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猫をやさしく見守ることができる地域になるための拠点ー保護猫アンドゥ

保護猫アンドゥ

プロジェクトについて

プロジェクトの概要を教えてください。

猫とふれあう利用者さん

2018年9月1日、ひっそりと保護猫「アンドゥ」をOPENしました。
はじめは自宅でこじんまりと保護活動をしていました。まずはじめに受け入れたのは2匹の子猫「アン」と「ドゥ」。初心をわすれないようにと、お店を「アンドゥ」と名付けました。
アンドゥはサポーターさんの支援を受けながら、約30匹の猫を保護しています。譲渡型猫カフェという形をとっており、保護した猫とふれあい、最終的に譲渡につながることを目的とする場です。自宅で保護していた時期も合わせると、今まで譲渡した猫は約50匹です。「写真や文章だけじゃなくて、実際にふれあって飼うことを決めてもらいたい。」「写真ではわからない、いろいろな表情・かわいさを知ってほしい。」そんな思いから、保護した猫たちと直接ふれあうことができる場として、保護猫アンドゥを始めました。


プロジェクトが始まったきっかけは何でしたか?

最初に保護した二匹の子猫「アン」と「ドゥ」

始まりは、先述したように2匹の子猫「アン」と「ドゥ」を保健所から保護したことがきっかけです。
2016年秋、自分の時間をゆっくり取れるようになったことで保護をはじめました。猫を家で飼っている頃、まさか自分が保護活動をするとは思っていませんでした。どんなに頑張っても死んじゃう子がいたり、お世話が大変だったりということが目に見えてわかっていたから。ですが、そういった価値観は緩やかに変化していきました。こじんまりとはじめた保護活動に対して「そういった風に猫を保護してくれるなんて素晴らしい」「なにができるかわからないけどお手伝いしたい」と言ってくれる人がどんどんと増えていく中で、「自分がやらなくちゃいけないんだろうなあ」と、不安になりながらもある種の使命感が芽生えてきました。支援してくれる人が増えれば増えるほど、自然に猫を助けたい気持ちも大きくなりました。
自宅で保護している猫に会いに来て、お世話を手伝ってくれるひとたちがたくさん増えていく中で、譲渡型猫カフェといった形でふれあうことで譲渡につながるんじゃないかなという考えから、現在の活動に至りました。

プロジェクトを始めるにあたって、
どのような工夫をされましたか?

オーナーのまさみさん

みんなに好きじゃないとできないよねって言われます。確かに嫌いじゃないとできないし、でも好きだけだとできないことなんです。
夜中に猫の具合が急変して、ぐたっとなったのを一生懸命さすって、動物病院に何時になったら電話していいだろうと夜中にうとうとしながらっていうこともあります。そういった辛い思いをすることを覚悟して、始めました。ただ、最初から強い意志があったわけではなく、「やろうやろうと思ってできていなかった。よくやってくれたね。」と言ってくれる人たちに囲まれながら、いつのまにか自然と「自分がやらなくちゃいけない」という気持ちが芽生えていったというのが正直なところです。なので、すごく猫が好きで命守らなきゃという「めらめらした感じ」ではなくて、冷静でした。
でもそれがよかったと思っています。あの子もこの子も助けなきゃっていっぱいいっぱいになると、自分がダメになってしまう。自分がダメになっちゃったら、猫たちがダメになってしまう。いま自分が助けれる子はこのくらい、とストップをかけられる冷静さがあってよかったと思います。

物件との出会い

どのような方法で物件を入手しましたか?

リノベーション前の様子

物件を一生懸命さがしていたわけじゃなく、本当にたまたま大家さんから声をかけてもらえたんです。「猫カフェやりたいんだって?」と、スーパーのお魚売り場で。(笑)
普通は動物を扱う場合、物件を貸し出してくれるところはほとんどありません。ひっかかれたり、匂いがついたりすると、退去した後に使いづらくなるからです。ですが、猫好きの大家さんは快く「引っ掻いても汚してもいいから」と言ってくれました。家賃のこともあり少し悩みましたが、悩んだのもつかぬ間。立地もいいし、保護できる猫たちの数が増えるということで賃貸に踏み切りました。

リノベーションのこだわりについて聞かせてください。

サポーターの手作りに支えられてます

ワンフロアで広々としすぎていたので、大家さんがパーテーションをつけてくれました。フロアを2分割し、一面は譲渡型猫カフェとして猫たちとふれあえるスペースに、もう一面はバックヤード的に赤ちゃんがいる猫や保護したばかりで人に慣れていない猫たちを保護するスペースに、使い分けています。
家具や猫グッズのほとんどは、もともと建物にあったものやサポーターさんから譲り受けたものです。サポーターのおじいちゃんがつくってくれた、少し歪みがある愛らしい棚は猫たちのお気に入りです。家具や見た目のおしゃれさに使うお金があるのなら、猫たちにお金を使いたい。大家さんやサポーターさんたちから譲り受けた愛情たっぷりの空間がアンドゥの特徴です。

地域にどんな効果があったか

プロジェクトがスタートしたことで、
地域に変化はありましたか?

ちょうど、取材中に2匹の兄弟猫が譲渡されました

保護猫「アンドゥ」は猫とふれあえる場所です。ですが本来の目的はふれあいではなく、不幸な猫たちがいなくなることです。なので1匹でも譲渡につながってほしいです。「譲渡型猫カフェ」という手段をとっているのは、譲渡率を上げたいからなんです。実は昨年の釜石の猫の実質殺処分率は0%。(「実質」という言葉を使うのは、保健所がお世話をして死んでしまった猫も殺処分扱いとするからです。手をかけて殺処分された頭数は0です。)釜石保健所に入った子は、全頭うちに連れてきてもらっています。「実質殺処分0%」これはアンドゥの成果なんです。

今後、地域とつながる中で、
どんな場所にしていきたいと考えていますか?

日向ぼっこしている猫たちを見守る利用者さん

猫やペットに優しい釜石になってほしい。「猫が歩いててやだな」とかじゃなくて、みんなで優しく猫を見守ってくれるような、そういう社会を作る一つのきっかけの場になっていけたらいいなと思っています。
 アンドゥでは2つのことを進めています。一つは「完全室内飼い」をお願いしていることです。「家の庭を掘るから猫嫌いなんだ」という人がいます。でも猫たちはその人に迷惑をかけようと思って庭を荒らしているわけではありません。それで猫が悪者にされてしまうのはかわいそう。そこで、「完全室内飼い」をすることで好きじゃない人に猫が近づかないようにすることも、猫やペットに優しい釜石となる方法だと思っています。また、2つ目として「地域猫」があります。「地域猫」とは飼い主がいないものの、その地域の理解ある人たちでお世話をする猫のこと。おうちで飼うのが一番だけど、それが難しい場合もあります。地域にいる猫にご飯をあげたいけど、不妊手術などの費用は出さないというのはすごく中途半端な状態です。今後アンドゥは地域猫に理解ある人が増えるように、サポートもしていきたいと思っています。猫が一生を終えるまで、地域で見守る。そのベースとなる基地がここであればいいなと思っています。

プロジェクトに関するデータ

物件について

物件名 保護猫アンドゥ
所在地 岩手県釜石市大渡町1丁目2-1 地図を見る
物件タイプ 空き店舗 築年月 1988年3月
取引形態 賃貸 入手時期 2018年9月
間取り 1その他 事業開始時期 2018年9月
建物面積 132.0 m² 賃料・購入価格 非公開
土地面積 165.0 m² 事業用リノベ費用 非公開
活用分野(詳細) 譲渡型猫カフェ

資金調達について

資金調達方法 自己資金
自己資金 非公開 投融資 -
クラウドファンディング - 補助・助成金 -
その他 -
初期投資は回収できたか

プロジェクトオーナーについて

プロジェクトオーナー 鈴子真佐美
プロジェクトURL https://www.facebook.com/cat.undeux/
プロフィール 岩手県釜石市在住。釜石市の病院で歯科衛生士として働いたのち、2016年より動物保護活動を開始。愛玩動物飼養管理士(ペットケアアドバイザー)。岩手県動物愛護推進協議会委員。日本アニマルセラピー協会アニマルセラピスト。

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