何年も宅建を受験しているけど受かる気がしない、試験勉強がつらい、勉強に向いていないから宅建を諦めようか迷っている。国家資格で人気の宅建は、毎年大勢の人が受験しますが、合格率15%前後と簡単に受かる資格ではありません。今回は、そのような方に向けて、次回チャレンジする必要性や試験の難しさ、宅建受験のメリットとデメリットなどを解説します。
こんな⼈におすすめの記事
・宅建取得を諦めようか迷っている
・宅建取得に向けたモチベーションがほしい
・宅建を取るメリットを知りたい
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宅建は諦めるべきか迷っている方へ
宅建は、国家資格であり、不動産業界であれば転職する上でとても有利になります。また、一度取れば一生使える資格のため、取得することで人生を大きく有利にすることが可能です。
もし、今、宅建試験の勉強がつらくて落ち込んでいる状況であっても、努力の結果、合格した時の達成感や喜び、得られる強みや自信は一生の経験、財産になります。
勉強面は確かに大変ですが、ぜひ諦めずに合格を目指して突き進んでください。
実際に複数回何年もかかって合格した、という人もたくさんいます。
宅建試験が難しいと言われる理由はなぜか
宅建試験の合格率は、毎年15%前後と言われるように、難易度では難しい部類に入ります。
「1ヶ月で合格した」という風に、短期合格する人もいますが、宅建合格までの平均時間は、おおよそ300時間であり1ヶ月レベルの短期合格は、正直ハードルが高いです。
以下では、そんな宅建試験が難しい理由を解説します。
受験者数が多い
1つ目の理由は、他の資格試験と比べて受験者数が多いことです。
宅建試験は、学歴や年齢など、受験資格に制限がなく、毎年20万人以上が受験しています。
人気資格であるため、不動産業界で勤める人以外にも、たくさんの人が受験することも受験者数が多い理由です。
合格率が15%とすると、残りの85%にあたる17万人ほどは不合格ということになるので、決して簡単に合格できる資格ではないことが分かります。
相対評価で合格ラインが毎年異なる
宅建試験は、絶対評価の資格のように明確な合格ラインがありません。
よって、他の受験生と競争する必要があることも難易度を上げている理由です。
最近では、大手予備校の受験対策やYoutubeでも誰でも良質な講座が見れることから、年々、合格レベルが上がっており、試験内容も以前と比べて難しい問題が増えたと言われています。
元々、簡単には取れない資格でしたが、受験生レベルの向上により、更に合格までの難易度が上がっているため、より細かい対策が求められる資格試験になっています。
法律の勉強に慣れるまで時間がかかる
宅建試験の受験者は、法律関係の初学者であるケースが多く、法律の勉強に慣れるまでに時間がかかることも難しいとされる理由です。
例えば「善意」「悪意」など一般的には良し悪しでイメージされる言葉は、法律用語で言うと「知らない」「知っている」のように読み解き方も変わってきます。
宅建を1ヶ月でスピード合格するような人は、大学時代に法律学部であった場合や法律関係の他の資格を取得している場合が多く、初学者にとっては参考にならないケースもあります。
法律関係の勉強は、普段馴染みがない内容であり、覚える法律用語も多いため、勉強に慣れるまでに心が折れてしまうケースも少なくありません。
一度、勉強に慣れてしまえば、楽しさも感じる法律の学習ですが、逆に慣れるまでの期間が宅建合格の難易度を上げている理由とも言えるでしょう。
関連記事>>なぜ宅建の合格率は低いのか?理由と受かるための方法を徹底解説
宅建試験に何度も落ちる人の特徴3選
宅建試験を諦めかけている人の中には、何度も落ち続けて心が折れそうという人も多いのではないでしょうか?宅建試験に何度も落ちる人には、以下のような3つの特徴があります。
当てはまっている場合の対処法についても紹介するのでぜひ参考にしてください。
完璧主義である
1つ目の特徴は、完璧主義であることです。
先述したように、法律の勉強は、普段聞き慣れない用語や法律独特の考え方が多く、一度の学習で理解できない内容も多くあります。
何度も繰り返し反復学習する必要があるため、一度の学習で内容を理解したい、一度で暗記してしまいたいなど、完璧主義の人ほど、勉強のモチベーションを保つのが難しい傾向があります。
余程、記憶力や理解力に長けていない限り、法律の学習において、一度で暗記・理解できないのは普通なので、分からないところは取り敢えず飛ばすくらいの感覚で繰り返し学習することが大切です。
資格取得の優先度が低い
不動産業界で働く人に多い特徴が、いつか受かれば良いと思っているパターンです。
特に、不動産営業として働いていると、日々の営業活動を優先にしてしまい、勉強の必要性は、理解していても、なかなか学習に身が入らないケースは多くあります。
ただ、先述したように、昨今の宅建試験は、受験者レベルが高く、試験内容も難しくなっているため、半端な勉強では、合格するのが難しいです。
宅建の合格は、自分だけでなく働く会社側にもメリットがあることなので、覚悟を決めて、宅建試験前の一定期間は、勉強に集中した上で、1回で合格する気持ちを持つことが大切です。
宅建取得のメリットを感じていない
これも不動産業界の人に多く、最も対策が難しい特徴ですが、そもそも宅建取得のメリットを感じていないパターンもあります。
実際、不動産会社で働いていても、宅建なしで成立する会社や業務も多く、取得する意味を感じていない人は、意外に多いです。
また、大手不動産会社であれば、宅建を持っていて当たり前の会社が多いですが、中小の不動産会社の場合、宅建保持者がむしろ少数派であるケースも少なくありません。
取得のメリットを感じていないと、勉強のモチベーションも保てないため、毎年試験は受けるものの、落ち続ける負の連鎖が続く原因になります。
ただ、不動産業界で働き続ける限り、宅建試験は、毎年受験する必要があり、それなりに時間も費用もかかります。
合格することで、自分の市場価値が上がり、会社内の昇進・昇給や転職にも有利になるので、長期的なメリットを考えて、勉強のモチベーションを上げ、合格を目指しましょう。
関連記事>>宅建本番の時間配分は?合格のための計画を解説
不動産会社の従業員は受けておきたい5問免除
宅建試験は、50点満点の試験ですが、不動産会社の従業員だけが受けられる宅建登録講習を受講して終了試験に合格すると試験の際に、5点が免除される、いわゆる「5問免除」の制度があります。
不動産会社の従業員であれば、受講が必須であるわけではないですが、受講料を払って講義を受け、テストに合格すると5点が免除される制度です。
日々の業務が忙しく、勉強時間を確保するのが難しい人ほど、勉強時間の短縮や合格率を上げる意味でも受講することをおすすめします。
なお、宅建登録講習の受講資格は、社員だけに限らず、アルバイトでも従業者証明書があれば受講資格があります。
宅建登録講習受講者の合格率は一般受験者より高め?
先述したように宅建試験の合格率は、毎年15%前後です。
そのうち、宅建登録講習受講者の合格率は、5問免除なしの一般受験者と比較して高い傾向があります。
宅建の学習内容が日々の業務と被っているなど、知識面での優位性もありますが、やはり5点を免除されているのは、合格する上でとても有利です。
とは言え5問免除の部分にあたる試験内容は、他の分野と比べて勉強量もそこまで必要がないため、一般受験者の人も不利に感じる必要はありません。
関連記事>>宅建士の5問免除とは?申し込みやメリットデメリットについて解説
宅建にチャレンジするメリット3選
宅建試験の勉強は、先述したように大変なことですが、合格した先には、主に以下3つのメリットがあります。
営業時のアピールポイントになる
まず、宅建に合格して都道府県知事の登録を受け、宅建士証の交付を受けると会社の名刺に「宅地建物取引士」であることを記載するため、営業時のアピールになるメリットがあります。
名刺を渡された側も宅建士である営業の方が、専門的な知識があり、信頼できると感じるため、宅建士でない場合よりも有利であることは間違いありません。
言い換えると、不動産会社の名刺であれば、宅建士の記載がない時点で、宅建士でないことが明確に分かるため、名刺を渡した時点で、持ってないと不利になってしまいます。
キャリアの幅が広がり転職で有利になる
2つ目のメリットは、転職で有利になることです。
不動産業界において、宅建を持っているかどうかで転職時の評価は、かなり大きく変わります。
会社によっては、宅建士であることが必須である場合も多いため、宅建を持っていないと選択肢自体も狭くなってしまいます。
宅建を持っていることで転職の選択肢が増え、更に評価も上がるので、転職を有利に進めることができ、自分がより働きやすい会社を選ぶことが可能です。
法律知識が身につく
宅建試験の内容は、宅建業法や民法など、法律関係であるため、法律知識が身につくことも大きなメリットです。
先述したように、慣れるまでの時間はかかりますが、法律の知識が身につくことで、論理的な思考が身につき、テレビや新聞で目にするニュースの理解もぐっと深まります。
宅建試験は、法律関係の初学者にとても適した試験内容になっており、勉強して知識を身につけるだけでもメリットがあります。
関連記事>>宅建で人生は変わる!自分を変えたいなら宅建を取るべき理由
宅建に挑戦するデメリットは?
宅建を取ってデメリットになった、と言う話を聞くことはありませんが、あえて挙げると取るまでに以下のようなデメリットがあります。
勉強が大変
1つ目は、シンプルに勉強が大変であることです。
何度も述べているように、宅建は、誰でも簡単に受かる試験ではありません。個人差はあるものの、法律の勉強に慣れるのも大変です。
特に働きながらや育児をしながら勉強時間を確保できないと悩む人は多いです。その対策として、隙間時間を活用して細切れに勉強時間を確保するなど、自分に合った学習スタイルを見つけることが大切です。
講座を取って勉強する場合はお金がかかる
宅建は人気資格であり、大手から中小までさまざまな予備校が講座を出していますが、講座を受講すると数万円から15万円前後のお金がかかります。
決して安い金額ではないため、講座を取るのは、金銭的なデメリットがあります。
合格した後のメリットを考えると安い投資かも知れませんが、どうしても講座を取るお金がないと言う人は、独学でも問題ありません。
宅建試験は過去問を中心に学習を進めるのが、合格に欠かせませんが、自学自習で合格している人もたくさんいます。
講座を聞きながらでないと勉強のモチベーションが保てない人は、講座の受講をおすすめしますが、元々、勉強が苦痛でないという人は、独学をおすすめします。
関連記事>>【2025年】宅建の勉強時間の目安は?1年前から3ヶ月前までの勉強時間や進め方を解説
宅建に合格するためのポイント3選
最後に、宅建合格者の経験から合格するためのポイントを3つ紹介します。
勉強スタート段階で分からない点は読み飛ばしてOK
まず、モチベーションを落とさないためのコツとして、初学者で勉強をし始めの段階では、読んで理解できない内容は、読み飛ばすようにしましょう。
もともと勉強が得意という人でも法律関係の初学者であれば、一度で理解できない内容は、高い確率で出てきます。一度で理解しようとせず、何度も繰り返すことが、モチベーションを保って学習を続けるために大切なポイントです。
テキストより過去問中心に勉強する
次に、テキストより過去問を中心に勉強することです。
法律関係の試験は、テキストを読んで暗記するだけでは問題を解く力がなかなか身につきません。
極端にいうと過去問から勉強を始めても問題ありませんので、問題を解くのに慣れる為にも、テキストより過去問を中心に学習を進めましょう。
独学の場合はYouTubeを活用する
最後に、独学の人におすすめしたいのが、YouTubeの活用です。
今、予備校運営者の先生による分かりやすい動画が、YouTube上に多数投稿されています。
問題集とYouTubeであれば、数千円の投資で合格を目指す事も十分可能です。コスパよく合格したい人は、ぜひYouTubeを使って学習を進めてみてください。
関連記事>>初心者向けに宅建の勉強方法を比較して解説!通信や独学のメリットデメリット
まとめ
今回は、宅建を諦めようか迷っている方に向けて記事を解説しました。
試験勉強こそ大変な宅建ですが、合格後は、さまざまなメリットがあるため、受験を諦めかけている人にもぜひチャレンジしてほしい資格です。
宅建合格後のメリットやモチベーションを落とさないためのポイントなども紹介したので、宅建の勉強で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
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