【リノベ暮らしな人々】vol.58 伝統と文化が息づく「西陣」の京町家リノベーション
伝統と文化が色濃く息づく京都の「西陣」に建つ古い京町家をリノベーションしてお住まいのMさんご夫妻。西陣織に携わる職人さんが集まり形成された「西陣」エリアは、地域文化を色濃く反映させながら独自の歴史を歩んだ「織屋建」という建て方の町家が並び、今でも京都らしい景観を保つ貴重な場所です。当初、町家を住まいにすることは全く選択肢に無かったというふたり。そんなご夫妻がなぜ京町家を選び、リノベーションすることになったのか。その理由をうかがいました。

【リノベ暮らしな人々】vol.58 伝統と文化が息づく「西陣」の京町家リノベーション

住まい探しのきっかけ

「町家には、暗く・寒く・使い勝手が悪いという影のイメージを持っていたので、当初は町家を住まいにするなんて選択肢の中に入っていませんでした」とご夫妻。
「新築物件やマンションを探すうちに八清さんの『あったか町家』に出会い、そのキャッチフレーズに惹かれて見学に行ったことが始まりでした」見学をすると今までの町家のイメージが一変! リノベーションと工夫によって明るく、暖かく、使い勝手よくリノベーションできることがわかったそうです。
「同時に、先人の知恵が詰まった建て方、今ではなかなか手に入れ難い材料の数々...、そういったものたちを目にして、単純に京都の町から町家が失われていくのは、あまりにもったいないと感じました」この家を初めて見たとき、町家が連続して残る素晴らしい街並みに自分たちが加わり存続させていくことに意味や面白さを感じ、リノベーションして住んでみよう、と思われたそうです。

住まいの探し方

京町家に暮らすことを決めたうえで、ご夫妻の希望する立地・広さ・予算を聞き、物件探しからリノベーションまで八清が一括して担当しました。

リノベ暮らしのこだわりポイント

吹き抜けのリビングダイニングが特にお気に入りだそうです。外からは想像できない空間の広がりは、この町家に初めて訪れたときの感動がそのまま再現できています。【リノベ暮らしな人々】vol.58 伝統と文化が息づく「西陣」の京町家リノベーション
そんな我が家に両親や友人を招いて、その驚きの表情を見ることが一番の楽しみとなっているご夫妻。外観と室内のイメージのギャップを皆一様に驚き楽しんでくれているそうです。【リノベ暮らしな人々】vol.58 伝統と文化が息づく「西陣」の京町家リノベーション

京町家ならではの「坪庭」をそのまま残した設計。
リビングの奥に広がる庭は、照明効果を利用して昼と夜とでは違った顔を見せてくれます

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奥様が選んだ赤いシステムキッチン。
京町家にすっきりとおさまりました

【リノベ暮らしな人々】vol.58 伝統と文化が息づく「西陣」の京町家リノベーション


キッチンの上を利用したロフト風の空間。ここから見下ろすリビングは部屋全体が見渡せるとっておきの場所。大人でもついついはしゃいでしまうそうです!

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「夜に表に出ると格子からもれる照明の明かりがとてもきれいで、この町並みに参加しているという実感がわいてくる」というご夫妻。泊まりにきたお母様は、寝慣れた和室で寝ることに喜んでいたそう。朝には、格子の間から降り注ぐ柔らかな陽ざしの影がとてもきれい、と眺めていたそうです。

リノベーションによって変わった暮らし

生活習慣が朝型になり、太陽の光を中心に暮らすようになったというご夫妻。
「朝は朝日に起こされて一日が始まります。早起きになっても自然と苦痛を感じず、逆に過ごしやすくなっているかもしれません」リビングの壁には藁でできた壁を漆喰で覆うストローベイル工法を取り入れ、ご夫妻が壁を塗るセルフビルド体験もされました。
「木の床や土の壁に囲まれた空間は、マンション暮らしだった頃と比べて同じ温度でも体感温度が違って和らいで伝わってくる感じがして、とても快適に過ごしています」

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リビングの壁には藁を覗ける小窓を設けて遊び心を出しました

リノベ暮らしInfo

■家族構成: 夫婦2人
■間取り構成: 3LDK+坪庭
■建物築年: 昭和25年以前
■リノベーション完了年: 平成21年
■不動産探し・施工: 株式会社八清

■取材後記

寒いのが苦手なご夫妻も、お気に入りのペレットストーブに火を入れてあたたかな炎を眺めながら過ごす冬が、今では少し楽しみだとか。京町家での暮らしを通して自然や季節と関わり、小さな感動を大切に毎日を楽しく暮らされている様子がとても印象的でした。
夜にあたたかな光が灯る町家の姿を見ると、京都の美しい町並みはそこに暮らす人たちによって守られているのだな、と実感します。

株式会社八清コンテンツ協力:リノベーション住宅推進協議会

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