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自分のカフェを開業してみよう!元カフェオーナーが経営の秘訣を解説

自分のカフェを開業してみよう!元カフェオーナーが経営の秘訣を解説

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カフェの経営を目指している方には、「未経験でも経営できる?」「開業するにはどうしたらいいの?」と、お悩みの方も多いでしょう。飲食店の廃業率は3年以内で70%といわれています。しかし、正しい経営ができれば、カフェ経営は決して難しくありません。

今回は元カフェオーナーの私が、カフェを開業して長く経営する秘訣について解説します。ぜひ最後まで読んで、カフェ経営を成功させましょう。

自分のカフェを始めるには

実は飲食店を開業すること自体は難しくありません。飲食店の中でも、カフェは開業するまでのハードルは低いです。まずは、カフェを開業するのに基本的な知識を身に付けておきましょう。

カフェを開業する方法

カフェに限らず、飲食店の開業をするには、以下の点をクリアする必要があります。

●物件を取得
●店舗を作る
●食品衛生責任者の資格を取得
●営業許可証を取得

物件を取得したら、管轄の保健所に相談しながら店舗作りを進めるとスムーズです。

食品衛生責任者は、全国の公益社団法人日本食品衛生協会にて講習会が実施されています。1日の受講で取得できるので、タイミングを見て受講しておきましょう。ただし、調理師や栄養士、製菓衛生師などの資格を持っていれば同等の資格があるとみなされるため、食品衛生責任者の受講は不要です。

この流れに従って営業許可を取得できれば、自分のカフェを開業できます。

カフェ経営は未経験でも可能?

未経験でもカフェを経営することは可能です。どの程度の規模のカフェかにもよりますが、飲食店はお金の流れがわかりやすいため “ 経営をする ” という観点から見れば、未経験でも始めやすい業態といえるでしょう。

当然、飲食店で修行するメリットもたくさんあります。エスプレッソを扱うカフェならマシンを操作する技術、専門的な料理を提供するのであれば、それなりの経験が必要です。

しかし、カフェは自由度の高い飲食店であるため、自分の得意な分野や好みに合わせた商品を提供でき、独自の経営スタイルで事業を展開できるといった特徴があります。まったく違った業種からの転職や、さまざまなカルチャーに触れたりしている人であれば、それらの経験をカフェの経営に生かせる場面も多いでしょう。

カフェを経営していた私の体験談

お客さんと交流するイメージ
お客さんと交流するイメージ

私は夢であったカフェを10年間経営し、カフェ経営のさまざまな魅力に気づくことができました。しかし、よかったことばかりではなく、大変だったこともたくさんあります。

ここからは私の体験談をお伝えしていくので、これからカフェを経営しようとお考えの方は参考にしてみてください。

カフェを始めたきっかけ

飲食店での苦い経験が、私がカフェを始めたきっかけです。私が料理人として働き始めた当時(2000年頃)の飲食店は、まだまだ職人気質の先輩ばかりで、仕事の思い出といえば、怒られたことしか思い出せません。

どうしてもその環境に慣れることのできなかった私は、違う職業に就くこともありました。しかし、将来自分でお店を持ちたいという夢は変わらず、飲食店や違う職業に就いては退職するというサイクルを繰り返していたのです。転職が多いことは一般的にあまりいいイメージはないかもしれませんが、その経験はのちにカフェ経営に大きく影響することになりました。

自分のお店を持ちたいという夢に向かって、苦悩と試行錯誤の時期を経ます。そして開業しようという考えに至ったとき、自由度の高いカフェならば、これまでの経験を生かして新たな道を切り開けるという確信を持てました。

さまざまな飲食店で培った知識や、異なる業種で得た経験さえも生かせてしまうのがカフェ醍醐味と考え、開業することにしたのです。

自分のカフェを経営する魅力

自らのお店を持つことで得られる魅力は、お店によってさまざまです。カフェを経営する魅力にはどのようなものがあるのか、知っておきましょう。

自分好みのお店にできる

内装や外装、メニューや接客スタイルまで、自分の好みや得意分野に特化したお店にできるのが、カフェを経営する魅力の一つです。特にカフェは自由度の高い業態のため、独創的な店舗づくりも可能です。

実際に私が経営していたカフェでは接客はほどほどにして、“空間を楽しむ”ためにお客さんが来店する店を目指しました。そのため、自分の好きを詰め込んだインテリアや家具、照明や小物など細部にまでこだわり、料理以外の部分でもお客さんが楽しめる仕組み作りを心がけたのです。

開業しやすい業態

経験や知識、難しい資格は不要なため、カフェは開業しやすい業態です。好きなことを発信するのにおすすめの飲食店の形態であり、保健所の検査に通りさえすれば、自由にお店を作り上げられます。

他業種から転身する人が多いことからも、カフェの開業がハードルの低いものであることが感じられるでしょう。

初期投資を抑えられる

カフェは他の飲食店に比べて小規模なスペースで運営できます。賃貸コストや内装・設備の費用が低くなるので、初期投資を抑えることも可能です。

カフェの場合、レストランなどと違って簡素的なメニュー構成にもできるので、厨房機器にも大きなお金を投資しなくて済みます。

自分のやりたいことや強みを明確にして、投資するべきところとしなくてもいいところを見極めることが重要です。力を入れる部分を明確にしていくことで、他の業種よりも初期投資を大きく抑えられるでしょう。

お客さんを限定できる

個人でカフェを経営する場合、大手チェーン店やファミリーレストランのような幅広い層へのアプローチは難しいです。そのため、カフェ経営においては、特定のニーズを満たすことを重視することが重要です。

自分の好きなことをお店に反映させられるカフェなら、そのニーズに合ったお客さんだけが訪れやすくなります。このような経営方針は、カフェを経営する楽しさにもつながりやすいです。

ただし、あまりにもニッチな層を狙い過ぎるとシェアが限られてしまい、集客に苦しむこともあります。好きなものとはいえ将来までも見据えた計画性を持っておくことが大切です。

カフェを開業してよかったこと

私にとって、人とのつながりが、カフェ経営をしていてよかった点だと思っています。

カフェが生み出す特別な空間には、さまざまな経験や感性を持った人が集まります。その出会いの中で、知らなかった価値観や視点に触れ、自分の視野を広げられました。

商売をする側になると、同業種だけでなく、異業種の経営者とも交流する機会があり、さまざまな刺激を貰えます。ときに仲間として、ときにライバルとして、そして一番の理解者でもあるという関係性で築かれる特別な人脈は、今でも貴重な価値といえます。

カフェを開業して大変だったこと

カフェの経営が安定するまでは、とにかくすべてが大変でした。

お客さん目線で見えるお店の状況は、表面的な部分でしかありません。カフェの営業は材料の発注や仕込みから始まり、接客・調理・提供・洗い物、さらには集客やお金の管理に至るまで、お店全体の運営について考えます。

小規模なカフェであっても、やるべきことが次から次に出てきます。そして、それはすべてお店の経営に直結することと分かっているため、何一つ手を抜けません。

営業しながらお店の方針を固めていくという作業は、お金に余裕がないと難しく、心身ともに疲弊してしまうでしょう。そうならないためには、開業する前段階でしっかりと計画し、余裕を持って営業できるようにしておくことが重要です。

カフェを開業して経営するまでのステップ

コンセプトを考える男性のイメージ
コンセプトを考える男性のイメージ

カフェを開業してから経営するまでには、8つのステップが必要になります。それぞれ重要な項目となるため、自分の好きを詰め込みながら、じっくりと考えてみてください。

ステップ(1)コンセプトを考える

まずはどのようなコンセプトで経営をするのかを考えます。

飲食店を開業する場合、市場調査やマーケティングをすることが一般的です。しかし、カフェを開業する際には、自分の強みとなる特徴を出して、他店との差別化を考えることが重要になります。大手やチェーン店にはできない、あなただけの強みや特徴を考えてみましょう。

また、私のように地方で開業する場合は、地域性を意識することも大切なポイントです。地域性を考えることで、お客さんのニーズにも合わせやすくなります。

ステップ(2)事業計画書を作る

コンセプトを決めたら、どのようにお金の流れを作るかを考えるために、事業計画書を作成します。

お金を借りる際にも事業計画書は重要な役割を担うため、可能な限り詳細まで明確に作成しておきましょう。将来的な戦略も含めて作成することで、信頼を得られてお金も借りやすくなります。

事業計画書はリスクを取らずに経営するための指針となるため、お金を借りる予定がなくても、お店を長く続けるためには必要不可欠です。

ステップ(3)物件を探す

コンセプトを掲げて、事業計画まで作成したら、いよいよ物件を探します。物件取得費は、開業資金の中でも特に多くのお金を使う部分になるので、慎重に選ぶ必要があります。

しかし、開業資金の範囲に納められる物件がすぐに見つかるわけではありません。コンセプト通りの物件が実際にあるかもわからないので、早い段階で物件を探し始めておきましょう。物件を見てからイメージを膨らませて、そこからコンセプトを作り上げてもいくのもおすすめです。

ステップ(4) 内装・外装工事を行う

物件が決まったら、お店を作り上げるために内装・外装工事に取り掛かります。工事を依頼する場合には、何社か見積もりを取ってから、金額面や信頼できるかどうかを吟味して依頼する会社を選びます。

打合わせは入念に行い、イメージに近い画像を提示するなどして、失敗のない施工をしてもらいましょう。イメージと違う仕上がりになってしまっては、時間とお金が無駄になってしまいます。

(5)メニュー構成を考える

お店の雰囲気やコンセプトに合ったメニューを考えます。

メニュー構成については、種類が少なければ明確なコンセプトをお客さんに提示できます。逆に、多くの種類をラインアップするならば、お客さんに選ぶ楽しさを与えられるでしょう。ただし、厨房の広さやオペレーションを考慮しておかなければ、提供に時間がかかり過ぎたり、スタッフの負担が増えたりします。

事業計画書の通りにメニュー構成を作ることも大切ですが、できあがった実際の店舗を見てから再度メニュー構成について検討しておくとよいでしょう。

ステップ(6)什器や備品を準備する

器具や備品は、大きなものから準備していきましょう。

お店の内装や外装、コンセプトにメニュー構成が決まれば、大きな器具や店舗家具から準備します。テーブルや椅子など、お店にとってメインとなるようなインテリアから順番に決めていくことが大切です。

私自身、こまごましたものをお店用にたくさん購入していましたが、結局全体のイメージに合わず、使わずじまいで無駄な買い物になったという経験があります。大きなお金を手にしている時期でもあるので、お金の使い方には特に注意しましょう。

ステップ(7)宣伝してお店の存在を知ってもらう

多大な労力をかけてお店を作り上げますが、それと同じくらいか、もしくはそれ以上に重要なのが宣伝です。

お店側とお客さんとでは、お店に対する熱量は違います。どれほど情熱を注いで作り上げたお店であろうとも、お客さんからしたら “ 知らないお店 ” です。お店の存在を知ってもらうための労力や費用は、しっかりと計画的に行い、重要度の高い工程と認識しておきましょう。

ステップ(8)開業後も柔軟に経営を立て直す

開業をした後、しばらくはコンセプトを意識して事業計画のとおりに経営をしていきますが、一方で柔軟な考えも必要になってきます。

経営が傾きかけたときには、時代に合わせたり、お客さんのニーズや地域の変化を意識したりと、柔軟に経営の立て直しを行いましょう。経営が順調であったとしても変化を恐れずに挑戦し続けることは、お店を進化させながら、カフェを長く経営するコツとなります。

経営したいカフェのコンセプトに合った物件を見つけよう!

物件のイメージ
物件のイメージ

物件探しは早い段階で行うのがポイントです。コンセプトに合った物件を見つけるためには、常にアンテナを張っておく必要があります。

ただし、コンセプトや条件の合う物件が都合よく見つかるとは限りません。コンセプトや条件とマッチしていなくても、気に入った物件があれば見学させてもらいましょう。

お気に入りの物件からイメージするコンセプトや条件を考えていくのも、物件探しの楽しさです。

ぜひ、物件はこまめに確認して、内見できそうであれば積極的に見に行くようにしましょう。

夢のカフェを開業して成功を手に入れよう

カフェ経営は、やりたいことや好きなことを表現できる場としておすすめです。ただし、開業しやすいお店ではあるものの、廃業する確率が高いのも事実です。今回ご紹介した開業までのステップを経て、計画的に開業までの道のりを歩めば、カフェ経営の成功に近付けるでしょう。

ぜひ、私の体験談やカフェ経営における魅力なども参考にして、長く続くカフェを目指してみてください。

MISUKENO飲食関係の仕事に20年以上従事、カフェ経営歴10年、田舎でカフェ開業ブログ更新中、Webライター

専門学校を卒業後、カフェやバー、パティスリーに結婚式場などあらゆるジャンルの飲食関係の仕事に長年従事してきました。飲食店の立ち上げにもいくつも携わってきた経験を活かし、自らも20席の小さなカフェを10年間経営。料理とお酒が大好きで、自宅にもホームバーを作り、お酒を生活の一部にしています。家族の生活スタイルを見直すべく、お店を閉業した現在は会社員として飲食関係の仕事に携わり、飲食店の開業のお手伝いなども行っています。個人の活動として「田舎でカフェ開業」をテーマにブログの運営を行いつつ、またWebライターとしても活動中です。グルメや飲食関係、他あらゆるジャンルの記事を執筆中です。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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