今ある30坪の家が古くなっていて建替えたいと考えている場合、どのくらいの費用がかかるか気になっている人も多いのではないでしょうか。建替えには新しい家の建築費だけでなく、今の家の解体費用も必要になります。費用の目安が分かると、建替える家のプランニングが具体的に決まってきますので、参考にしてみてください。
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30坪の家を建替える際の費用の内訳は?

家を建替える場合に必要になる、さまざまな費用の内訳について解説していきます。
建築費
国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査」によると、建替えの際にかかる住宅建築資金の全国平均は5,745万円となっています。ここ数年の物価高騰の影響で、相場額も平均より上がっている可能性もありますので、見積もりをよく確認しておきましょう。
解体工事費
家を建替える場合、既存の住宅の解体工事費がかります。既存の住宅の解体費用は、1坪あたり木造で4万〜6万円、軽量鉄骨造で4万〜7万円、鉄筋コンクリート造で5万〜9万円程度が相場です。解体する家が木造で延床面積が30坪の場合、120万〜180万円程度の金額がかかると想定できます。
地盤調査・地盤改良費
新築住宅と同じように、建替えでも地盤調査が必要です。一般的には、スクリューウエイト貫入試験と呼ばれる調査を行い、費用は5万〜10万円程度です。地盤調査の結果、整地が必要になった場合は表層改良工事が30万〜50万円、より深い地層まで工事が必要になる柱状改良工事の場合は70万〜100万円程度となります。
引越し・仮住まい費用
建替えには、工事中の仮住まいの費用と建替えの前後2回の引越し費用が必要です。「LIFULL引越し」のシミュレーターを使って、もっとも高くなる春の引越しシーズン(3〜4月)に、家族4人で同都道府県内に引越す場合の金額を算出してみると、約18万円となりました(引越し1回あたりの金額)。
費用は人数や荷物の量、そして会社によっても異なりますが、相場としては36万円程度(18万円×2)と考えられそうです。家具や家電の購入や処分を行う場合は、さらに費用が必要になります。
また、仮住まい先としては、賃貸やマンスリーマンション、ホテルが考えられます。一般的には、仮住まい期間は約10ヶ月かかります。それぞれの違いは次のとおりです。
賃貸物件:家賃のほかに礼金や敷金がそれぞれ賃料の1〜2ヶ月分、仲介手数料が賃料の1ヶ月分。一般的には入居時に共益費や火災保険などの諸経費も必要です。
マンスリーマンション(東京の場合):1ヶ月単位で借りられるマンションで、家賃相場は月20万円程度(※)です。礼金や敷金は不要ですが、水道光熱費、清掃費などが必要となることも。
※LIFULL HOME’S内の2DK以上の物件を条件としています。
ビジネスホテル(東京の場合):一般的には、東京を中心とするビジネスホテルの平均宿泊費用は、1泊1万5,000円程度とされています。
税金などの諸経費
不動産取得税:不動産の取得時にかかる税金で、固定資産税評価額×4%で求められます。ただし2027年3月31日までは、特例により土地および住宅の場合は標準税率を3%として計算します(※)。不動産取得税の軽減措置の条件に当てはまる場合などは、不動産取得税がかからないこともあります。
※条件:床面積50m2〜240m2の場合
詳しくは次の記事もご覧ください。

登録免許税:不動産の所有権や抵当権を登記する際に納付する税金で、建物の種類や大きさ、階数などによって決まり、10万円程度が目安です。
印紙税:「建設工事請負契約書」に課される税金で契約金額によって異なり、契約金額が1,000万〜5,000万円の場合は2万円です。
諸費用:建替えの際には工事以外にも、火災や住宅ローン団信の保険料、行政手続きにおける申請費用、近隣挨拶時の粗品代などがかかります。相場は費用全体の5%程度を考えておきましょう。
設計料:建物の設計と監理に関する費用。多くの場合、設計事務所が独自に算出して定めていますが、一般的には全体の10~20%が相場です。
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30坪の家を建替える際の費用の相場

建替え費用の内訳を確認しましたが、それでは実際に今ある30坪の家を建替えるにはどれくらいの費用が必要となるのでしょうか。詳しく解説していきます。
30坪の家の建替え費用の相場
先ほど説明したように、国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査」によると、建替えの際にかかる建築費は、全国平均で5,745万円です。また、住み替え・建替え後の住宅の延床面積は全国平均で約37坪であり、一般的な坪単価は約155万円となっています。この坪単価を基に30坪の住宅を計算すると、建築費は約4,600万円となります。それに解体工事費や引越し・仮住まい費用、諸費用などがかかりますから、5,000万円前後は必要になるでしょう。
建物の階数によっても異なる
・平屋にすると逆に費用がかかる場合も
ワンフロアの平屋は2階建てよりも安いと思われがちですが、2階建てよりも建替え費用がかかる可能性も。たとえば、屋根や基礎の面積は同じ床面積の2階建てよりも大きくなるため、建築費は1〜2割ほど高くなるでしょう。
・3階建てにすると費用は高くなる
都市部でよく見られる3階建ては、2階建てより面積が広くなるため建替え費用が高くなるケースもあるでしょう。また、建物自体の重量が重くなるため、家の「構造計算」を行う必要や、家を建てる前に地盤強化の工事を求められることもあります。その場合、「構造計算書」の作成、地盤改良工事などの費用も発生します。

30坪の家を建替える際に費用を抑える方法

建替えには建築費以外にもさまざまな費用がかかります。これから説明するコツを参考にすると費用を抑えることも可能です。
床面積を小さくする
床面積を小さくすることがもっとも効果的な費用削減です。たとえば、30坪の家を25坪にすることで、坪単価を155万円とした場合、約770万円の削減が可能です。将来の家族構成の変化も考慮しながら、無理のない範囲で適切な広さを検討しましょう。
シンプルな間取り・建材を選ぶ
たとえば、複雑な屋根や凹凸の多い外壁などの家は、材料費と工事費の両方を増加させます。
もっとも建築コストを抑えられるのは、箱型のシンプルな家です。建材も、デザイン性にこだわったものよりも、標準的なものを選んだ方がコストを抑えられるでしょう。
解体工事前に家財道具を処分しておく
家財道具の処分まで解体会社に依頼すると、高額な追加費用がかかってしまうことがあります。このような事態を避けるため、家財道具はなるべく解体工事の前に、自分で処分しておきましょう。不要品はリサイクルショップに持ち込むことや、粗大ごみの回収を利用すれば、解体費用の節約につながるでしょう。
解体と新築を同じ建築会社に任せる
建替えに際して生じる今の家の解体工事と、新しい家の建築工事を別々の会社に依頼すると、契約までの打ち合わせが増え、費用もかさみます。そこで、解体工事も建築会社に依頼すれば、ワンストップで対応してくれます。解体時にトラブルがあった際にもスムーズな対応が期待できるでしょう。
閑散期に引越しするように計画する
引越し業界には閑散期、通常期、繁忙期があります。一般的には6・11・1月が閑散期、3・4・9月が繁忙期といわれており、引越しが閑散期になるように計画すると費用の節約にもなります。
30坪の家を建替える場合、建替えとリフォームやリノベーションのどちらがお得?

30坪の家をフルリフォームした場合は、一般的な予算は1,500万円程度といわれています。予算だけを見ると、建替えよりもリフォーム・リノベーションの方がお得だと思う人も多いかもしれません。具体的にメリット・デメリットを比較したうえでどちらを選ぶべきなのか、考えてみてください。
建替えのメリット・デメリット
建替えは、家族構成やライフスタイルに合わせて間取りを一から決めていける点や、建ててから長く住み続けられる点がメリットです。
一方で建築費がかかり、敷地条件によっては現在より狭い家になる場合もあります。施工中に仮住まい費用がかさむ点もデメリットといえるでしょう。
リフォームのメリット・デメリット
リフォームは予算に合わせて工事内容を調整しやすいため、コストカットが比較的しやすいという特徴があります。また、建替えのように面積が狭くなる可能性がなく、住みながら工事できる点もメリットです。
一方、構造はそのままなので間取りの変更はできず、耐震性能の強化やバリアフリー化を考えたときには費用が高額になってしまうデメリットも。
リノベーションのメリット・デメリット
リノベーションは、リフォームよりも複雑で大掛かりな工事になります。間取りや内装部分にこだわれること、耐震補強や断熱など住宅性能を高められることがメリットです。
一方、構造や基礎部分などは既存のものを使っているという点で、建替えに比べ自由度が低くなる点がデメリットです。
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記事のおさらい
30坪の家を建替えるには、どれくらいの費用が必要?
建替えには建築費だけでなく、解体費用や引越し・仮住まい費用などが必要になってきます。詳しくは「30坪の家を建替える際の費用の内訳は?」をご覧ください。
30坪の家を建替える場合の費用相場は?
実際に30坪の家を建替える際の建築費の相場は約4,600万円程度ですが、建てる家によっても費用に違いが出ます。詳しくは「30坪の家を建替える際の費用の相場」をご覧ください。
どうしたら30坪の家を建替える時に費用を抑えられる?
建替え費用を抑えるためには、床面積を小さくする、シンプルな間取りや建材を選ぶという方法があります。詳しくは「30坪の家を建替える際に費用を抑える方法」をご覧ください。
30坪の家を建替える場合、建替えかリフォーム/リノベーションのどちらがお得?
建替えにするか、リフォームやリノベーションにするのかはそれぞれのメリット・デメリットをしっかり理解してから判断する必要があります。詳しくは「30坪の家を建替える場合、建替えとリフォームやリノベーションのどちらがお得?」をご覧ください。
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