賃貸でも構築可能! ホームシアター導入の教科書「音響機器編」

賃貸物件でもホームシアターを楽しむポイントホームシアター歴5年、休日が劇的にかわるホームシアター導入術の記事を前回リリースしました。

「ホームシアター」というとプロジェクターの部分がフォーカスされることが多いですが、映像と同等かそれ以上に重要なのが音響機器です。

音響設備がしっかりしていないと、それだけで映像も物足りなく感じることもあります。今回は、ホームシアターにおける音響の重要性と、音響設備の種類、また住まいに合わせた選び方などを紹介していきます。

音響が優れているだけで迫力のある映像が楽しめる

音響は、聴覚から楽しめるだけでなく空気の波となって体全体で楽しむことができます。花火の音やライブ会場の重低音で体が震えたことがある人も多いのではないでしょうか。

実際、プロジェクターを購入した当初は音響機器がない状態で昔に買ったコンポに接続していましたが、何か物足りなさを感じていました。そのあとスピーカーを購入すると映像を見るのが本格的に楽しくなり、サブウーファーも購入すると感動すら覚えるようになりました。

スピーカー自体も重要なのですが、個人的にはやはりサブウーファーの重低音が加わるとそれだけで迫力が全然違います。今ではサブウーファーの音にも慣れてしまいましたが、購入当時は本当に「映画館並みの音響が再現できている」と思い、映画館に行く必要性を感じなくなりました。

映像を鑑賞するにあたって音響は本当に重要で、現在テレビで映画などを見ている人も音響を変えるだけで迫力のある映像に感じられるかと思います。

ホームシアターにおける音響の重要性

ホームシアターの音響を説明する前にまず映画館の音響について説明させてください。映画館では通常、左右のスピーカーと正面のフロントスピーカーの3つのスピーカーで音響が構築されています。(最新の映画館だと後方にも設置されていますし、席に設置されている場合もあります)

3つのスピーカーを利用することで映像自体は平面であるものの、立体感のある音声を視聴者に伝えることが可能となります。画面左側の音声は左のスピーカーから、人のセリフはフロントスピーカーから、画面左から右側へ車が走り抜けていくシーンでは左右のスピーカーから…といったように、聞き取りやすく、より臨場感のある映像体験を音響によって再現しています。

この立体感のある音響を構築する方法として複数のスピーカーを用いるのは、ホームシアターでも同様です。

なお、スピーカーの数や配置によって感じられる臨場感は大きく異なります。部屋の形や家具などがあるため、シアタールームなどを作らないと映画館並みの音響を再現することが難しいでしょう。また映画館と同様の環境を再現しようとした場合、3.1ch以上で音響を構築する必要があります。

ちなみによく聞く2.1chや5.1chというのは、スピーカーの数を指しています。映画館の場合は左右のスピーカーとフロントスピーカーなので3.1chになります。
• 2.1ch:左右のスピーカーとサブウーファー
• 5.1ch:正面、左右、後ろ左右、サブウーファー
• 3.1ch:左右のスピーカーとフロントスピーカー、サブウーファー

5.1chともなると後ろからも音声が聞こえてくるので、臨場感抜群の環境で映像を楽しむことができますよ。

最近は7.1chや9.1chなどのスピーカーセットも販売されているようです。ただ、あまりスピーカーの数を増やしても映像自体がスピーカーの数に対応していないとバランスのいい音響を体験できません。スピーカーの数が多ければ多いほどいいというものではないことに注意しましょう。

優れた音響機器はホームシアターだけでなく日常にも活用可能

ホームシアターの音響機器の種類

ホームシアターにおける音響の重要性とスピーカーの数について紹介しましたが、続いて実際の音響機器の種類について説明していきます。

ホームシアターの音響と聞くと、大きなスピーカーを想像される方もいるかもしれませんが、最近はホームシアター用の音響も低価格帯のものやコンパクトなものなど、かなり種類が豊富になってきています。

一昔前はAVアンプとスピーカーを別々に買ってきて、それらを自分でケーブル接続し、ようやく楽しめる…というものでした。最近はワイヤレスでスピーカー同士が接続できたり、シアターバーと呼ばれる一体型のバータイプのスピーカーがあったりと、とてもお手軽になっています。

シアターバーなら手軽に設置可能

バータイプのスピーカーの中でも映画に最適な音響に調整されているのが、シアターバーと呼ばれるものです。シアターバーの中でも、ワイヤレスのサブウーファーがついているモデルがお手軽に重低音の効いた迫力のある音響が楽しめると人気です。

【最近流行りの組み合わせ】
• シアターバー
• シアターバー+サブウーファー

実際に別々のスピーカーを設置する迫力と比べると多少劣る部分も感じますが、最近のシアターバーは音の広がりを最新の技術によって再現しているため、バータイプのスピーカーといえど左右から音に包み込まれるような体験が可能です。

価格も安いものは1万円程度からあり、ホームシアターのエントリーモデルでも2〜3万円程度で購入が可能となっています。

また、AVアンプは基本がオーディオ用のケーブルを用いた有線接続になりますが、シアターバーはHDMIケーブル1本やBluetoothでの接続が可能なので、設置の面でもお手軽です。

音響にこだわりたい人はアンプとスピーカーのセットを選ぶのがいいですが、そうでない人はお手軽に楽しめるシアターバーを利用するのがオススメでしょう。

アンプ内蔵型の5.1chスピーカーセットもお手軽でオススメ

シアターバーの技術が優れているといっても、実際にスピーカーを後方に配置するのと比較すると流石に聞こえ方に差があります。「物理的にスピーカーを後方にも設置して臨場感を楽しみたい」という方には、アンプ内蔵式の5.1chスピーカーセットもオススメです。

通常5.1chなど、スピーカーを別々に配置する場合は、AVアンプなどを別途購入して接続する必要がありますが、中にはアンプが内蔵されていてAVアンプが不要なモデルもあります。シアターバーより場所をとったりスピーカーの配置を考えたりする手間はありますが、物理的に5.1chを楽しみたい方はぜひ検討してみてくださいね。

本格的に音響を楽しむならアンプとスピーカーのセットで

先ほど記載したのは、どちらかというとお手軽に音響設備をそろえるというものでしたが、やはりこだわりを持って機器をそろえるというのも楽しいものです。そういった方はAVアンプとオーディオケーブル、スピーカーをそれぞれ買って自分だけの音響機器を設置しましょう。

バラバラに設置するのは手間がかかりますが、この方法だと後からスピーカーを追加したり、フロントスピーカーだけをよりいいものにしたりなどカスタマイズが可能となります。

手間がかかる分だけ、音響に対する知識が増えるのもメリットです。知識をつけながら音響自体を楽しみたい人にはオススメです。

住まいに合わせた音響機器選びのポイント

音響の重要性や音響設備の種類について説明しましたが、ここからは実際に住まいに合わせてどのような音響機器を選ぶべきかのポイントについて説明します。音響機器の特徴と住まいを照らし合わせ、見ていきましょう。

マンションなどの集合住宅ではウーファーは控えめに

ホームシアターの導入の際に集合住宅でトラブルになりやすいのが騒音問題です。騒音問題のほとんどが、ウーファーなどの「低音の響き」が原因となっています。実際にズンズンという何かしらの音楽の響きだけが聞こえてきたことがある人も多いのではないでしょうか。

低音高音にかかわらず、音は振動として建物全体に伝わります。しかし、高音は減衰しやすく低音は減衰しにくいという特徴から、低音は上下左右の部屋に音や振動が伝わってしまいます。

そのため、集合住宅ではウーファー無しか、ウーファーの音量を控えめにしましょう。その分他のスピーカーにお金をかけていいものを買うのがオススメです。

音響にこだわりたいなら防音対策は必須

迫力のある音響というものは、ウーファーなどの低音が響くものです。お腹にズシンとくる低音が好きという人も多いかと思います。ただ、先ほども説明したように低音は周りに大きく響いてしまいます。そのため低音の効いた迫力のある音声を楽しみたい場合、防音対策は必須になります。

通常の賃貸でも防音対策などが行われているところもあるので、ホームシアターが楽しめる家を探す際にはチェックしてみてください。

お手軽なシアターバーなら1Kの一人暮らしでも楽しめる

アンプやスピーカーセットを購入して本格的なホームシアターを構築する場合、ある程度のスペースが必要になります。しかし流行りのシアターバーであれば場所を取らないため、1Kの一人暮らしなど広くない部屋でも本格的な音響が楽しめます。

また、シアターバーはiPhoneやAndroidなどのスマホからBluetoothでの接続も可能なため、普段音楽を聞く人は専用のスピーカーを買う手間も省けて一石二鳥です。

音響の種類が豊富になったため、楽しみ方も増えてきています。音響の知識を蓄えて、楽しいホームシアター生活を送りましょう。

takeiho

takeiho

映画が好きで自宅にホームシアターを構築した副業ブロガー。
生活をより楽しくするためにホームシアターやカメラ、
プログラミング、スマートホーム化についての情報を発信するブログ「TAKEIHO」を運営。

※このページの内容は、2019年4月16日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください