宅建の合格率が低い理由ってなに?合格できない人の特徴や受かるためのポイントを知りたい。今回はそのような方に向けて、なぜ宅建の合格率が低くなるのか、その理由や受かるための方法を解説します。不合格が続く人の特徴についても紹介するので、宅建取得を目指している方は参考にしてください。
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・宅建の合格率が低い理由を知りたい
・合格するために大切なポイントを知りたい
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実際に宅建の合格率は低い?
たくさんある資格試験の中でも、宅建は合格率が低く、取得が難しい資格として有名です。
※直近10年間の合格率と合格ライン
| 年度 | 合格率 | 合格点 |
| 2023年度(令和5年度) | 17.2% | 36点 |
| 2022年度(令和4年度) | 17.0% | 36点 |
| 2021年度(令和3年度12月) | 15.6% | 34点 |
| 2021年度(令和3年度10月) | 17.9% | 34点 |
| 2020年度(令和2年度12月) | 13.1% | 36点 |
| 2020年度(令和2年度10月) | 17.6% | 38点 |
| 2019年度(令和元年度) | 17.0% | 35点 |
| 2018年度(平成30年度) | 15.6% | 37点 |
| 2017年度(平成29年度) | 15.6% | 35点 |
| 2016年度(平成28年度) | 15.4% | 35点 |
| 2015年度(平成27年度) | 15.4% | 31点 |
| 2014年度(平成26年度) | 17.5% | 32点 |
直近の令和5年度試験から10年間を遡ると、宅建試験の合格率は15%から17%前後で推移しており、他の資格試験と比べて、合格率が低いことが分かります。
50点満点のうち合格ラインが毎年変動する相対評価の試験であり、国家資格の中でも人気で受験者が多いことから、簡単に合格できる試験ではありません。
合格点は過去、31点から35点前後で推移していますが、受験者のレベルが年々上がっていることで、合格ラインは平成27年度の31点を最後に、35点を下回ったのは令和3年度試験の34点のみです。
受験生レベルの向上から試験問題も難しくなっているため、今後も合格までのハードルは高くなっていくと予想されます。
宅建の合格率が低い理由
ここでは今回のテーマである、宅建の合格率が低い理由を5つ解説します。
理由を知ることで、宅建試験の実態が見えてくるので、「自分にはハードルが高いのでは?」と感じている人は参考にしてください。
相対評価により合格率が調整されるから
宅建試験の合格率が低い大きな理由の1つは、毎年の合格率が調整され、合格ラインが変動する相対評価の試験であるからです。
問題数は50問、配点は全問1点(50点満点)の試験ですが、受験者全体の点数によって合格点が決まるため、明確に何点取れば合格できるという基準がありません。
合格率は毎年15%前後で調整される場合が多く、通常の年であれば合格できる点数を取っても上位の合格圏に入らないケースもあります。
例えば、35点で合格する年もあれば、36点取っても不合格になるケースがあるということです。
資格試験の中には、合格ラインの点数が毎年一定である絶対評価の試験もありますが、相対評価である宅建試験は、他の受験者と競争した上で合格圏内に入らない限り、合格することはできません。
専門的な法律用語が多いから
法律系の資格である宅建は、普段使わない専門用語が多いため、学習に慣れないと継続が難しい点も宅建合格のハードルが高い理由です。
初めのうちは、さっぱり内容が理解できないため、文章を読むだけで苦痛に感じる人は多く、ある程度の力がつく前に挫折してしまうケースもあります。
法律用語は漢字が多く、表現が独特でとにかく読みにくいため、初めて法律系の資格に挑戦する人は特に苦痛に感じてしまうでしょう。
試験問題の難易度が上がっているから
宅建試験の問題は以前より難しくなっており、中途半端な勉強では基本的に合格できません。
昔のイメージで簡単という人もいますが、受験者のレベルが向上していることで、試験問題も次第に難しくなっています。
以前までは、ほとんど全てが単純な正誤問題のみの出題でしたが、現在は「正しい選択肢はいくつあるか?」のような個数問題や組み合わせ問題も多く、理解していないと解くのが難しいです。
また問題の難易度が上がっていることで、試験に向けたより細かい対策が求められるようになっており、受験者の中でも格差が生まれています。
勉強していない受験者が多いから
宅建試験の合格率が低い理由の1つに、ほとんど勉強しないで受験する人が多いという理由もあります。
特に不動産業界で宅建を持っていない人の場合、毎年、会社から半強制的に受験する場合もありますが、勉強せずに試験だけ毎年受けている人は少なくありません。
とりあえず受験の記念受験者が多くいる分、全体数が増え合格率が下がるという実態もあります。
申し込みだけする人も多いから
記念受験者が多い宅建ですが、受験資格がない試験であることもあり、申し込みだけして試験に来ない未受験者も多いです。
直近令和4年度の試験は申込者28万3856人のうち、実際の受験者は22万6048人と、申込者全体の8割未満となっており、直近では3年連続で8割を下回っています。
宅建は試験内容が難しいことに加えて、記念受験者や未受験者が受験者全体の母数を増やしており、合格率を引き下げる大きな理由となっています。
不合格が続く人に共通する特徴3選
宅建試験は一発合格する人もいれば、何年も受け続けているにも関わらず合格できない人も多くいます。
ここでは、宅建試験になかなか合格できない人に共通する特徴を3つ紹介します。
宅建試験に苦戦している人、また絶対に一発合格したいという人も参考にしてみてください。
テキスト中心に勉強する
宅建だけでなく、法律系資格を苦手とする人の典型的な特徴がテキストを中心に勉強をすることです。
法律系の学習はインプット中心の暗記学習だと思っている人に多い勉強方法で、退屈かつ理解が難しいため、往々にして途中で挫折してしまいます。
法律系資格に合格するための学習方法は、アウトプット中心に進めることが鉄板であるため、過去問を中心に勉強する方が効率的です。
まずは、テキストからと暗記学習から始めて失敗する人は多いので注意しましょう。
はじめから完璧を目指す
続いての特徴ははじめから完璧を目指す完璧主義者タイプです。
法律の学習で、はじめから完璧な理解を目指すのは難しいですが、完璧主義の人ほど理解しないと後に進めず、学習が停滞してしまう傾向にあります。
学習が進まないと、徐々に焦りが出て勉強が苦痛になるため、結局挫折してしまい試験までに対策が間に合わないというケースは多いです。
理解できていないまま学習を先に進めるのは、人によって勇気がいることですが、分からない点は割り切って読み飛ばす潔さも、宅建の学習においては重要になります。
独学にこだわる
独学にこだわった結果、宅建試験に何年も落ち続けている人は多いです。
宅建は通信講座でも最低数万円の費用がかかるため、講座を取ることに抵抗がある人は少なくありません。
特に不動産業界で働く人の場合、実務で、ある程度の知識を習得できるため、毎年独学で受験し、あと一歩二歩のところで合格を逃し続ける人は多いです。
宅建は独学でも合格を目指せる試験ですが、学習に慣れていないと効率が悪く、合格するのは簡単ではありません。
特に法律系の学習に慣れていない人は、講座を利用することで途中の挫折を防ぐ効果もあるので、効率面を考えても専門講座の利用がおすすめです。
宅建に受かるためのポイント3選
宅建はポイントを意識して学習を進めることで、効率よく合格を目指すことが可能です。
ここでは宅建に受かるために、意識するべき大切なポイントを3つ紹介します。
過去問を中心に勉強する
まず宅建は、テキストではなく、過去問を中心に学習を進めることで、効率的に知識や問題を解く力が身につきます。
テキスト中心に学習を進めると、理解が難しいだけでなく、問題を解く力を身につけるのが難しいため、試験に向けての実用的な対策ができません。
また、テキスト中心に暗記学習を続けると、勉強が苦痛になり、挫折につながります。
知識が完璧に入ってない状態で過去問を解くことに抵抗がある人は多いですが、はじめは答えを見ながら解き進めるやり方でまったく問題ありません。
極端に言えば、テキストを読む前に過去問を読んで、試験問題はどのような内容が出題されるのか把握した上で、テキストを読む進め方が効率的です。
1度で理解しようとしない
2つ目のポイントは、1度の学習で完璧な理解を目指さないことです。
法律系の学習経験や知識が豊富な人でない限り、内容を1度で理解するのは難しいため、分からない点は割り切って読み飛ばす勇気を持ちましょう。
1度や2度で理解できない内容でも、繰り返し学習を続けることで少しずつ理解できるようになってきます。
反復学習することでより頭に定着させやすいメリットがあるので、宅建の学習は1度で理解しようとせず、繰り返し反復して学習を続けることが大切です。
苦手な分野であれば3回繰り返し学習した後に、やっと少し内容を理解できたというイメージで問題ありません。
暗記ではなく理解学習を心がける
宅建試験の勉強方法において、暗記に頼る学習方法は基本的にNGです。
暗記学習はきつい上に、試験問題を解くための実用的な力が身につきにくいデメリットがあり、何より退屈であるため、モチベーションを低下させ挫折の原因になります。
試験に合格するためには、アウトプットを中心とした理解学習を心がけ、繰り返し反復する中で、知識を定着させ、問題を解く力を身につけられる学習方法がベストです。
暗記学習を防ぐためにも、テキスト中心の学習は避けて、過去問中心に勉強を続けることで、試験当日に役立つ、より実用的な対策ができます。
宅建は難しいが努力すれば合格できる資格
最後に宅建は合格率こそ低く感じてしまう試験ですが、法律系資格の中では比較的ハードルは高くなく、努力すれば初学者でも合格を目指せる資格です。
認知度が高い分、合格すれば人生の大きな強みになり、社内のキャリアアップや転職時にも役立ちます。
毎年難易度が上がっていると言われていますが、正しい対策をすれば合格を目指すことができる試験であるため、興味がある人は、ぜひ宅建にチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は宅建の合格率が低い理由や不合格が続く人の特徴、合格するためのポイントを解説しました。
受験者の母数が多い分、合格率が低くなっている宅建試験ですが、しっかりと対策して受験すれば、一発で合格を目指せる試験です。
受験資格がなく誰でも挑戦できる試験であるため、興味がある人は、今回の内容を参考に合格を目指してみてください。
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