箱単位で預ける自分の倉庫、「minikura」

誰もが自分の倉庫を持てるクラウドストレージ「minikura(ミニクラ)」。

運営会社は、「モノだけではなく、価値をお預かりする」という理念に基づいて1950年(昭和25年)に創業し、倉庫業やトランクルーム事業を展開している寺田倉庫株式会社です。
寺田倉庫株式会社の「minikura」は、ご自宅の荷物を専用ボックスに詰めて送付することで、インターネット上で送った箱を管理することができ、一箱単位でいつでもどこからでも出し入れができるサービスです。

今回は寺田倉庫株式会社が運営する「minikura」を立ち上げた時のエピソードと、ユーザーが利用するにあたりどんな特長があるのかなどをご紹介致します。

箱単位で預ける自分の倉庫、「minikura」 (左)寺田倉庫 MINIKURAグループ MINIKURAチーム サブリーダー 今成真之介 様、(右)寺田倉庫 MINIKURAグループ MINIKURAチーム サブリーダー 姫野良太 様

「minikura」のサービスを立ち上げた背景を教えてください。

寺田倉庫株式会社は、美術品、映像・音楽媒体メディア、ワインなどのデリケートな品の保存・保管を事業の強みとしています。また個人向けのクラウドストレージとしても、施設型のトランクルーム事業を運営しており、衣類や書籍などの大切な荷物を預かってきました。

トランクルームを利用される個人のお客様の声として「郊外のトランクルームは車が必要になってしまう」や「トランクルームに何を預けていたか忘れてしまった」などがあることがわかりました。それらの課題を解決するような「次世代のトランクルーム」を検討した結果、2012年9月に新たなクラウドストレージ「minikura」を立ち上げました。いつでも資料をダウンロードできるクラウドサービスのように、荷物の保管や管理がWEB上で全て完結できるのがクラウドストレージサービスの特長です。

担当者が語る「minikura」、立ち上げた背景

「minikura」の特長を教えてください。

「minikura」は、お客様がトランクルームを使う上での課題から生まれた手軽なクラウドストレージサービスです。保管及び回収は専用ボックス1個単位でご契約が可能であり、月額200円(税別)と低価格でご利用頂けます。

ご利用の流れも簡単です。「minikura」のHPにて会員登録をした後、サービスを申し込みます。ご自宅に届いた専用ボックスに預ける荷物を詰めて宅配便で発送します。集荷も可能です。minikuraでボックスを受け取った後、入庫手続きや撮影(MONOなど一部のサービスのみ)などを行われ、温度・湿度が最適化された倉庫に保管致します。

2020年1月現在は、「minikura HAKO」「minikura MONO」「minikura Library」「minikura Closet」「minikura クリーニングパック」5つのサービスラインナップがあり、今後も増やして行く予定です。

サービスラインナップごとに、専用のボックスや写真撮影などのオプションが異なります。ぜひ下記の記事をご覧ください。

⇒「minikura」サービスラインナップの記事はこちら

「minikura」ラインナップ

■ minikura HAKO

月額200円(税別)の低価格からご利用可能です。「minikura」ユーザーの7割がご利用頂いている定番のサービスです。HPのマイページにて一箱ごとに管理することができます。箱の中に入っているアイテムの写真撮影はございません。

■ minikura MONO

最大30カットのアイテム撮影を行う「minikura」のベストセラーのサービスです。HPのマイページにて荷物ごとに管理でき、必要な時にアイテムをマイページから指定して取り出すことができます。

■ minikura Library

書籍専用保管ボックス。HPのマイページにて1冊ずつ写真で管理できます。「minikura」サービスの中では、長期に渡ってご利用いただく方が多いサービスの一つです。

■ minikura Closet

大事な衣類を吊るして保管できる、衣類専用クラウドストレージです。スーツやコートなどの高価なアイテムをたたむのではなく、吊るしておきたい、というご利用者様の声から生まれたサービスです。

■ minikura クリーニングパック

衣類を保管するだけではなく、高品質なクリーニングもセットで提供している衣類専用のサービスです。

さらに「minikura」では、Yahoo!さんと連携し荷物を保管したその先のサービスとして、預けた荷物を「ヤフオク!」に出品することも可能です。(「minikura MONO」「minikura Closet」「minikura Library」「minikura クリーニングパック」ご利用の場合のみ)

荷物を保管する設備やセキュリティ体制を教えてください。

荷物を保管する環境やセキュリティなどは委託している倉庫にもよりますが、空調管理や指紋認証キーを活用するなど、必要な設備・セキュリティレベルは全て整っており、また一般的なトランクルームと違い、関係者のみが出入りする倉庫で厳重に管理しております。

「minikura」をご利用される方の傾向を教えてください。

主に男女30~40代の方にご利用されておりますが、実際は性別や年齢といった属性での利用ではなく、住環境による利用が大きいのではないかと思われます。多くのご利用者様が都市部の集合住宅にお住まいで、東京都の割合は約4割であり、ファミリー層よりは単身のご利用者様が約3分の2を占めています。

箱のサイズが限られているため、本や洋服などの保管に使っていただくことが多く、一人当たり平均9箱ほどご契約いただいております。(一人で100箱以上契約しているご利用者様もいるため平均値です。)

2012年からスタートし、2020年現在はどのようにサービスを展開していますか?

現在クラウドストレージサービスは少しずつではありますが、一般のご利用者様にも浸透してきており、minikuraの売上も毎年115%ほど伸びています。とはいえ、クラウドストレージ市場自体がまだ小さいため、ユーザーのライフスタイルや季節のライフサイクルに寄り添ったサービスを提供し、もっと身近なものにしていければと思っております。

今後のサービスの展望について教えてください。

寺田倉庫株式会社は倉庫運営ではなく、ユーザーと外部に委託している倉庫をつなぐプラットフォームの役割をメインに担っています。そのため、社員も企画職よりエンジニア職の方が多い組織体制で、管理ノウハウの構築やAPIの仕組みを作っています。ITシステムを内製しているため、ユーザーからの要望にもスピーディーに応えられるのが強みです。

現在、「minikura」はクラウドストレージの「サマリーポケット」さんと連携してユーザー層を広げています。今後は自社サービスの拡充を考え、大きな荷物も保管できるラージボックスなどの商品ラインナップを増やしていきたいと考えています。

そして、最終的な目標は荷物を保管するインフラサービスになることです。トランクルームやクラウドストレージに荷物を保管することが当たり前の世の中になればいいなと思っています。「minikura」も、そのような世の中の流れを作る一助になりたいです。

担当者が語る「minikura」、今後の展望

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