ジュエリーデザイナーの目に映る、代官山ならではの魅力

ジュエリーデザイナーとして活動している、25歳の葉山春香さん。彼女が生活の拠点とするのは、ファッションに音楽、グルメと、多くのカルチャーを発信し続ける都内屈指の人気スポット、代官山。ハイセンスな魅力の詰まったこの街での暮らしは、葉山さんにどのようなインスピレーションを与え、どのような出会いをもたらしてくれたのでしょうか? まずは、葉山さんと代官山との関係について伺いました。

幼少期から慣れ親しんだ街で見つけた、自分らしい夢

「大学への進学をきっかけに地元の熊本を離れ、この街で一人暮らしを始めたのは約6年前。東京で暮らすことを考えたとき、最初に思い浮かんだのが代官山だったんです。代官山は私の祖母が生まれ育った街でもあり、幼少期からたびたび訪れて慣れ親しんできた場所なんです」

子どもの頃からものづくりに興味があり、なかでもずっと気になっていたのがジュエリーの世界。思い返せば本格的にジュエリーデザイナーへの道を志すようになったのも、代官山での暮らしが影響していると続けます。
「代官山はさまざまなセレクトショップが多く立ち並び、洗練された作品に触れる機会に恵まれた街。日々そうした作品を目にしていくなかで制作意欲がどんどん刺激され、“本格的にジュエリーについて学びたい”という気持ちが次第に大きくなっていきました。ジュエリーは、人生のターニングポイントを彩り、世代を超えて受け継ぐことができる特別な存在。そんな作品を私も世に送り出せればと、ジュエリーデザイナーへの道を歩むことを決めたんです」

この街を拠点に、自身のブランドをスタートして2年目を迎えた葉山さん。オシャレなイメージばかりが先行しがちな代官山ですが、意外にも路地裏が多く古い建物が点在していたりと、どこかスローな空気が漂っており、その雰囲気が葉山さんもお気に入りだと言います。

「ある意味で新旧のセンスが混在している場所なので、街を歩いているだけでも発見があったりと、日々心地よい刺激を受けています。それに、子どもの頃の思い出もある街なので、等身大の自分でいられて、結果として良質なアウトプットにもつながっているんです」

そして現在、ジュエリー制作のためのNY留学を経て日本に帰国した葉山さんは、自身の展示会に向け制作に励む毎日。留学先で得たことも多いそうですが、何より自身の拠点であるこの街の魅力を再認識したとともに、ある種の帰属意識のようなものも芽生えるなど、多くの気付きもあったと語ります。

「自由とチャンスが溢れるNYでの生活は毎日が刺激的でしたが、日本を離れて自分の暮らす代官山という街を俯瞰したときに、やはり私にとって制作意欲を沸き立たせてくれる特別な場所なんだなと再認識することができました。尊敬できるデザイナーの師匠との出会いや、同じ志を持つ仲間と出会えたのも、やっぱりこの街。だから私は、これからも代官山で人々に認められるクリエイティビティを発揮できるように頑張りながら、いずれは洗練されたこの街の雰囲気をつくり出す、1人の“発信者”になっていけたらなと思っています」

▼取材協力者
葉山春香さん
1993年生まれ。熊本県出身。慶應義塾大学文学部卒業。2017年に自身のジュエリーブランドをスタート。2019年2月には初の合同展示会を実施予定。

※このページの内容は、2019年2月13日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください