相続税支払までの期間10ヶ月に間に合っていた!?

実は…相続税支払は間に合っていました!
実は…相続税支払は間に合っていました!

相続税を10ヶ月以内に支払わないと、僕の場合は延滞税が1日2万円くらいかかると税理士さんに教えられてきました。僕は、これまでに支払ってきた様々な税金・手数料などがごちゃ混ぜになっていて「数百万ほど延滞税を支払った」と思い込んでいて、今までそう話してきたのですが…すみません! 実際は相続税の支払いに間に合っていました!

今回コラムを書くにあたって資料を確認していくと、恥ずかしいことに相続税申告書の領収印に「25.9.3」とあります。おばあちゃんが亡くなったのが平成24年11月6日なので、ギリギリ10ヶ月締切の3日前に支払っていました!
今回はどうやって約4億5000万円の支払いをしたのかを書いていきたいと思います。

立ち退き交渉で、ストレスはマックスに

立ち退き交渉がうまくいかない…(イメージ画像)
立ち退き交渉がうまくいかない…(イメージ画像)

前回のコラムで書いた相続税の減額・控除と並行して相続税を支払うために、ビル一棟とその一帯の土地を更地にして売却するという決断をしました。
あいち事務所に、売買する土地の今後の事業内容提示と相見積もりを不動産会社数社に取ってもらいました。売買予定の土地は、自分の土地と隣接しているので、今後のトラブルが起きないかを考えたり、売却金額の妥当性を考えて、信頼できそうな大手のA社に決めました。

一軒ずつ、立ち退き交渉をする…(イメージ画像)
一軒ずつ、立ち退き交渉をする…(イメージ画像)

東京の本社で売買契約に調印し、土地を更地にするために、ビルの入居者さんの立ち退きのお願いが始まりました。
僕の立場からすれば、おばあちゃんが亡くなって相続税を払うために、立ち退きをお願いしているんですが、入居者さんたちにもそれぞれの状況や理由があり立ち退きは簡単にはいきませんでした。

先にお伝えします。
立ち退き費用は、合計約500万円かかりました。

あいち事務所は総合事務所なので、不動産に関する様々な業務を行っています。立ち退きについてもあいち事務所に依頼し、入居者全員に立ち退きのお願いを伝え、各部屋・店舗ごとに話し合いが始まりました。

立ち退きのために、ビルを建てる

立ち退き交渉が難航する…
立ち退き交渉が難航する…

保証金の全額返金、次の引越し先探しとその費用の支払い、立ち退きまでの期間中の家賃免除や、会社契約の入居者さんの新しいホームページ作成代金、なかには高額保証を申し出る方もいらっしゃいました。

僕は、交渉の状況を聞いて、その都度どうするのかを判断したり、費用の確認などをしていました。話し合いがうまくいって合意できた順に立ち退きの合意書に捺印していただきましたが、ビルの入居者さんが全員引越し完了するまでには、様々な交渉がありました。

僕は、「相続税の支払い10ヶ月以内」という締切がいつも脳裏をよぎっていて、当時はかなりの不安と苛立ち状態だったと思います。
特に難しかったのが、不動産会社・飲食店・美容室のテナントさんの引越し場所でした。そこは駅近の物件だったので、店舗としては立ち退きたくないのは当然で、同じ駅近に引越し先の空き物件を探すのが、かなり困難でした。
そこで建築士を紹介してもらい、駅近の自分の土地にテナントビルを建てて引越してもらうという計画を立てました。このビルの設計ラフ図面を提示して、各店舗に立ち退きの交渉してもらいました。

立ち退きのためのビルを建てる(イメージ写真)
立ち退きのためのビルを建てる(イメージ写真)

ビルは駅のすぐ近くに建てるものなので、建築士と念入りにデザインなど話し合い、街の顔になるように思いを込めて計画しました!
その建築予定のテナントビルには、不動産会社と美容室が引越しする事が決まりましたが、テナントビル建設費用は、立ち退き費用とは別に約4,000万円かかりました。飲食店は、駅近の空き店舗に僕が全額費用持ちでお店を作って引越してもらい、これでかかった費用は約3,000万円でした。

すべての立ち退きが完了して、解体業者に依頼をしてビルを解体し、更地にしてもらいました。解体費用は約2,300万円。
その他にも、ビル売却の仲介手数料が約1,000万円、測量・滅失・抹消登記費用、隣接軒養生工事費用などで約200万円です。
気が遠くなるような金額の支払いや、工事の手続き、何枚押したかわからないくらいの捺印、地鎮祭などなど頭錯乱状態でしたが、こうして更地を大手不動産会社のA社に約6億円で売却しました!

まだまだ終わらない…次に待つのは取得税の支払い

次に待つのは、取得税の支払い…(イメージ画像)
次に待つのは、取得税の支払い…(イメージ画像)

受領金額ははっきり言えませんが約6億円とします。でも、これで終わりじゃないんです。そう、売ったってことは、税がかかるんです!

約6億円の取得税は当時5%の税率で3,000万円、
ビル売却の税務上総合計は、
受領金額約6億円
-諸経費約8,000万円(テナントビル建設代約4,000万円・立ち退き費用約500万円+ビル解体費用約2,300万円+仲介手数料約1,000万円+測量・滅失・抹消登記費用、隣接軒養生工事費用などで約200万円)
−所得費約3,000万円
−所得費加算約2億円(相続により取得した土地を売却する場合に、一定金額を取得費に加算できるもの)
−資産損失約2,500万円(売却したビルが有していた、減価償却費を援用し経費計上できるもの)
=約2億6,500万円

そして恐ろしいのが、翌年には譲渡税(+復興税)の支払いが待っているんです。僕の場合は、合計金額の約2億6,500万円×税率が15.21%なので、約4,000万円以上の支払いです。
こういう経緯で僕は様々なメディアで、相続税は約5億支払いましたと言っているんです。

ということで、おばあちゃんから相続した現金(貯金)と、ビルを売ったお金と、1億円で売った駐車場のお金で、納税締切10ヶ月の3日前に相続税を支払うことができました!

さあ次回は、ビルを売却して収入が減ってしまったところから、どうやって収入を増やして資産を維持しているのかを書きたいと思います。

★チェックポイント –相続税を支払うためにかかる税は、相続税だけじゃない時もある

お金の管理は、あらかじめ専門家に相談を!
お金の管理は、あらかじめ専門家に相談を!

今回僕がコラムに書いたように、ビル売却や駐車場の土地の売却なとで取得税や譲渡税が発生しました。売買する金額によって税率は変わりますが、どれくらい税金がかかるのか把握しておかないと、後で手に負えない金額の税金の請求があるかもしれませんよ!

僕の場合は、総合事務所に税金のことを一から教えてもらい、売買した金額のうち、支払わなければならない税金の金額を定期預金にしてストックしておきました! テレビなんかでブレイクして一気に大儲けした芸人さんが高級車など買いまくって、後で取得税の請求見て青ざめたとか、そういうことがないように(笑)。お金の管理は、あらかじめ会計士・税理士など専門職の方に相談することをオススメします!

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