千葉県白井(しろい)市は、都心部から30kmほどの距離にありがなら、豊かな自然が残っている閑静な街です。千葉県の形を模したキャラクター、チーバ君でいえば、目と鼻の間くらいの場所に位置している街が白井市です。
今回は、白井市に住み、都内に通勤している私が、実際の住みやすさや生活スタイルをお伝えします。
千葉県白井市の基本情報
白井市は、平仮名の「へ」のような形をした街で、鉄道の駅は、北総線の西白井駅と白井駅の2つです。
2つの駅は自転車で10分ほどの距離のため、どちらの駅を利用しても同じように生活ができます。
まず、白井市はどんな特徴のある街なのかをご紹介します。
梨の名産地!白井市の概要
白井市の人口は2023年7月時点で62,789人(出典:白井市)。千葉県の中では中規模の街です。西白井駅と白井駅には快速が乗り入れていませんが、各駅停車でも日本橋駅まで約40分、新橋駅までは約50分でアクセスできます。
大きな特徴は、全国で有数の和梨の産地であること。200を超える農家がさまざまな品種を生産しています。夏から秋にかけて、地元の直売所で採れたての梨が味わえます。直売所ではいわゆるB級品の梨が格安で売られていて、梨好きにはたまらない街といえます。
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白井駅と西白井駅は両方とも小さな駅ですが、駅から徒歩圏内にスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどがあるので、会社の帰りに、買い物をする場所に困りません。それぞれの駅に駐輪場があるため、自転車での通勤・通学にも便利です。
白井市沿線の住みやすさとは
私が白井市に住んだきっかけは、マイホームの購入でした。
日本橋方面にある職場へ、乗り換えなしで通勤できることに加え、白井市の環境のよさが決め手となりました。
環境のよさとは、自然が豊かであることだけではなく、徒歩や自転車だけでアクセスできる施設の多さも含まれます。将来的に車の運転が難しくなった場合でも、徒歩圏内に病院や図書館、スーパーがあれば、生活には困りません。その点、白井市は駅周辺に必要な施設が集まっているため、私や家族にとって理想的な街だったのです。
白井駅・西白井駅周辺の交通利便性
それでは、白井市内に所在する2つの駅を中心に、白井市の住みやすさをご紹介していきます。
白井市を走っている鉄道は、私鉄の北総線1本のみです。
しかし、西白井駅の隣にある新鎌ヶ谷駅は、北総線も含めた4路線が乗り入れるターミナル駅。新鎌ヶ谷駅で乗り換えることで都心だけではなく、船橋方面や埼玉県の大宮方面へアクセスできます。
電車以外の交通面では、白井市を東西に貫く国道464号、南北に貫く国道16号があります。どちらも幹線道路なので、車を利用した外出もスムーズに行えます。
白井市内を4つのルートに分かれて走っているコミュニティバス「ナッシー号」もあります。駅や市役所といった重要な施設だけでなく、隣の印西市にある千葉ニュータウン中央駅に停車するルートもあります。千葉ニュータウン中央駅から徒歩5分圏内にはイオンモール千葉ニュータウンがあるため、休日の買い物にもお勧めです。
白井駅・西白井駅周辺の買い物事情
西白井駅前には夜12時まで営業しているマルエツ、その2階に100円ショップがあり、普段の食料品は全てそろいます。マルエツ以外にも西白井駅から徒歩10分圏内にさまざまな商業施設があります。
西白井駅周辺のスーパー
・「マルエツ」 徒歩約1分
・「ウエルシア」 徒歩約4分
・「マツモトキヨシ」 徒歩約3分
・「セブンイレブン」 徒歩約5分
・「ランドローム フードマーケット」 徒歩約6分
・「ダイソー」 徒歩8分
・「しまむら」 徒歩約9分
ドラッグストアのウエルシアは、24時間営業です。仕事が遅くなった日の買い物や、子どもの急な発熱時には心強い存在です。西白井駅から自転車を使えば、ベルクやケーズデンキ、DCMにも10分から15分ほどの距離です。
白井駅・西白井駅周辺の自然や公園
駅から徒歩で4分ほどの距離に、「離山児童公園」と「七次第一公園」があります。
離山自動公園は、ブランコや遊具のあるコンパクトな公園なのに対し、七次第一公園は大きな広場が魅力です。
私のお気に入りの公園は駅から少し離れた場所にある「大山児童公園」です。
大山児童公園は、やや小ぶりな公園ですが、ブランコや遊具に加え、土が盛られた丘が中央にあるのが特徴です。丘には、鎖を伝って登れるようになっていたり、土管の中を通って反対側に出られるようになっていたりします。丘以外にも、土管が地面から生えているので、運動が好きな子どもにとってはたまらない公園です。
白井駅・西白井駅周辺の公共施設
駅前には西白井複合センターがあり、市役所の出張所や図書館、児童館などが入っています。
白井市役所自体にも西白井駅から自転車を使うか、白井駅から徒歩でアクセスできます。市役所に併設されている白井市文化センターには、プラネタリウムや56万冊以上の蔵書を誇る図書館があります。
駅から徒歩7分の場所には清水口小学校、さらに10分圏内には5つの保育園や幼稚園が集まっているなど教育機関が充実しています。通勤に駅を利用するお父さんやお母さんにはうれしいポイントです。
白井駅・西白井駅周辺の病院
西白井駅の近くには、内科や歯科など10件ほどの病院があります。
駅からは徒歩10分圏内なので、子どもの急な発熱や自身の急病の際も安心して通院できます。
また、白井駅からは2つの総合病院が徒歩圏内です。
総合病院へは西白井駅からも自転車を使えば、10分から15分ほどで到着できます。その1つの白井聖仁会病院では、病気で保育園などに通えず、家庭でも保育が難しい場合に利用できる病児・病後保育室が設置されています。病院のスタッフが子どもの保育や看護を行ってくれるため、やむを得ず利用する際も安心して預けられます。
白井市の住まい事情
それでは次に、白井市の住まい事情を具体的にお伝えします。
白井市の家賃相場
白井市の家賃相場についてご紹介します。
私が利用している西白井駅の周辺で、ワンルームや1Kの家賃相場は4.52万円。ファミリー向けの物件は8.65万円と、白井市は千葉県の中でも比較的家賃が安い街といえます。(参照:LIFULL HOME'S 2023年8月1日時点)
白井市の特徴と魅力
私は白井市に住む前は、都内に住んでいました。そのため、都内に比べ白井市のメリットを多く感じています。
それでは、実際に住んでみて白井市のどのような部分に魅力を感じているのかお伝えしていきます。
①混雑することが少ない
都内と比べて、白井市は混雑することがあまりありません。
スーパーや病院、道路なども混雑することはまれです。都内ではスーパーのレジや飲食店ではとにかく並ぶイメージが強いですが、白井市ではほとんど並ぶことはありません。必要なものが必要なタイミングでスムーズに購入できるので、ストレスを感じる機会を大きく減らせました。
中でも、私にとって嬉しいのは毎日の通勤電車です。
西白井駅から北総線に乗ると、平日の朝でも高い確率で座席が空いています。始発となる印旛日本医大駅から西白井駅までの間には乗り入れている路線がないからです。そのため、利用者が沿線の住民に限られ、混雑状況が緩和されています。始発駅からの距離が比較的近いことも空いている理由の一つです。
職場から帰宅する際も途中から座れることが多くあります。都内から乗車した場合、船橋や幕張方面への乗り換え駅となる京成高砂駅で乗客が多く降りるからです。行きとは異なり、帰りは一度乗り換える必要がある場合もありますが、そのおかげで座って帰れることが多くあります。
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②空が広い
初めて西白井駅を利用したときの第一印象が「空が広い」でした。
電車から降りて駅から外に踏み出してみると、都内に比べて圧倒的に空が広く感じられます。
千葉県に山が少ないことに加え、白井市には大きなビルの数も少ないので、とても開放感があります。
都内で何年か生活をしてから、白井市に住むと改めて空の広さを感じます。視界を遮るものが少ないので、成田空港を離着陸する飛行機がよく見えます。着陸するコースによっては驚くほど大きく見えるので、飛行機が好きな子どもも大喜びです。
③街全体がフラットで移動しやすい
街全体に段差が少なく、ベビーカーや自転車での移動が苦にならない点も白井市の特徴です。
もともと、白井市が平野だったことに加え、千葉ニュータウンの造成に伴ってフラットな街づくりが行われました。そのため、車を持っていなくても、移動が苦になりません。
西白井駅や白井駅の特徴として、北総線の線路や道路を地面に埋め込むように設置されている掘割式が挙げられます。車や電車が半地下部分を走るような状態になるため、陸橋が不要となる上に騒音も遮断されます。線路や道路のあちら側とこちら側を行き来する際にも、階段を上がる必要がなく、スムーズな往来が可能です。
⑤車がなくても生活できる
白井市は生活に必要な施設が駅周辺に集まっており、徒歩でも快適に暮らせるコンパクトな街になっていいます。自転車があれば行動範囲も大きく広がり、印西市や鎌ヶ谷市といった隣の街へも気軽に遊びに行けます。
もちろん車があればさらに行動範囲は広がるため、持っていても損はありません。しかし、私は車が必要になったら、レンタカーやカーシェアを利用すればよいと思っています。キャンプや旅行に行くときは車を利用し、普段の生活は電車と自転車を利用するスタイルが、私は気に入っています。
⑥災害リスクが比較的低い
白井市は海に面していないうえに大きな河川もなく、山も少ないため自然災害に伴う、津波や山崩れといった危険が比較的低いともいえます。白井市を含めた千葉ニュータウン一帯が下総台地と呼ばれる地盤で、同台地は周辺より標高が高く、地震の発生源になりうる活断層が見受けられないという点です。
地震はどこでも起こる可能性があるため油断はできませんが、安定した地盤の上に街があるのは安心感があります。
⑦新幹線や飛行機の利用が楽
白井市を走っている北総線は、成田空港と羽田空港を結ぶ関東近郊でも珍しい路線です。成田空港へは約45分、羽田空港へは約90分とどちらへのアクセスも良好です。旅行時には大きな荷物を持って移動するため、両方の空港へ乗り換えなしで行けるのは、大きなメリットといえるでしょう。
さらに、北総線は都営浅草線を経由して京成線に入り、品川駅を通ります。品川駅では、東海道新幹線に乗り継ぐこともできるため、白井市の駅からは飛行機と新幹線の両方をスムーズに利用できます。
白井市は安全性と利便性が両立する街
白井市は、駅周辺にスーパーやドラッグストア、病院など生活に必要な施設がそろっています。また、鎌ヶ谷市や印西市へも、わずかな時間で行けるため、家族で出かける場所にも困りません。都内へも40分ほどで行ける上に日本橋や新橋などに乗り換えなしでアクセスできます。
家賃も比較的安く、街全体がフラットなので、子育て世代やシニア世代にとっても生活しやすい場所です。
車を持たない生活や都内まで乗り換えなしで座れる通勤も魅力的です。
梨が大好きだという人にも白井市はもってこいかもしれません。