事務局からの総評

2016年6月から8月に実施した「HOME'S住まいの川柳」コンテストは、小学生から90代の方まで、全国各地から幅広い年齢層の方にご応募いただきました。応募総数は5,928句にのぼります。改めて、たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。

「住まいの怖い話」のお題に沿って、住まいに関する様々な怖いエピソードをお寄せいただきました。自宅での心霊体験や金縛りといった心理的な怖い経験、白アリ被害や雨漏りといった建物自体に感じる不安を題材した作品の多い一方で、最優秀賞はじめ入選作品にもいくつかある、夫婦の力関係を「怖い」話としたものや、家庭でのご自身の立場を憂うものなど、少し自虐的な作品も目立ちました。

また、時事的要素を含んだ作品も数多くご応募いただきました。住まいの安全面で言えば、購入した自宅の土地に活断層が発見されたことによる地震への不安、2015年に世間を騒がせたマンションの杭問題に関したものが多く、作品からも住まいに対する安全性への意識が高まっていると言える結果になりました。また、エンターテイメント面で言えば、応募期間中にサービスが開始された「ポケモンGO」をうまく取り入れて、急に人が集まった怖さを詠んだ作品も多かったのが印象的でした。

今回のコンテストを通して、より多くの方が「住まい」や「暮らし」を考え、愛着を感じるきっかけになればと考えています。第2回HOME'S住まいの川柳コンテストは、今冬実施の予定です。次回もたくさんのご応募をお待ちしております！