つながりすぎず、離れすぎず ひとり時間も大切にする、大人の二世帯住宅

リビングの一角には吹抜けを設置。またキッチンには吊戸棚をつけず、個室も扉のないオープンなつくりにすることで、視線が自然と奥や上に抜けて開放感を創出。LDKは面積以上の広さを感じられます。

LDKにはダイニングテーブルを置かず、キッチンカウンターを造作して代用。「各自個室にあるので、リビングにはテレビも置いていません。必要があればプロジェクターを使っています」と、家電や家具を最小限にし、出来る限りゆとりある広さのリビングを設計しました。

『TOKYO WOOD』の無垢桧の床材に、ナチュラルな建具やインテリアなどで、木の優しい質感に包まれたLDK。二世帯が心地よく過ごせるよう、内装はシンプルで飽きのこないスタイルに。ふわりと漂う桧の香りが、日々の暮らしを癒してくれます。

対面式のオープンキッチンは、リビングやダイニング、階段まで見渡せ、ご家族の様子を見守りやすくて安心です。また、二世帯が一緒に使っても、スムーズに作業できるスペースも確保しました。

2階は子世帯となるYさん専用のスペースとしてプランニング。ゲストと気軽にくつろげる多目的ルームや、趣味を満喫する本棚ヌック、仕事に集中できる書斎など、思い思いの時間を楽しめる空間です。

YさんがSNSでひとめ惚れしたという、本棚ヌック。本棚は当社で造作し、コストを抑える工夫も取り入れました。また、小上がりを活かして、下には収納スペースも設けています。

本棚ニッチには、当社のインテリアコーディネーターとじっくり相談して、前後2枚重ねのローマンシェードを採用。親しい友人が訪れたときには、刺繍入りのエレガントなレースを下ろして、ヌックをほんのり仕切るやさしい演出に。プライバシーを守りたいときやプロジェクターを使う場面では、透け感のない生地に切り替えるなど、シーンに合わせて使い分けられます。

Yさんの仕事場として使う洋室にも、以前使われていたちゃぶ台をリメイクしてデスクを作りました。

玄関は床だけではなく、上がり框や巾木などにも『TOKYO WOOD』の桧材をふんだんに使い、上品で高級感のある風合いに仕上げました。

土地を2つに分けて、ご自宅（左）と賃貸住宅（右）を建築。これから先々を見据えて、それぞれのお住まいを不動産資産として、柔軟に活用できるようにしました。