめるでしょう。たくさんのスパイスをそろえるのが難しい場合は、市販のミックススパイスを使用すると気軽に飲めますよ。
ホットワインの魅力
ホットワインは、やはり寒い季節に飲みたくなるもの。ホットワインはあたためることによってアルコール分が蒸発し、適度なアルコール度数になります。
就寝前に飲むとスパイスの香りでリラックスでき、気持ちよく眠りにつけるのも寝つきが悪い私にとっては魅力的です。身体をあたためつつ、アルコールの効果もあいまってとても気持ちよく寝入れます。アルコール度数がほどよく下がるので、お酒が苦手な方でも取り入れやすいでしょう。
赤ワインに含まれるポリフェノールには、老化の原因を抑える抗酸化作用があるとされており、アンチエイジング効果を期待できます。スパイスやしょうがなどが入ったホットワインを飲むと身体を芯からあたためてくれるので、普段のリラックスタイムに限らず、風邪のひきはじめにもおすすめです。このように、寒い時期のホットワインには、魅力がたくさんあります。
ホットワインの作り方と注意点
ホットワインは、鍋にワインやスパイス、はちみつ、砂糖、フルーツを入れて、煮立たせない程度にあたためて作ります。レモンやグレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類を入れる場合には苦味が出るので、ワインがあたたまってから、飲む直前に入れるとおいしくいただけます。
ワインの表記に甘口・中口・辛口と種類がありますが、お好みで問題ありません。わが家ではお砂糖の量を控えられる甘口のワインで作ることが多いです。
ホットワインは調理して風味づけするので、多少酸味があったり、開栓してから数日経ってしまったりするようなワインでもおいしくいただけます。普段ワインを飲んでいる方であれば、飲みかけのワインをいくつかの種類を合わせてブレンドして作れますよ。
レンジで作る簡単ホットワインのレシピ
今回は手軽に作れるように、レンジでの作り方をご紹介します。ただし、注意点があります。加熱しすぎるとワインが沸騰し、中身が飛散することがあるのです。
レンジの機能を確認して、少しずつ加熱したり、口の広い耐熱容器で作ったりしてみてくださいね。
レンジホットワインのレシピ(1) スイーツのような味わい「赤ワインでアップルシナモンホットワイン」の作り方
スイーツのような香りと風味が楽しめるホットワインです。アップルパイの中身の甘いりんごが大好きな方は多いのではないでしょうか。そのような方におすすめのホットワインです。
先にレンジでホットアップルを作ります。鍋で作る手間を減らしつつ、簡単に作れますよ。
ワインを飲みながら、赤ワイン風味のホットアップルもいただけるので、食感も楽しんでみてくださいね!
調理時間:10分
材料(1杯分)
赤ワイン 150ml
りんご 8分の1個
砂糖 大さじ1
シナモンスティック 1本
作り方
1. りんご8分の1個の皮をむき、薄さ5mm角くらいに切って耐熱容器に入れる
2. 1の耐熱容器に砂糖大さじ1を加えて、600Wのレンジで2分あたためる
3. 出来上がったホットアップルをグラスに移す
4. あいた耐熱容器にワインをそそいで、600W のレンジで1分あたためる
5. ホットアップルが入ったグラスにあたたまったワインをそそぐ
6. シナモンスティックを添えたら完成!
シナモンスティックの代わりに、シナモンパウダーも使用できます。クローブやスターアニスというスパイスを加えれば、さらに味わい深くなります。
レンジホットワインのレシピ(2) スッキリしたいときに「グレープフルーツホットワイン」の作り方
ピンクグレープフルーツでさわやかに仕上げたホットワイン。フレッシュな柑橘類でスッキリ感を味わいながら、赤ワインとはちみつでホッとした時間を味わえます。
私は、休日のお昼に外の空気を味わいながら、グレープフルーツホットワインを飲んでいます。
調理時間:10分
材料(1杯分)
赤ワイン 150ml
ピンクグレープフルーツ 2分の1個
はちみつ 小さじ1〜2
作り方
1. グレープフルーツの皮と薄皮をむいておく
2. 耐熱容器に赤ワインとはちみつを入れて600Wのレンジで1分あたためる
3. あたたまったワインをグラスに移して、皮をむいたグレープフルーツを入れて完成!
ピンクグレープフルーツで作りましたが、お好みの柑橘類でも作れます。
柑橘類は皮ごとあたためてしまうと、苦味が出ます。しっかり皮を取り除いてからあたためたワインに入れると、フルーツの甘みが出てワインとなじんでいき、おいしく仕上がりますよ
レンジホットワインのレシピ(3) リラックスタイムに白ワインで「はちみつレモンホットワイン」の作り方
寝る前のリラックスしたいときに飲みたくなる、はちみつレモン。ホットワインでも楽しめます。身体があたたまり、寝つきもよくなるホットワインは風邪のひきはじめにもおすすめです。
はちみつを多めに入れると、アルコールの風味がやわらいで口当たりが優しくなります。
調理時間:5分
材料(1杯分)
白ワイン 150ml
レモン 薄切りスライス1枚
はちみつ 大さじ2分の1
シナモンスティック 1本
作り方
1. 耐熱容器に白ワインとはちみつを入れて、600Wのレンジで1分あたためる
2. グラスに移して、レモンスライスとシナモンスティックを添えたら完成!
白ワインのはちみつホットワインにしょうがをプラスすると、さらに身体をポカポカとあたためてくれます。体調や気分に合わせて材料を変えられるので、日々ホットワインを作っていくとレパートリーがどんどん増えていきます。
ホットワインに合う簡単おつまみレシピ
ホットワインを飲んでいると、ちょっとしたおつまみがほしくなってしまいますよね。
そんなときにおすすめの簡単おつまみレシピを紹介します。切って混ぜるだけだったり、ゆでるだけだったりと簡単なレシピなので、ぜひお試しください。どれもホットワインにぴったりのおつまみですよ。
「サーモンアボカドカナッペ(クラッカー)」の作り方
材料(2人分)
サーモン 50g
アボカド 2分の1個
クラッカー 8枚
マヨネーズ 大さじ1
粒マスタード 大さじ1と2分の1
塩 少々
パセリ 適量
作り方
1. サーモンをスライスする
2. アボカドを小さく切り、マヨネーズと粒マスタードを入れて混ぜ合わせる。塩味が足らない場合、塩を少々入れる
3. クラッカーの上に2のアボカドペーストとサーモンを乗せる
4. 仕上げにパセリをかけて完成!
「生ハムクリームチーズとフルーツのピンチョス」の作り方
材料(2人分)
生ハム 6枚
クリームチーズ 30g
フルーツ(キウイ・いちご・りんごなど) 適量
作り方
1. クリームチーズを1口サイズにカットす
2. フルーツを1口サイズにカットする
3. 生ハムを広げて、端にクリームチーズとフルーツを置く
4. 端から巻いて、ピックを刺したら完成!
「ディップソースとソーセージ」の作り方
材料(2人分)
お好みのソーセージ 4本
お好みの野菜 適量
ディップソース
●ケチャップ 大さじ1
●マヨネーズ 大さじ1
●カレー粉 小さじ1
●お好みで牛乳か生クリーム 小さじ1
作り方
1. ソーセージや野菜をボイルしておく
2. ●のディップソースの材料を混ぜ合わせて完成!
ホットワインを楽しみやすい住まい
おうちでよりホットワインを楽しめるよう、住空間にはこだわりたいものです。
バルコニーでのんびりした時間を過ごす
ホットワインを楽しむ場所は、おうちの中だけではもったいないです。バルコニーがあれば、外の空気を味わいながら気持ちよく過ごせるでしょう。
昼にはブランチとともにホットワインを並べてみたり、夜にはランタンなどを持ち出してキャンプのような雰囲気を味わってみたり。いつもとは違う空間で飲むホットワインは、よりリフレッシュさせてくれます。
雨の日でもルーフバルコニーであれば快適に過ごすことができるでしょう。季節を感じながらホットワインをたしなむ時間は、とても幸せです。
食器棚があればグラスを保管するのに便利
ホットワインを飲むようになると興味が出てくるのが、グラスやマグカップ。ただ、気分や雰囲気に合わせてグラスを購入していると増えていき、たとえお気に入りの物だとしてもかさばっていきます。
置き場所に困るグラスやマグカップの収納に便利なのは、やっぱり収納力がある食器棚。作りつけの食器棚であれば、キッチンとの雰囲気に合わせて設置してあるのでスマートです。置き型であれば自分の好みのものが置けるので、食器の量に合わせて買い替えられます。
グラスの高さに合わせた棚に収納しておけば、バーや喫茶店のような雰囲気になって気分が上がりますよね。
カウンターキッチンがあれば広い空間で料理ができる
ホットワインとおつまみを同時に楽しむのであれば、あたたかいうちに飲んだり食べたりしたいですよね。カウンターキッチンであれば、バーのカウンターのようにイスや空間をセットしておいて、調理したあとすぐにいただけます。
空間が広く取れるので、お友達やパートナーと一緒にホットワインやおつまみを調理できます。準備から片付けまで、流れるように作業できるカウンターキッチンは魅力がありますね。カウンターにお気に入りのワインを並べてもステキです。
おうちで気軽にホットワインを楽しもう!
わが家では、ホットワインをレンジで作れることを知ってから飲む機会が増えました。フルーツやスパイスも一緒に取れるので、健康に気を使いながらいただけるのも嬉しいところ。
ホットワインに出会ったきっかけは、クリスマスマーケットというイベントでした。ドイツ語である「グリューワイン」として売られていたものを、購入して飲んだのが初めての出会い。
ホットワインを知ってからは、赤ワインや白ワイン、シナモン、はちみつ、季節のフルーツなど、さまざまな材料で楽しめることを知りました。「今日はどんなホットワインにしようかな」とわくわくする時間が増えるきっかけにもなって、出会えてよかったと感じています。
手間をかけてじっくりと作っても、簡単に作ってもおいしいホットワインは魅力がたくさん。ひとりで過ごすリラックスタイムにも、家族や友人とともに過ごす時間にも、ホットワインで心も身体も休まりますように。