お気に入りの海外ドラマで見るような空間へと、リノベーションをご希望されたHさんご夫婦。「住んでいて楽しい家に住みたい!」と、海外のインテリア雑誌を参考に、イメージを固めていらっしゃいました。それを象徴するのは、白い空間にそびえ立つ「KININARUKI(キニナルキ)」。まるで外にいるような感覚と北欧のデザインを思わせるこの「キニナルキ」は、Hさんの「楽しい暮らし」を見守る家の中のシンボルツリーです。
住まい探しのきっかけ
「駅から多少遠くても、少しくらい古くても、大きなルーフバルコニーさえあればいい!」
Hさんご夫婦の住まい探しのきっかけは、そんな強い想いから始まりました。バーベキューができたり、雨の日も少し外の空気を感じたり、光と風を感じながら朝食をとったり...。「楽しく暮らす」ことを最優先に考え、お二人がたどり着いた結論は「大きなルーフバルコニーがあるマンション」という明確なものでした。
住まいの探し方
ご主人の通勤を考えるとある程度のエリアは決まっていました。そこから、希望の広々としたルーフバルコニーを第一条件に、インターネットや地元の不動産会社を中心に住まい探しを開始。けれど、紹介された物件はどれも少し広めのベランダが付いている程度で、がっかりすることもしばしば。諦めかけたときに出会ったのが今回の物件です。
ご夫婦にとって「ほぼ即決だった」という運命的な物件でした。見つけた物件のルーフバルコニーは約30m2と広々。「楽しく暮らす」ことがかなう希望通りの広さに、テンションが一気に上がった、というのも頷けます。
リノベ暮らしのポイント
●「楽しい家」を象徴するシンボルツリー「キニナルキ」
広々としたルーフバルコニーとともに、ご夫婦がこだわったのがこの「キニナルキ」。なんと、家の中にあるシンボルツリーです!
この「キニナルキ」の材質は、細かいデザインが再現でき、強度にもこだわったMDF(木をチップにし圧縮して固めた素材)に塗装を施したもの。オブジェの役割だけでなく、飾り棚や洋服掛けとしても使える実用性も兼ね備えています。家の中なのに森にいるような不思議な空間は、北欧風のインテリアとマッチして、まるでおとぎの国にいるような楽しさです。

玄関を開けると、リビングの中央にちょうど「キニナルキ」が見えます。
この廊下から続くラインに「キニナルキ」が見えるポイントは、
Hさんご夫婦とデザイナーのこだわりです
お気に入りの本や雑貨を飾ったり、バックを掛けたりと実用性もある「キニナルキ」。
いつも家族を見守ってくれるシンボルツリーです
「キニナルキ」には、お気に入りの雑貨を飾る棚も...。
飾られた軍隊のオブジェは、「見守る木から狙われたりして」というご夫婦の遊び心
●家の中につくった、たくさんのワクワクする空間
家の中には、まだまだご夫婦がつくる「楽しい空間」がたくさん。たとえば、玄関収納は洋服や靴などを見せてしまうことで、まるでショップのような雰囲気に。洋服や靴をディスプレイする感覚で、インテリアの一部のように演出できます。
また、ずっと手元に眠っていたというステンドグラスは、キッチンの壁のアクセントとして活躍。大切にしてきた甲斐があり、ようやく日の目をみたようです。

玄関にあるオープンな収納スペース。
黄色の枠が印象的な見せる収納は、まるでショップのような雰囲気

大切に持っていたステンドグラスをキッチンの壁のポイントに。
カラフルな色使いがインテリアにぴったり

ライトブルーの壁と白いモザイクタイルが爽やかな洗面所。
シンクは、水の飛び散りが気にならない深型タイプ

オリーブグリーンとブラウンの絶妙な色合わせ。
狭いからこそ、遊び心でカラーリングにこだわったトイレです
写真で見るビフォー
リノベーション前のダイニングキッチン
間取りで見るビフォーアフター
リノベ暮らしInfo
■家族構成: | ご夫婦 |
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■専有面積: | 66m2 |
■バルコニー面積: | 30m2 |
■築年数: | 築20年(平成5年築) |
■階建: | 4階/4階建 |
■構造: | 鉄筋コンクリート造 |
■リノベーション費用: | 約700万 |
■リノベーション会社: | リノキューブ(株式会社 桶庄) |
■取材後記■
お引渡し後の定期点検でお伺いする度に、Hさんご夫妻の色に染まっていっているのが、とても嬉しく感じています。ご希望がかなったルーフバルコニーでしゃぼん玉を飛ばしている姿は、本当に幸せそうです。「キニナルキ」のシンボルツリーも季節ごとに飾り付けが変わり、ご夫婦を見守っています。これから家もご夫婦とともに年月を重ね、いっそう愛着が深まる住まいになって頂ければ幸いです。