イタリアでは、古い物を大切にする、夕食前にお酒を嗜むなど、独自の文化が根付いています。イタリアの文化を知ることで、日本で暮らす私たちの生活にも取り入れられるヒントがあるかもしれません。
今回の記事では、魅力あふれるイタリア流の暮らしについてご紹介します。
イタリア流の暮らし➀:自宅には“個性が光るインテリア“を取り入れる
イタリアのインテリアは、自身の個性をごく自然に取り入れるのが特徴です。本棚や壁の隙間、玄関脇のテーブルにあるわずかなスペースやバスルームの棚、洗面台の空いているスペースなどに、アクセントとなる小物を置いてある家が多い傾向にあります。
海岸で拾ってきた貝殻や旅先で見つけた石、かわいいおもちゃ、高価な銀食器など、置いてある小物を見るだけでその人の人間性が伝わってくるようです。家に物が少ないと、殺風景で温もりがないと思われてしまいます。
いろいろな小物で家の中を装飾し、壁に隙間があればたくさんの絵画をかけるのがイタリア流なのです。以下の記事では、個性あるアイテムを取り入れるイタリア流のインテリア術についてご紹介しています。
イタリア流の暮らし➁:“歴史ある建物”を自分好みの家に作り変える
イタリアには新築マンションがほとんどなく、物件の多くは中古が占めています。イタリア人の中で、建物を壊して新たに建て直すという概念は基本的になく、「歴史を経た建物こそ価値がある」との考え方が一般的です。
実際に街を歩いていると、歴史的保護区域に指定されている中心街に近づくほど築年数は古くなり、中には築何百年という物件も存在します。そのため、売りに出されているマンションを購入したら、床を張り替えたりバスルームを増やしたりなど、自分でリノベーションを行うのがイタリア流です。
いろいろと手を加えて自分好みのスタイルに作り変えることで、個性あふれる家での暮らしを楽しめます。DIYや自分流の住まいづくりに興味がある方は、ぜひ以下の記事でイタリアでの事例をチェックしてみてください。
イタリア流の暮らし➂:おしゃれをして“三大歌劇場”で舞台を楽しむ
イタリアに行ったらぜひおしゃれをして訪れたいのが、ローマ・ミラノ・ナポリにある「イタリア三大歌劇場」です。
ローマには、有名なトレビの泉からほど近い位置にオペラ座があります。オペラ座は3万個余のクリスタルをあしらったシャンデリアが特徴的で、ムッソリーニが率いるファシズムの時代や第二次世界大戦を経て、現在に至ります。
続いてミラノにあるスカラ座は、1776年、当時ミラノを統治していたオーストリアの女帝、マリア・テレジアの命によって建築が始まった劇場です。第二次世界大戦の爆撃により天井が崩れ落ちましたが、国や市が一丸となって復興を遂げました。
イタリア三大歌劇場の3つ目は、ナポリにあるサン・カルロ劇場です。新古典主義建築に則って建てられた当時の姿が、ほぼすべて残っているといわれています。
以下の記事では、イタリア三大歌劇場やイタリア人のオペラの楽しみ方について解説しています。
イタリア流の暮らし➃:ディナーの前に “アペリティフ・タイム”を過ごす
アペリティフとは、日本語に訳すと食前酒です。アペリティフはイタリア人の習慣で、食前に少しお酒を飲んで楽しむ時間を指します。
夕食の時間が遅いイタリアでは、18時すぎから20時前ぐらいまでの時間帯がアペリティフ・タイプです。おしゃべりが大好きなイタリア人にとって、アペリティフ・タイムは大切なコミュニケーションの時間とされています。
バーのテラスで楽しんだり、自宅に友人を招いたり、アペリティフ・タイムの過ごし方は人それぞれです。アペリティフについて気になった方は、以下の記事で歴史や過ごし方をチェックしてみてください。
イタリア流の暮らし➄:アンティークなど“古い物を長く大切に”使う
イタリア各地で週末に開かれる市場では、古物商やアーティスト・職人やデザイナーなどの作品やアンティーク品が数多く出回ります。イタリア人には「古い物を長く大切に」との考え方が根付いており、歴史あるアンティーク品や古い建物が生活の中に染み込んでいるのです。
愛着のある古い物を修理するための工房や、「捨てたい人」と「欲しい人」をつなぐリユースのお店も多く展開されています。つまり世界で注目されている「Reduce(減らす)、 Reuse(繰り返し使う)、 Recycle(再資源化する)」の頭文字をとった「3R」の考え方を体現しているのが、イタリア流の暮らし方です。
以下の記事では、古い物を長く大切に使うイタリア流生活について掘り下げています。
イタリアには魅力的な文化がたくさん!気になるもの暮らしに取り入れてみよう
今回は、イタリア流の暮らし方についてご紹介しました。イタリアの暮らしには、毎日が豊かになるようなアイデアが詰まっています。
今回の記事で何か気になるものがあったら、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。