「首都圏 住みたい街ランキング2019」あなたの暮らしにベストな街が見つかるかも!?

今年もお待ちかねの2019年最新版の「LIFULL HOME’S住みたい街ランキング」が発表されました。しかし注意したいのは、みんなが良いと言っている街でも、必ずしも自分に合うとは限らないこと。街選びは恋愛と同じです。恋愛のパートナーに相性があるように、街にも相性があります。

クラスの人気者に告白されて付き合ってみたけど何か違う……なんてこともあるでしょう。住みたい街ランキングで上位の街でも、自分との相性がいいとは限らないのです。そこで、首都圏「借りて住みたい街」ランキング上位7つの街について見てみましょう。その知られざる顔を紹介しながら、どんな人がその街に合っているのかご紹介します。

第7位 大宮

ダサイタマなんて言わせない!充実の商業施設が魅力

「大宮」はもともと中山道の宿場町で、地元では親しみを込めて「おひかわさま」と呼ぶパワースポット・武蔵一宮氷川神社の門前町として栄えてきました。明治時代に鉄道車両の工場が作られて発展し、JR大宮駅の北側に「鉄道博物館」があることから、今では鉄道ファンの聖地にもなっています。

鉄ちゃんだけじゃない!30代子育て世代にピッタリ!

そんな「鉄道の街」は、近年の駅前再開発によって商業施設も充実。駅ビルにはエキュートやルミネが入り、西口にはそごうや丸井に東急ハンズ、東口には高島屋やドン・キホーテもあります。しかも、さらなる駅前開発として「⼤宮駅グランドセントラルステーション化構想」が進行中。ますます充実した商業都市へと変貌しつつあります。

商業施設が充実する大宮と相性ピッタリなのは、これから子どもを育てる30代の子育て世代です。都心や県内の職場にもアクセスが良い大宮駅。在来線・新幹線・私鉄あわせて12路線が通っているため都市部への通勤や通学にも非常に便利で、仕事も子育ても、両方の面で満足できる環境が整っているのです。

また「鉄道博物館」はもちろん、西口駅前には宇宙飛行士の若田光一氏が名誉館長を務めるプラネタリウム施設「宇宙劇場」など、子どもと楽しめる施設も充実。東口から少し歩くと、緑地帯の「氷川参道」が北へと伸びていて子連れでのお散歩コースに最適です。

第6位 荻窪

人気の街に挟まれたお屋敷街

昨年11位から6位に急上昇したのが、中央線の街「荻窪」です。東に阿佐ヶ谷・高円寺、西には西荻窪・吉祥寺があり、人気の街に挟まれていることから人気上昇中です。もともとは大正時代に区画整備が行われ、別荘地として人気がありました。

こだわり派で、仕事もできる大人のあなたに

荻窪に住むことをおすすめしたいのは、文化的なこだわりをもちながらも、都心でバリバリ仕事をこなす30代から40代の単身女性です。中央線・総武線・地下鉄東西線が乗り入れる便利なこの土地。特に、地下鉄丸の内線の始発駅であることが最大のポイントです。朝は丸の内まで座って行くことができ、帰りに電車で寝過ごすこともありません。

駅の北口にはルミネやタウンセブンなどの大型商業施設があり、タウンセブンの地下1階にはデパ地下なみの食品フロアが充実。忙しくても、おいしい食事にこだわる方にもってこいです。さらに、さまざまな飲み屋が軒を連ねているこの周辺。締めはもちろん、激戦区ならではのラーメンで決まりですね。

週末にはお屋敷街を散策してみましょう。音楽評論家の草分けである大田黒元雄氏の屋敷跡に作られた「大田黒公園」の緑に癒やされ、角川書店創設者の邸宅を改修した「角川庭園・幻戯山房」では水琴窟の音色も楽しめます。北口の杉並公会堂でクラシックを聴くのもいいですね。

荻窪は、中央線の中野~吉祥寺間で単身用の家賃相場が最も高い土地。学生街とは一線を画した大人の街と言えるでしょう。だからこそ、文化にこだわりをもち、仕事をこなす大人の女性におすすめなのです。

第5位 葛西

都心にアクセス抜群!東京東南端の穴場

昨年9位から5位に急上昇したのが「葛西」。水族園で有名な葛西臨海公園から少し北に行った、東京メトロ東西線の駅です。東京の東南端にあたる荒川と旧江戸川に挟まれた地域で、旧江戸川を越えれば千葉の浦安です。

葛西はいわば老舗のベイエリアと言えるでしょう。大手町まで約17分、新宿や池袋、渋谷へも40分以内で到着できます。湾岸地域に比べてお店や病院も充実していて、コスパも良好です。

コスパ重視の若いカレカノに!

これだけ利便性の高い葛西ですが、なんとワンルームや1K物件において、隣接する浦安よりも家賃が安いのが特徴。都心への通勤時間と家賃を考えると、かなりコスパのいい街だと言えるでしょう。しかも葛西には、肉のハナマサやマルエツなど24時間営業のスーパーも充実。物価も安く住みやすいと感じるはずです。

通勤が楽でコスパ抜群。物価が安く、さらに葛西臨海公園や東京ディズニーリゾートにも近いことから、葛西は若いカップルにおすすめです。都心のベッドタウンとして発達したためマンションやアパートも多く、物件には困りません。運が良ければ、東京スカイツリーや東京ディズニーリゾートの花火が見える物件もありますよ

第4位 高円寺

古着にカフェ……中央線カルチャーな街

昨年と変わらず堂々の4位に輝いた中央線の街「高円寺」。平日はJR中央線快速が止まるので、新宿まで7分・東京まで20分という便の良さながら、下町情緒を残した庶民的な街です。

言わずと知れた中央線カルチャーの中心地で、サブカルの街として知られている高円寺。実は買い物にも困らない住みやすさ抜群の街で、駅周辺には10以上の商店街がひしめきます。個性的でディープな店も多く、いつもにぎわっています。

たとえば駅の南口から続くアーケードのパル商店街では、一通りのものは何でもそろいます。その先には業務スーパーと西友があり、続くルック商店街は古着好きのメッカとして知られています。

夢を追いかける若者よ、「日本のインド」へようこそ!

ライブハウスや古着屋はもちろん、ユニークなカフェにエスニック料理、高架下の大衆居酒屋といった食文化も高円寺の魅力のひとつです。特に最近はカレー店の激戦区となっていて、サブカルの帝王・みうらじゅん氏がかつて高円寺を「日本のインド」と例えたことも。

ちなみに、高円寺商店街連合会のゆるキャラはインドを思わせる「サイケ・デリーさん」といいます。

そんなディープでサブカルな高円寺をおすすめしたいのは、やはり夢を追いかけている若者でしょう。高円寺周辺には安価なアパートが多く、昔から学生や若者が多く住む街でした。気取ることなく、ありのままを受け入れてくれる懐の深さがあるので、夢を追いかけている人にはぜひ一度住んでほしい街のひとつです。

家賃が安い点ももちろんですが、古着屋が軒を連ねているためおしゃれで個性的なファッションアイテムも手頃な価格で手に入ります。ファッションや趣味にこだわりたい、という方には特にピッタリでしょう。あまりに快適すぎて、一度住むとなかなか出られないという話もよく聞きます。みうらじゅん氏が、うだつの上がらなかった糸井重里氏から高円寺を出よ!と諭された話は有名ですね。

第3位 中野

駅前再開発で人気急上昇中!

3位を獲得したのは、これまた中央線の街「中野」です。交通の便は隣の高円寺よりも格段に良く、土日祝日の快速はもちろん、通勤快速も止まります。東京メトロ東西線は始発もあり、座って通勤・通学できる可能性も高いです。

そんな中野のさらなる人気上昇の理由は、北口の再開発にあります。旧警察大学校跡地を「中野四季の都市(まち)」として整備。芝生が広がる公園を中心に、キリンなどの企業が入るオフィスビルや、明治大学・平成帝京大学・早稲田大学の新キャンパスも誕生しています。

長らく中野のランドマークとして親しまれてきた「中野サンプラザ」も、昨年建て替えを区長が表明。新たな北口エリアの再開発が加速しつつあります。こうした再開発が進む北口地域を「中野新都心」と呼ぶことも。さらに今後は西口改札と駅ビルも建設予定です。おしゃれなオフィス街として、またキャンパスライフを楽しめる学生街としてさらなる進化が期待できそうです。

学生さんはもちろん、仕事に没頭したい単身者にも

学生街としておなじみの中野。ですが中野の家賃相場は、中野~吉祥寺間の中央線カルチャーの街では、荻窪に次いで高いということはご存じでしょうか。学生の方に人気のワンルームや1Kにおける家賃相場は、ワンルームで7.09万円、1Kだと8.26万円。中野に住むなら、少々高めの家賃を覚悟しておくべきかもしれません。

そのため実は、中野は30代から40代の働く単身者におすすめのエリアなのです。都心までの交通の便はもちろん、駅の北口・中野サンモール商店街東側のエリアには、昭和の風情を残した飲み屋街が続いています。仕事帰りに一杯飲んで帰るのにもぴったり。

さらに「まんだらけ」をはじめとしたディープな店舗が並ぶ「中野ブロードウェイ」も外せない要素でしょう。サブカルチャー好きの方であれば、休日だけでなく、早めに退勤できた平日などにも趣味を楽しめるエリアと言えます。

第2位 川崎

グルメからショッピングまで駅周辺が充実

堂々の2位を獲得したのは、昨年に引き続き「川崎」です。東海道本線・南武線を使える川崎は、なんと言っても東京駅まで21分・横浜まで8分という交通の便の良さが魅力です。さらに臨海部の工場群といったイメージが強かった川崎ですが、2000年代からの再開発により、現在はおしゃれな大都会へと変貌しています。

川崎駅周辺でも、西口を中心とした再開発の最大のシンボルが「ラゾーナ川崎」でしょう。企業の本社ビルや高層住宅などが融合した複合市街区域です。中でも川崎駅西口と直結した大型商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」は、ファッションやグルメはもちろん、シネコンやジムなど、300店舗以上の専門店で構成されています。

東口には、食料品から日用雑貨まで約250店舗入った駅ビル「アトレ川崎」が。そこを抜けて地下に行くと、約150店舗が軒を連ねる、日本で2番目の規模を誇る巨大地下ショッピングモール「アゼリア」が広がっています。

マンション派のファミリー層に

川崎の住人は、食事や買い物に関して困ることはないと言えるでしょう。さらに、病院やクリニックといった医療施設へのアクセスも良いため、お子様の急な発熱などにもすぐに対応できます。

周辺にはマンションが多い川崎。都心への通勤・通学に便利で地元での買い物もしやすいため、特にファミリー層の中でも共働き世帯にはピッタリと言えます。ただし、その分家賃は少々高めと言えます。

そんなファミリー層に人気なのが、西口にある「ミューザ川崎」です。2,000人を収容できる円形コンサートホールと地上27階の超高層オフィス棟に加え、レストラン街も充実。サイゼリアにリンガーハット、スシローなど、ファミリー層にうれしい店舗が目白押しなのです。

さらに現在、この施設の南側には新たな再開発計画が進行中で、オフィスビルやホテル棟が建つ予定です。ますます発展する川崎に注目しておきましょう。

第1位 池袋

オタク文化からグルメまで!多彩な魅力の街

昨年に引き続き第1位に輝いたのは「池袋」です。8路線が乗り入れる全国第2位の巨大ターミナル駅で、埼玉県や東京の東北部に住んでいる人たちにとってはおなじみの街でしょう。

最近では、さまざまな地域に住む人からも人気急上昇。その理由としては、東京メトロ副都心線の開通以来、代官山や自由が丘、横浜へダイレクトにつながったことや、渋谷・新宿に肩を並べる副都心でありながら、比較的家賃が安いことが挙げられます。

そんな巨大ターミナル駅である池袋駅は、さまざまな顔をもっています。サブカルチャーの店舗が並ぶ「乙女ロード」や西武百貨店がある東口、北口にはチャイナタウンがあります。東武百貨店が目印の西口には、東京芸術劇場や立教大学などがあり、アカデミックな雰囲気が特徴です。秋葉原に次ぐオタク文化から芸術に至るまで、池袋は非常に多彩な魅力のある街なのです。

子育て家族におすすめの街・池袋!

現在は単身者から人気が高い池袋。実際、豊島区は23区の中でもファミリー層が少ないことで知られていました。しかし2014年「日本創成会議」によって、豊島区は将来的に20代~30代の女性の人口が半分になると予想され、「消滅可能性都市」とされてしまいました。それを受け、豊島区は少子化対策を本格化。ワンルームマンション税をかけるなど、ファミリー世帯を誘致しようとしているのです。

そのため池袋では現在、ファミリー向けのマンション開発が進んでおり、ファミリー層におすすめの街と言えます。かつては殺伐としていた南池袋公園も今は整備され、子ども連れの家族の憩いの場に。さらに豊島区立中央図書館は夜10時まで開館しています。文化・教育の面にも力を入れている街だと言えるでしょう。

麻桐レイ

麻桐レイ

もともとは旅専門の編集プロダクションに所属し、旅行関連の記事を中心に執筆。趣味の街歩きが高じて自称・街研究家に。大手旅行代理店の機関誌等への記事連載や街興しのためのイベントの企画・運営にもたずさわる。

※このページの内容は、2019年2月28日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください