横浜市の戸塚区は、乗り換えなしで都内へアクセスでき、主要駅の周辺には大型商業施設が立ち並ぶ便利な街です。その一方で、豊かな自然が残る樹林地が多いことも、魅力の一つとして挙げられます。
さらに「おいしいもの とつかブランド」があるほど、戸塚区内には周囲の人に自慢できるグルメも豊富です。戸塚駅周辺の再開発により、進化を続けてきました。
今回は、戸塚区に約5年間通勤していた私が、実際に感じた街の魅力をご紹介します。横浜市での暮らしに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
横浜市戸塚区の基本情報
横浜市戸塚区の概要
戸塚区は横浜市の南西部に位置し、横浜市18区の中で一番面積が広い区です。区の中央部を柏尾川が南北に流れていて、春になると川沿いに満開の桜が咲き誇るため、区の花として地域の方に親しまれています。
戸塚区の人口は約28万人で、横浜市内で第4位。ベッドタウンとしてファミリー層に人気のエリアです。
横浜駅や都内へのアクセスが良好で、JRと横浜市営地下鉄ブルーラインの駅を利用できるので、通勤・通学に便利なエリアといえます。主要駅である戸塚駅や東戸塚駅の周辺には大型商業ビルが立ち並び、買い物には困らないことも魅力の一つです。
また戸塚区内には、おすすめしたくなるほどおいしいグルメがたくさんあります。区民の推薦によって決められた「おいしいもの とつかブランド」なるものが存在し、洋菓子や和菓子などのスイーツからお惣菜まで、大学生が選定した4品も含め、認定数は40品にもなります。「地元住民だからわかる味」をグルメ情報として楽しめるのは、非常にうれしい体験でした。
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私がよく通っていたとつかブランドのお店は、洋菓子店「カナール」と、パン屋「ぷち らぱん」です。
「カナール」は、神奈川県内に6店舗ある洋菓子店で、戸塚で半世紀以上前から営業していて、戸塚駅の商業施設「トツカーナモール」に入っている店舗が本店となります。洋菓子店では珍しく、21:30まで営業しているため、仕事終わりに通りかかると、ついケーキを買いたくなる大好きなお店です。
「ぷち らぱん」は、戸塚駅から徒歩10分弱、戸塚区吉田町にある小さなパン屋さん。種類豊富なパンの中でも、私は調理パンとサンドイッチがお気に入りで、昼食用によく買いに行っていました。原材料にもこだわりがあり、安心して食べられることも魅力の一つです。2020年に戸塚モディの中にも新店舗がオープンして、より手軽に購入できるようになりました。
横浜市戸塚区の歴史
現在の戸塚区エリアは、江戸時代には、東海道の宿場町「戸塚宿」としてにぎわっていた土地でした。
1887年の東海道線開通に伴い戸塚駅が開業し、駅を中心に発展し、1939年には、鎌倉郡内の1町7村が横浜市に編入され、戸塚区が誕生しました。
1955年以降は、道路網の整備や鉄道の延伸、工場の進出や宅地開発などで人口が急増しました。その後、行政区の再編成により、瀬谷区、栄区、泉区が分区となり、1986年に現在の戸塚区となったのです。
横浜市戸塚区で過ごした体験談
横浜市戸塚区に通うようになったきっかけ
私は数年前まで、仕事で戸塚駅周辺に通っていました。柏尾川を通って、季節の移り変わりを感じながら通勤していたことが思い出です。帰りが夜遅くなることも多く、駅ビルにある24時まで営業しているスーパー「東急ストア」によくお世話になっていました。夕食をよく買っていたので思い出のお店です。
早く帰れた日には、「戸塚モディ」の中にある「まるい食遊館」に立ち寄り、ちょっといいお総菜を買うことや、期間限定ショップでスイーツを買って帰るのを楽しみにしていました。家族へのお土産にもなり、喜んでもらえます。また、戸塚区内には飲食店も多く、大人数での飲み会・ひとりごはん・数人で食事など、目的に合わせたお店選びも楽しみの一つでした。
横浜市戸塚区の魅力(1) 再開発でさらに便利になった戸塚駅
戸塚駅の西口は昔ながらの商店街が並ぶエリアでしたが、2007年から始まった再開発事業により生まれ変わり、現在は明るく近代的な印象のあるエリアです。
バスターミナル、区役所も新しく西口に移転し、駅直結の商業施設「トツカーナモール」が2010年にオープンしました。買い物だけでなく、生活に必要な手続きも駅周辺で完結するのでとても便利です。また、館内には区役所のほか、区民文化センター、市民利用ゾーン、「とつかの子育て応援ルームとことこ」などが備わっています。
西口に「トツカーナモール」、東口に「戸塚モディ」があり、そのほかにも衣料店・書店・雑貨店・スーパー・飲食店・スポーツジムなど一通りの商業施設がそろっているため、日常の買い物に困ることはありません。駅から徒歩約5分の場所には、駐車場もある大型スーパー「アピタ」もあり、週末は家族連れでにぎわっています。
横浜市戸塚区の魅力(2) 緑豊かな自然に囲まれた街
戸塚区は、横浜市の中でも樹林地や農地が多く残されており、豊かな自然環境が身近にあることが特徴です。
横浜市営地下鉄ブルーラインで戸塚駅のすぐお隣の舞岡駅には、区内最大面積の「舞岡公園」があります。駅からは徒歩25分のため、バスを利用することがおすすめです。遊具はありませんが、森林や田んぼ・畑、古民家があり、昔ながらの田園風景を楽しむことが可能です。季節に応じた自然観察会や農業体験のイベントもあり、お子さんと一緒に大自然に触れ合える貴重な場所となっています。
また「市民の森」「ふれあいの樹林」と呼ばれる緑地が、区内だけで6ヶ所あることも魅力です。仕事や家事に疲れたときは、自然の中で静かにリフレッシュするのもいいかもしれませんね。
横浜市戸塚区の魅力(3) 区のシンボル!柏尾川プロムナードの桜並木
柏尾川プロムナードは、四季折々の景観を楽しめる戸塚区のシンボルとなっています。春には、約7種類の桜を楽しむことができます。桜は区の花に指定されているため、区全体で桜を大切にしていることがよくわかります。
また、それ以外の季節でも、例えば、夏は葉桜やアジサイ、秋は紅葉、冬はうっすらと積もる雪など、その時々の景色を楽しめることも戸塚区の魅力の一つです。四季を身近に感じる地域のシンボルのような場所があることは、子育て環境という面でも魅力だと思います。
横浜市戸塚区の生活施設情報
横浜市戸塚区にある公園
戸塚区内にある公園は、大小合わせて全部で20ヶ所です。おすすめの公園をいくつか紹介します。
〈戸塚区内にある主な公園〉
・舞岡公園
・俣野公園
・小雀公園
・東俣野中央公園
・戸塚西公園
・上品濃公園
・谷矢部池公園
「戸塚西公園」「東俣野中央公園」など遊具のある公園では、昼間には近隣の保育園のお子さんが遊びに来ている姿を、放課後は地域の小学生の姿をよく見かけました。一方、「舞岡公園」「小雀公園」など昔ながらの里山の風景が残る公園もあり、散歩や運動のために近隣の方がたくさん訪れ、憩いの場となっています。
私が訪れた中で印象的だったのは、舞岡公園です。公園というよりも、どこか懐かしい自然の森や野原をイメージする場所で、「横浜市にも、こんな場所があるんだ!」と驚いたことを覚えています。仕事で何度か利用した公園ですが、広すぎて園内で迷ってしまったことも思い出のひとつです。
1日のんびりできそうな広大な公園ですが、園内には自動販売機や飲食店がありません。事前に購入や用意をして持ち込む必要がありますので、訪れる際はお忘れなく。
横浜市戸塚区の公共施設
横浜市最大の面積を誇り、人口も多い戸塚区だけあって、さまざまな世代の区民が利用できる公共施設が多くあります。子育てに関して相談のできる場が複数あることも魅力です。
〈戸塚区にある主な公共施設〉
・地域子育て支援拠点「とっとの芽」
・戸塚スポーツセンター
・地区センター(踊場地区センター 他5ヶ所)
・戸塚区総合庁舎(区役所、子育て応援ルーム「とことこ」)
・コミュニティハウス(倉田コミュニティハウス 他7ヶ所)
・戸塚図書館
・戸塚郵便局
・戸塚警察署
・戸塚税務署
戸塚区には6つの地区センターがあります。地区センターは、地域の住民がスポーツ、レクリェーション、講演会、研修会、サークル活動などを通じて交流を深められる施設です。どの地区センターも平日は午後9時まで利用できるので、交流活動以外でも一人で勉強や仕事に集中したいときにも便利です。私も仕事で何ヶ所か利用しましたが、きれいで過ごしやすい場所という印象でした。
また、区内にはコミュニティハウスも充実しています。研修室、和室、図書室、プレイルームなどが設置された施設です。多くが小中学校に併設されていて、地区センターよりは小規模ですが、乳幼児からご年配までの幅広い世代の方が、集いの場として利用することのできる場所です。
区役所の施設内にある子育て応援ルームでは、子育てに関するたくさんのリーフレットが設置してありました。
横浜市戸塚区の病院
戸塚区には13ヶ所の病院と、175ヶ所の診療所があります。(2022年11月時点)
主な総合病院は、以下のとおりです。
・戸塚共立第1病院
・戸塚共立第2病院
・東戸塚記念病院
・新戸塚病院
・西横浜国際総合病院
・平成横浜病院
・ふれあい東戸塚ホスピタル
子育て世帯が多いためなのか、小児科も充実しているように感じます。夜間に対応してくれる病院もあるので、緊急時にも心強いですね。
横浜市戸塚区の住まい事情
横浜市戸塚区の家賃相場
戸塚区は区域が広いので、駅から離れた場所にも住宅街が多いことが特徴です。バスを利用すると家賃相場も下がるため、相場に幅があります。駅から離れても、各エリアに小中学校や公園、地区センターがあり、バスの本数も多いため、不便なく生活することができるでしょう。
一人暮らし向け、ファミリー向けの間取りに分けて、家賃相場を見てみます。
〈1R~1DKの家賃相場〉
・戸塚区:6.49万円
・泉区:6.43万円
・港南区:6.16万円
〈2LDK~3DKの家賃相場〉
・戸塚区:11.31万円
・泉区:8.68万円
・港南区:10.74万円
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一人暮らし向け物件では周辺エリアとそこまで差はありませんが、戸塚周辺の利便性や自然の豊かさからか、ファミリー向け物件になると家賃相場が高くなります。ただ、ほどよく季節の移ろいを感じられる自然環境や、鉄道駅周辺の利便性の高さを考えると、家賃に見合う価値のある住環境だと感じました。
横浜市戸塚区のエリアの特徴と魅力
通勤・通学のアクセスを重視する人には戸塚駅周辺エリア
戸塚駅は、横浜・川崎・品川・東京・渋谷・新宿・池袋・成田空港などの駅に、乗り換えなしで行ける交通アクセスのよさが魅力です。
戸塚駅は乗降客数が多く、商業施設もにぎわっていますが、駅から少し離れると閑静な住宅街が広がっています。住環境がよく、都内に通勤する方にはおすすめのエリアです。また、下り方面の電車も、鎌倉・藤沢・小田原・熱海などの観光地に乗り換えなしで気軽に行けるので、休日の外出も楽しくなります。
さらに、2015年に開業した上野東京ラインによって、宇都宮線・高崎線・常磐線直通の電車も戸塚駅から利用できるようになりました。時間がある日は、のんびり電車旅もよいでしょう。
ファミリーにおすすめの東戸塚駅周辺エリア
東戸塚駅は、1980年に開業した比較的新しい駅です。高層マンションの建設や駅周辺の再開発により、近年人気が高まっています。
駅周辺には「西武東戸塚S.C.」「イオンスタイル東戸塚」が入る「オーロラシティ」や「モレラ東戸塚」などの商業施設があり、日常の買い物には困りません。「西松屋」「しまむら」「ダイソー」などリーズナブルなお店が駅前にあったり、駅から徒歩圏内に緊急外来として24時間対応してくれる病院もあったりと、生活環境が整っていることが特徴です。
戸塚駅と比較すると、東海道線が停車しないのは少しだけ不便ですが、東京・品川・新宿・渋谷駅に直通で行けるのは魅力的でしょう。
横浜市戸塚区は、通勤と住環境のバランスがいい街
戸塚区の好きなところはたくさんあります。都心部でありながら、区のシンボルにもなっている「柏尾川」を中心に、自然や生き物を身近に感じられる環境であること、住みやすい住環境のわりには東京都心に比べれば家賃を抑えて暮らせること、買い物スポットや地域ならではのグルメのお店が充実しているところもお気に入りです。
交通利便性の高さと自然の豊かさ、家賃相場、日常の楽しさなど、総合的にバランスがいい街「戸塚区」を、ぜひ引越し先の候補として検討してみてください。
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