港南区は、横浜市の南部に位置し、京急本線と横浜市営地下鉄ブルーライン、JR根岸線が通る交通利便性の高い地域です。主要駅の周辺にはさまざまな商業施設が立ち並び、日常の買い物面でも便利なエリアといえます。
私の夫が港南区に住んでいたことから、夫婦でよく遊びに行く場所です。この記事では、利便性と豊かな自然が共存し、閑静で住みやすさも兼ね備えた港南区の魅力を詳しくご紹介します。
横浜市港南区の基本情報
横浜市港南区の概要
港南区の人口と地理
港南区の人口は214,369人(2023年5月1日時点)。東京都心や横浜市中心部のベッドタウンとして大規模に開発された歴史があり、住みやすい団地や住宅地が整備されています。 横浜市の南部に位置しており、鎌倉市・横須賀市にも近接しているエリアです。戸塚区・南区・磯子区・栄区と隣り合っています。
交通利便性に優れる港南区
港南区を通る鉄道は3路線5駅で、主要駅は北東部にある上大岡駅です。京急本線と横浜市営地下鉄ブルーラインが通っており、大きなバスターミナルも備えています。京急の駅の中では、横浜・品川に次ぐ利用客数を誇るビッグステーションです。
駅周辺には京急百貨店やウイング上大岡、mioka(ミオカ)、camio(カミオ)、富士ショッピングセンターといった大型商業施設がいくつも並びます。飲食店や映画館、銀行、クリニックなどの生活利便施設も入っており、買い物や用事に困りません。
ブルーラインは、上大岡駅から西方向へ港南区を横切り、港南中央駅・上永谷駅・下永谷駅と停車します。港南区の主要施設があるのはブルーライン沿線です。港南区役所・警察署・消防署・休日急患診療所が港南中央駅近くに集まっています。
一方、港南区の南部にあるのは、JR京浜東北・根岸線の港南台駅です。こちらも駅周辺に大型商業施設が集まっており、港南区の主要駅の1つといえます。
港南台駅と上大岡駅にある行政サービスコーナーでは、区役所に行かなくても行政手続きができ、区の防災マップやゴミの出し方リーフレットといった生活関連情報を得ることも可能です。JR港南台駅周辺からブルーライン沿線のエリアへ出かける時は、直通の鉄道はありませんが路線バスで行き来ができます。
港南区の花”ひまわり”と関連活動
港南区の花”ひまわり”は、区制施行10周年(1979年)を記念して、区民からの公募で制定されました。『輝く太陽のもと、明るく、のびのび栄える”ヒマワリ”は「躍進港南区」を象徴するにふさわしい花である』という理由です。
ひまわりを通して交流している宮城県大崎市から貰った種から育ったひまわりの苗と、JA横浜花き部から貰ったお花を、上永谷駅前花壇に小学校の児童と地元町内会、商店会が一緒に植えるなど、港南区ではひまわりをシンボルとして、さまざまな活動が行われています。
子育て世帯として注目したいのは、区役所が展開する”港南ひまわり83(ハチサン)運動”です。小学生の登下校の時間帯である午前8時頃と午後3時頃に、地域の方も買い物や散歩など積極的に外出しようという運動で、地域ぐるみで子どもたちを見守っています。
私も子どもの頃、登下校中に近所の方が挨拶をしてくれると嬉しかったものです。行政がこうした取り組みをしてくれるのは、子を持つ親となった今、頼もしく感じます。
横浜市港南区の歴史
港南区は行政区再編により、1969年10月1日に南区から分区して誕生しました。かつての港南区一帯は、のどかな農村でしたが、江戸時代末期の横浜開港にともない、少しずつ開発が進みました。横浜の地場産業である「捺染」の製造工程では、かつては川の水が使われたため、大岡川や帷子川沿いには捺染工場がたくさん集まりました。
鉄道が通ると、横浜・東京のベッドタウンとして大規模な開発が行われ、田園地帯から住宅都市へダイナミックな変化を遂げました。港南台や上永谷は、このような宅地開発で誕生したニュータウンです。上大岡は、再開発が進む駅周辺と、昔ながらの産業が同居するエリアとなっています。
わが家から見た横浜市港南区の魅力
港南区の中でわが家になじみがあるのは、南部の港南台エリアです。ここは夫が昔住んでいたエリアで、今もよく遊びに行きます。豊かな自然に近いことが魅力ですが、駅周辺の利便性も見逃せません。
ここでは港南台を中心に、私たちが感じる港南区の魅力をご紹介します。
横浜市港南区の魅力(1)主要駅の利便性
港南区の主要駅のうち、私たちがよく知っているのはJR港南台駅です。大きなバスロータリーを囲むように、港南台バーズとイオンフードスタイル港南台店が並んでいます。
長年、港南台バーズと港南台高島屋・ダイエー港南台店が港南台駅のシンボルでしたが、ここ数年で変化がありました。ダイエーは2018年9月に、イオンフードスタイルとしてリニューアルオープンしています。地下1階に食品スーパー部門、1階には大きなフードコートがあり、子連れで買い回るのに便利です。
高島屋は2020年8月に閉店し、建物は港南台バーズが引き受けて、2021年4月にリニューアルオープンしました。衣料品や赤ちゃん用品、家電量販店などの大型店舗が入り、のびのびと買い物を楽しめます。
また、港南台バーズから連絡通路で行ける港南台214ビルは、行政サービスコーナーと映画館 ”港南台シネサロン ”が入っている施設です。駅周辺で大抵の買い物や用事が済んでしまう便利さは、上大岡駅とも共通する利点といえます。
港南台駅の周辺には、飲食店も多く並びます。中でも地元チェーンのとんかつ屋”かつ泉”は、休日ランチタイムには行列ができる人気店です。とんかつを注文するとすり鉢が配られ、ソースに混ぜる白ごまを自分でするのが特徴的で、息子が「なになに!?」と目を輝かせます。ジューシーだけど重さを感じず食べられるブランド豚”宝山豚”を使った、サクサク衣のとんかつが一番の売りです。
横浜市港南区の魅力(2)円海山の里山が近い
自然が好きな方にぜひ紹介したいのが、港南区の南西に広がる、 円海山を中心とする森と山です。港南台駅から徒歩圏内に山があり、気軽に山歩きを楽しめます。
港南区・栄区・磯子区・金沢区・鎌倉市にまたがる円海山周辺地域は住宅地に囲まれていて、標高は低いながらもれっきとした山です。初夏の暑い日も、山道で緑に包まれるとほんのり涼しく、リフレッシュできます。
円海山には、軽装の方から本格的な登山装備の方までさまざまな人が訪れますが、それほど混雑はしません。休日でも貸し切り状態で歩ける日もあって、利用しやすいと感じました。
山の中には案内板が各所に設置されているので、気をつけて歩けば迷うことはないでしょう。私たちは港南台消防出張所の脇から入山し、ぐるりと歩いて港南台側に戻ってくることが多いですが、鎌倉や金沢区へ抜けるルートもあります。
3〜4時間ほど歩くと、気持ちよくお腹がすくころです。私はよく山歩きの帰りに、駅周辺や途中の道沿いで飲食店を利用しています。先に紹介した‘‘かつ泉‘‘のほか、洋食屋”味楽亭”のオムライスがおすすめです。ふわとろの卵とほどよい塩気が、登山で疲れた体に染みわたります。
横浜市港南区の魅力(3)図書館の選択肢が豊富
港南台に住んでいた夫は、複数の図書館を利用しやすく便利だったといいます。本が好きな方や子育て中の方にとって、気になる話題ではないでしょうか。
まず、JR港南台駅より徒歩10分の場所にあるのが、港南台地区センターです。1階の図書コーナーでは、約1万冊の蔵書を閲覧でき、貸出もできます。横浜市立図書館の図書取次サービスも行われており、インターネットで予約した本の受取・返却が可能です。市立図書館の豊富な蔵書を身近で利用できるのは、大変魅力的といえます。
港南台中央公園は、移動図書館 ”はまかぜ号”が隔週で巡回に来るのが特徴です。本の貸出・返却だけでなく、横浜市立図書館カードの新規登録も対応しています。
横浜市立図書館に直接出向きたい場合は、本郷台駅にある栄図書館が便利です。駅から徒歩約13分でアクセスできます。
京浜東北・根岸線で横浜・東京方面に通勤通学の方は、途中下車で磯子図書館も利用可能です。JR磯子駅から徒歩約5分、磯子区総合庁舎の地下1階にあります。夫も電車通学をしていた頃、定期的に通っていたとのこと。駅からの道のりには坂もなく、立ち寄りやすかったそうです。
子育て中ならば、港南区内の港南図書館で、乳幼児や児童を対象とした”おはなし会”に参加するのも楽しそうです。横浜市立図書館18館の中で、図書館内での開催回数は2位、参加人数は1位(2022年時点)とのことで、充実しています。子どもの世界を広げてあげられるのではないでしょうか。 港南図書館の最寄り駅はブルーライン上永谷駅ですが、JR港南台駅からもバス1本で行けます。区内の区民利用施設と連携したおはなし会も展開されているため、通いやすい会場を探すのも良いでしょう。
生活スタイルに応じて、使い分けてみてください。
横浜市港南区の生活施設情報
横浜市港南区の主な公園・レジャースポット
先に紹介した円海山のほかにも、港南区には多くの公園や緑地があり、日々の散歩から休日のレジャーまで楽しめます。最も広い公園は、磯子区にまたがる久良岐公園です。ボール遊びが可能な自由広場や、遊具広場、展望台などが整備されているほか、桜や紅葉といった季節の風景も見どころです。
港南区と戸塚区にまたがる舞岡公園は、夫いわく”昭和時代の横浜の里山にタイムスリップできる場所”です。子ども時代に友人と自転車で訪れては、田んぼのあぜ道でカエルを探したり、トンボを追いかけたり、泥だんごを作って投げあったりして遊んだとのこと。本格的な里山は、小学生男子には魅力的だったようです。今も開園時間内に自由に散策できるほか、自然観察会や農業体験といった四季折々のイベントも開催されています。
さらに、25mプールや幼児プールを備えた”港南プール”は、1年中利用できる温水プールです。自由利用はもちろん、子ども向けから大人向けまで水泳教室も実施されています。夫も子どもの頃、自転車でよく泳ぎに行ったそうです。
〈港南区の主な公園・レジャースポット〉
・久良岐公園
・舞岡公園
・港南台バーズ
・日野中央公園テニスコート・野球場
・港南プール
横浜市港南区の主な公共施設
港南区役所をはじめとする主要な公共施設は、横浜市営地下鉄の港南中央駅に多くあります。上大岡からは地下鉄で、港南台からはバスで行き来できるエリアです。
〈港南区の主な公共施設〉
・港南区役所
・港南図書館
・横浜市港南スポーツセンター
・上大岡駅行政サービスコーナー
・港南台行政サービスコーナー
・港南区地域子育て支援拠点”はっち”
・横浜市港南国際交流ラウンジ
・地域ケアプラザ(港南台地域ケアプラザ 他8箇所)
・地区センター(港南台地区センター 他5箇所)
・コミュニティハウス(日限山コミュニティハウス 他6箇所)
横浜市港南区の病院(総合病院など)
港南区には病院や一般診療所、歯科診療所もたくさんあります。
港南区で最大の病院、済生会横浜市南部病院は、JR港南台駅から徒歩3分とアクセス良好。31の診療科と500の病床を持つ、横浜市南部の医療の中心を担う総合病院です。初診は原則として紹介状が必要ですが、身近にこのような病院があるのは頼もしく感じます。
人口10万人あたりの医療機関数も全国平均よりおおむね多く、かかりつけ医を探しやすい環境です。港南台駅から無料循環バスが出ている港南台医療モールは、12のクリニックと調剤薬局・検査センターが1つのビルに入っており、複数のクリニックを受診したいときに便利です。
〈港南区の主な病院〉
・済生会横浜市南部病院
・長田病院
・横浜東邦病院
横浜市港南区の住まい事情
横浜市港南区の家賃相場
ここでは港南区の家賃相場を、隣り合う区と比較してご紹介します。
〈1R~1DKの家賃相場〉
・港南区: 6.24万円
・南区: 6.72万円
・磯子区: 6.34万円
〈2LDK~3DKの家賃相場〉
・港南区: 13.36万円
・南区: 16.89万円
・磯子区: 22.23万円
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※家賃相場は毎週更新されます。
港南区の一人暮らし向け物件、ファミリー向け物件の家賃相場は、戸塚区・南区・磯子区と比較すると安いといえます。港南区は近隣の区と比べて、お手頃に住みやすい環境が手に入りそうです。
横浜市港南区のエリアの特徴と魅力
交通利便性を重視するなら上大岡エリア
港南区で最も栄えている駅は、上大岡駅です。京急本線と横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れており、鉄道のアクセスが便利といえます。
京急の快速特急利用により、横浜駅に約10分、品川駅に約28分で到着することが可能です。エアポート急行を利用すると、羽田空港第1・第2ターミナル駅まで約40分で着きます。 ブルーライン快速では、新横浜駅に約23分、戸塚駅に約8分の所要時間です。
交通便利なターミナル駅でありながら、駅周辺には再開発によって多くの商業施設が整備され、買い物面の便利さも魅力といえます。飲食店ひとつ取っても、手軽なカフェやファストフード店から、子連れで入りやすいファミリーレストラン、大人向けの居酒屋まで、色々と選べて困りません。息子と訪ねたときは、エレベーターや歩道が整備されて移動しやすいことも嬉しく感じました。
銀行やクリニックなどの施設もそろっており、駅前で大抵の用事は済ませられるでしょう。便利な都市生活を楽しみたい方に、おすすめのエリアです。
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子育てファミリーには利便性と自然のバランスが良い港南台駅エリア
港南台エリアは、国鉄港南台駅開業と前後して開発されたニュータウンです。駅の近くには大きな団地が複数あり、少し離れると閑静な住宅地が広がります。道幅が広く歩道も整備されていて、ベビーカーを押しても、小さい子ども連れでも安心して歩ける環境です。
JR港南台駅は、上大岡駅と並ぶ港南区の主要駅となっています。横浜・東京方面へのアクセスがよく、京浜東北・根岸線快速で横浜駅へ約25分、品川駅へ約51分で着くことが可能です。
駅周辺には大型商業施設だけでなく、学習塾が集まっているのも子育て世代には嬉しいポイントでしょう。普段使いできる公園が各所にあり、自然と触れ合える里山も近く、便利さと豊かな自然のバランスがよいエリアです。
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地元密着で落ち着いて暮らせる上永谷駅エリア
上永谷駅は、横浜市営地下鉄の快速停車駅です。横浜駅へ約18分、新横浜駅へ約28分、戸塚駅へ約4分で到着するので、都内に行くにも便利です。横浜市営地下鉄の車両基地があるため、時間帯によっては始発・終着駅となるのが特徴です。
駅前には商業ビル”ベルセブン”やイトーヨーカドー、ファミリー向けマンション、銀行、保育園、図書館などが集まっています。駅から少し離れたところにあるのが、丸山台の住宅地です。ここを貫くバス通りは、個性的な店が軒を連ねる丸山台いちょう坂商店街のメインストリートでもあります。
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横浜市港南区で ”便利”と ”自然”を楽しもう
港南区の主要駅には商業施設が充実し、行政サービスコーナーも設置されていて、買い物から行政手続きまで近くで済む利便性が魅力です。そして駅から少し離れれば、住みやすい住宅地が広がっています。
港南区は、主要駅の近くに緑地や里山があり、レジャースポットとしても楽しめるエリアです。自然の近くで便利に暮らしたい方は、ぜひ港南区で暮らしてみませんか?
PR・記事協力・素材提供:横浜市