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「左利きあるある」とは?違う利き手同士が快適に暮らすポイント。夫と娘が左利きのわが家の場合
「左利きあるある」とは?違う利き手同士が快適に暮らすポイント。夫と娘が左利きのわが家の場合

「左利きあるある」とは?違う利き手同士が快適に暮らすポイント。夫と娘が左利きのわが家の場合

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文字を書く、食事をする…あなたは左右どちらの手を使っていますか?人には「利き手」があり、多くの人は主に右手を使う「右利き」です。左手を使う「左利き」は、人口の10%程度。10人に1人が左利きと聞くと、そんなに珍しい存在ではないという印象を受けます。

わが家では、夫と子どもが左利き。生活をしていく上での“左利きあるある”とともに、左利きが不便にならない生活のポイントや、子どもが左利きだと分かってから気をつけてきたことなどを併せて紹介します。

左利きは「やりにくいこと」、「使いにくいもの」が多い?

右利きの人が日常意識することなく使っているものも、左利きの人にはとても使いにくかったり、場合によっては使えなかったりするものもあります。

文房具は「切りにくい」、「目盛りが逆」、「持ち変えが必要」

まず左利きが「使いにくい、使えない」と感じるものの筆頭は「はさみ」です。はさみは刃が合わさる向きによって力のかかり方が違い、右手で握った時に切れるようにできています。それ以外にも、文房具には右利きに使いやすくできているものが少なくありません。

例えばカッター。
一般的なカッターを左手で持っていただくと分かりますが、刃を出すためのスライダーを親指で動かす際、刃先は上向きです。このため実際にカッターで物を切る時は、一度持ち替えて上下を逆にする必要があります。カッターの刃は基本的に両刃(裏表どちらでも切れるもの)ですが、右手で使う場合に比べて扱いにくさがあります。

その他では定規があります。左から1センチ、2センチ、3センチ・・・と目盛りが書いてあって、右に行くに従って数字が大きくなっていくものが多く、これも左利きにとっては使いにくい。実際、このような定規を使って、上から下に線を引こうとすると、下の目盛りが0になってしまうのです。

調理道具、工具、自動販売機も多数は右利き仕様

そのほかにも、右手で使いやすいデザインを施しているもの挙げてみると、
・お玉(レードル)、フライ返し、しゃもじなどの調理道具
・ニッパーやメジャーなどの工具
・自動販売機のお金の投入位置
・電車の改札機

1つ1つを想像してみると、「なるほど!右手に使いやすいデザインになっている」ことが想像できるのではないでしょうか。ちょっとしたところに左利きにとって使いにくい、使えないものがあるのが分かります。

左利きなら思い当たる「困ったあるある」

左利きの人なら思い当たる「あるある」な困りごともあります。
左手で文字を書く人が一度は経験したことがあるのは、横書きをして手の側面が汚れること。左から右に文字を書いていくと必然的に小指側の側面が汚れてしまうということです。

ほかにも、左利きの「あるある」には以下のようなものがあります。
・文字が書きにくい
・正しい書き順で書くと字が下手になる
・鏡文字(まるで鏡に映したかのように左右反転した文字)を書くのが得意
・裁縫がしにくい(左右が逆)
・公共施設の窓口などで、書類記載用に常備されたペンは大体右側からの紐で固定されている

字を書くときに直面する「不自然な動き」、「手が汚れる」、「鏡文字」

このうち文字に関することは少し深刻です。例えば、文字の練習を始めた右利きの子どもにとって「右から左に線を書く」ことは造作もないことですが、左利きは不自然な動きになります。これは“ひらがな、漢字を正しい書き順で流れるように書く”ということが難しいということにもつながっています。既にご紹介しましたように文字を書く際に手が汚れてしまうことなどもあって、左利きは文字を書くことに苦手意識がある人も少なくないようです。

実際に文字を覚えたての私の娘が、ひらがなを学習しているのを見ていると、右から左に引くべき横線を左から右に引いてしまうことが多くあります。また、左利きの子どもは鏡文字を書くことも非常に多いです。夫も子どもの頃に鏡文字を書いていた記憶があり、正しく文字を書くことに苦労したのだとか。不安を感じた両親にすすめられ、硬筆(ペン字)を指導している書道教室に通うことになったと話しています。

こんな場面は左利きが有利

一方で、左利きで良かったと感じられる場面ももちろんあります。文字を書く場合に、横書きは手が汚れるなど不都合が多いものでしたが、右から左に書いていく縦書きの場合は、書いた文字に手が触れないため既に書いた部分をこすることなく、むしろこの点では右利きよりも有利といえるでしょう。

パソコンを使う時も有利です。右利きの場合、通常は右手でマウス操作をしますが、左手で字を書いたり何か別の作業をするというのは手がモサモサしてなかなか難しいものです。一方、左利きは、右手でマウスを使えるようにしておけば、利き手の左手でメモを取ったり文字を書くことが普通にできます。

また、「左利きは天才肌が多い」という表現をされることも少なくありません。左手を主に使うことで右利きに比べて右脳の発達がよいとされ、想像力や表現力が豊かな事柄を好んだり、得意とする人も少なくないようです。

スポーツの世界では「サウスポー」、「レフティー」などと呼ばれて重宝されることもあります。利き手の違いをポジティブに転換することができれば、さまざまな可能性があるかもしれません。

利き手の矯正は必要なの?

そんな特別な存在としても目を引く左利きですが、昔は「左利きは障がい」と考える人や地域も多く、物心つく前に右利きに矯正されたという人も多いようです。しかし、幼児期に無理な矯正をすることは子どもにとって大きなストレスになり、成長過程において悪影響や後遺症が残る例があること(イギリスのジョージ6世、吃音症)などから、昨今では矯正するという文化自体がなくなりつつあります。

かなり小さいうちから利き手は決まっているようだ

わが家の5歳の長女は、食事をするのも文字を書くのも全て左手を使う完全な左利きです。
長女が左利きでは?と思える行動を取り始めたのは1歳頃でした。食事に使うスプーンなどのカトラリーや、お絵かき用のクレヨンを右手側に差し出しても、左手に持ち替えて使うのです。意識的に右側に渡してみるものの、そのまま右手を使う頻度はごくわずか。かなり小さいうちから利き手が定まっているように感じました。

右側に置いたお箸やフォークも左に持ち替えて使うように © IKUM
右側に置いたお箸やフォークも左に持ち替えて使うように © IKUM

とはいえ、右利きの私からすると「左利きは何かと大変では」と思い、自然と右利きになる可能性に賭けて「何かを渡すときは右手に手渡す」を実行していましたが、3歳前には左を使うという意思がはっきりしていました

3歳になる頃には、何をする場合でも左手が主体になった  © IKUMI
3歳になる頃には、何をする場合でも左手が主体になった  © IKUMI

左利きの夫のメリット・デメリットを踏まえ

娘の左利きがはっきりしてきた時点で、矯正するという選択肢はありませんでした。そもそも夫が左利きのため、左利きのメリットやデメリットを理解していたこと、さらに左利きの人に対して昔のようにネガティブなイメージを抱く人はほとんどいなくいなくなってきていると感じたためです。

幼稚園の年長になった娘。文字の手習いが始まり、左利きの苦労を少しずつ体感しているようです。左利きならではの表現力が発揮できるよう、小学校入学以降は学習面でサポートしたり、左手用のアイテムを使用することで不都合を感じずに学校生活を送ってほしいと考えています。

違う利き手同士が一緒に不便なく住むコツ

そこそこ貴重な存在の左利きが2人もいるわが家では、利き手によって「使いにくい」、「やりにくい」を感じることがないような空間デザインやアイテムを選んで使っています。たとえば調理道具。包丁は両刃のもので、レードルやフライ返しは利き手に関わらず使えるものを選んでいます。

はさみだけは右利き用を使う理由

一方で、左利きが困る筆頭の「はさみ」ですが、わが家には右利き用しかありません。これは「はさみは右利き用を使えた方がいい」という左利きの夫の意見を取り入れています。

はさみはわりと人から借りたり、職場にあるものを共有したりする機会が多いもの。左利きだからと自分専用のものを準備することが難しい場面が多く、そもそも右手で使えるようにしておいた方がいいと考えているためです。

どんな時も立ち位置を工夫して動きを自由に

また、食卓テーブルでの定位置にも工夫があります。利き手の違う人同士が横に並んだとき、立ち位置によっては肘がぶつかって食事がしにくくなります。基本的に左利きが左側、右利きが右側になるように座る位置を定めています。

「左利きの人が左側、右利きの人が右側」という「立ち位置」は、生活のあらゆるところで採用されます。横に並んで歩く時でも、ソファに座るときでもその位置をとることで、お互い利き手側が自由になることで動きやすさを感じる場面は少なくありません。

実は「左利き用」の製品はたくさんある

少数派の左利きが少しでも快適に過ごすには、左利きが快適に使え、しっかり目的を達することができる用具や仕組みが必要です。「左利き用のものなんてハサミと野球のグローブくらいしかない」と思っている方もいるかもしれませんが、最近では「左手用」の商品がたくさん生まれています。左手用の品物を作って販売する専門店もあるのです。

例えば、カッターや包丁などの刃物類や調理道具、工具などの現場仕事に使うものは左手用の商品があります。量販店などの身近な店舗にはなかなか売っていないかもしれませんが、ネットショップや調理道具専門店などで手に入れることができます。

特に、子どもが使うものは手に入りやすくなりました。ハサミや定規などの文房具は100円ショップでも左手用が販売されています。幼児向けの矯正箸やカトラリーも、右手用と一緒に左手用があります。デザインや種類が選べるほど豊富ではないのが残念ですが、利き手の違いにデメリットを感じる機会は少なくなったように感じています。

進む「利き手のバリアフリー」 左利きも快適な時代に

今回は左利きの人に「あるある」なことや、利き手の違いを感じさせない生活のポイントを紹介しました。左利きの「ちょっと不便」な世界は右利きの人には想像できないことも多く、私自身も夫との会話の中から知り、ハッとしたことがたくさんあります。一方で、左利き用のアイテムもたくさん生まれていて、左利きの「バリアフリー」は徐々に進んでいると感じました。子どもが利き手の違いに困難を感じないように、これからもサポートをしていきたいと思います。

IKUMI編集ライター

「暮らしの中にいつも少しのユーモアを」をモットーに、13歳差の兄妹を育てる在宅フリーランスの編集ライターです。
宮城県仙台市出身。35年近くを過ごした仙台ではカフェや美術館、子どもと遊べる施設などをたくさん利用してきました。コロナ禍以降に神奈川県に移住。好きなものはコーヒーとお酒と生き物。好きなことはハンドメイドやプラモデル。朝はドリップコーヒーを入れ、夜は好きなお酒を飲むことが毎日のルーチンです。
大人になってから勉強も好きになり、大学院で「マーケティングと経営戦略」「クリティカルシンキング」を受講したり、深い知識を得るためにペット看護と食育・幼児食の民間資格を取得したりと、興味関心を原動力にチャレンジを続けています。そんな挑戦ができるのも家族の支えがあってこそ。子どもと共に過ごす穏やかな日々の中から、暮らしの一コマを紹介していきます。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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