犬と暮らす快適な家

オーバースライダー型のシャッターを開けると縦列に2台は収納できる大容量のガレージが姿を現します。 最高等級の耐震性を確保するために必要な構造材の凹凸を利用し、ガレージ内で使用するアイテムを収納する造作棚を設けています。 居室側に向かう通路部分にはシンクも設置し、外から持ち込むものを洗ったりガレージ作業後の手洗いなども、このスペースで完了するように設計されています。

玄関側面の壁にはレッドシダーを貼っています。 シャッター、下がり天井、内装材、ブラインドなどポイントとなるアイテムは木材を想起させるアイテムを選択し統一感を持たせました。

幅広なフローリング材が空間の広がりを支えます。 下がり天井部分には間接照明を設置し、光量と器具のバランスが難しい大きな空間での照明計画をまとめてくれています。 またこの下がり天井によりブラインド部分の設置部分を隠してもいます。機能とデザインを両立させた建築家のアイデアが光ります。

キッチン収納の天板の小口を薄くすることにより、すっきりとした印象を持たせています。 大きなキッチン収納と吊り戸にてキッチン周りの収納量は確保できているため、本体のシンク下はオープンなタイプを選択しています。

リビングに併設された和室(タタミコーナー)には自窓を設け、自然光を取り込みます。 吊り型の収納と組み合わせることにより、収納量は確保しながら視線が抜ける解放感がある和室となりました。

リビング内階段は鉄骨ではなく木製階段をチョイス。 デッドスペースになりがちな木製階段下は可能な範囲でくり抜き、ルンバ基地に活用したり、愛犬が籠ることもできるスペースとなっています。