鎌倉ではじめる、地球に優しい暮らし。脱プラ生活のススメ

鎌倉ではじめる、地球に優しい暮らし。脱プラ生活のススメ

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子どもの頃から関心が高かった環境問題。
鎌倉の海のそばに暮らす中でごみ問題の深刻さを目の当たりにし、「脱プラ(脱プラスチック)生活」を本格スタートさせることに決めました。

私は今、マイボトル持参を普及させ、ごみ削減を目指すボランティア団体「Bring me Shonan(ブリングミー湘南)」のメンバーとして活動しています。カフェで出るカップや蓋、ストローなどの使い捨てごみを減らすべく、SNSを活用し賛同店舗と協働してマイボトル持参を呼びかけています。

環境問題やプラスチックごみに関する勉強会の開催、コーヒーイベントへの出店やペットボトルごみを減らすため鎌倉市内に給水スポットを増やすなど、さまざまな啓発活動に取り組んでいます。

そんな私が、日々実践していることや脱プラ生活を続けるコツをご紹介します!

世界で広がる脱プラ生活

クジラの胃の中から見つかるプラスチック

みなさんもカメの鼻にストローがささっていたり、漁網が絡まっていたり、海鳥がプラスチック袋をくわえているショッキングな写真を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? 

世界中の海に溢れるプラスチックごみ。このままでは、2050年には海中のプラスチック量が魚の量を超えるといわれています。

2018年の夏、私が住む鎌倉の由比ヶ浜海岸にシロナガスクジラの赤ちゃんの死骸が打ち上げられました。そしてその胃の中にプラスチックが見つかったことで、より一層日本で海洋プラスチック問題が注目されるようになりました。

プラスチックの何が問題なのか

安価で便利なプラスチックですが、自然に返ることはなく、数百年ごみとして地球上に残り続けます。90%はリサイクルされていないといわれており、その多くが海に流れ着いています。

このようなプラスチックを生き物が誤飲し、窒息死などを招いているというのが、現実です。

劣化して5mm以下になったものはマイクロプラスチックと呼ばれ、あまりの小ささに回収するのは不可能です。これらをエサと勘違いして誤飲した魚は多く、最終的に私たち人間が食べている可能性もあります。

またプラスチック製品に使われる添加物の有害性が指摘されており、私たちが日常的に使用する際にも注意が必要ですし、有害物質が海に流出して汚染しているのも大きな問題です。

世界中に広がるプラスチックフリーの動き

2020年7月から日本全国でレジ袋の有料化がはじまりましたが、世界各地ではもっと厳しい法令が施行されています。アメリカのハワイ州やカリフォルニア州ではレジ袋の全面配布禁止、ケニアやルワンダでは使用に罰則が科されるなど、世界中で脱プラの動きが加速しているのです。

個人レベルでは、オンラインショップを運営するカナダ人夫妻の「プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命」、1年間のごみ量がガラス瓶1本分の家族の生活を紹介した「ゼロ・ウェイスト・ホームーごみを出さないシンプルな暮らし」などの本が話題になっています。
1ヶ月間使い捨てプラスチックごみを減らすチャレンジを促し、さまざまなヒントをSNSで発信している「プラスチックフリージュライ」という世界的ムーブメントもあります。

まずは使い捨てプラスチックを減らそう!

世界中のプラスチックごみの半分近くを占めているのが、包装容器プラスチック。つまりペットボトルやレジ袋、食料品の容器など、1回使っただけでごみになってしまう使い捨てプラスチックです。

ということは、私たち消費者の意識と日々の心がけ次第でプラスチックごみの増加を抑えられると思いませんか。

私が脱プラ生活をはじめたきっかけ

幼少期から関心があった環境問題

私は父親の仕事の関係で、小学校時代をアメリカで過ごしました。4年生くらいの頃、環境問題に関する子ども向けの本に出会い、いかに人間が地球を汚しているかに衝撃を覚えました。

それ以来、日々の行動がもたらす地球環境への影響について意識するのは、私にとって自然なことになったのです(とはいえ、できることをすべてやっていたわけではありませんでしたが…)。

鎌倉の海でごみを目の当たりにする日々

2016年に引越してきた鎌倉。海に行くと目につくのは、砂浜に落ちているさまざまなごみです。

サーフィン中に沖に出ると、プラスチックの包装容器やペットボトルが浮いているのをよく見かけます。

最近は海岸ごみの実態に関する鎌倉駅での展示、プラスチックごみのイベントや勉強会への参加など情報に触れる機会が多くなり、知り合いや友人の活動にも触発され、私も今まで以上に意識的に脱プラに取り組むことに決めました。

私が実践している脱プラ生活

エコバッグはいつもカバンの中に

基本中の基本は、エコバッグを毎日持ち歩き、レジ袋をもらわないことです。私は以前無料でもらった数種類のコットン製の袋を洗濯し、その日の買い物の量に合わせて使い分けています。

エコバッグを各所で販売しているのを見かけますが、必ずしも新たに購入する必要はありません。なぜなら脱プラになったとしても、コットン製のエコバッグも環境負荷はとても高いからです。
自宅にあるものをまずはボロボロになるまで使うのが、一番のエコといえるでしょう。

お水やコーヒーはマイボトルに入れて

外出するときは以前からお水をマイボトルに入れて持参していましたが、職場では無料でペットボトルのお水がもらえるので、ついそれを飲んでいました。

しかし、たった1本も積み重なれば大量のごみになると考え、職場にも必ずマイボトルを持参することにして、ペットボトルごみを出さないように気をつけています。

日用品はなるべくプラスチック製品を避ける

プラスチック問題について学ぶうちに、生活の隅々にまで浸透しているあらゆるプラスチック製品が目につくようになりました。そこで、環境に配慮した代替品へと少しずつ替えていっています。

以下のような身近なものだと、取り組みやすいですよ。

・歯ブラシを竹製のものへ替える
・キッチンスポンジをセルロース製のものへ替える(一般的なキッチンスポンジを使うと、下水にマイクロプラスチックが流出してしまうため)
・サランラップを蜜ろうラップに替える
・生理用品を繰り返し使えるシリコン製の月経カップに替える

市の助成金で生ごみ処理機を購入

鎌倉市は生ごみ処理機の購入費用を助成してくれるため、数ヶ月前についに購入しました。わが家にある生ごみ処理機の使い方は、生ごみを小さく刻んで中に放り込み、クルクル回すだけなので、とても簡単にごみ削減ができます。

でも、なぜ生ごみ処理機が脱プラスチックになるのでしょうか? 

それは、三角コーナーの袋や排水溝の袋を使う必要がなくなるからです(市販のものはどれもプラスチック製)。キッチンシンクがスッキリし、臭いも気にならず、とても快適になります。

地域のごみ拾いに参加

鎌倉の若宮大路という大通りでは、毎月地域のごみ拾いが開催され、私も度々参加しています。

やはり多いのはプラスチックごみです。ペットボトル、コーヒーやタピオカドリンクの容器、お弁当容器、菓子パンの袋など、使い捨て容器があちこちに落ちています。

ごみ拾いをすること自体はごみ削減につながりませんが、海へのゴミの流出が防げ、実態を知ることで「この状況をなんとかせねば! 」という気持ちを持ち続けられています。

脱プラ生活を続けるコツ

スーパーでは裸で売っている野菜はあまり見かけず、プラスチック袋入りのものがほとんどです。そのまま売っていたアボカドやズッキーニも、レジでプラスチック袋に入れられそうになるのを止めるのは毎回ストレスを感じてしまいます。

肉や魚はプラスチックのトレイにのせて、サランラップがかけられた状態で販売していますし、スナック菓子やコーヒーのドリップバッグなどは、1個ずつ丁寧に個包装されています。

あげるとキリがないほど世の中にはプラスチックが溢れています。私自身も避けられない罪悪感や苛立ちなどが精神的負担となることもありました。買い物に行っても、ほしかったものを変えずに帰ることも少なくありません。

コツは一気にやろうとしないこと

そこで大事だと思ったのは、完璧を求めないことです。なぜなら「脱プラ」とはいいますが、すべてのプラスチックを生活から取り除くことは残念ながら無理に近いのが現実だからです。

理想を高く設定し過ぎず、できることからコツコツやる。それが長く続けるポイントです!

思いつめても仕方ないので、ゲーム感覚で楽しむのもありかなと思うようになってきました。また、周りに同じ志をもつ仲間がいると心強いですよ。

脱プラで変わった暮らしと考え方

とにかくものを大事にする

溢れるプラスチック製品を少しでも避けるため、本当に必要か、代替品はないか、よく考えてから買い物するようになりました。

また、すでに家にあるものを大事にする、他の用途で使えないか工夫する、なども日々意識しています。きっとひと昔前までは、まだ使えるものを処分するなんて考えられなかったと思います。

自分は必要なくなっても、必要としている人はいるかもしれません。人にあげたりもらったりもしながら、ものはできるだけ最後まで使い切るように心がけています。

これからやりたいこと

これからはじめたいのは、家庭菜園です。周りに野菜を育てている友人が多く、市民農園やシェア畑などを活用している人もいるので参考にさせてもらっています。
まずはできるところから無理なくスタートし、楽しんでいきたいです。

パンやお菓子などもできるだけ自宅で手作りできたら、プラスチック包装のごみが少しでも減らせると考えています。手軽で便利な暮らしから、日々の営みをじっくり味わえる暮らしにシフトしていくのが私の目標です!

脱プラ生活をはじめやすい住環境は?

環境問題に積極的に取り組んでいる地域

脱プラ生活をはじめるなら、環境問題に対する意識が高く、すでに自治体が何らかのアクションを取っている地域がおすすめです。そのほうが精神的負担も少なく、周りのサポートも得られてスムーズに実践できます。

やはり都心部よりも、海や山、川など自然が豊かなエリアのほうが、地球環境を守ろうという住民の思いが強いです。
環境汚染や破壊を目の当たりにし、危機感を抱いて積極的に問題解決に取り組んでいるコミュニティに飛び込んでみるのもおすすめです。

神奈川県鎌倉市

私が住む鎌倉市は、神奈川県の「かながわプラごみゼロ宣言」を受けて、2018年10月に「かまくらプラごみゼロ宣言」を発表しました。

市民や事業者への啓発、市役所の自販機でのペットボトル廃止など、ゼロ・ウェイスト実現に向けて少しずつ動きはじめています。

「パタゴニア鎌倉」をはじめ、脱プラや環境問題に関する情報を発信し勉強会を開催するお店も多く、学び実践する機会にも恵まれています。海と山があり自然を感じられる環境でありながら、都心部へは電車に乗れば1時間足らずで出られるので、通勤通学にも比較的便利なエリアです。

京都府亀岡市

徳島県勝浦郡上勝町

日本ではじめて2003年に「ゼロ・ウェイスト宣言」をしたのが徳島県の勝浦郡上勝町です。

ごみ収集は行わず、町民自らがごみの分別に出向き(現在13種類45分別)、リサイクル率はなんと81%を達成したそうです。
ごみ分別所、ごみについて学べるホテル併設の「ゼロ・ウェイストセンター」、町内だけでなく全国に向けてゼロ・ウェイストの推進活動をする「NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー」などがあります。
上勝町は徳島市内から車で約1時間。人口は約1,500人と小さな町で、大部分を山に覆われている地域です。

身近なアイテムから脱プラ生活をはじめよう!

世の中に溢れているプラスチックごみの現実を知ると、途方に暮れそうになるかもしれませんが、一人ひとりが脱プラ生活を無理なく送っていくことで、大きな変化が生まれます。

まずは気軽に取り組める、使い捨てプラスチックの"Big 4"と呼ばれるペットボトル・レジ袋・ストロー・カップを減らすことからはじめて、楽しみながら脱プラ生活を実践していきましょう!

Romy

Romy

海と山に囲まれた自然豊かな環境、ゆったりした時間の流れに惹かれ、2016年夏に鎌倉に移住。
湘南での暮らしやグルメ・お出かけ情報などをブログ「romyhiromi」で発信しています。
マイボトル持参を普及させごみ削減を目指すボランティア団体「Bring me Shonan」のメンバー。

※このページの内容は、2020年9月25日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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