日々活動していくことが、相続に繋がる

亡くなった人の意志を引き継いで生きることが「相続」
亡くなった人の意志を引き継いで生きることが「相続」

「相続」って、一言では語ることができないくらい膨大にやらなければいけないことがあるんです。
それは、これまでコラムに書いてきたように、資産やお金を貰うことだけが相続ではない、ということ。たとえば僕みたいに、赤の他人のおばあちゃんの養子になるところから、後を継いで、おばあちゃんが天国に逝って、お葬式をあげて供養をしたり、今でも亡くなった人の分の意志を少しでも引き継いで、頑張って生きて行くことが「相続」だと僕は思うんです。

そして僕は、「生きること」=「働くこと」だと思っていますから、その文字通り、人が活動し続けていくことが、次の相続に繋がっていくんじゃないかと日々思っています。
前回は相続税を支払い終えたところまで書いたので、今回は、その後、おばあちゃんと約束した名古屋の家とお墓を守っていくための収入をどうしているのか? というところを書いていきます。

本業はタレント「前田けゑ」

本業はタレント「前田けゑ」
本業はタレント「前田けゑ」

まず僕の本業は、まだまだ世間的には有名ではありませんが「前田けゑ」というタレントです。イベントの司会やカスタネットのパフォーマンス、最近では役者にも挑戦して、そんなパフォーマンス(芸)を武器にして、メディアなどに出演依頼をいただいて、お仕事をすることなんです。

あの米倉涼子さんや上戸彩さんなど、そうそうたる方が所属されている東京の芸能事務所「オスカープロモーション」に所属しています。
今回「赤の他人から15億円を相続した芸人」として、ネットニュースから話題にしていただいて、いろんなテレビ番組やメディアにも出演させていただいた経緯から、この相続コラムも書かせていただいています。

相続診断士の資格を取る(イメージ画像)
相続診断士の資格を取る(イメージ画像)

冗談で周りから「もう仕事しなくていいんじゃないの?」と言われますが、さっきも書いたように、僕にとって「生きること」=「働くこと」なんです。
そして僕が体験した「相続」が少しでも誰かの役に立てばと思い、相続診断士の資格を取って相続の知識を高めて、今では呼んでいただけた時は、相続についてお話しさせてもらう機会も増えました。

タレント業と両立して名古屋の家とお墓を守っていく為に、あいち事務所のアドバイスで会社を設立しました。
現在は、芸能活動・東京にある飲食店3店舗の運営・名古屋の不動産オーナーという3種類の仕事がうまく回るように切磋琢磨しています。本当に、毎日が勉強です(笑)。

現在の収入源-賃貸アパート経営のコツ-

自分のマンションを自分の会社で購入(イメージ)
自分のマンションを自分の会社で購入(イメージ)

3種類の仕事をうまく回すために、東京と名古屋を行ったり来たりするので、どこまでが会社経費で、どこまでが個人出費なのかわからなくなります。僕はこの線引きを、クレジットカードや通帳で分けました。

収入は、相続した不動産(マンション・駐車場)収入が大きいです。
マンションは会社経費として運用していく為に、大手銀行から約4000万円を借り入れて法人化し、自分のマンションを自分の会社で購入しました!

駐車場は、一部の場所をコインパーキングに貸しました。個人で管理するより機械の設置などの負担が一切なく、日頃の掃除や防犯管理もしっかりやってくれるので、無断駐車に悩まされることがありません。もちろん、コインパーキングの会社3社くらいに相見積もりをして、一番賃料や対応がいい会社を選びました。

賃貸アパート経営は慎重に…
賃貸アパート経営は慎重に…

そして別の駐車場だった場所には、賃貸アパートを建てることにしました。このアパートを依頼したのは、おばあちゃんが亡くなったとき飛び込みで訪ねてきた建築系の会社です。この会社の営業マンが親身になって相談にのってくれたところから相続が進み今に至るので、恩返しの気持ちもありますが、ちゃんと家賃収入の事も考えての判断です。
このアパート経営建築のために、大手銀行から約1億6000万円借り入れました。アパートの建築から入居者などの管理は、すべてお任せしています。月末の報告書もしっかり送ってくるので、不動産オーナーとしては手間がかからず助かります。

会社によって変わるようですが、何年かごとに賃貸家賃の見直しや値下げがあります。建てる場所や会社の方針・契約内容については、一部テレビで一括借上アパートの落とし穴といった報道があります。高い買い物なので慎重になって、アドバイスをもらえる専門家を立てる事をお勧めします。
僕のように広大な土地を相続してしまうと、収入がないと固定資産税を払っていけなくなるので、アパート経営という対策をしています。

自分ひとりでは何もできない。自分にしかできないことは誰かの助けになりたい

今でも誰かの助けが必要(イメージ)
今でも誰かの助けが必要(イメージ)

東京の3店舗の飲食店は、はっきり言ってまだまだ収入はありません。
ただ、これまでもこれからも一緒に活動していく仲間たちの集まる場を作ったのです。スタッフも毎日を頑張る仲間たちなので、僕の周りが、自分で働いて稼いで食っていける場所であって欲しいし、またそんな場所から繋がっていく仲間と、笑ってやっていきたいと思っています。
結果、僕はひとりでは何もできなかったし、今でも誰かの助けが必要なんです。だから、僕しかできないことでは、誰かの助けになれればいいと思っています。

「相続」のおかげで先のことをいっぱい考え、自分の人生のまだ先の跡継ぎのことまで考えるようになりました。
まだ、そんな日々の途中ですが、これからも「相続」を伝える使命を果たしたいと思います。

★チェックポイント-相続してからの人生について

【総資産15億円を相続した芸人7】最終回に伝えたいこと編

これまでに、相続をするまでに、いろんな準備を10年かけてゆっくりやっていくべきだと書きましたが、相続してからは、相続の準備をはじめてください。

今回書いたように、資産を守っていくには、いろんな収入源が必要です。相続の準備を全くせず、晩年を、旅行で遊び尽くして亡くなられた農家のおじいさんの記事を読んだことがあるのですが、結局、残された家族が遺産配分で揉めて農業も廃業、家族はお金を持ってバラバラになったとか…。そういうのは、悲しくないですか?
僕は、まだ結婚してないし子どももいないんですが、自分が相続対策をしていなくて大変だったので、相続の後継の準備をはじめるのは本当に面倒ではありますが。でも、相続で揉めて一家離散のような話を聞くと、自分の人生は楽しみつつ、相続の準備はきちんとしていこうと思っています。

あっ! 相続対策をしていなくて、旅行ばかりしていたのは、うちのおばあちゃんもだ(笑)!
皆さん、自分はひとりで生きてきたわけじゃないって言い聞かせて、自分なりにちゃんと人の事も考えて、相続のことを見つめてはどうでしょうか?

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