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雪対策に必要なことは? 北海道民が教える便利グッズと家の設備

雪対策に必要なことは? 北海道民が教える便利グッズと家の設備

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昨今の異常気象で大雪(ドカ雪)などに見舞われて大変な思いをしている人もいらっしゃるでしょう。

私が暮らす札幌のような雪国であっても、雪対策をしっかりとしておくことで、冬も快適に暮らせます。建物の破損や倒壊などの被害も未然に防げるよう対策することが可能です。

今回の記事では、北海道に40年以上住んできた私が、家の雪対策や便利グッズなどについてご紹介します。積雪地方に引越して間もない人や、雪が降らない地域で急に積雪があったときに、ぜひ参考にしてみてくださいね。

札幌在住わが家の雪事情

雪といえば北海道や東北地方を連想する人は、多いのではないでしょうか?

わが家は札幌市に住居を構えているため、毎年雪と闘っています。札幌市の降雪量は年間5mほどで、世界的にみても雪の多い都市です。

ここからは、毎年冬になると雪かきに悩まされている、わが家の雪事情をご紹介します。

毎年11月くらいから雪との闘い

私が暮らしている札幌市では、11月くらいに雪が降りはじめます。12月末頃には積もった雪が解けず、“根雪”の状態になります。

雪対策は、“根雪”の状態になる前に行うのが重要です。根雪になってしまうと、定期的に除雪作業が必要になります。

札幌の冬は、天気予報からの情報収集が欠かせません。なぜなら、翌朝の積雪状態によって、起床時間や通勤時間を調整する必要があるからです。

札幌では夜中のうちに雪が降り積もり、朝には“1m近く雪が積もっていた”ということも珍しくありません。家の前を除雪して、雪に埋もれた車を掘り返す作業をしていると、すぐに1時間以上が経過。そのような日は道路も渋滞しやすいので、早めの出勤が必須です。

北海道では、よほどの大雪や暴風雪でなければ遅刻は許されないため、わが家では以下のような雪対策を行っています。

・毎日の天気予報をチェック

・カーポートや車庫の設置

・排雪サービスを行う会社との契約(12月〜3月)

これらの雪対策を行うようになり、毎年の雪との闘いがかなり楽になりました。

家の雪対策の基本

雪対策をきちんと行うためには、まずは準備が必要です。ここでは雪対策の基本的な事項についてお伝えします。

雪対策はいつまでに準備すればいい?

雪対策の準備は、積雪シーズンが始まる前に行うのが鉄則。本格的に雪が降ってしまったら手遅れです。

札幌などの雪がたくさん降る地域では、根雪になる前の11月頃から準備します。雪があまり降らない地域でも、局所的な大雪の可能性があるので、遅くても12月くらいには準備しておきましょう。

雪対策に必要なアイテムとは?

家の除雪、雪下ろしに必要なアイテム

単純に家の除雪や雪下ろしだけなら、雪かき用の軽くて丈夫な平たいスコップやスノーダンプなどで十分です。雪国以外の地域ではホームセンターに置いていないこともあるので、通販などを利用して物置に1つ入れておきましょう。

一戸建てに住んでいて、雪を捨てる場所が近くにないときは、排雪サービスを行う会社に依頼しておけば雪捨て場に困ることはありません。

雪かきしたあとの雪山は、道路の車が見えなくなってしまうほどの量になります。排雪サービスを行う会社に頼めば、トラックで雪を引き取りにきてくれるので玄関先がスッキリします。シーズン契約は、約3万円〜5万円弱が相場です。

排雪サービスを行う会社との契約は受付期間が短いので、早めに行う必要があります。ちなみにわが家は、シーズン契約が終わったら、すぐに翌年分の契約をするようにしています。

車の雪対策に必要なアイテム

メンテナンス用に、スタッドレスタイヤやスノーブレード、凍結防止用のウォッシャー液があると便利です。

家周辺の雪対策で押さえておきたい3ヶ所

雪対策の目的は、雪の重みによる建物への損害を防ぎ、近隣に迷惑がかからないようにすることです。ここでは、主に対策が必要な3つの場所についてご紹介します。

1. 屋根の雪対策

屋根の雪対策は、屋根の形状によって異なります。三角屋根は落雪の危険があり、事故やトラブルになりやすいので注意しなくてはいけません。

雪は重いので、人や建物に当たったときの被害は大きく、雪が降りやすい地域での雪対策は必須です。三角屋根の雪対策は雪止め金具やネット、雪止めの塀やフェンスの設置が有効。これらの対策を行うことで、雪を滑りにくくして、隣の敷地への落雪を防止できます。

一方、豪雪地帯などに多い無落雪屋根は屋根の形状がフラットなので、落雪の心配がありません。耐久性も強く、基本的に雪下ろしは不要。無落雪屋根の場合、雨樋や融雪ダクトから溶けた雪が流れるので、排水ダクトに枯れ葉やゴミなどがたまらないようにしておけば特別なメンテナンスも必要ありません。

屋根に登る行為は大変危険で、毎年数名が転落してけがをしたり、命を落としたりしています。そのため、雪下ろしは専門の会社に依頼するのがおすすめではありますが、自分で行う場合には命綱をつけるようにしましょう。

2. 窓の雪対策

窓にも雪対策を行う必要があります。雪の重みが加わったり、外に積もった雪が窓に当たって割れたりすると、窓ガラスにヒビが入る恐れがあるので注意しましょう。窓の雪対策には、以下の2つの方法があります。

・2重サッシ、2重窓
・窓用の冬囲い

北海道などの極寒地域では、2重サッシや2重窓の住宅が多いです。あまり雪が降らない地域の場合、2重窓になっていることが少ないので、変更しておくとよいでしょう。2重サッシや2重窓は、雪によるダメージを軽減するだけでなく、外部からの冷気をシャットアウトする効果も期待できます。

北海道ではあまり見かけませんが、窓用の冬囲いを使用する方法もあります。これは、窓の外側に板やアクリル版などを固定して窓を守るというものです。日光が遮断さえて室内が暗くなり、見栄えが良くないというデメリットもありますが、ガラスを雪や氷から守ってくれるので効果的です。

3. 駐車場(カーポート)の雪対策

カーポートの雪対策は、雪下ろしです。北海道は、冬に氷点下まで気温が下がることが多いため、雪はサラサラしています。

ところが、東北地方やそれ以南の地域で雪が降ると、気温が高いので雪が湿っています。そのため、カーポートの屋根に積もった雪はずっしりと重く、雪の重みでカーポートが倒壊してしまうことも少なくありません。

カーポートの耐積雪強度はそれぞれ違うので、カーポートのメーカーや施工店などに確認しておきましょう。わが家は積雪150cm対応のものを使用していますが、過去10年で雪下ろしをしたのは2回だけでした。

雪対策に役立つ設備や便利グッズ

ここでは各家庭で雪対策に使用する設備や便利グッズについてご紹介します。

雪対策におすすめのグッズ5選

雪対策にはスコップやスノーダンプの他にもおすすめのグッズがありますので、ご紹介します。

・家庭用除雪機
・氷割り(つるはし、アイスピッケル)
・解氷スプレー
・融雪剤
・滑り止めの砂

これらはなくても問題ありませんが、あるととても便利なので、必要に応じて準備しましょう。

1.家庭用除雪機

家庭用除雪機は、北海道に住んでいたら購入したくなる人が多いです。価格相場は20〜100万円くらい。一台あれば除雪の負荷を減らせますが、盗難の危険もあるので、保管には十分注意しましょう。車庫や大きな物置があると、安心して保管できます。

2.氷割り(つるはしやアイスピッケル)

日中に雪が一時的に解け、夜になり解けた雪がカチカチに凍ってしまうこともあります。春先など、押し固まった雪を割って雪解けを早めるためには、氷割りが必要です。 つるはしやアイスピッケルと呼ばれる先端の尖った棒があると便利。氷を割るのは重労働ですが、氷が真っ二つに割れたときの気分は、爽快です。

3.解氷スプレー

解氷スプレーは、その名の通りスプレーするだけで氷をみるみる解かしていきます。玄関ドアや車の鍵穴、車のフロントガラスに使用します。吹雪などにより、鍵穴に雪が入り込んで凍ってしまったときに便利です。

たまに「お湯をかければいいんじゃないの?」という質問がありますが、これはおすすめできません。なぜなら、お湯をかけるとすぐに再凍結して逆効果だからです。車のガラスの氷をお湯で溶かそうとする場合、ひび割れなどの破損の原因になりかねませんので、注意しましょう。

4.融雪剤

融雪剤を撒いておくと、再凍結を防止できます。玄関前などに撒いておけば、滑って転ぶ心配がなくなるので安心です。

ただし、融雪剤は塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどを使用しているため、塩害によって車の下回りが錆びる原因になってしまうので注意する必要があります。

5.滑り止めの砂

北海道では路面が凍結しやすいため、横断歩道の手前などに滑り止め用の砂(粒の細かめの砂利)が袋に入ったまま設置されています。それを道路や横断歩道に撒くとツルツルの路面にグリップが効き、滑りにくくなります。玄関先のステップや滑りやすいところに撒いておくと効果的です。

雪対策におすすめの設備6選

雪対策にはさまざまな道具を使用するため、収納スペースや雪が積もっても除雪が不要な設備が必要です。主な設備として、以下の6つが挙げられます。

・玄関フード
・車庫
・ガレージ
・カーポート
・物置
・融雪槽
・ロードヒーティング

1. 玄関フード

玄関ドアの外側に設置するガラスのフードです。スコップなどの除雪道具を玄関先に置いておくときに便利で、外の冷気が直接家の中に入ってこないようにする役割を担っています。玄関フードは、北海道ではポピュラーで、設置している住宅が多いです。

2. 車庫・ガレージ

車庫やガレージがあると、車の雪下ろしや除雪の手間を減らせるというメリットがあります。物置と兼用にして広めの車庫を用意すると便利です。

朝の通勤前に車の雪下ろしをするのは、寒いし面倒。さらに、フロントガラスが雪で凍りついてしまったときには、溶かすか削り取らないと前方がみえません。しかし、車庫などがあれば、その心配は軽減されます。

3. カーポート

カーポートとは屋根と柱だけの車庫のことです。カーポートがあることで車の雪下ろしの手間を大幅に軽減できます。吹雪などを完璧に防ぐことはできませんが、雪下ろしの苦労を最小限に抑えられます。耐積雪強度は、種類によって異なるので、設置前に確認しましょう。

4. 物置

雪国には物置も欠かせない設備です。物置は、除雪に使うスコップやスノーダンプ、ソリやスキーなどのレジャー用品、自転車の保管などにぴったり。

わが家では、以前に冬の間中自転車を外に置いていたことが原因で、自転車を壊してしまった経験があります。春先にハンドルやカゴが変形した無残な自転車の姿を発見したときは、かなりショックを受けました。自転車のように、汚れが気になるスーツケースや室内に入れられないものは物置で保管しましょう。

5. 融雪槽

融雪槽は地面に大きな穴をあけて設置します。融雪槽の中に雪を入れていけば、熱で雪が溶けていく仕組みです。

熱源には電気・ガス・灯油・ヒートポンプなどいろいろありますが、設置費用やランニングコストがかかるところがデメリットです。融雪槽があればどんどん雪を溶かしてくれるので除雪が楽になり、雪捨て場も必要なくなります。

6. ロードヒーティング

ロードヒーティングがある住宅に住むと、除雪の心配はほとんどなくなります。雪が降っても勝手に溶けていくので、積もりません。

ロードヒーティングも設置費用やランニングコストがかさみます。一戸建ての住宅の場合、ロードヒーティングを設置したけれど、燃料代がもったいなくて使わなかったという家庭も少なくありません。

北国でアパートやマンションなどの「賃貸物件」を借りる場合は、ロードヒーティングがある物件を選んでおくとよいでしょう。家賃に上乗せされるわけではないので、ないよりもあった方が断然快適に暮らせます。特に車を持っている人ならロードヒーティングの物件はおすすめです。

家の雪対策! 事前の準備をしっかりしておこう

雪対策は、大掛かりなものではありません。窓や屋根など、積雪地域の住宅は元々対策が施されているため、よほど築年数の古い物件に住まない限り、問題ないでしょう。

北海道などの雪の多い地域に住むのであれば、雪が積もってしまう前に準備することがとても大事。雪対策に有効な商品が一時的に売り切れてしまったり、混んでいてタイヤ交換の予約が取れなくなったりすることもあります。早めに対策をしておけば、急にドカ雪が降っても安心です。

雪が積もる地域に住むのは寒さや除雪を理由に敬遠する人もいますが、慣れてしまえばまったく問題ありません。北海道などの積雪地域には、そこでしか味わえない冬の魅力がたくさんあるので、雪対策をしっかり行って、冬を満喫しましょう。

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