「女性が中古マンションを買う」場合に気を付けたいこと

自分らしいマンション購入は、何のために(目的)、いつ(必要時期)、どのような(希望条件)の3つに加え、いつまで居住するのかという「期間」を意識することも、一人暮らしには大切である自分らしいマンション購入は、何のために(目的)、いつ(必要時期)、どのような(希望条件)の3つに加え、いつまで居住するのかという「期間」を意識することも、一人暮らしには大切である

前編では、中古マンションを購入することのメリットとデメリットについて考察した。大切なことは、「良く見る、良く選ぶ」ということだが、自分が気になる点を明確にしてピックアップし、それらを徹底的に見たり、聞いたり、体験してほしい。それを踏まえて、今回後編では中古マンション購入の注意点を見ていこう。

近所付き合いが苦手ならば、近所がどのような人かをウォッチしよう。深夜の帰宅が多いならば、階下の住人のライフスタイルも気になるところだ。最初の情報収集は、管理人が最適である。「このマンションの508号室を検討している。仕事の関係で帰宅時間が遅くなることが多い。ご近所に迷惑をかけたくないのだが、両隣や階下の住人はどのような方か。小さな子どもがいたりしないか」とストレートに聞いてしまうのが手っ取り早い。一人暮らしの女性が頼りにできるのは、平常時も災害時も管理人である。任期があるケースも多いが、購入前に管理人や清掃スタッフをウォッチも有効だ。

現所有者が居る場合も居ない場合も、当該住戸を内覧できることがほとんどだが、自分が暮らしているイメージを持ってチェックしたい。窓をあけ、通風や採光、音を確認しよう。水回りが気になるなら水回りを、収納が気になるならば収納を。自分とともに引っ越ししてくる家具や家電、食器、洋服、鞄、靴、趣味のものなど、どこに何を置くのか、収まりきるのか、自分の日常を投影して見学すると暮らし易さの確認ができる。そして、周辺環境や通勤便などのチェックポイントは、新築住宅と大きな違いはない。

内覧住戸は、空き住戸の場合もあれば、所有者が居住しながら売りに出しているケースもある。入居者の暮らしぶりが分かると、設備機器の使い方などもわかり、重要な情報となる。その一方で、現入居者の暮らしや生活用品に惑わされ、本来の住居を観察することができなくなる女性も多い。事前にチェックリストを作っておくと、事務的に洩れなく必要項目を確認できるのでお奨めしたい。

見える中古マンションは、現在と過去、そして未来を見よう

市場に出ている中古マンションの築年数は様々だが、住宅は経年劣化する運命である。あなたは中古マンションを購入して、何年間、そして何歳まで住む予定であろうか。終の棲家として購入した中古マンションが先に住めなくなるようなことはないだろうか。実家に帰ったり、リタイア後は郊外に住みたいなどあなたの希望やライフスタイルが変化したりする可能性はないだろうか。あなた自身のライフプラン&キャリアプランに直結する問題である。将来に再び住み替えがあるならば、資金をおいておかねばならない。その時、経年劣化した中古マンションはどの程度の資産価値があるだろうか。

修繕履歴や管理体制が整っている中古マンションを選びたいと話したが、履歴とともに現在の状況と将来の予定も確認しておきたい。購入後すぐに大規模修繕があり、住人が費用の一部を負担するなどのことがあればやるせない。共用部は定期的なメンテナンスが行われているか。次の大規模修繕はいつで、必要費は準備できているか。管理費や修繕積立金を滞納している住人はいないか。また、マンションの空き住戸が目立つならば、「なぜ?」と考えてみることも必要であろう。情報が多いのは中古マンションの特長である。その情報を的確にキャッチし、自分らしいマンション購入に繋げて欲しい。

中古マンション購入とお金について

新築住宅が高いからと中古住宅にターゲットを絞るケースも多い。住宅ローンを組む場合は、返済継続可能な金額を基に借入額を試算することは、中古も新築も同じである。中古住宅はとくに、諸費用の計算が肝心である。個人から購入する場合は、仲介会社を経由するため仲介手数料が発生する。その代わり、課税業者からの購入ではないため、消費税は不要だ。消費税が不要だということは、今年度より新設された「すまい給付金」や「住宅ローン減税」の拡充は適用されない。また、築年数制限が適用されて、税制や保険の割引を受けられない場合もある。仲介会社に確認するだけでなく、税理士や住宅に詳しいFPなど、専門家のアドバイスを上手に利用し、「知らなかった」「気付かなかった」というトラブルを避けることが肝要だ。

中古住宅を購入して自分らしくリフォームしたいという希望の方は、くれぐれも予算オーバーにならぬよう、最初の予算計画が重要だ。リフォームのお金は、当初より減ることは滅多になく、多くの場合は膨らむ傾向。特に最初に予算が明確でないと歯止めがきかないので注意したい。せっかく自分らしい住空間を整えたのに、タイトに切り詰めた生活を送るのは楽しくないだろう。

豊かな暮らしには、住空間の充実が欠かせない。プライバシーを確保しつつ、周囲と繋がっておくことも大切だ。中古マンションで既存のコミュニティをよく見定めて、自分の価値観やライフスタイル、予算計画に合った中古マンションを長期視点で選んで欲しい。

2014年 06月15日 10時52分