今回紹介するのは、リノベーションで理想の空間を手に入れたAさんご夫妻。
住まい探しのきっかけ
最初は新築を探していましたが、予算内では立地や眺望が悪く気に入ったものが見つからなかったそうです。また、内装もどこも同じような感じで、家探しがあまり楽しくなくなってしまい、以前雑誌で見て知った"中古を買ってリノベーション"という選択をすることにしたそうです。
住まいの探し方
自分たちのこだわりが、ひとつひとつ丁寧に実現できるように、資金計画・設計・施工というステップそれぞれで納得できる会社を選び、リノベーションを楽しまれました。
リノベ暮らしのこだわりポイント
キッチン、ブリックタイル、無垢材のフローリング、造作の本棚とドア...、家具も同素材で揃え、シンプルでありながらも落ち着ける、自然素材に囲まれたAさんご夫妻だけの空間を実現しました。
ふたつの梁を邪魔なものとして扱うのではなく、ブリックタイルでデコレーションをしてキッチンと合わせました。ブリックタイルとは、セメントに軽量骨材を混ぜて固め、レンガをスライスした疑石タイル。レンガよりも軽く扱いやすいのが特長です。
まるでカフェのようなキッチンスペース。ゆったりとお料理ができる広いキッチンの向かいに、カウンターを設置しました。
木のカウンターテーブルと間接照明で、リビングに負けない寛ぎの空間を実現。Aさんご夫妻のライフスタイルに合った、極上のキッチンスペースです。
壁には本棚を造作しました。木材をつかったシンプルな本棚は、収納力が抜群で、見た目もシック。同じ素材をつかったテレビ台やコーヒーテーブル、アンティーク調のソファが、ナチュラル感を盛り上げるコーディネートになっています。

将来子ども部屋にする予定の空間は、現在はパソコンスペースとして使っています。白壁に無垢のフローリングとデスクが映える清潔感ある空間になりました。さりげないアンティーク調のドアはAさんご夫妻のオリジナルで造作し、住まいのアクセントになっています。
真っ白で清潔感のある洗面台も造作。ミラー、洗面ボウル、水栓、収納扉の取手にもAさんご夫妻のきらりと光るこだわりが。クラシックな水栓金具カランと貝殻モチーフの取手が空間に映えています。

トイレはシックな色でまとめました。節水型タンクレストイレで、ゆとりある空間になっています。

土間感覚の玄関からキッチンへ続く廊下。床は遮音性の高い置床工法で施工しています。通常より高めの床が、フローリングの自然素材を盛り上げています。
自然素材の床は素肌にとても優しく、夏には素足でもべたつかずにサラッとして気持ちがいいそう。真冬以外は、自然の優しさを感じながら裸足で過ごせそうです。一歩家に入れば、あたたかい自然の温もりがほっと優しく包む、居心地の良い空間を実現しました。
間取りで見るビフォーアフター
【BEFORE】
【AFTER】
リノベ暮らしInfo
■家族構成: | 夫婦 |
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■専有面積: | 50m2 |
■建物築年: | 1975年 |
■リノベーション費用: | 855万円 |
■リノベーション会社: | セイワビルマスター株式会社(東京) |
■取材後記
大幅な間取り変更はないのですが、スケルトンにして、フルリノベーションをしました。自然素材にこだわり、暖炉や外壁を思わせる煉瓦をモチーフアクセントにして、居心地のいい優しい空間になりました。夫婦の寝室には、大きめのウォークインクローゼットを設け、すっきりとシンプルに暮らせる配慮もあります。