京都で暮らすイメージわきますか? 観光地だけじゃない、ファミリーで暮らす魅力

京都で暮らすイメージわきますか? 観光地だけじゃない、ファミリーで暮らす魅力

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「京都は、ファミリーで暮らすのにちょうどいい街だよ」と、他県の人に伝えるとちょっと驚かれることがあります。

観光地である故に、生活するイメージが付きにくいのでしょうか。それとも、「京都人は裏表がある性格だ」というイメージで語られがちですが、そういったところも影響しているのでしょうか。

そんな理由で、京都を移住の選択肢から外すなんてもったいない! 京都は何をするにも便利な街で、京都人は地域のコミュニティを大切にする、人情味あふれた人も多いのです。

今回は、京都生まれ京都育ち、京都に住んで30年の私が、京都にファミリーで暮らす魅力をお届けします。

移住の選択肢に、京都はどう?

移住の選択肢は地方都市が大半、見逃されがちな京都

今、地方移住が話題ですね。農業を楽しむために山間部の田舎に移住する方、ふるさとの地方都市に移住する方、さまざまな方がいらっしゃいます。

そんな中、移住の選択肢としてはちょっと影が薄い都市が、私が住んでいる京都です。

地方移住を考えるにあたり、見逃されがちなエリアかもしれません。やはり観光地のイメージが強いからでしょうか。それとも一見(いちげん)さんお断りの文化からでしょうか。
いえいえ、京都は交通・買い物の便も良く、四季折々の季節や文化を楽しめる、ファミリーが住みやすい街なのです!

情緒あふれる四季の景色とともに暮らす、私の京都生活

私は、京都市伏見区の出身です。伏見区といえば、京都市11区では一番南に位置する行政区で、世界文化遺産である醍醐寺や伏水(ふしみ)の酒どころとして知られる地域です。

小さな頃から、豊臣秀吉の花見で有名な醍醐寺で桜を楽しみ、京都ならではの文化である「地蔵盆」を心待ちにしながら育ちました。地蔵盆は、地域を守ってくれるお地蔵さんに感謝し子どもの安全を願う、京都発祥の夏の行事です。

私地域では、8月の下旬に2日ほど道をふさいでテントを立て、そこに住民が町内会単位で集まって行うもの。子どものための行事であり、また地域住民の交流の場でもあります。

地蔵盆がはじまれば、大人たちからお菓子が貰えたり、くじ引きや盆踊りなどの様々な催しが行われたりします。地蔵盆の2日間、同じ町内会の友達と朝から晩まで遊べるのが、楽しみでたまりませんでした。今思えば、この地蔵盆を取り仕切る大人は大変だったでしょうね。

この地蔵盆という文化は、「地域と世代をつなぐまちの伝統行事」として、未来へ残すべき京都の無形文化遺産として認定されています。京都は地方都市、観光都市として発展しながら、こういった町内会のつながりも大切にしている街なのです。

さて、そんな子ども時代を経て、そのまま京都市内で進学・就職し、独身時代は京都の繁華街である四条近辺に勤めることに。洛中の雅な雰囲気を楽しむ日々を過ごしていました。

京都は、四季の移り変わりが情緒的で美しく感じる街です。春は桜を楽しみ、夏は祇園祭に心躍り、秋には紅葉に彩られ、冬に雪が積もった日には、ため息が出るほど美しい景色が広がります。

特に私が好きなのは、日本三大祭りにも上げられる「祇園祭」。通勤途中、コンコンチキチンコンチキチン…と響く祇園囃子を聞くと、夏の訪れを感じ、祇園祭への期待に胸が高まります。

祇園祭というと、華やかな宵山や山鉾巡行の日を思い浮かべがちかもしれません。しかし、実は祇園祭は毎年7月から1ヶ月間行われるお祭りで、その間、毎日のように何らかの準備や行事が行われています。

特に私が好きなのは、山鉾の組み立ての工程です。何日もかけて山鉾が組みあがっていく姿は、京都で暮らさないと見られない光景ともいえるでしょう。早朝、観光客が少ない通勤時間帯に、じっくりと山鉾を眺めるのが毎年の楽しみでした。
実は、この山鉾にも町内会が深く関わっています。祇園祭は、地域の力で支えられているのです。

その後、ご縁があって結婚し、10年ほど広島で暮らしました。そして偶然ではありますが、3年ほど前に今度は京都に転勤になり、この地に帰ってくることになりました。
今は、平等院鳳凰堂や宇治茶で有名な宇治市で暮らしています。住まいの裏にある茶畑が、茶摘みで賑やかになると、新茶の季節が来たことを感じさせます。

ファミリーで移住、その魅力とは

京都といえば、歴史的な寺社仏閣と伝統文化を今に伝える観光地、という側面に注目が集まりがちです。ですが、京都は華やかな観光地の面だけではありません! ファミリーが住みたくなる、様々な魅力がある街なのです。

ここからは、京都に住んでいるからこそ分かる、京都の魅力をお伝えします。

歴史的建造物から最新の水族館まで、京都の魅力は多方面にあり!

「京都は観光地としては素敵だけど、小さい子どもと暮らすには向いてないのでは?」とお考えの方もいるのではないでしょうか。

そんなことはありません! 京都には、寺社仏閣だけでなく、子どもが喜ぶ施設がたくさんあります。

例えば、国内最大級の内陸型水族館の「京都水族館」、電車好きの子どもの憧れ「京都鉄道博物館」、動物好きなら「京都市動物園」、公園好きなら「宝が池公園 子どもの楽園」や「梅小路公園」、お散歩なら鴨川や桂川などの河川公園などなど…さまざまな希望にこたえられる施設がそろっています。

しかも、ほとんどの施設が駅から徒歩圏という嬉しい立地。古いも新しいも両方、しかも便利に楽しめるのが京都の魅力です。

仕事選びにも京都は便利! 京都市内はもちろん大阪も選択できる魅力

仕事についても、京都は魅力的な街です。京都創業の有名企業本社はもちろん、医療施設や工場も多いので、仕事には事欠きません。
さらに、交通手段が豊富な京都は、大阪への通勤も可能です。仕事の選択肢がたくさんあると、移住した後のイメージもわきやすいですよね。

通勤の面白い試みとしては、京阪電車が京都-大阪間で運行している全車両指定座席電車「ライナー」の存在です。混み合う通勤ラッシュの時間帯に、あえて全車両指定座席の特急を運行し、ゆったり座れる通勤時間を提供してくれます。

乗車券とは別に、300円もしくは380円のライナー券が必要にはなりますが、満員電車に嫌気がさして地方移住を考えているという方にもってこいの通勤方法ではないでしょうか。

物価や家賃など、京都での気になる生活費について

都道府県別消費者物価地域差指数(2018年)を見るに、東京都(104.4)よりも京都府(100.7)の方が物価は安い傾向がみられます。

関西圏では一番物価が高いのは、京都です。とはいえ、京都府100.7、大阪府99.8、兵庫県100.3と数値で分かるように、京阪神では物価に大きな違いはないと言えるでしょう。

家賃だけに注目すると、京都府が92.8、大阪府が97.7、兵庫県が98.6、東京都が133.0と、京阪神と東京都の中では京都が低いことが分かります。
東京都にお住まいの方が、生活費を抑えるために京都府に移住する、というのも選択肢としてありではないでしょうか。

とはいえ京都市内だけで家賃を見るなら、やはり便利で賑やかな京都駅や烏丸駅周辺の家賃は高めです。家賃を安く抑えたい方は、郊外の住まいを検討することをおすすめします。京都では、交通網が発達しているため、少し郊外でも交通に便利な場所がたくさんあります。

(参考)都道府県別消費者物価地域差指数(2018年):
https://data.pref.kyoto.lg.jp/dataset/260002_tokeisyo1503

人気の観光地、京都に住む楽しみとちょっとした苦労

京都は、街のあちこちに歴史が息づいています。生活しているすぐそばに、世界文化遺産や重要文化財があり、ちょっとしたお散歩の際にもお邪魔することができますよ。

京都に移住すれば、有名なお寺や神社、そして歴史があるお祭りもあなたの日常になります。たくさんの人が憧れる場所に住むというのは、誇らしい気持ちになるのではないでしょうか。

ただ、そんな人気の観光地である京都に住むと、ちょっとした苦労もあります。
桜と紅葉などの観光シーズンは、どこに行っても大渋滞です。通勤についても、観光シーズンは早く家を出るなどの工夫をしています。大変だと思うこともありますが、「京都の桜や紅葉は素晴らしいので仕方ない」と、ちょっと鼻高々になる部分もありますよ。

もちろん、混んでいるからといって、桜や紅葉を見に行かないわけではありません。観光客が少ない穴場スポットや、観光客が訪れにくい時間帯を狙って、美しい京都の景色を楽しんでいます。

京都にファミリーで暮らすなら

京都に住めば、教育の選択肢が広がる!

京都は、人口の約1割に当たる約15万人が学生という「大学のまち・学生のまち」です。それだけ大学があるので、必然的に教育に力が入っているといえるでしょう。

公立・私立ともに広い選択肢がありますので、子どもに合わせた教育環境を選びやすいです。また、自宅から通学すれば仕送りや一人暮らしの心配が不要。親としても安心できる側面ですね。

教育といえば、校外学習で狂言や能などの伝統文化に触れる機会があるのも京都ならでは。私も小学校の頃に狂言を見ましたが、とても面白い内容で友達と夢中になりました。

京都の近所付き合いは?

京都は、他県よりも町内会のつながりが強いといえるかもしれません。歴史や文化を大切にする京都人は、町内会や自治会などの地域のミュニティを大切にしています。
最近では、災害発生時に町内会で安否確認を行えるような取り組みなど、防災面でも地域のコミュニティを積極的に活用する動きが進んでいます。

しかし、少子高齢化の流れは京都にもきているのか、何日も子どもたちが集まって遊ぶ地蔵盆のような文化は縮小傾向にあります。実際、今の住まいではお地蔵さんがいないため地蔵盆がありません。個人的には、子どもの頃に大好きだった地蔵盆を自分の子どもにも体験させたかったので、残念に思っています。

近所付き合いが気になる方は、地蔵盆の有無を確認すると一定の基準になるのではないでしょうか。地蔵盆などの行事が豊富な町内会に加入すれば、子ども同士のつながりや大人同士のつながりを持つ、いいきっかけになりますよ。

ファミリーで京都に暮らすのにおすすめな地域3選

京都民も憧れる! 京都の中心地、コミュニティ豊かな京都市中京区で暮らす

京都市中心部にある中京区は、二条城や鴨川納涼床などの京都の有名観光地を有しています。百貨店やビジネス街もあり、京都で特に発展している場所といえるでしょう。

特に、御所南と呼ばれるエリアは、京都民も憧れる上品なエリア。京都市小中一貫教育行政特区の認定も受けていて、教育についても力が入っています。

また、祇園祭の山鉾を管轄する町内会コミュニティや、学校と地域住民が協力する体制が整っていて、今でも地域のつながりを大切にしている行政区でもあります。

阪急沿線の子育てならここ! 嵐山が属する京都市西京区で暮らす

西に嵐山、東に桂川と、水と緑に囲まれた自然豊かな西京区もおすすめ。子育てファミリーが多く、京都市内で最も15歳未満の人口割合が多い行政区でもあります。

特に阪急洛西口駅周辺の発展は目覚ましく、マンションや住宅、商業施設が次々に建設されています。行政区はまたがりますが、阪急洛西口駅から700mほど東に歩けばJR桂川駅もあり、四条や京都駅、大阪へもアクセスがしやすい場所でしょう。

また、京都府下最大級のイオンモール京都桂川もあり、買い物にも便利な地域ですよ。

京都市の南側、交通便利な宇治市の駅近の住まいで暮らす

京都市の南側にある宇治市は、宇治橋や平等院鳳凰堂などの観光地でもありながら、住宅街が中心で閑静な場所が多いです。居住と観光を両立しやすい場所といえるでしょう。

特に、宇治市北東部の六地蔵駅なら、JR・京都市営地下鉄・京阪電車の3WAYアクセスが可能で、どこに行くにも便利な場所です。タワーマンションなどの大型マンションも次々に建築され、子育て世代が増えています。

また、京都市内に比べると駅前であっても家賃が安いので、居住費を安く抑えたい方にもおすすめですよ。

華やかで家族で暮らすのにちょうどいい、京都

華やかな観光地としての一面もありつつ、人とのつながりを大切にする人情味あふれる街、京都。
遠回しな言い回しも、地域や人とのつながりを大切にしている歴史や文化を考えれば、ご理解いただけるのではないでしょうか。

仕事や生活にも便利で、子育てにもおすすめの京都。ぜひ移住の場所として、ご検討ください。

ゆうこ

ゆうこ

"転勤族の夫を持ち、現在は京都在住の2児の母。
夫実家の和歌山県南部、奥熊野にある農家民泊を手伝いながら、海や川や山でアウトドアを楽しむ生活をしています。

ブログ「うらのうら」にて、家族で気軽に楽しめるアウトドア情報や、秘境と言われる和歌山県南部の情報を発信中。"

※このページの内容は、2021年1月2日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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