まずは自己紹介!

30歳で総資産15億円を相続した前田けゑ
30歳で総資産15億円を相続した前田けゑ

2012年11月に、30歳で総資産15億円を相続した前田けゑです!
一般的に相続ってお父さん世代に関係があるというイメージがありませんか? でも、僕のように30歳で相続することもあって、100人いたら100通りの相続があるんです。

僕は大阪府岸和田市生まれ、母子家庭で兄弟は男4人。母方のおばあちゃんは、母が仕事で忙しいのを心配して、僕ら兄弟にいつも優しくしてくれました。
売れないミュージシャンをしていた僕に、そのおばあちゃんから連絡があり、名古屋の見ず知らずのおばあちゃんと3人で会食をしました。その後、その名古屋のおばあちゃんから「墓を守ってほしい」と養子入りのお願いがあったんです。母方のおばあちゃんからの薦めもあり、赤の他人のおばあちゃんに養子入りをすることになりました。
(養子入りの詳しい経緯はこちらをご覧ください。
http://www.homes.co.jp/cont/sale/sale_00021/

養子入りと同じくらいのタイミングではじめたカスタネットパフォーマンスでテレビに出演し、タレント活動をしながら名古屋と東京を行ったり来たりする生活をしてきました。そして、30歳で名古屋のおばあちゃんが他界し、相続した総資産が15億円。
この連載では、そんな経験を生かして、僕なりの視点で相続について書いていきます。

税理士 くりねぇ
税理士 くりねぇ

というわけで、税理士のくりねぇです、みなさんよろしくお願いします。
税務の業界で20年以上、本当にいろいろなお客さまの悩み・苦しみ・葛藤・ピンチ・くやしさなどを、それはそれはたくさん見続けてきました。その中でも、「相続」に関する悩みは本当にしんどいものが多かったです。

アタシは、埼玉県で生まれ育ち、税理士としてこの業界に立ち続けてきました。
正直、独立開業してからは、経営していく中で、悩み、苦しみ、時には「もうやめてしまおうか?」と思った時期もあります。でも、そんな時に自分を支え、励まし、力をくれたのは、お客さまを始めとする周りの方々の温かい声でした。その方々の支えがあって、現在、税理士の業界では比較的大きな規模の事務所に成長させていただきました。
また、自分自身では、税務や経営などなどにかかわるセミナーやコンサルティングなどの世界でも活躍させていただき、現在はオスカープロモーションに所属する税理士として活動しています。

みなさまからいただいたこのご恩は、現在困っていらっしゃる多くの方々、また、このままでは将来困ってしまうかもしれないたくさんの方々のお役に立つことで返したいと思い、今回のHOME’Sさんの企画に参加させていただきました。ひと味もふた味も違う税理士としての視点や解説を、楽しみにしていてくださいね。

相続は、「誰にでも起こり得る」もの!

(前田けゑ)
皆さんは、特に若い世代の人たちは、相続なんてまだ自分には関係ないや! と思っている人が多いと思います。僕もそうでした。でも僕は、30歳で相続をして気がついたことがあります。“人間は産まれた時から相続が発生しているんだ!”って。

(くりねぇ)
「産まれた時から相続」とは確かにそのとおり! さすがは実際に若くして相続をした、けゑちゃんならではの視点ですねぇ。
人はいつか必ず死ぬし、そしてそれはいつ起こるのか誰にもわからないでしょ? そういう視点から見ると、潜在的な相続は「産まれた時から発生している」と考えた方が、心構えとしてよいとも言えるわよねぇ。

人間は産まれた時から相続が発生しているの!
人間は産まれた時から相続が発生しているの!

(前田けゑ)
相続といえば貯金・家・車…など高価なモノばかりを意識すると思いますが、例えばお気に入りの洋服や彼女からの誕生日プレゼントも、手に入れた年齢や値段は関係なく、相続する対象になると思うんですよね。

(くりねぇ)
けゑちゃんらしい視点よね。よくごちゃごちゃにされちゃうんだけど、「相続」と「相続税」って、似ているけれど別物なのね。
なので、「相続税」の対象になるのは「金銭的価値」とか「経済的価値」のあるものとかになるんだけど、「相続」の対象になるものは、必ずしもそうとはかぎらないのよ。「金銭的価値」がなくても、気持ちの上ではとっても価値のあるものってあるでしょ? 例えばね、父親が愛用していた腕時計とか、母親がいつも着けていたネックレスとか…金銭的には価値がなくても、それを誰がもらうのか(相続するのか)がきっかけで、「だったら家の権利は絶対に譲れない」なぁんて話になっちゃうこともあるのよ、ホントに。

「彼女からの誕生日プレゼントも、相続の対象だとおもう」
「彼女からの誕生日プレゼントも、相続の対象だとおもう」

相続の対象になる人がいないなんて、ほとんど無い!

(前田けゑ)
未婚でも子どもがいなくても、相続が関係ないってことはないですよね。僕は現在独身ですが、もしもいま死んでしまったら、僕の財産は、実の母に相続するんです。さらにもしも実の母が他界していたら、兄弟に相続するんです。よっぽどのことがない限り血縁に相続するのが普通です。

(くりねぇ)
よく聞かれるんだけど、「相続の対象になる人が誰もいない」ってことはほとんどないのよ。
特に遺言などで指定しない場合、相続の順番みたいなのが法律で決まっていてね、けゑちゃんの言うとおり、順番が早い人から順に、誰かしらのところに相続されるようになっているのよ。

「相続の対象になる人が誰もいないってことはほとんどないの」
「相続の対象になる人が誰もいないってことはほとんどないの」

相続はロマンチック…?!

(前田けゑ)
自分は相続に関係ないやって思っていたら、死んだ後に大変なのは家族だし、大切にしてきたモノに思いすら残せないのってなんか悲しい。年齢は関係なく、自分の思いや大切なモノを伝えられるのが「相続」かなと思います。
相続が、家族や友達とのコミュニケーションツールになって、相手が何を大切にしているのか、どんな気持ちを残したいのか理解できるかもしれないし。

自分の思いや大切なモノを伝えられるのが「相続」
自分の思いや大切なモノを伝えられるのが「相続」

(くりねぇ)
ロマンチックねぇ…。さっきも言ったとおり、相続と相続税って違うのよ。で、相続税の対象にはならないけど、大切な「モノ」や「想い」ってたくさんあるでしょ? ここのあたりをね、生きてるうちには恥ずかしかったり照れちゃったりしてたところをね、残された人にはちゃぁんと伝えてあげてほしいのよ。
相続ってね、「大切な人」に「大切な何か」を残す「大きなチャンス」。人によっては一生のうちでたった一度の「大チャンス」だったりもするのよ。
そしてね、怖いこと教えとくわよ。逆にね、ここを伝えそこなうと、それが残された人たちにとっての「泥沼の大ピンチ」にもなっちゃいかねないのよ! 詳しくはおいおい、この連載で伝えていくわ。

相続は「大切な人」に「大切な何か」を残す「大きなチャンス」
相続は「大切な人」に「大切な何か」を残す「大きなチャンス」

もっと家族のことを知ろう

(前田けゑ)
ぼくは、人生であと2回の相続に関わるかもしれないなと思っていて。
ひとつは、実の母親が亡くなるとき。なので母親とは帰省したときに、相続をどう考えているのかを話しています。
2つめは、自分が死んだとき。この時のことを考えて、資産をわかりやすく整理したり遺言書を書いています。残された家族が、弁護士・司法書士・税理士に相続したときに、大変にならないように。

(くりねぇ)
そうなの。家族とはなかなか死んだ後の話なんてできないでしょ? でもね、これをやっておくことで「相続」だけじゃない、おたがいの「価値観」や「大事にしているコト」とか確認しあったり、なぁんてことまで、できるのよ。なかなかいきなり「遺言書を作ろう」なんてわけにいかないでしょ? でもね、こんな話をね、最初は恐る恐るでいいからさ、お互いにしておくことがとーっても大事なのよ。
それにね、相続が起きた時に、もしも遺言書がなくても、お互いに確認しておいたことが大ピンチを救ってくれちゃったり、なぁんてことだってあるのよ。

死んだ後の話なんてしづらいけれど…きちんとしておくべき!
死んだ後の話なんてしづらいけれど…きちんとしておくべき!

相続税対策でめまい?!

(前田けゑ)
名古屋のおばあちゃんは、まったく相続対策をしていなかったので、相続後に総資産を調べるために土地を測量したり、相続税を払うために土地売ったり、建物を取り壊したり…大変でした。最後には、誰に何を頼んだらいいのか? って混乱してすごい時間がかかったし、分からないことが多すぎてストレスが溜まったので、皆さんには、時間をかけて相続税対策をすることをオススメします!

総資産15億円の相続対策は、本当に大変だった…
総資産15億円の相続対策は、本当に大変だった…

(くりねぇ)
けゑちゃん、ほんっとに大変だったわよねぇ…。想像するだけでめまいがします。これを読んでくれているみなさんはね、もしも、けゑちゃんのように何も知らないまま相続をすることになったり、周りにそんなお友達がいたらね、落ち着いてプロを探してくださいね。
プロって、「たっくさんの過去の事例」とか「こんな時にどうしたら少しでも有利になるのか?」とか、あとは「なんとかしてみなさんの役に立ちたい」っていうアツーい思いを持ってるからね、ぜひそういう人を見つけて相談してみてね。
で、注意点は、相続にはたくさんのプロが絡んだりするのよ。税理士・弁護士・司法書士・行政書士・不動産鑑定士などなど…。だからできれば、「この人に頼めば、そのツテでチームが全員ついてくる」みたいな、ワンストップ感のある人がオススメだわね。ちゃんと探せば近くにいるはずだから、一人目で決めたりしないで、ここはエネルギーをかけて探してみてね。

相続対策をお願いするプロは、慎重に選ぶべきよ
相続対策をお願いするプロは、慎重に選ぶべきよ

日記感覚で、「相続ノート」つけてみる?

(前田けゑ)
相続って、いざその時になると想像以上に大変なので要注意! まずは、この連載を読んだのも「ご縁」だと思って、日記をつけるような感覚で「相続ノート」をつけてみてはどうでしょうか(笑)?
僕は最近、引越しをしたのですが、荷物を見てこんなにもたくさんの財産(服・テレビ・漫画・炊飯器など)があって、僕が死んだら、このモノたちはどうなってしまうんだろう? と思いました。改めて、僕も相続について見つめ直そうと思っています!

(くりねぇ)
「相続と相続税は別物よ」って言ったけど、「相続」の方って、「自分の生きてきた様」を、「自分の大切な人に伝えること」だと思うのよ。
「自分のことってよくわかんない」でしょ? それとおんなじで、日ごろから向き合っておかないと、「自分の生きてきた様」なぁんて全然わかんないのよ。ましてや、それを「ほかの人にちゃんと伝える」なんてね。

相続は、自分の生きてきた様を、自分の大切な人に伝えること!
相続は、自分の生きてきた様を、自分の大切な人に伝えること!

■くりねぇの今回のひとこと

相続は誰にでも起きること!
相続は誰にでも起きること!

第1回の終わりにアタシたちがお伝えしておきたいのは、
① 相続って、「自分の生きてきた様」を「あなたの大切な誰かに伝える」ってこと
② 「相続は誰にでも起きますよ」ってこと
③ 最初はゆっくり、できることからでいいので、何かの準備から始めてみてくださいね、ってこと


です。

それではまた次回、この続きをお話ししていきますね。
お楽しみに。

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