兵庫県の南東部に位置する芦屋市は、穏やかな気候と豊かな自然が魅力の住宅都市です。芦屋と聞くと、高級住宅街のイメージを持っている方も多いのではないのでしょうか。
街全体に上品で穏やかな雰囲気が漂っていますが、芦屋市の魅力はそれだけではありません。大阪や神戸へのアクセスがよく、商業施設も充実しているので利便性もトップクラス。単身からファミリー、高齢者まで幅広い世代が住みやすいエリアです。
今回は、芦屋市に住んで3年目の私が、魅力と住みやすさについて詳しく紹介します。芦屋市への引越しを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
芦屋市の基本情報
芦屋市があるのは兵庫県の南東部で、大阪市と神戸市の中間に位置するベッドタウンです。
まずは、芦屋市の概要を紹介します。芦屋市の人口は2023年3月時点で約9万人。北は六甲山、南は大阪湾(瀬戸内海)に面しており、豊かな自然が織りなす景観が魅力です。
さらにJR芦屋駅は新快速の停車駅となっているため、神戸の中枢である三ノ宮駅には8分、関西最大のターミナル駅である大阪駅にも15分以内に到着します。
芦屋市は、高級住宅街のイメージそのままの落ち着きのある街並みが特徴です。芦屋市の条例により屋上広告とネオンサインは禁止で、看板の色合いや文字の大きさにも制限が設けられています。
また、条例で規制されているため、パチンコやゲームセンターなどの遊戯施設は1つもありません。したがって、どのエリアでも時間帯にかかわらず静かなため、穏やかな暮らしができます。
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芦屋市に住んでみた感想・気に入っているところ
芦屋市は自治体の制度や条例が整っているため、治安のいい場所として知られています。海や川が近く自然も多いので、景観も優れています。
私が芦屋市に住んでみた感想と、気に入っているところをまとめました。芦屋市への移住を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
芦屋市に住んでみた感想
私が芦屋市に住んだきっかけは、治安とアクセスのよさに魅力を感じたからです。実際に住んでみてからも、高級住宅街ならではの治安のよさを感じました。
独自に定める厳しい条例により、市内全域でパチンコやゲームセンターなどの営業が規制されており、繁華街で起こるような騒音やトラブルはまず見られません。ファミリー層が多く、住環境に恵まれているので、私も引越してきてから怖い思いをせず、穏やかに生活できています。
芦屋市は阪急・JR・阪神と3路線が利用でき、アクセスも良好です。JR芦屋駅は新快速停車駅のため、神戸の三ノ宮駅にはわずか8分、大阪駅にも15分以内に到着します。
大阪や神戸への通勤・通学に便利なため、忙しい社会人やファミリー世帯が多く住んでいる印象です。私も通勤やお出かけの際は各種電車をよく利用しており、利便性のよさを日々実感しています。
閑静な住宅街でありながら、大阪や神戸といった繁華街への交通アクセスの良さも兼ね備えている点が、芦屋市の魅力です。
芦屋市に住んでみて気に入っているところ
実際に芦屋に住んでから気に入ったポイントは、商業施設が充実しているところです。
高級店ばかりではなく、お手頃なスーパーや100円ショップなど、庶民的なお店も多くあります。特にJR芦屋駅前の商業施設「ラポルテ」には、食料品店・飲食店・本屋さん・クリニックなど、生活に便利な施設がそろっていますよ。
芦屋市の住まい事情
芦屋市の家賃相場
芦屋市は、兵庫県の中でも最も家賃が高いエリアの一つ。
芦屋市の魅力は前述したとおり、穏やかな気候や豊かな自然、利便性の高さや治安の良さなど多岐にわたります。結果として、芦屋の物件や土地の需要が高まり、家賃相場も高くなるのです。
ここで、お隣の西宮市と家賃相場を比較してみましょう。
〈芦屋市の家賃相場〉
・一人暮らし向けのワンルーム・1K・1DK:5.95万円
・ファミリー向けの2LDK・3K・3DK:12.98万円
〈西宮市の家賃相場〉
・一人暮らし向けのワンルーム・1K・1DK:5.82万円
・ファミリー向けの2LDK・3K・3DK:10.90万円
このように、一人暮らし向けの物件ではそこまで差がありませんが、ファミリー向けの物件は2万円以上芦屋が高いです。ですが私は、少し家賃が高くても芦屋に住む価値があると考えています。
次に、芦屋駅からJRで最短13分の「大阪駅」がある大阪市北区の家賃相場と比べてみましょう。
〈大阪市北区の家賃相場〉
・一人暮らし向けのワンルーム・1K・1DK:7.01万円
・ファミリー向けの2LDK・3K・3DK:23.85万円
このように、芦屋市と大阪市北区の家賃相場は最大10万円以上の差があります。大阪駅にわずか15分以内で移動でき、神戸にもアクセス良好な芦屋市は、家賃相場の観点からもおすすめの街といえるでしょう。
芦屋市の住みやすいエリアは?特徴と魅力を解説
ここからは、実際に芦屋市に3年間住んで分かった、エリアごとの特徴と魅力を紹介します。どのエリアに住もうか悩んでいる方は、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて読んでみてください。
雄大な自然に囲まれながら暮らしたい人には奥池周辺エリア
奥池地区は、六甲山の山間に位置する住宅街です。芦屋市街へは車で20分ほどかかるため、アクセスしやすい立地とはいえませんが、雄大な自然と美しい景色が魅力です。
芦屋市街から奥池に行くには有料道路の「芦有ドライブウェイ」を通る必要があり、住宅街でありながらも入るときにお金がかかるという特別感があります。
私のおすすめは、なんといっても奥池周辺を散歩すること。奥池の水は非常に美しく、歩いているだけで心が浄化されるような気持ちになります。住民の方が、奥池周辺でウォーキング・ジョギング・犬の散歩などをしている姿をよく見かけます。
隠れた人気スポットとなっているのが、「奥池あそびの広場」です。六甲の自然豊かな場所に、バーベキュー場や子どもの広場があります。奥池は市街地よりも涼しいので、夏でも快適にレジャーを楽しめます。
静かな住環境で暮らしたい人には北部・山手エリア
北部・山手エリアは、静かな住環境が特徴です。中でも六麓荘町には、遊戯施設はもちろんマンションや商業施設もなく、電柱や電線も地中に埋められていて、街の景観が大切に守られています。
北部・山手エリアは、急な坂道が多いですが、その分景色が非常に美しく、晴れた日には芦屋市や大阪湾(瀬戸内海)を一望できます。夜には、芦屋や大阪市街の灯りがきらめく夜景を楽しむことができますよ。
このエリアは有馬温泉にアクセスしやすく、芦有ドライブウェイを利用しておよそ20分で到着します。思いついたらすぐに有馬温泉へ行けるので、温泉好きの人にもおすすめです。
おしゃれ好きなら芦屋川駅周辺エリア
阪急電車「芦屋川駅」の周辺は、おしゃれなカフェ・雑貨屋さん・レストランなどがある、落ち着いた雰囲気のエリアです。
芦屋川駅を出てすぐのところにある「Le grand trésor(ル・グラン・トレゾワ )芦屋店」では、ハイセンスな輸入雑貨たちに出会えます。
私のおすすめは、「芦屋あげパン パイクとそら」。揚げパンなのにさっぱりしていて、何個でも食べたくなるおいしさです。おしゃれな店内で食べるもよし、テイクアウトして芦屋川の川辺で食べるのもおすすめですよ。
山や川が近い点も、芦屋川駅周辺の魅力です。芦屋川駅は六甲山の登山出発地点のため、週末は登山をする人で賑わいます。市内を南北に流れる芦屋川は、芦屋の景観の美しさを象徴する人気スポットです。
晴れた日には、芦屋川沿いをゆったり散歩するのはいかがでしょうか。芦屋川周辺は桜の名所としても有名なので、春にはぜひ一度訪れてみてください。
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利便性重視ならJR芦屋駅周辺エリア
毎日の通勤・通学、お買い物に便利なのがJR芦屋駅周辺エリアです。JR芦屋駅は新快速停車駅なので、神戸や大阪へのアクセスが良好です。最近、駅構内の改修工事が行われたため、ますますきれいで便利な駅となりました。
駅周辺には、スーパー・クリニック・ファッション用品・雑貨などがそろう商業施設が豊富にあります。わざわざ大阪や神戸に出なくても、生活に必要なものはたいてい手に入りますよ。
特におすすめなのが駅直結の「モンテメール」。大丸芦屋店・スターバックス・成城石井・無印良品などおしゃれな人気店が多数入っており、歩いているだけで気分が上がります。おいしいスイーツ店もあるので、急な来客時にも手土産をさっと購入できます。
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モビリティ重視なら国道2号線周辺エリア
国道2号線周辺エリアは、自転車・電車・車のどれでも便利なエリアです。芦屋は坂道が多い街ですが、このエリアは比較的平坦な道が多いため、通勤・通学・お買い物に自転車が使えます。電車移動の場合は、JR芦屋駅・阪神芦屋駅・阪神打出駅の3駅が利用可能です。
芦屋市は、車があれば隣の西宮市や神戸市にすぐに移動できる場所にあります。エリア内には国道2号線が通っているほか、国道43号線や山手幹線、さらに阪神高速の芦屋出入り口も近いため、車ユーザーに適したエリアといえるでしょう。
私のお気に入りスポットは、茶屋之町の桜並木です。この通りはきれいに整備されているほか、おしゃれなパン屋さんやカフェなどの人気のお店が多くあります。‘‘芦屋らしさ‘‘を感じることができるこのエリアで、パン屋めぐりやカフェめぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
子育てするなら阪神芦屋駅周辺エリア
阪神電車「芦屋駅」の周辺には子育てセンター・市役所・図書館などの公共施設がそろっており、子育て世代に適したエリアです。「芦屋子育てセンター」では子育てに関する悩みや不安を相談でき、ママさん・パパさん同士の交流を持てる場も用意されています。
芦屋市立図書館は、子ども向けの本のコーナーやイベントが充実しています。特に毎週土曜日に開催される「おはなしのかい」は、地域の子どもたちに人気です。阪神沿線エリアは山手側のエリアに比べて坂道が少ないため、子どもを乗せて自転車を漕いでも楽なところです。
このエリアにあるおすすめスポットは、「芦屋市立あしや温泉」。市立施設のためリーズナブルでありながら、館内は清潔で、加水・加温なしの本格的な源泉掛け流し温泉を満喫できます。敷地内には無料で利用できる足湯があり、お買い物ついでに立ち寄れる憩いの場所として人気です。
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アウトドア好きなら南芦屋浜エリア
スポーツやバーベキューなどのアクティビティを楽しむなら、南芦屋浜エリアがおすすめ。人口島である南芦屋浜は、海の風を感じながら海岸沿いを走ることができるランニングスポットでもあります。
エリア内にある「芦屋市総合公園」は、芦屋浜ビーチ・バーベキューコーナー・サッカーや、陸上などのスポーツ施設と遊具などを常設している複合レジャー施設です。大人から子どもまで、みんなで思いっきり楽しめます。
地元の方に人気なのが「潮芦屋温泉 スパ水春」です。温泉・サウナ・岩盤浴のほか、約1万冊のマンガや雑誌などが読み放題のリクライナールームもあり、1日ゆったりと過ごせます。
私のおすすめは、スパ水春の中にあるホットヨガ教室です。レッスンで気持ちのいい汗を流した後は、無料で温泉やサウナで心も体もリフレッシュできて最高ですよ。
芦屋市は環境のよさと利便性が両立する魅力的な街
今回は、芦屋に実際3年間住んでわかった、芦屋市の魅力をお伝えしました。私は、芦屋市の豊かな自然と大阪や神戸へのアクセス良好な環境のおかげで、心にゆとりを持った生活を送ることができています。
家賃は少し高めですが、メリットを考慮すると十分に価値があると感じます。環境のよさと利便性のどちらも譲れない方は、ぜひ芦屋市での暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。