家庭菜園歴9年以上、失敗しやすい冬を乗り切る3つのコツとは?

家庭菜園歴9年以上、失敗しやすい冬を乗り切る3つのコツとは?

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家族や夫婦で楽しめる趣味の一つに、野菜作りがあります。本格的に田畑を借りて楽しむ人もいれば、庭で家庭菜園を楽しむ人もいますね。
春にはソラマメを収穫し、夏にはトマトやトウモロコシ。秋にはナス、ダイコン、ジャガイモ、サツマイモ。自分で作った野菜が食卓に並び、友人にお裾分けできるという体験は、とても楽しくてすてきな時間です。

しかし、初心者にとって野菜作りは難しく、中でも収穫までのハードルが高いのは冬の野菜作りです。そこで今回は、田舎で暮らしはじめてから9年、家庭菜園を楽しんでいる私が、冬の家庭菜園を乗りきるコツを解説します。

冬の家庭菜園の厳しさ

わが家の家庭菜園の一年を紹介します。
春にジャガイモを植えたりアブラナ科の葉野菜を楽しんだりしていると、どんどん暖かくなっていく気候に胸が躍ります。GWを過ぎると、トマトやカボチャ、トウモロコシにピーマンなど、夏野菜の苗を植えはじめます。野菜作りの代名詞ともいえる野菜が登場すると、収穫の楽しみが増すでしょう。

しかし、秋になりサツマイモを収穫する頃には朝晩の気温がグッと下がりはじめ、冬の気配を感じます。気温の低下が速いこの時期は、種まきや苗を植える日が1日でも遅れると、収穫が7日も遅れるといわれています。

たくさんいた虫たちはおとなしくなり、柔らかかった土に霜がつく日も少なくありません。こうなってくるとダイコンやハクサイといった野菜たちの目配りに気をつける必要があります。ダイコンは早すぎると幼い芽が虫に食べられやすく、ハクサイは遅すぎると低温で発芽がうまくいきません。
私も、ハクサイの苗を害虫に食べられたり、ダイコンの新芽が一晩でボロボロにかじられたりと、何度も失敗してきました。ひどい年ではどの野菜もまったく発芽せず、秋冬野菜がほぼ全滅という痛い目にあったこともあります。

このように適当に種まきをしてしまうと、寂しい結果の菜園になるので要注意です。冬に収穫する野菜たちは適切なタイミングで植え、慎重に育てる必要があるので、春夏野菜よりも難しく感じるでしょう。

わが家の冬の家庭菜園

例年、わが家で寒い時期に作っている野菜は、以下の3種類のみです。

・ダイコン
・ハクサイ
・ニンジン

ダイコンは源助ダイコンという品種を育てています。このダイコンは、中太りで短めという特徴があり、おでんなどの煮込み料理にピッタリです。私のこだわりは、春まで種を残して採種した種を保管しておき、秋頃に種をまくという流れを徹底しているところです。こうすることにより、品種がさらに私の家庭菜園の土地に馴染んでいき、長く安定して収穫できます。

ハクサイは冬の主役といえる野菜です。お鍋には欠かせませんし、味噌汁にも炒め物にも重宝します。最初はトンネル栽培で虫から守った状態で成長させ、大きな葉をたくさんつけていくことを目指します。通常8株ほど育てますが、少ない理由はご近所の農家さんからも貰えるからです。

そして最後はニンジン。正月過ぎに収穫し、新年の彩り野菜の一つとして利用します。1列に種をまき、間引きをしながら徐々に育てていくニンジンは、ダイコンと同じく葉も食べられます。間引きした小さなニンジンとともに、栄養のある葉もすぐに食卓に運べるのも家庭菜園の楽しみといえるでしょう。

冬の採れたて野菜を楽しむ暮らし

家庭菜園の醍醐味は、丹精込めて作った野菜が食卓に並ぶまでの距離と速さではないでしょうか。庭で育てていると台所からも近く、「あの野菜がほしいな」と、思い立ったらすぐに収穫しに行けるため、鮮度も抜群です。

たとえばサニーレタスやミズナの若葉の早採りは、サラダにピッタリです。一番いい状態の野菜を調理できるので、料理をするのも楽しくなってきますよ。

次に注目したいのが「間引き菜」です。ダイコンでもニンジンでも過密気味に種まきをすると、成長がうまくいきません。それぞれに光が当たるように定間隔で若い芽を抜いていきましょう。

この「間引き菜」は、ちゃんと食べられますし栄養価も高いので、捨てるのはもったいないです。さっと土を落として洗ったらそのまま台所へ直行し、手頃な大きさなのでそのまま使えます。

冬を迎えると、ダイコンやニンジン、ハクサイの収穫がはじまります。冬野菜はお鍋に使うことが多いですが、スープ・味噌汁・グラタンなど、身体が温まる冬の料理の定番具材として活躍します。

間引き菜から使い続け、育ちきったらさっと収穫しすぐに調理できる家庭菜園。冬は寒いので農作業も辛いですが、母屋からすぐの家庭菜園で収穫できると、ありがたく感じます。

冬の家庭菜園を乗り切るポイント

冬の家庭菜園での作業はとても寒く、春夏の美しい風景と違ってどこか殺風景に映ります。気温の低下とともに生育速度もゆっくりになっていくので、見た目の楽しさも感じられにくいかもしれません。

しかし、せっかく家庭菜園をするならば、冬の野菜作りを成功させたいものですね。私自身の経験から成功の秘訣は3つのポイントがあると思っています。

適切な時期に種まきをする

夏の野菜であれ、冬の野菜であれ、一番大切なことは土作りと種まきです。まずは適切なタイミングで種まきをしましょう。
冬野菜を育てるには、秋頃に種まきを行います。この季節は気温の変化が激しいので、種まき作業を慎重に行う必要があります。

たとえば有名なのがタマネギの種まき時期です。地域差はあるものの、おおむね9月中に種まきをします。ただし、本当にピンポイントで種をまかないと、冬を乗り越えて春にいいタマネギを収穫できません。

私が田舎暮らしをしている滋賀県では、「9月21日の前後4日以内に種をまくこと」と、地元の農家さんに教わりました。それくらい具体的な基準があるのです。種をまく時期がずれてしまうと、春の収穫時期に葉の部分だけが育ち、土中の可食部は小さい「青立ち」という状態になります。

また、ダイコンは育てやすい野菜ですが、暑さの残る秋頃に種まきをすると、あっという間に若葉が虫に食べられてしまいます。これを防ぐには段階的に1週間ずつずらしてリスクを分散しつつ、その土地のまき時期を掴んでいくのが重要です。

トンネル栽培は強い味方

トンネル栽培とは、畑のうね(土を長細く盛り上げた部分)をビニールで覆って行う栽培方法です。

・防風
・防虫
・保温
といった効果があり、秋の虫や冬の寒さ、強い北風から野菜の苗を守るには、トンネル栽培が強い味方になります。

ハクサイやダイコン、葉野菜などは若芽の時期にコオロギなどの被害を受けがちです。こういった野菜を守り育てていくことが、冬野菜の家庭菜園を楽しむポイントとなります。

それでは、トンネル栽培にはどういった素材が必要になるのでしょうか?冬の野菜栽培で代表的なものは以下の3つです。

・防虫ネット
・不織布
・ビニール

防虫ネットはその名のとおり野菜を害虫から守ってくれます。化学繊維でできており、虫が嫌がる素材も含まれていて編み目のサイズも豊富です。

ハクサイなどは苗を定植したタイミングで防虫ネットのトンネル栽培に切り替え、生育初期の害虫リスクを避けます。成長するとほとんどの虫には強くなりますが、防風・寒さ対策としてそのまま収穫まで被せていることも多いです。

不織布は野菜に直接かける「べたがけが」向いています。軽い繊維でできており、水も光も通し値段も安価。とくに秋まきのコマツナやホウレンソウなどに優しくゆとりをもってかけておくと、成長して背が高くなっても持ち上がっていくので安心です。

ただし気をつけないといけないのが、雪が降ると重みで一気に潰されてしまうことです。それまでに収穫を終えるか、支柱を立てたトンネル栽培に切り替えるなどの工夫が必要。

最後がビニール素材です。もっとも保温力に優れ、日中に太陽で温められた地温をトンネル内で維持でき、家庭菜園の初心者にも使いやすい素材です。防風にも優れ、光も通すのでまさに万能といえるでしょう。

ただし、高温による蒸れと極度の乾燥には気をつける必要があるため、穴あきのビニール素材がおすすめです。適度に通風するので蒸れにくく、もしもの失敗も避けられます。

このように、冬野菜を育てていくには秋の種まき直後からのトンネル栽培がおすすめです。この時期の家庭菜園は見守りが重要となりますので、こまめに庭に出て観察を怠らないようにしましょう。

ねばらず早めに収穫する

冬の家庭菜園を最後まで楽しむためには、欲張らず早めに収穫することが重要です。

ダイコンやニンジンを「もっと大きく育てたい」と欲張り、収穫を我慢していると急激な温度差で野菜が割れてしまうことがあります。とくにダイコンなどはせっかく大きく育っていたのに、縦一直線に割れ目が入ってしまうかもしれません。割れ目から菌が入ると野菜が傷みやすくなり、今までの苦労が水の泡になってしまうので注意しましょう。

想像以上の寒波がきた場合、ハクサイやほかの葉野菜が凍結し、壊死してしまうこともあります。そのため、少々小さくとも早めに収穫することが、冬の野菜作り成功のポイントです。

そのためには毎日の天気予報のチェックと、1週間先の予測が重要になってきます。ただし、すべての野菜を早採りするのは不可能なので、トンネル栽培を強化して素材を二重で被せるなどの工夫で乗りきりましょう。

ダイコンは多く収穫して消費しきれなかった場合も、干しダイコンとして吊しておけるので無駄になりません。ニンジンも千切りにして干し野菜としてストックしておくと便利です。欲張らない工夫で失敗を防げるので、少し物足りないくらいの大きさでの収穫を目指してみてください。

冬に育てやすい作物3選

もっとも重宝する冬野菜、ダイコン

ダイコンは生育気温も広く、失敗しにくい野菜です。種を数粒ずつ同じ間隔でまいていく、点まきをしておき、間引いていくのが一般的で、葉が大きく広がることを想定して30cmほど離しておきましょう。

9月頃に種をまけば、11月から12月上旬には収穫でき、初冬の食卓に並びます。ポイントは初期の害虫対策で、トンネルなどで保護することや、欲張らず早めに収穫することです。また品種も多く、地域の気候によって合わせやすいものがあるので、家庭菜園の初心者でも挑戦しやすい野菜の一つです。

冬のお鍋の主役、ハクサイ

ハクサイも比較的発芽させやすいアブラナ科の野菜です。苗ポットで育て、移植するのが一般的です。

定植後はトンネルを被せて保護し、あとはほったらかしで育てますが、大きな外葉をしっかり育てないとなかなか結球してくれません。したがって、初期の追肥をしっかりすることが重要です。

手間暇かけるなら、葉についた虫を手で取り除けば、きれいなハクサイが収穫できます。調理の際に外葉を捨てて中心部分を使うのであれば、多少の虫食いも気にはなりません。

万能野菜のコマツナ

コマツナは年中育てられる葉野菜です。9月頃に種をまけば11月には収穫できます。

ポイントは不織布などを被せるトンネル栽培です。この時期は虫もまだまだ活発であるため、せっかく発芽しても食べられてしまうことが多いので注意しましょう。積極的に間引きしながら間引き菜を楽しみ、適度な大きさになればどんどん収穫してください。ただし積雪には弱いので、早めに収穫することをおすすめします。

家庭菜園と豊かな暮らし

家庭菜園の醍醐味は自分の手で新鮮な野菜を作り、そのまま食卓に出せるところです。たくさん作って友人にお裾分けをしたり、家族で作業したりするとコミュニケーションの場にもなります。
きっとあなたの暮らしを彩る趣味の一つになることでしょう。ここからは、家庭菜園を楽しめる住環境についてお伝えします。

庭付き一戸建て物件

庭付き一戸建て物件は家庭菜園をするには恵まれた環境です。私の家もまさにこういった環境で、南側の縁側からすぐの場所に菜園が広がります。この距離感が重要で、ほしい野菜がほしいときに手に入る環境を堪能できます。

3坪ほどの栽培面積があれば多種多様な野菜を楽しめますが、農作業道具を置くスペースも確保しておきましょう。広さが足りない場合は、プランター栽培などを導入すれば家全体で栽培できる場所を増やせるので、家庭菜園を楽しめます。

また、周囲に遮るものがなく、南側に面しているところもポイントといえるでしょう。せっかく菜園スペースがあっても光が入らない北側だと、なかなか野菜が育ちません。気になる物件が見つかったらぜひ方角をチェックしてみてください。

専用庭があるマンション

家庭菜園は一戸建て以外でも、専用庭のあるマンション暮らしでも可能です。
ベランダにプランターを置く台を準備し、階段状にすれば立体的にプランターを設置できるので、省スペースでも多種栽培できます。トマト・ナス・ハーブ類が作りやすく、部屋からも近いので目にとまりやすく、生育期間を楽しみ収穫も簡単です。

冬は、野菜によって室内に持ち込んで越冬させたり、トンネルで保温しながら育てたりすることも可能です。イチゴやソラマメなどは越冬野菜なのでプランターでも作りやすく、まさに専用庭でのプランター栽培向きの野菜といえるでしょう。
畑のような本格的な農作業はできませんが、暮らしにあった野菜作りを充分に楽しめます。

冬の家庭菜園を楽しもう

冬の家庭菜園には二つの楽しみがあります。一つは秋頃に種をまいて12月までに収穫し、冬の食卓に並ぶハクサイやダイコンなど。そして、もう一つが越冬して春頃に楽しめるイチゴ・ソラマメ・タマネギといった果物や野菜たちです。

すぐに楽しめる野菜と成長を長く見守る野菜。その両方を楽しむことで寒くて長い冬も、収穫が楽しみになり、外に目を向けるきっかけになるでしょう。

冬の野菜作りはタイミングが難しいですが、毎年挑戦していればコツがつかめてきます。何度でも繰り返し野菜作りを試行錯誤し、家族や友人でも楽しめる体験は貴重なものです。
ぜひ季節を感じながら存分に野菜作りを楽しんでみてくださいね。

こっこ

こっこ田舎暮らし案内人ブロガー

coccoblogを運営し、田舎暮らしを夢見る人を応援。移住の準備から方法、仕事、子育て、暮らし方まで紹介。ブログからの移住者も多数誕生!

関西の田舎で空き家をセルフリノベーションして、薪ストーブ、家庭菜園を楽しみながら田舎暮らし中。一男一女のパパ。趣味はDIYと薪割り。

※このページの内容は、2021年1月22日時点での情報です。掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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