不動産営業で最初に覚えるべきことは?入社後の仕事の流れを解説

2024年09月26日

不動産営業で最初に覚えることって何?早く活躍するために必要なことや入社してからの仕事の流れについても知っておきたい。今回は、そのような方に向けて不動産営業になって覚えるべきことをテーマに、入社後の仕事内容や必要な知識についても解説します。未経験からの不動産営業に興味がある人は参考にしてください。

こんな⼈におすすめの記事
・未経験から不動産営業にチャレンジしたい
・事前に入社後の仕事内容を知っておきたい
・不動産営業として早く成果を出したい

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不動産営業で覚えるべきこと

まず今回のテーマである、不動産営業になって覚えるべきことについて解説します。

覚えるべき順番に解説するので、入社してからの流れについて知りたい人は参考にしてください。

覚えること➀:接客の仕方

まず営業である以上、接客の仕方は最初に覚えるべき業務です。

接客を覚えれば営業としての仕事はスタートできるので、まずはしっかり接客の仕方を学び、スキルとして身につけていきます。

逆に、接客ができないと知識がついても売れないので、はじめに基本的な接客スキルを身につけておくことは営業として成功する上で大切なポイントです。

なお、不動産営業においての接客は、実際にお客さまと会っての接客だけでなく、電話時の対応も大切なので、両方のスキルを磨き続けることで、営業に必要な接客の仕方が身につきます。

覚えること②:業界用語

不動産業界は、社内や社外で会話をする中で業界用語がたくさん出てくるので、業界用語を覚えることは2つ目のステップです。

業界用語を覚えないと、社内や社外での会話ができないので、代表的なものだけでもまとめて覚えておきましょう。

なお、不動産の業界用語は具体的に以下のようなものがあります。

〇反響(はんきょう):お客さまからの問い合わせ。

〇物調(ぶっちょう):物件調査の略。役所や法務局で物件についての調べものをすること。

〇完物(かんぶつ):完成物件の略。その名の通り。建物が仕上がって完成している物件のこと。

〇上物(うわもの):戸建など、土地の上に建物が存在する物件の場合、その建物を指す。

〇指値(さしね):買主さまが物件の希望価格(値段)を指し示すことで、値下げ交渉を意味する。

〇借入(かりいれ):ローンをはじめとした借金のこと。

覚えること③:担当エリアの情報

営業として担当するエリアがある場合は、周辺相場や住んでいる人の特徴、生活施設、交通インフラなど、エリアの情報を覚えることが3つ目のステップです。

物件を扱う中で覚える情報もありますが、まずは担当エリアを歩いてみて、人や施設、道路状況などをつかんでおくことで、営業に活かすことができます。

エリアの情報まで覚えることが出来れば、お客さまに対して営業をするのに必要なスキルや知識は網羅できるので、次は物件を契約して売るためのステップに入ります。

覚えること④:銀行ローンの知識

不動産の購入には多くの場合、銀行ローンが利用されるため、銀行ローンの知識がないと物件を売ることはできません。

よって、お客さまに物件を売るために銀行ローンの知識を覚えます。

これが4つ目のステップです。

各金融機関が提供しているローン商品の知識や年収・年齢・借入・自己資金など、ローン審査に必要なお客さま情報についての知識を学びます。

銀行ローンの知識があれば、お客さまが気に入った物件をもとに事前審査を行い、結果に問題なければ契約に進めることが可能です。

覚えること⑤:不動産取引に関わるルール

契約書類を作成するにあたり、不動産取引に関わるルールを覚えることが5つ目のステップです。

営業が契約書類を作成しない会社もありますが、バックヤードに作成してもらう場合でも、契約時に説明する必要があるため、取引に関わるルールはしっかり学んでおきましょう。

はじめは契約書を読んでも何を書いてあるのか理解できない内容も多いですが、上司や先輩に聞いて、必ずすべて理解した上で、契約に臨むことが大切です。

覚えること⑥:契約業務

実際に契約を行う業務を覚えるのが、最後のステップです。

契約業務は慣れるまでとても緊張しますが、契約書類の内容はすべて丁寧に説明し、お客さまに不安な点があれば、誠実に対応します。

不動産は高額な商品であるため、トラブルになった時のリスクは非常に高いです。

営業マンとして着実に成長していくためにも、1つ1つの取引を大切にして、質の高い契約業務を目指しましょう。

未経験からの不動産営業で入社後に行う業務の流れ

ここでは、未経験から不動産営業として入社して、実際に行う業務の流れについて解説します。

未経験から入社後、営業で成果を上げるまでの流れを解説するので、ぜひ参考にしてください。

電話ロープレ

未経験から不動産営業をスタートして、入社後に行うのはまず電話ロープレです。

電話ロープレとは、お客さまとのアポイントを取るために、電話営業の練習をすることで、会社によっては、電話ロープレのテストに合格しないと、営業ができない場合もあります。

未経験の場合、はじめはうまくいきませんが、電話ロープレは家でもできるので、繰り返し練習すれば自然と話せるようになります。

電話ロープレがうまくいかない人は、台本代わりとなるトークスクリプトを作成し、それを繰り返し練習することで、緊張せずに話せるのでおすすめです。

架電(アポイント取得)

架電(かでん)とは、不動産の業界用語でアポイントを取るために電話することを指します。

多くの不動産会社では、過去に問い合わせがあったお客さまのリストを残しているので、そこに向けて電話をかけ続けます。

アポイントを実際に取るのは大変ですが、何件もかけ続ければ、物件を探している人は必ず見つかるので、根気よく架電を続けましょう。

販売物件の確認

電話営業によってアポイントが取れた後は、現状で紹介できる販売物件の確認をして、お客さまに合った物件情報を探します。

物件はできるだけ多く用意して紹介することで、お客さまが好む物件の特徴をつかむことが可能です。

物件紹介(商談)

アポイント当日には実際に物件がある現地で、物件紹介をします。

物件が複数あって一緒に車で回る場合は、お客さまとの関係性を深める絶好のチャンスです。積極的に会話をして、どんな物件を希望するのか、新居でどんな生活をしたいのか、しっかりヒアリングをしましょう。

お客さまが紹介した物件を気に入ってくれた場合、アポイント当日に購入の申し込みをしてもらえる可能性もあります。

購入申込

お客さまが物件を気に入って購入の意思が固い場合は、申込の証となる買付(かいつけ)申込書に購入条件を記入し、記名押印をもらいます。

仲介営業の場合は、購入条件を売主さまに伝えて、売主さまが納得すれば、契約を進めることが可能です。

契約日時をセットし、契約書類の作成をして、契約に向けて準備します。

契約業務

契約当日は、売主さまと買主さまがそろって契約書類の内容をチェックし、問題なければ記名・押印をします。

それぞれの記名・押印が終わった後は、買主さまから売主さまに手付金の振込を行い、無事に着金確認が取れれば、契約成立です。

契約が終わっても物件の所有権は、まだ売主さまにあるので、次は引き渡しに向けた準備を進めます。

基本的に引き渡しに向けた準備は、司法書士が主体となって行うため、司法書士と密に連携を取りながら進めることが大切です。

引き渡し(決済)業務

契約で定めた引き渡し日が来ると、売主さまと買主さまでもう一度集まり、買主さまから残代金が振り込まれ、売主さまの方で着金の確認が取れると、司法書士が所有権移転の手続きを進めるため、引き渡しが完了となります。

仲介営業の場合は、売主さまの決済金から手数料が振り込まれるため、自社に着金の確認を行います。

無事着金の確認が取れれば、これで取引に関わる業務の一連の流れは終了です。

必要な不動産知識をつけるのにおすすめの方法

不動産営業に必要な知識は、業務以外でも身につけることができます。

ここでは、すぐ業務に活かせる不動産知識を身につけるのにおすすめの方法を紹介します。

宅建試験の勉強をする

不動産の資格として有名な宅建の勉強をすることで、実務に活かせる不動産知識を身につけることができます。

不動産営業を続けるのであれば、宅建は必ず取得するべき資格です。

宅建を持っていることで収入アップやキャリアアップも実現しやすいので、未経験から不動産営業をスタートさせた人は、まず宅建取得を目指しましょう。

YouTubeの専用チャンネルを活用する

YouTubeの専用チャンネルを活用するのも不動産知識をつけるのにおすすめの方法です。

イヤホンを使えば通勤中などの移動時間も動画を見ることができるため、隙間時間を使って知識をつけることができます。

営業に特化したチャンネルであれば、営業スキルも学べるため、合わせて活用するのがおすすめです。

担当エリアを歩いて街並みや道を把握する

知識というよりは情報に近いですが、担当エリアを歩いて街並みや道を把握することも業務に直結して役立ちます。

担当エリアの広さにもよりますが、住所を言っただけで街並みや近くにある生活施設、現地までの道のりが頭に浮かぶレベルが理想です。

不動産関連資格にチャレンジする

FPやマンション管理士、管理業務主任者など、宅建以外の不動産関連資格にチャレンジすることも知識の幅を広げるために効果的です。

宅建と合わせてダブルライセンスとして取得することで営業としての価値も上がるため、転職やキャリアアップに有利なメリットもあります。

不動産に関連する資格は他にもたくさんあるため、興味がある人は一度調べてみて、気になるものからチャレンジしてみてください。

書籍を読む

ビジネス書や営業書など、書籍を読むのも見聞を広げることにつながり、営業だけでなくビジネスマンとしてのレベルを上げるためにも効果的です。

書籍は基本的に、その道を極めたプロが書いているため、読むことでさまざまな気づきがあり、新しい考え方や価値観を見つけるきっかけにもなります。

不動産知識の学習が少し落ち着いてきた人におすすめの方法です。

成果を上げるほど知識や経験値は身につく

不動産営業において、業務以外に知識を身につける方法はたくさんありますが、成果を上げて取引を重ねることが、最も実践的な知識や経験値が身につきます。

業界用語や取引時のルールなど、机上の学習ももちろん大切ですが、業務で得た知識や経験は一生自分の中に残ります。

長く続けると時には取引の失敗も経験しますが、不動産営業の道を極めるのであれば、失敗も1つの大切な経験です。

未経験から不動産営業を目指す人は、まず成果を上げることを第一優先に考え、成果に繋がる知識の習得を意識してほしいと思います。

まとめ

今回は、未経験から不動産営業になって最初に覚えるべきことについて、入社後の仕事内容や業務の流れ、不動産知識をつけるための方法を解説しました。

未経験から不動産営業になる場合、入社後の仕事内容に不安がある人は多いと思います。

解説した内容は、不動産営業をスタートして一般的な仕事の覚え方や業務の流れです。

すぐに使える不動産知識のつけ方についても解説したので、未経験から不動産営業にチャレンジする人は、ぜひ今回の内容を参考に、入社後の行動に活かしてみてください。

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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。LH不動産転職の理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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