テレワーク歴22年、アイデア満載! 快適なホームオフィスのつくりかた

テレワーク歴22年、アイデア満載! 快適なホームオフィスのつくりかた

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いま、会社勤めの人の間で注目されているテレワーク。
「テレ」はギリシャ語の「tele(遠く)」に由来する英語の接頭辞で、テレワークは「(会社から)離れた場所で仕事をする」ことを指します。多くの場合、その場所は自宅になるでしょう。
そこで今回は、テレワーク歴22年目を迎える私の経験をもとに「快適なホームオフィスのつくりかた」をご紹介します!

理想をカタチに。ワタシ流の仕事部屋を大公開!

私は分譲マンションに夫・長男(中2)・長女(小5)と暮らしているのですが、2017年に住戸をリノベーションし、ホームオフィスについても理想的な環境を実現しました。

リノベーション前の私の仕事場は、23畳ほどのリビングの一角。すぐそばに庭(テラス)があり、開放的で気持ちのいい環境ではあったのですが、「オープンなだけに集中しにくい」「玄関から仕事場が見えてしまう」「日中、自分一人のために23畳を冷暖房するのがもったいない」といった不満も多かったのです。

そこでリノベーションを機に、まず個室として仕事場を確保しました。

3畳で居心地よし、私のホームオフィス
3畳で居心地よし、私のホームオフィス

右手に見える玄関から入ってすぐの場所です。広さはわずか3畳ほど。住戸自体が決して広くはないため、かなりシビアに設計してもらい、入り口のドアがある壁は斜めに切ってもらいました。
アンティークなドアを開けると、室内はこんな感じです。

小さなスペースですが、この「ほどよい巣ごもり感」が何とも心地よく、仕事にも集中しやすいのです。かつては遠慮なく話しかけてきた子どもたちも、成長したおかげもありますが、個室になったことで「お母さんは仕事中」と線引きしてくれるようになりました。

また、最小クラスのエアコンを付け、弱く運転するだけですぐ快適な室温になるので、光熱費へのストレスも解消。さらに取引先とオンライン会議システムを使って会議をするときも、生活感が見えにくかったり、家族が映り込んでしまう心配がなかったりと、とにかくいいことずくめ!

それでは、私の仕事場への細かなこだわりポイントと、それが実際にどう役立っているかを詳しくご紹介していきます。

快適なポイントは「機能的なレイアウト」

右手側に書類、左手側はフリースペース
右手側に書類、左手側はフリースペース

机まわりは必要なものをすぐそばに

職種にもよりますが、パソコンとネット環境さえあれば最低限の仕事がこなせるはずです。
私は広告業界なので、パソコンはデスクトップのMac。もちろんノートパソコンでもOKですし、職種によってはタブレットでも事足りるでしょう。また、ネット環境はWi-Fiを使えばジャマな配線も減らせます。

長期的にテレワークに取り組むなら、机は簡易的なものよりもきちんとしたパソコンデスクやライティングデスクがおすすめ。私は文房具などを整理できる引き出しが2はい付いた、木×黒スチールの机を選びました。右手に書類を整理できるファイルボックスを置き、左手は資料を広げられるように常に空けています。

座り心地は重要!

そして、テレワークでとても大切なのが椅子の座り心地。2枚目の写真で家具好きの方はおわかりでしょうが、私の仕事場の椅子は「ジロフレックス82(パサール)」です。

ジロフレックスはスイスのブランドで、その製品は「世界で最も座り心地の良い椅子の一つ」とされています。中でも、パサールは総革のミッドセンチュリーなデザイン。背中にプライウッドが巻いてあり、これが「後ろ盾をつける」イメージであることから「運気を呼ぶ椅子」とも言われているんです。

そんなパサールを、夫がサプライズで一昨年のクリスマスプレゼントにしてくれました。わが家は夫もフリーランスのデザイナーで、自宅の近くに事務所を構えているのですが、夫の仕事椅子もデザイン違いのパサール。ジロフレックスはいち早くエルゴノミクス思想を取り入れたブランドだけあって、本当に長時間座っていても疲れにくいです。

プリンターはデスクの下を有効活用

プリンタは業種によって必ずしも必要ではないと思いますが、私はデータのやりとりが多く、もらった資料や書きかけの原稿などは「紙で確認したい派」なのでプリンタは必須です。
ただし、スペースをとるため、置き場所はデスクの下を有効活用。手前に排紙するタイプで、椅子の邪魔にならないよう横向きにしていますが、さほど支障はありません。

プリンタ下の木製ボックスは、独身時代から20年以上使っているもの。中にコピー用紙やインクカートリッジをストックしています。このボックスはキャスター付きで、プリンタのメンテナンス時はボックスごと引き出せるので重宝しています。
コピー用紙の使いかけの束は、天板の右下に。使用済みの紙は左下に入れ、裏面を娘の自由帳やメモ帳として再利用しています。

小物とスマホは定位置に

よく使う筆記具や目薬などは木製のトレイにまとめています。
スマホも充電しつつ、すぐそばにスタンバイ。固定電話もリビングにありますが、もうセールスの電話しかかかってこないため、仕事場には子機すら入れていません。スマホを頻繁にチェックする必要がある人は、スタンド型のワイヤレス充電器があれば便利でしょう。

まずテレワーク用のスペースを確保し、次は家具や道具類を機能的にレイアウトして効率を高める。これが、テレワークをはじめる基本中の基本です!

光の入り方に要注意

私の仕事場の窓は、東側と南側の2面。東側の窓は午前中の2〜3時間だけまぶしいのでカーテンを引いていますが、それ以外の時間帯は青空が見えて快適です。南側の窓は向かいの住戸などに遮られて直射日光が入らず、ほどよい明るさです。

この「直射日光」はホームオフィスの大敵で、パソコンの画面がとても見づらくなるため、カーテンやブラインドなどを必ず付けましょう。
また、照明器具の光も、画面に映りこまないように注意が必要です。明るさは、パソコンの画面との差が大きいと目が疲れるのでバランスをとりましょう。

私の仕事場の照明は3灯タイプ。オーバースペックを承知で、デザインが気に入って購入し、ふだんは2灯だけ付けています。

収納はマイルールでスッキリ

仕事関係の書類が多く、自分しか使わない雑貨類も仕事場に収納したかったので、ビッグサイズの収納棚を置きました。コンパクトな空間を最大限に活かそうと、壁面のサイズにぴったり合うものを探しまくって見つけた棚です。リノベーション後に見に来られた設計士さんが、「オーダーされたんですか?」とおっしゃった時は心の中でガッツポーズでした。

ここは美容雑貨、ここはハガキ類…といったマイルールを作り、なるべくボックスの種類をそろえています。自分だけが管理しているので、ラベリングはなし。最上段はエアコンの吹き出し口の真下になるため、あまり物を置いていません。

机に合わせて木×黒スチールのデザインを選び、スチールにはマグネットフックを付けています。ここに小さなバッグや子どもの学校の保護者カードを吊り、すぐに出かけられるようにしています。

テレワークも長期化すると、どうしてもモノが増えがち。思いきって集中的な収納スペースをつくれば、机まわりのすっきり感を保てますよ。

家族とのコミュニケーションも大切

仕事場を個室にするのが希望でしたが、母親なので家族と断絶するわけにもいきません。そこで、最初からイメージとしてあったのが「リビングを見渡せる窓をつける」ことでした。

この窓は、わが家で「かーちゃん連絡窓」と呼ばれています。ちょうど玄関からリビングへの動線上にあるため、子どもたちは学校から帰ると、ここから「ただいま〜」と必ず私の顔を見て、「ハイこれ」と学校からのプリントを渡します。お調子者の息子は、先にピースサインの手だけ登場させたり、ホラー映画のようににじり出てきたりするので大爆笑です。

また、この窓からはリビングだけでなく、庭まで見通せることがお気に入り。わが家はマンションですが4畳半ほどのテラスがあり、園芸が趣味の私はそこを植物たちでいっぱいにしています。遠目でも大好きな場所が見えることで、ふとした瞬間にとても癒されます。

そしてもう一つ、仕事場にソファを置いたことも正解でした。連絡窓から会話していて長話になりそうなときは、招き入れてソファで会話します。子どもを諭したり、悩み事を聞いたりするにも、互いに落ち着いて話ができます。

家族がいる場合、こうした「仕事場をどこまで開放してコミュニケーションをとるか」はなかなか難しいのですが、ぜひ自分と家族にとってのベストバランスを探ってみてください。個室でなくてもパーティションを立てるなど、ちょっとした工夫で距離感が変わってくるものです。

好みのインテリアで気分を上げよう

もともとインテリアに興味があり、自分専用の仕事場には、自分だけの「好き」を集めています。そういう空間にいると、のびのびと創造性を発揮できる気がします。また「この風景を守りたいから、いつも片付けておこう」と思えるんです!

額の中は大好きな画家、木村忠太のリトグラフ『夏の庭』。それから、集めているフラミンゴモチーフの色々なアイテムを点在させています。

飾り棚も木×黒スチールで統一。こうして見て初めて気づいたのですが、「動植物モノ」でまとまっていました!

ホームオフィス入口の押し板
ホームオフィス入口の押し板
室内側のハンドル
室内側のハンドル

入り口のドアは、室外側の押し板、室内側のハンドル、どちらもアンティーク。趣味の合う女性の設計士さんが探してくださいました。

かーちゃん連絡窓の引き手
かーちゃん連絡窓の引き手

「かーちゃん連絡窓」の引き手は、職人さんが木を削ってはめ込むのに苦労されたそうで、手仕事のあたたかみを感じます。

自分のためだけにこだわった空間ですが、先日のオンライン会議で「うわっ、いい仕事場ですねぇ!」とインテリア好きの方にほめられ、思いがけず話が弾みました。
その方は、急きょテレワークになったことで不便を感じておられ、「参考に他の人の仕事場を見てみたい!」ということでした。皆さんも色々な人の話を聞いたり、見たりすることで「自分らしい仕事場」について考えてみてはいかがでしょうか。

テレワークが続くなら、ホームオフィス向きの物件を

私の場合は、リノベーションによって間取りからホームオフィスのありかたを考えることができましたが、賃貸住宅でも、物件選びの際にホームオフィスを意識しておけば理想に近づくことができます。

「ホームオフィス向きの物件を選ぶポイント」をいくつか挙げますので、ぜひ参考にしてください!

オフィススペースを作れそうな余裕がある物件

私の仕事場がそうであるように、ホームオフィスにそれほど広いスペースは必要ありません。開放感を重視する人は、ゆとりのあるリビングやダイニングの一角に机を置くのがいいでしょう。逆に、こもり感を重視したい人は書斎付きの物件がおすすめです。

また、意外と使えるのが「ウォークインクローゼット(納戸)」や「押入れ」。とくに和室の押入れは奥行きがあるため、中段を机のように使い、現状回復できる範囲でプチ改造してみてはいかがでしょうか。

インターネット無料の物件

テレワークに欠かせないインターネット使用料が無料の物件も狙い目です。とくに通信速度の速い光回線ならなおグッド。オンライン会議などを頻繁に行う場合はぜひとも検討しましょう。インターネット使用料が無料物件なら、流行りのオンラインランチ、オンライン飲み会も心おきなく楽しめますよ!

北向きの窓がある物件

先ほどお伝えしたように、テレワークにさんさんと降り注ぐ自然光はむしろジャマになってしまいます。北向きの窓は暗いイメージがあるかもしれませんが、直射日光が入らず、光の入り方が一定なので実はテレワーク向きなのです。

家の中で気分転換できる物件

テレワークで心配なのは、座りっぱなしや運動不足による健康への悪影響ですね。仕事の合間にストレッチやヨガを行うなど、自宅で軽く身体を動かせるスペースが確保できそうな物件を選びましょう。運動に限らず、ルーフバルコニーや奥行きのあるベランダで外の空気に触れながらお茶を飲んだりするだけでも、十分な気分転換になりますよ。

まとめ

必要に迫られてテレワークを始めたものの、うまくいかない…と悩んでいる人が多いのではないでしょうか。今後は様々な企業が、もっともっとテレワークを推進するようになるでしょう。
テレワークのことを考えた物件選びによって、急ごしらえではない、真に快適なホームオフィスが実現できるはずです!

Matsuyakko

Matsuyakkoライター/編集者/プランナー

専門知識:住宅・住宅設備関連の知識が豊富。もともとインテリアや建築が大好きで、趣味と実益を兼ねて仕事をしている。「お宅拝見」的な取材を数多く経験し、これまでに取材した実例は200邸以上。

※このページの内容は、2020年6月3日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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