ケイアイスター不動産の年収は?事業内容や強みを解説

2025年03月25日

ケイアイスター不動産は栃木県、群馬県、埼玉県、東京都など関東を中心に事業展開している注文住宅・分譲住宅企業です。この記事では、ケイアイスター不動産の会社概要から歴史、事業内容や強みといった点について詳しく解説します。

※本記事の内容は、Webサイトや有価証券報告書等の開示資料をもとに作成しています。
※本記事の執筆は2025年2月時点の内容です。

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ケイアイスター不動産の沿革と会社概要

グループ全体では分譲建売住宅、注文住宅、マンション、リノベーション、リフォーム、不動産仲介など、不動産事業を総合的に展開しています。グループの核となるケイアイスター不動産は東証プライム上場企業です。

1990年(平成2年)に不動産売買・賃貸の仲介業務を行う有限会社ケイアイプランニングとしてスタート。1994年には住宅建設を目的とした株式会社グランビルホームを設立し、分譲住宅業務に参入しました。その後2017年頃までに、不動産関連の顧客ニーズをグループでワンストップ対応できる体制づくりが完了しました。

今日まで続くローコスト規格型注文住宅「はなまるハウス」は2009年より続くロングセラー商品です。建売住宅も含めて坪単価30万円台というリーズナブルな価格は、「すべての人に持ち家を」の企業ビジョン通り、子育て世代からシニアまで、幅広い層の多様なニーズを受け止めることに成功しています。

会社概要

項目詳細
会社名ケイアイスター不動産株式会社
代表者代表取締役社長 塙 圭二
設立1990年11月
事業内容注文住宅事業 分譲住宅事業
資本金481,660,000円(2024年3月31日現在)
上場取引所東京証券取引所 プライム市場
本社所在地埼玉県本庄市西富田762番地1
従業員数2,516名(2024年3月31日現在)

売上・利益3期分(ケイアイスター不動産単体)

ここからは有価証券報告書を基に、2022年3月から2024年3月における3期分の売上や利益について解説します。同社の売上や利益について下に表をまとめました。

※以下は単体の数字になります。

項目2022年3月2023年3月2024年3月
売上高(単位 千円)108,800,776143,453,512159,700,734
経常利益(単位 千円)14,533,13811,562,8636,903,637
当期純利益(単位 千円)10,571,0608,269,1895,341,762

この3期は上昇する売上高に対して、建築コストの高騰から利益率は下降気味の状況ですが、今後の粗利率は市中在庫の需給バランスに連動して、緩やかに改善されていく見通しとしています。(決算説明資料より)

売上・利益3期分(グループ全体※連結)


※以下はグループ連結の数字です。

項目2022年3月2023年3月2024年3月
売上高(単位 千円)184,388,059241,879,410283,084,374
経常利益(単位 千円)23,203,89118,467,83910,130,716
当期純利益(単位 千円)14,746,07911,845,8426,856,301

ケイアイスター不動産グループは連結子会社22社および、持分法適用関連会社10社におよびます。近年もプロンプト・K、プレストホーム、エルハウジング、新山形ホームテックなど、積極的な子会社化が進められています。

ケイアイスター不動産の事業内容と強み

次に、ケイアイスター不動産の事業内容と強みを見てみましょう。

分譲住宅事業

分譲住宅事業は多くの都府県を営業地域として「高品質、だけど低価格なデザイン住宅」 を安心・安全に提供すべく、土地の仕入れからアフター サービスまで自社で行う「社内責任一貫体制」を推進しています。

また、工期短縮や工程改善などのコスト低減を推進し、仕様・価格帯の異なる商品を取り揃えることにより、 地域特性や顧客のニーズに対応します。

近年は「デザインのケイアイ」を標榜し、 建物のデザインだけでなく 「街づくり」をコンセプトとした開発地域全体のデザインにも注力しています。

注文住宅事業

分譲住宅に対してやや縮小気味の注文住宅事業ですが、主として仲介会社向け請負住宅「FiT-PRO」の販売を行っています。

また従来からある規格型平屋注文住宅 として「IKI」と「無理しない。でも、妥協しない。」 をコンセプトにした規格型2階建て注文住宅 「はなまるハウス」の請負を拡充中です。

ケイアイスター不動産の強み

「住宅供給数日本一を目指す」成長性を目標におくことで、以下の強みを発揮しています。

  • スケールメリット
  • スピード感
  • デザイン性の高さ
  • スタッフのフォロー体制
  • 成長_
  • 社員のワークライフバランス

クオリティの高い商品でも、大量発注することでスケールメリットが生み出せます。高品質の住宅を低価格で提供可能にすることで、創業から32年連続増収・近年では連結で年間8,202棟(2023年)を手がけるまでになっています。

土地仕入れや価格交渉対応においても、成長目標に応じたスピード感をいかんなく発揮し、営業所長クラスの決裁権で、即断即決のスピーディな対応が可能です。(出典:Webサイト

また、競合他社のワンランク上をいくデザイン性の高さを目指して注力し、グッドデザイン賞ほか数々の受賞を手にしています。

フロントに立つ営業などのスタッフに対するフォロー体制も、計画行動の打ち合わせや営業トーク指導、メンター制度などで培われるコミュニケーション体制が、風通しよく、安心して働ける企業風土につながっています。

労働環境も完全週休2日制・残業平均1時間など、時間管理や仕事のコントロールがしやすく、家族の時間や趣味、勉強などワークライフバランスが充実しています。産休育休取得100%・復帰率100%の実績も、評価される部分です。

もちろん営業や施工管理の現場は、結果を出すべく懸命に働く局面はありますが、私生活より業務を優先するのではなく、自分の時間を大切にするために、時間の使い方を工夫する人材が求められる傾向にあるようです。

ケイアイスター不動産の年収・社員平均年齢

ここからは、ケイアイスター不動産の正社員数や年収、平均年齢について解説します。以下は、直近3年分の有価証券報告書からまとめたデータです。

※ケイアイスター不動産株式会社単体の数字となります。

項目/年度2022年3月2023年3月2024年3月
平均給与494万円456万円424万円
従業員数(単独)884名1,109名1,366名
平均年齢32.1歳31.9歳32.6歳
平均勤続年数3.1年3.9年3.8年
従業員数(全体)1,769名2,067名2,516名

ケイアイスター不動産の平均給与は年収ベースで424万円(2024年)と、同業他社の平均レベルです。

しかし、営業職に限って見ると、しっかり稼ぎたい人には歩合給が準備され、営業職の中には年収1,000万円以上の例もあります。Webサイトの実績によると、新卒入社7年目で営業として平均年収920万円、最高年収1,690万円というデータも公表されています。

以下は企業が公式に公開している社員のデータです。

新卒・中途比率新卒28.7% 中途71.3%
男女比率男60%:女40%
店舗責任者・平均昇格年数3.6年
月間平均残業時間14時間30分

出典:https://ki-group.co.jp/recruit/databook/

ケイアイスター不動産の中期経営計画

ケイアイスター不動産の中期経営計画2028は、「拡大路線」と「足元をしっかり固める営み」が共存した内容となっています。

基本方針は以下となっています。

基本方針

・事業ポートフォリオの最適化により、安定した経営基盤を強化する
・付加価値提供を通じたステークホルダーの信頼と満足を得られる事業を推進する

メインである分譲住宅事業は「新規出店やM&Aによる国内シェアの拡大」「仕入強化・生産性向上による収益性の継続的な改善」を柱として、深化が進められる予定です。

他に海外事業の強化(オーストラリアでの開発エリア拡大や、アメリカテキサス州を中心とした事業展開等)や、国内の収益不動産事業等の戦略的投資も計画されています。

2028年3月期時点における実績目標値は、売上高5,000億円・経常利益300億円・当期純利益180億円となっています。

ケイアイスター不動産の人材育成方針

ケイアイスター不動産グループは多様な人材一人ひとりが誇りと働きがいをもって、活き活きと働くことができる職場環境と人材育成制度の充実を図っています。

「理念経営」が組織の根幹とされており、経営理念と理念に基づく行動規範の体現がすべての社員に求められます。「ケイアイの宣言 12の行動規範」は社員全員の行動指針として、グループの重要なクレド(指針)とされています。

ファイブスター制度(成績優秀社員への報奨制度)、階層別のきめ細やかな研修、FA制度、メンター制度(新入社員に専任の先輩社員メンターがケア)ほかの制度で、人材育成を推進しています。

まとめ

今回はケイアイスター不動産について解説しました。

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参考資料

2024年3月期 有価証券報告書 
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3465/yuho_pdf/S100TQRE/00.pdf
2023年3月期 有価証券報告書 
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3465/yuho_pdf/S100R4IV/00.pdf
2022年3月期 有価証券報告書 
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3465/yuho_pdf/S100OHUH/00.pdf

監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。LH不動産転職の理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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