手作りのパンの香りが漂うキッチン。
オーブンから出てきた焼き目のついたパンはふわっと仕上がっていて、想像するだけで幸せを感じられます。
”パン作り”と聞くと、パンの生地をこねたり、発酵させたり、休ませたりと作業工程が多いイメージや、特別な道具や設備がないと作るのが難しいというイメージが先行してしまうかもしれません。
しかし、実際にパンを作ってみると、基本の作業工程の内容はどのパンもほぼ同じです。成型する形や、具材の種類によって途中の作業が変わりますが、何度かパンを作ってみると自分なりのパンの作り方が発見できます。
パン作りは趣味の時間を楽しみながら、家族のごはんを作ることができるので、子育てに追われて忙しいママにもおすすめです。
ぜひご自宅でパン作りを始めてみませんか?
平日も休日もパン作りをとことん楽しむ
子どもは何かを作るのが大好き! 一緒に作って充実した時間を過ごす
普段子どもと遊ぶ時間に、粘土遊びはしますか?
パン作りは粘土遊びのような”成形”という作業があります。粉と液体を混ぜ込むまでは難しいので、生地が1つにまとまり、発酵が済んでから、成形を子どもとすると、粘土遊びのように楽しめるのでおすすめです。
きれいなまん丸にまるめてみたり、ハートやお花の形を作ったりするだけでかわいらしく仕上がります。思い出作りができるので、家族のイベントとしてもおすすめです。
無心でパンを作るひとりの時間も大切にする
わが家には2歳と5歳の子どもがいて、平日は保育園に通っています。
そのため、平日にお仕事の休みがあるときは、パンをのんびり作るチャンス! 小麦粉、砂糖、塩、バターなどの計量から、混ぜたり、こねたり、成形したりと、すべて自分のペースで進められる時間を作っています。
コロンとした丸いフォルムがかわいらしいパン生地。最初は粉と液体が別々で扱いにくいところから、まとまってくると1つの生地になります。ぷにっとした感触も気持ちよく、癒やされること間違いなしです。
手間暇かけて完成したパンとともに、コーヒーや紅茶を入れて食べれば幸せなリラックスタイムになります。
もちろん、家族で食べたり、友人に分けてみたりと、さまざまな共有方法があるのもパン作りの魅力ですね。
自分たちで作って食べるから、おいしさも格別
季節のフルーツや、焼きそばやコロッケなどの具材がのっているパンは個性が豊かで、食べるのもわくわくしますよね。
しかし、大人も子どもも食べ物の好き嫌いは個人で違うので、同じものを食べるのが難しいことがあります。そんなときには子どもの好みに寄せることは考えず、大人も子どもも満足できるように好きな材料を準備してみましょう!
たとえば、しめじ、ブロッコリー、マヨネーズ、チーズをのせたお総菜パンを作るとします。子どもがしめじ嫌いだった場合、しめじをコーンに置き換えてみるだけで食感が変わります。
果物に好き嫌いがある場合、ベリー系は、いちご、ブルーベリー、ラズベリーなど種類が豊富にあるので酸味や甘味の好みに合わせて使うものを変えてみてはいかがでしょうか。
同じパンを作るときには、キウイ、マンゴー、桃など、季節で楽しめるフルーツを載せ換えるだけで年中楽しめますよ。
パンを作るときには最低限何が必要?
この写真は、実際にパン作りをするときに、わが家で使用している道具です。本格的にパンを作ろうと思ったときに買い足したのは、ガス抜き麺棒とスケッパーだけ。
木の麺棒と包丁で代用はきくのですが、ガス抜き麺棒とスケッパーがあると使い勝手がよくなるので、作業時間が短縮できます。
1.ボウル
透明なボウルでもステンレスボウルでも使用可能です。透明なボウルは、パンの生地の発酵状態が確認しやすいのでおすすめです。 2.オーブン
家庭用オーブンを使用しています。発酵機能も付いているので、発酵時間の管理にも便利です。 3.ミトン
熱い天板や、焼きあがったパンをつかむときに使用します。ふきんでも代用できますが、ミトンは手や腕を覆ってくれるので安心して作業を行えます。 4.クーラー
焼きあがったパンを冷ますときに使用します。 5.計量器
1g単位まではかれるスケールが理想的です。 6.スケッパー
パン生地の分割や成形するときに使用します。 7.木べら
粉と水分を混ぜる際に使用します。わが家ではシリコンスプーンを使用していますが、木べらの方がしっかりしているので混ぜ込むときに安定して使いやすいです。 8.ガス抜き麺棒
成形するときに使用します。生地が麺棒につきにくい上に、まんべんなくガスが抜けるので便利です。作業中にべたつきますが、木の麺棒でも代用可能です。 9.ふきん
生地を休ませるときや、分割や成形の際に乾燥させないためにぬれたふきんを使用します。
パンを作るときにあると更に便利な道具
1.温度計
水温をはかるときに使用します。 2.型 食パン型やケーキ型など、作りたい形がある場合には、オーブンの大きさに合わせて型を購入できると理想的なパンが仕上がります。 3.はけ
パンに卵を塗ったり、型にバターを塗ったりする際に、使用します。シリコンのものが100円ショップでも購入できます。 4.霧吹き
パン生地や包丁をぬらす際に使用します。
パン作りが初めての人は基本のパンを作るのがおすすめ!
主食としてもデザートやおやつとしても楽しめるのが、パンのいいところ。
はじめてパンを作るときにおすすめなのは、基本的なバターロールパンやコッペパンです。バターロールパンやコッペパンにはさむものをアレンジするだけで、主食にもスイーツにもなるので重宝します。
主食にするのであれば、焼きそばパンやコロッケパンがおすすめ!ボリュームが出て、腹持ちがよくなります。
スイーツのようにして食べるのであれば、フルーツジャムとバター、またはフルーツジャムとクリームチーズがおすすめです。ジャムやバターなどはすくってはさむだけなので、手軽に準備できますよ。
パン屋に通って自分が作りたいパンと出会う
近くのパン屋さんに足を運べば、バターロールパンや食パン、あんパン、クリームパン、デニッシュなどいろんなパンに出会えます。
中には自分が見たこともないような組み合わせの具材がのっているパンに出会うかもしれません。
気になったパンはネットで検索してみて、パンの由来や作り方を調べると面白いですよ。
実際に自分が作ったパンと、お店のパンを食べくらべるのも楽しいですし、作ってみたいパンに出会うために、あえてパン屋さんに行くのもすてきな時間です。
パン作りが趣味な人が理想とする家とは
パン作りに最低限必要な設備は「作業台」と「オーブン」
パン作りに必要なキッチンの設備は作業台とオーブンです。
・パンの生地を作るための準備や計量する作業
・パンの生地を混ぜたり、こねたりする作業
・パンの生地を休ませたり、分割したり、成形したりする作業
すべて作業台ですることです。専用のものでなくても、ダイニングテーブルを作業台にしたらいいので、難しく考えなくても大丈夫です!
生地をのばしこねるときには、広いスペースを必要とするので、”作業台”という言葉で表現しています。アルコールスプレーなどで消毒してから作業できると安心ですね。
オーブンは、パンの生地の発酵や、焼くときに使用します。室内でも発酵は可能ですが、温度が一定ではないので発酵に時間がかかってしまいがちです。
最近のオーブンは焼きむらがなく、機能が優れているものが出ていますね。温度調節や、タイマー機能として使用できるのでわが家では欠かせない家電です。
これから先、長く住むことを考えると、おしゃれでスタイリッシュなものを求めたいですし、ダイニングテーブルの”作業台”と、後付けの家電の”オーブン”をさらに使いやすくしたいと考えた結果、カウンターキッチンとビルトインオーブンが理想的だということにたどり着きました。
どちらも備え付けになるだけで掃除や後片付けが楽になります。ダイニングテーブルは、足の作りがしっかりしていないと、パンの生地をこねているときに揺れて不安定になってしまいます。カウンターキッチンは、設置してあるので安定していますよね。
ビルトインオーブンは、キッチンに埋め込んであるタイプのオーブンです。
通常の家電だと、オーブンの上下左右、前後、庫内と拭き掃除するところがたくさんあるのですが、ビルトインオーブンだと、見た目もスタイリッシュで、掃除するのも表の扉と庫内で済みます。
食材を収納するためのパントリーに加えて、カウンターキッチンとビルトインオーブンがあったら、パン作りするには理想的なおうちですね。
材料をストックするのに便利なのは「パントリースペース」
パンを作り続けて、キッチンに必要な設備は作業台とオーブンだということにたどり着きましたが、人間は欲深いもので、「これがあったら便利だろうな」と感じるものがどんどん増えていきます。
パン作りに必要な材料を買っていると、あふれんばかりの量になって、冷蔵庫に収まりきらず、備え付けの棚でも収まらないことが増えてきました。
食材の置き場に困ったときに必ず欲しくなるおうちの設備。それは”パントリー”です。
パントリーとは、食材などを収納できるスペースのことをいいます。
戸棚のようなものもあれば、ちょっとした小部屋になっていて長期保存できる食材を置いておける場所で、ドライフルーツやナッツ、未開封の強力粉やお砂糖などの粉類を置いておくのに最適です。
次にどこかに移り住むときには物件の条件に”パントリー”を入れたいです。
たとえ夫に止められようとも、「パントリーがあったらおいしいごはんもたくさん作る気になるし、防災の面でも安心でしょ?」と主張します…!
今回の記事では、「パン作り」の楽しみ方や、理想的なキッチンのお話をしてきました。
みなさんお好きなパンの種類や、食感、具材などがあるかと思います。スーパーやコンビニでも毎月のように新商品が出ていますし、パン屋さんでも季節ごとに違った風合いのパンに出会えます。
少しでも気になるパンに出会ったら購入して食べてみて、メモを取ってみてください!
実際に食べたり、調べてみたりすることで、次に作るパンのアイデアにつながりますよ。私自身、これから出会う新しいパンが楽しみです。
ぜひ、お気に入りのキッチンで、毎日のリラックスタイムに「パン作り」を加えてみてください。
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