新しい登山スタイル「ファストハイク」って知ってる? その魅力と楽しみ方

新しい登山スタイル「ファストハイク」って知ってる? その魅力と楽しみ方

  • はてなブックマーク
  • タイトルとURLをコピー

大学時代に趣味で登山を始めてから、14年がたちました。
学生時代はアルプスや奥秩父を重い荷物を担いで歩く、いわゆる「縦走(じゅうそう)登山」のスタイルで楽しんでいましたが、最近は「ファストハイク」というスタイルを好んでいます。ファストハイクとは、読んで字のごとく「ファスト(速い)ハイク(ハイキング)」のことです。

今回はファストハイクを趣味として楽しむ私が、ファストハイクの魅力と楽しみ方についてご紹介します。

ファストハイクとは?

ファストハイクは登山のスタイルの1つです。普通の登山よりも軽い装備で、可能な限り速い速度で山を登ります。最近はザック(バックパック)・シューズ・ウェアなども軽量化が進み、軽くて性能が良いものが増えています。

ファストハイクとウルトラライトハイキングとの違いは?

ファストハイクに似たジャンルとして、「ウルトラライトハイキング」があります。こちらもより軽い荷物で長い距離を歩くことがコンセプトになっていますが、必ずしもファストであることは求めていません。

ファストハイクとトレイルランニングとの違いは?

ファストハイクは速さを重視するので、しばしば「トレイルランニング」と同一視されます。この2つの違いは明確に定義付けされていません。
私個人の考えではトレイルランニングは競技性が強く、ファストハイクは娯楽性が強いです。ファストハイクはあくまでもハイキングで、旅の延長線上での走りや移動を楽しむものです。

今回はそんなファストハイクに注目します。

ファストハイクの魅力

私がファストハイクを始めたきっかけ

私がファストハイクを始めたきっかけは、結婚し家庭を持ったことで登山に費やせる時間が変化したからです。独身時代は好きなタイミングで休みを目いっぱい使って登山をしていましたが、結婚して子どもが生まれるとそうはいきません。

しかしどうしてもたまに山に行きたくなるので、日帰りで山に行くことが多くなってきました。そうしているうちに「なるべく短い時間でいろいろな場所に行きたい」と思うようになり、ファストハイクのスタイルに行きついたのです。

ファストハイクの魅力① 短時間で山を満喫

ファストハイクの魅力としてまず挙げられるのは、「短時間でさまざまな場所に行けること」です。限られた時間の中で登山を満喫することもできますし、時間があれば、通常よりも多くの距離を移動できます。

私のように子育てで時間が限られている人も、山を十分に楽しめます。現代人は何かと時間に追われがちですので、短時間でよりたくさんの山を楽しめることは大きなメリットといえるでしょう。

ファストハイクの魅力② 装備を選ぶ楽しさ

ファストハイクの魅力はその装備にもあります。冒頭でも述べたとおり、装備はどんどん軽量化しています。
私が登山を始めた頃は、テント泊で登山をするときに80L近い容量のザックを使っていました。しかし、今ではその気になれば30L未満でテント泊も可能になっています(夏山の場合)。

このように装備を吟味し、より軽いものを選んだり取捨選択したりすることもファストハイクの醍醐味だと感じています。私も装備にはウルトラライトハイキング系の装備やトレイルランニング系の装備を取り入れています。

ファストハイクの魅力③ 体力の向上

ファストハイクの3つ目の魅力は、体力の向上です。山を速く歩いたり走ったりするには当然体力が必要になります。体力不足で山を速く歩いても途中でバテてしまったり、けがの原因になったりするので危険です。
ファストハイクを実践するには日々の体力作りが欠かせません。ランニングなどのトレーニングを通じて自分の体力を向上させ、山でより速く行動できるようになっていく過程は素晴らしい体験です。

ファストハイクの楽しみ方

ファストハイクを始めるために準備するもの

ファストハイクは登山とトレイルランニングの中間に位置します。トレイルランニングのようにエイドステーション(前線応急救護所)やサポートはありませんので、装備を削りすぎるわけにはいきません。しかし、通常の登山のようにたくさんのものを持っていくのは避けたいので、山にとどまれる最低限の装備をしていきます。
トレイルランニング用のザックは容量が小さい場合がある一方、登山用のものは大きく、走ると揺れが大きくなります。ファストハイクに適したザックは、日帰りだと10L程度、1泊だと30L程度でしょう。

最近はファストハイク向けの軽量モデルも各メーカーから発売されています。お店で実際に背負ってみて、左右・縦揺れが少ないかを確認してみましょう。いずれにせよ、最低限の装備を入れられる容量にしておくのがおすすめです。
泊まりでも山小屋に泊まる場合はトレイルランニングとほとんど変わらない装備で問題ありません。雨具・防寒具・ヘッドランプ・ファーストエイドキット・エマージェンシーギアなどが基本装備となります。

テント泊をする場合には、軽量テント・ツェルト(簡易テント)・寝袋・マット・小型の調理器具などが必要です。これらも各メーカーから大変軽量でコンパクトなものが発売されていますので、必要に応じて選択してください。

靴は基本的にトレイルランニングシューズつまり、ローカットシューズです。ファストハイクは荷物が少ないため、頑丈な靴である必要はそれほどありません。そのため、軽くて走りやすいローカットシューズが多くの人に選ばれています。

普段運動をしていなくてもファストハイクは楽しめる?

普段あまり運動をしない方がファストハイクをする場合、まずは形だけ前述した装備をそろえて普通に登山をしてみましょう。いきなり走ったり、コースタイムよりも速く歩いたりするのは難しいですし、危険です。

とはいえ軽い装備は登山を楽にしますし、また、軽い道具には工夫がたくさんあるので装備を使うこと自体が楽しいです。無駄を取り除いた道具は機能的でデザイン性も優れたものが多いので道具を収集するだけでも面白いのです。ということで、まずは形から入ってもいいでしょう。
ハイキングに慣れてきたら少しずつ体力がついてきますから、いろいろな目標を掲げて取り組むのがおすすめです。

スポーツ好きな人のファストハイクの楽しみ方

スポーツ好きな人であっても山に慣れてない場合は、普通のペースで歩くことから始めましょう。登山は自然が相手になるため、登山の知識が必要になってきます。体力に自信があるからといってむやみに山に突っ込んでいくと、痛い目に遭うかもしれません。
登山経験がある方は、装備を軽くして普段歩いている道を小走りで行くイメージで楽しんでみてください。もともとスポーツが好きな方は、コースタイムより速く歩いてみたり、自分なりの目標を作ってコースを歩いてみたりするのがおすすめです。

ファストハイクの注意点

ファストハイクで注意することは、やはり普通の登山と同様、けがと遭難です。とくにファストハイクでは走ることもあるので、通常の登山よりも転倒リスクが高くなります。
また、気持ちよく走っていたら道を外れてしまい、迷ってしまうこともあるでしょう。出発前に山の地図をよく理解しておく必要があります。

ファストハイクに適したコースの選び方

ファストハイクのコースを選ぶポイント

ファストハイクをする際は、複数の登山道が整備された山を選びましょう。岩場が多いコースや山であったり、人気のコースで他の登山者が多かったりすると、気持ちよく走れません。メジャーな山域でありながらも多数のコースがある山が向いています。
また、快適に走れるフラットな登山道が多めのコースをおすすめします。もちろんトレイルランニングと違って走ることや、タイムを競うことがメインではありませんが、低い山を選んでおいたほうが安心です。

お気に入りのファストハイクコースとエリア

私のお気に入りのコースは、長野県の東信エリアの低山や、東京都の高尾山、雲取山などです。

東信の山、つまり上信越高原国立公園あたりの山は標高が2,000mくらいの山が多く、日帰りで登りやすい山といえます。北アルプスの眺望が良いのも魅力の1つ。登り始めの標高が高いので、夏場でも涼しく日帰りで登山できます。また、スカイランニングという競技のレースが行われている山もあり、登りやすい山が多いです。

まとめ

ファストハイクはせわしないイメージがあるかもしれません。しかし、あくまでもハイキングの延長であり、旅の延長としてランニングや速歩を楽しむのがファストハイクの醍醐味です。
装備を軽くすることで、山道で思わず走り出したくなるような気分を楽しめます。新しい登山の楽しみ方として、ぜひファストハイクにチャレンジしてみてくださいね。

ジョア

ジョア

大学で登山や自転車ツーリング、カヌーツーリングなどに親しむ。テントを担いでの縦走登山を好んできたが、最近はファストハイクやトレイルランに興味あり。現在は育児の傍ら、山のことを妄想する日々。自身の登山経験を徒然に語るブログ「絶対にマネをしてはいけない山歩き。」を運営。

※このページの内容は、2021年3月5日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

この暮らしの記事を共有しませんか?

  • はてなブックマーク
  • タイトルとURLをコピー

LIFULL HOME'Sは安心・安全のための取り組みを行っています

  • 信頼できる物件情報サイトNo.1を目指して

    このサイトは「不動産情報サイト事業者連絡協議会」が定める情報公開の自主規制ルールに則ったサイトとして承認されています。

  • 情報セキュリティマネジメントシステム国際規格
    すべての情報を適切に取り扱うために

    株式会社LIFULLは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」および国内規格「JIS Q 27001」の認証を取得しています。