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人の顔が見える、門真市大和田での暮らし 〜 私の街を紹介します 〜
人の顔が見える、門真市大和田での暮らし 〜 私の街を紹介します 〜

人の顔が見える、門真市大和田での暮らし 〜 私の街を紹介します 〜

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引っ越し先を考えた時、交通の便やスーパーマーケットに商店の数など、人それぞれの条件があるもの。けれど、スペック的なところは検索すればわかるものの、実際にその街で暮らすとどんな雰囲気や光景に出会えるかは、未知数です。
本企画「私の街を紹介します」では、そんな、暮らしてみたからこそわかる街の良さを求めて、その街で暮らす人々にインタビュー。数字や検索だけではわからない、その街に流れる空気を紹介します。

挨拶が絶えない、門真市大和田での暮らし

今回街を紹介してくださるのは、30代のミウラさん。現在夫婦で、ここ門真市へ暮らし7年が経ちます。
富山県出身のミウラさんは、大学で京都に出てきたことをきっかけに関西での生活が始まり、大阪では北浜周辺で暮らしたことがあるそう。大阪の中心地に位置する北浜と、住宅街の大和田ではだいぶ雰囲気が違うけれど、どのような日々を過ごしているのでしょう?一緒に大和田の街を歩きながら、尋ねてみました。

―門真市大和田に住むことが決まって、始めはどんな印象でしたか?

ミウラさん:「門真の町自体にはイメージがなくて、よく友達に引っ越すと話すと『遠いところに引っ越すね』と言われていました(笑)。でも梅田に出るのは30分くらいなので、暮らす分にはあんまり問題がないかな。昔から住んでいる人が多くて、歩いていると、井戸端会議をしている人たちをよく見かけます。私も帰ってくると、近所の人に『おかえり〜』と言われるんですよ」

―みなさん顔見知りなんですね。

ミウラさん:「私は入っていないんですが、自治会などもあるみたい。お祭りをよくやっていますね。餅つき会とかもあって『餅ついたから配ってます〜』って、お裾分けしてもらったこともあります」

―北浜とは全然雰囲気が違いそうですね(笑)

ミウラさん:「そうですね。北浜に住んでる時は、マンションの隣人のことも知らなかったので、全然違いますね。ファミリー層が多く暮らしているみたいで、近所にある『門真市南部市民センター』というところでは、夏祭りも。ステージを組んでカラオケ大会が行われていて、子どもたちがBTSの『Dynamite』を熱唱しているのが聞こえてきて、なんかええなあって思いました(笑)」

門真市南部市民センター
門真市南部市民センター

―微笑ましいですね。門真市駅は大和田駅から2駅隣ですが、よく使われますか?

ミウラさん:「モノレールを利用する時によく行きます。門真市にはパナソニックの本社ががあるのですが、来年工場跡地の一部に、ららぽーとやコストコができるそうです。それも町報で情報を知って、なんだか町の人がオープンを心待ちにしているのが伝わってきました」

―ああいう役所のお知らせって、意外とおもしろそうな情報が載ってたりしますよね。
ミウラさん:「そうそう、公民館のイベントとか」

―私の住んでる大阪市の中央区も、そういうお知らせがあるんですが、お寺で行われるヨガの案内などがあって、ちょっと行ってみたいかも…!と思っています。

昔の雰囲気が残る街並みを歩く

ミウラさん:「大和田は大きなマンションなどはあまりなくて、一軒家が多いんですね。いろんな年代・デザインの家があって、眺めながら歩くのがおもしろいです」

左には窓の形がかわいい戸建ての姿
左には窓の形がかわいい戸建ての姿
左には窓の形がかわいい戸建ての姿
左には窓の形がかわいい戸建ての姿

ミウラさん:「駅から家までバスが通ってるのですが、土日は22時台で終わってしまうので、飲みに行った後よく家々を見ながら、散歩するように帰っています。歩いていると、ちょくちょく見える高速が、第二京阪!」

―これ、第二京阪だったんですね。

ミウラさん:「引っ越してきたばかりの時は、第二京阪が見える景色はあまり好きじゃなかったんですけど、最近は好きな風景ですね。夕暮れ、すごくきれいじゃないですか?色が移り変わる空とこの人工的な第二京阪の組み合わせが、かっこいいんですよ〜」

―本当だ!住んでないと、なかなか気づかない景色ですね。

ミウラさん:「あと、こっちへ行くと団地が。ここの給水塔もかっこよくて」

―おお、なんだか昭和の雰囲気が残っていますね。

ミウラさん:「この辺の団地は最近改装しているので、給水塔もなくなるかもしれないですね。いつも見かけては、かっこいいなあと」

―やっぱり地元の街並みとは全然違いますか?

ミウラさん:「全然違う。私の家の周りは田んぼばかりで、家と家が離れていてこんな風に密集していなかったから。北浜にも住んだけど、今が一番人の顔が見えるように感じますね」

―なるほど。住宅街なので、あまりお店などは多くないですが、休みの日などはどんな風に過ごしてますか?

ミウラさん:「家から歩いて15分ぐらいのところにスーパー銭湯があって、そこに行ったりしています。帰りにビールを買ってたこ焼き買って(笑)。ここのたこ焼き、美味しいんですよ」

ミウラさん:「おじさんが顔を覚えてくれてるのか、ビールを持ってるのを見ると、『今からビール?いいね〜』とか話しかけてくれたり」

―ちょっとしたひと言の交流があるのは、いいですよね。

ミウラさん:「うんうん。シンプルで美味しくって、しかも12個で600円という驚きの安さなんです」

創業28年の「たこ焼きクーちゃん」。他にも「いか焼き」や「やきそば」などがいただける
創業28年の「たこ焼きクーちゃん」。他にも「いか焼き」や「やきそば」などがいただける

「たこ焼きクーちゃん」
住所:大阪府大阪市中央区久太郎町3-4-2
電話:072-883-4555
営業時間:10:30〜19:00
定休日:火曜休

ミウラさん:「こういうお店の人との会話もそうですが、門真市南部市民センターでは、コロナ禍以前は近所の人が朝ごはんを作る会を開いたり、マッサージ師の方が500円で施術をしていたことも。町の人が外にばかり出ていくのではなく、ちゃんと町に住んで生活を作っているんだなと実感します。そこが大和田のいいところかもしれません」

都心から離れた大阪下町の風景、大和田

◆本記事の担当者
取材・文:小島知世

IN/SECTS編集部

プロフィール:大阪という物理的なローカリティと、感性や共感といった同時代性的ローカリティを軸に、ローカル・カルチャーマガジン「IN/SECTS」を発行。現在、大阪の京町堀を拠点に、「IN/SECTS」のほか、書籍の出版も行う。年に一度、イラストレーターや飲食店、作家、アーティストと、アジアの出版社を集めたイベント「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」を、北加賀屋にて開催。LIFE LISTでは、個の視点を通して見えてくる街や人の姿を紹介する。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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