神奈川県「厚木市」の住みやすさはどう？ 住んで5年の感想と家賃相場や街のレポート

神奈川県厚木市で住宅の購入や賃貸を検討している方にとって、気になるのはその住みやすさ。
そこで今回は、神奈川県厚木市がどのような街なのか詳しくご紹介します。

大阪府出身の私は、転勤で神奈川県厚木市へ。今年で5年目になりました。他の土地から引越してきた私の目線で、厚木市の魅力を紹介したいと思います。

厚木市ってどんなところ？

厚木市の基本情報

厚木市は神奈川県のほぼ中心に位置しており、お隣の海老名市との境には一級河川の相模川が流れています。雪が降ることもあまりない地域なので、気候的にも住みやすい地域といえます。

かつての厚木市は、河川を使って木材を運ぶ要所とされていました。「木を集める」が転化して「厚木」になったといわれています。その名残であるのか、厚木市には今でも物流を担う企業が多いです。

人口はおよそ22万人で、神奈川県内では多くもなく少なくもないといった数値。小田急線本厚木駅は、通勤・通学ラッシュ時には混み合いますが、それ以外では人が密集していることは少ないです。

厚木市の特徴：利便性と自然が共存してる街

本厚木駅周辺は交通の便がよく、店舗が密集しておりにぎわっています。しかし、自然が多く残っている地域も多いので、単身者でもファミリーでも住みやすい土地といえるでしょう。

厚木市の主要産業は、物流や倉庫業、研究開発です。厚木市内の国道沿いには、大型トラックが出入りする物流センターや倉庫がたくさん立ち並んでいます。山側に行くと、誰でも耳にしたことがあるような大手企業の研究所がひしめいています。

厚木市で有名なお祭りは、約1万発の花火が打ち上げられる「あつぎ鮎まつり大花火大会」。8月上旬に行われ、本厚木駅周辺から会場の相模川沿いが出店で埋め尽くされます。開催期間は駅前が歩行者天国のようになるので、食べ歩きを満喫できます。

厚木市の名物といえば、とん漬けにホルモン焼き、地ビールなどです。地元で採れた野菜を販売している「野菜直売所」もあり、地産地消の傾向のある地域です。

厚木市の住みやすさ

厚木市はかつて物流の要所となっていただけに、交通や買い物が便利で住みやすいです。山側には飯山温泉郷のような自然あふれるエリアが存在しているところも魅力的です。

飯山温泉郷へ向かう県道60号線(画像の道路)では、ロードバイクを楽しむ人をたくさん見かけます。飯山温泉郷を越えてさらに奥へ進むと清川村の道の駅があるので、ツーリングの人気コースになっています。厚木市は、ロードバイクを愛する方にも住みやすい土地といえるでしょう。

秋になると至るところで採れたての栗が販売されているところも、自然を感じられます。

厚木市での子育てを検討している方にとって、医療費助成は気になるもの。厚木市の医療費助成は、中学校卒業までとなっています。子どもが小学生、中学生に成長していくにつれ、部活動や受験などでお金が驚くくらいに必要になってきます。医療費助成は、子育てをするうえで経済的な助けになるでしょう。

個人的には教育施設が多いところも厚木市の魅力だと感じています。現在では大学が4校、短大が1校、公立高校は6校あります。特に厚木市の公立高校に関しては、子どもの進路の選択肢が広がる構成といえるでしょう。進学校もあれば、神奈川県では少ない定時制・通信制の拠点となるフレキシブルスクールも設立されています。子どもの多様性に合わせて進学先を選択できるのは、嬉しいものです。

日常生活で気になる部分でもあるゴミ捨て。厚木市は指定のゴミ袋を買ったり、ゴミ袋に名前を記入したりする必要はありません。透明か半透明のビニール袋であればゴミ捨てOKです。

厚木市はどんな街がある？ 住みやすい5つのエリアの特徴と魅力

神奈川県厚木市は、他県から引越してきた私でも住みやすさを感じられる街です。

住みやすさには個人差があるので、人によって合う合わないが出てくるもの。ここでは、正直な感想を交えつつ、私のおすすめエリアをご紹介していきたいと思います。ご自身の価値観に照らし合わせながら、厚木市で住まいの購入や賃貸契約を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

(1)本厚木駅周辺エリア：厚木市の「便利」が集結したエリア

厚木市で暮らすなら、本厚木駅周辺が真っ先に浮かぶのではないでしょうか。小田急線本厚木駅から新宿までは、乗り換えせずに50分ほどで到着します。小田急線は小田原方面にもアクセスがよいので、通勤・通学・プライベートにも便利です。

本厚木駅周辺エリアは、学生・単身者・ファミリー向けと、新しいマンションやおしゃれなデザイナーズ賃貸が集結する地域でもあります。物件数も多く、家賃相場は1Rが7.11万円、1LDKで9.45万円、2LDK で22.70万円です。

商業施設の本厚木ミロードやイオン厚木店、ドラッグストアに書店、フラワーショップや飲食店も集結しているので、日々のお買い物に困ることもありません。

ただし、本厚木駅周辺エリアの住まいは、駐車場代が高くなっています。月極の場合、1台2万円ぐらいで予算を考えておくとよいでしょう。駐車場代は家計をじりじりと圧迫しますので、契約前によく検討しておく必要があります。

(2)戸室周辺エリア：県内屈指の進学校があるエリア

厚木市で住みやすさを求めるなら、戸室もぜひ候補に入れておきたいエリアです。戸室には県内屈指の進学校である神奈川県立厚木高校があります。

見た目はかなり古く、創立100周年を超えている歴史のある高校です。通称「あつこう」と呼ばれていて、学生にとって憧れの学校です。

厚木市戸室は一戸建てや賃貸の物件がバランスよく集まっています。本厚木駅にもそれほど遠くないので、単身者でもファミリー世帯でも暮らしやすいエリアです。

日々のお買い物には、ショッピングモールのアツギトレリスを利用するのが便利です。アツギトレリスには、スーパーや雑貨店などが入っています。駐車場も1,500台まで停められる広さがあるので、気軽に出かけられますね。

(3)愛甲周辺エリア：駅前でありながら静けさもある

厚木市の駅前周辺で暮らしたいけれど、本厚木駅ほど大きな駅でなくてもよいという方には、小田急線愛甲石田駅前周辺がおすすめ。ローカルなエリアではありますが、愛甲石田駅にも各種急行が停車しますので、本厚木駅ほどではないですが、交通に便利です。

愛甲石田駅前には地域密着型のスーパーやドラッグストア、コンビニエンスストアがあるので、毎日のお買い物に困ることはありません。家賃相場は、1Rが6.56万円、1LDKで8.74万円、2LDK で9.68万円です。

(4)酒井周辺エリア：これからの開発が期待される街

厚木市で私が個人的に注目しているおすすめエリアが、酒井周辺です。大型のホームセンター(スーパー含む)がオープンしてからというもの、酒井周辺エリアに新築の一戸建てが売り出されているのをチラホラと見かけるようになりました。

厚木市は、本厚木駅周辺以外の新築物件の売り出しがあまり目立たない地域です。そのため、本厚木駅周辺以外のエリアで気に入った新築物件を探すのは困難です。

このあたりのバス路線は、愛甲石田駅や平塚駅方面を運行しています。すぐそばに厚木南ICもあるので、通勤やお出かけするときも便利です。酒井のすぐ近くにある平塚市には、大型ショッピングモールの建設予定地の看板が掲げられていることも将来的な楽しみになっています。

現在も田畑が多く残っているエリアではありますが、今後の開発が期待できる地域なので、ぜひ検討してみてください。保育園・小学校・中学校も近隣にあり、子育て世帯も住みやすいです。

(5)森の里周辺エリア：自然がいっぱいの高級住宅街

厚木市で、自然を満喫できる閑静な住宅街をお探しなら、森の里周辺エリアがおすすめ。厚木市森の里は、神奈川県立七沢森林公園や松陰大学、大手企業の研究所など静けさとあふれる緑に囲まれた高級住宅街です。

画像は、森の里の若宮公園です。あつぎつつじの丘公園も森の里エリアにあります。子育てを終えた世代も多いので、静かに暮らしたい方には住みやすさのあるエリアといえます。

ただし、森の里での暮らしにはマイカーが必須。バスもありますが本数はかなり少なく、最寄りの愛甲石田駅までも距離があるので、車がないと生活に不便さを感じてしまいます。

厚木市にはどんな住まいがある？

神奈川県厚木市には、大学や企業がたくさんあるので一人暮らし向けの物件が多いです。もちろん、カップル向けやファミリー向けの物件も豊富。厚木市での暮らしが気になる方は、検索してぜひ住みやすさをイメージしてみてください。

厚木市の家賃相場

移住するならインターネット環境は大切

交通の便が良く自然が身近で住みやすい厚木市