40代、それは人生を考える時。自分らしいライフ&キャリアプランと住空間の充実を

一度きりの人生を自分らしく生きていきたい。住空間の充実は、必須条件。一度きりの人生を自分らしく生きていきたい。住空間の充実は、必須条件。

【40代のマンション購入】後悔しないためのポイント10を第1回、第2回と紹介してきた。今回が完結編である。40代は、シングルもディンクスもファミリーも、これからの自分の人生を考えることが多くなる年代だ。子どものいる方は子の成長をみて感じ、親が健在の方は親の定年やリタイアを間近で見て思うことも多くなる。自分らしい人生を支える住空間の充実も考えたい。時間を味方に付けられる40代は、貯めるにも殖やすにも住宅ローンを借りるにも、適している。何もしないで過ごすのはもったいない、それが40代である。「後悔しないためのポイント10」を「ポイント8」からみていこう。

ポイント8:住宅ローンは返済可能額から試算したか

「40代の後悔しないマンション購入」の重要テーマは、住宅ローン選びである。住宅ローンは、将来の家計への影響も大きい。住宅ローンプランニングで決めるべきことは、借入額、返済期間、金利のタイプ、そして、返済方法だ。これらが決まれば、毎月の返済額が確定する。欲しいマンションが見つかり、価格がわかれば、頭金をいくら出せるかを考え、必要な借入額を計算。そして、毎月の返済額を試算する。[購入価格⇒頭金⇒借入額⇒毎月返済額]と、このようなステップで、借入額を決めていないだろうか。

購入価格を始点に試算していくこの方法は、実はあまりお勧めではない。取り組んで欲しいのは、「購入価格」から試算する方法ではなく、家計から無理なく支払える「毎月返済可能額」を基にして借入額を試算する方法である。自分と自分のお金を中長期にわたって想定して試算した毎月返済可能額であれば、将来にわたって返済を継続できそうである。ライフ&マネープランニングは、自分と家族におとずれるだろうライフイベントをピックアップし、それらに必要なお金はどうか、と試算していくのがよい。

万が一、試算により求めた借入可能額が、希望マンションの価格に満たない結果となっても、安易に借入額を増やしてはいけない。借入額が返済不可能領域に入る可能性が大きいからだ。そのような場面こそ、支出を減らす、収支を増やす、資産を殖やす「マネープランニング」の出番である。

※資金計画&購入可否の検討プロセス
NG 住宅価格⇒頭金⇒借入額(購入価格-頭金)⇒返済期間・金利・返済方法⇒返済額
OK 返済可能額⇒頭金⇒返済期間・金利・返済方法⇒借入額⇒購入可能額(頭金+借入可能額)

ポイント9:退職金をあてにした返済計画になっていないか

住宅ローンの利用者が、「返済が滞って返済期間の延長など救済措置を利用する」ケースは少なくない。聞き捨てならぬのは、一度救済措置を受けた者が、再度救済措置を受けたいと窓口を叩くケースが着実に増えていることだ。相談者のプランの主流は「75歳までめいっぱい住宅ローンを組み、退職金で完済する」というもの。救済措置を求めるケースの多くが「当てにしていた退職金が激減し、住宅ローンを完済する目途が立たなくなったから」だという。

給与収入がなくなり年金収入だけとなったにもかかわらず、現役時代と同額の住宅ローン返済を継続することが、どれほど家計にダメージを与えるか。その負担の大きさは想像に難くない。借入れ当初は「返済できるだろうか」と家計を意識するが、リタイア後の返済イメージを持ったり、家計の負担感を想像できたりする人は少ない。退職金を当てにし過ぎないこと、そして、退職金を当てにする場合も減額となった際の対応策を考えておくことが大切だ。ファーストステージもセカンドステージもサードステージも、人生の舞台を降りるその時まで一生涯のプランニングが重要なのである。

ポイント10:早くない!?リタイアメントプランニング

あなたは、リタイア後の自分の暮らしと家計をどの程度までイメージしたり体感したりできているだろうか。お勤めの場合であれば、40代はまさしくミドル。50代、60代、70代と将来がどうなるかは、もちろんわからない。だが、「どうしたいか」を考えられるのは自分だけである。「どのように暮らしたい」か。人は一人で生まれて一人で亡くなる。シングル、夫婦、ファミリーと、家族数もライフステージごとに変化する。自分の暮らし、必要で快適な住空間、自分の人生を創造しよう。

どうしたいか、どう暮らしたいか、どう働きたいか、どう生きたいか。それらを具体的に考え、起こりうるライフイベントをピックアップし、いくら必要かを予算化し、不足額が出れば、現役の今から準備を始める。必要なのはライフ&マネープランニングだ。多くの場合、年金を貯めながら暮らすことは至難の業。それよりも、時間を味方につけ、現役時代の今から準備をする方が、毎月の家計の負担が少なく現実的である。40代で購入したマンションも20年経過すると不具合も生じていよう、次なる住み替えが想定されるならば、その時に必要となるお金も確保しておきたい。キャッシュフロー表を作成し、一生涯のお金の動きを見ると意外と安心できる。40歳で住宅を購入した場合はどうなるか、45歳だとどうだろうかと、キャッシュフロー表を作成して確認することをお勧めする。

夢をもとう、夢を叶えよう

「四十にして惑わず」といったのは孔子だが、迷いつつも自分の将来は自分で創るしかない。住宅ローンを返済するためだけに働いたり生活を切り詰めたりして暮らすことは、自分らしい豊かな暮らしとは言い難い。一度きりの人生を自分らしい住まいで、豊かに楽しく過ごしたい。何のための住宅購入かを意識し、無茶な予算計画は立てないことだ。40代は、マネープランニングに最適な時期であり、住宅プランニングを検討するにも重要な時期である。夢を持ち夢を叶え、自分と家族の豊かな暮らしのために40代を有意義に過ごして欲しい。

2014年 03月17日 09時53分