無垢材の種類

無垢材の種類は大きく「針葉樹」と「広葉樹」に分けられます。

樹種によって、木目や色味、硬さ、香りなどが異なり、住まいの雰囲気も変わります。それぞれの特徴を理解し、使用場所や好みに合わせて選びましょう。

針葉樹の種類

広葉樹の種類

注文住宅で無垢材を使うメリット

注文住宅に自然素材の無垢材を取り入れると、快適性を向上させるさまざまなメリットを得られます。主なメリットを解説します。

ぬくもりを感じる空間になる

無垢材の大きな魅力といえば、木のぬくもり。熱伝導率が低く、冷たさを感じにくいので、手で触れたときや素足で歩いたときに心地よく感じられ、リラックスして過ごせます。

また、樹種によって異なる自然な色合いや木目の美しさを楽しめるのも魅力です。

調湿効果で快適性が向上する

無垢材には優れた調湿効果があります。室内の湿度を一定に保ち、カビの繁殖や結露を防ぐため、部屋の快適性が向上します。

安全で体に優しい

無垢材は、天然の木を切り出してつくるため、化学物質を含んでいません。シックハウス症候群のリスクが少ない、体に優しい家づくりができます。

また、木材にはほどよい弾力があり、衝撃を吸収するため、転倒時のけがを軽減できます。小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心して過ごせるでしょう。

経年変化を楽しめる

無垢材は、時間の経過とともに色合いや風合いが増していきます。色が濃くなる、木目が際立つといった変化していく過程を楽しめるので、住み続けるほどに愛着がわいていくでしょう。

無垢材を使うことで生じるデメリット

無垢材には多くのメリットがある一方で、少なからずデメリットも存在します。

特に、以下の点に注意しましょう。

環境の変化や経年により変形しやすい

無垢材には調湿効果があり、湿気が多い時期に膨張し、乾燥する時期に収縮するのが特徴です。

そのため、湿度や温度といった環境の変化によって、継ぎ目に隙間が開いたり、板材が反ったり割れたりすることがあります。床鳴りが生じる場合もあります。

ホットカーペットが使えない

無垢材フローリングの上にホットカーペットやこたつを使うのは推奨できません。変色や変形、反りなどの原因となるからです。

床暖房対応タイプを選ぶ、床に直接熱がつながらないように断熱シートを敷くなどの対策をとりましょう。

シミや傷ができやすい

無垢材は水気に弱いため、水分をこぼした状態で放っておくとシミになってしまうことがあります。乾いた雑巾などですぐに拭き取ることが大切です。

また、パインやスギといった針葉樹は、やわらかいため傷が付きやすいので注意しましょう。ただし、無垢材は自然の木なので、傷みがひどくなった場合は、表面を薄く削って修復することができます。

コストが高くなる恐れがある

無垢材の種類にもよりますが、コストが高くなる傾向があります。使用する部分を限定することで、無垢材を空間のアクセントにしつつ、価格を抑えることができるでしょう。

無垢材を使った家づくりのポイント

家づくりに無垢材を取り入れるときは、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

使用する箇所を絞り込む

前述のとおり、無垢材を室内全体に取り入れようとすると予算オーバーになる可能性があります。どの箇所に使用するか、絞り込むことが大切です。

また、無垢材は水に弱いので、水回りに使うことは避け、リビングや寝室などリラックスして過ごす空間に取り入れるのがおすすめです。

エリアを絞って使用するだけでも、無垢材ならではのあたたかみや味わい深さを楽しめるでしょう。

無垢材の特性とコストのバランスを考慮する

国産の無垢材は日本の風土に適しており、高い調湿効果が期待できます。しかし、流通量が限られているため、外国産よりも価格が高くなる傾向にあります。

一方、外国産の無垢材は流通量が多く、比較的価格が抑えられるため、予算をコントロールしやすいのがメリットです。

木材の特性や品質、使用場所、快適性やデザイン性などを考慮して、適した無垢材を選びましょう。

定期的にメンテナンスをする

無垢材は、経年によって歪みや反りが生じることがあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

ワックスを塗布する軽微な作業や狭い範囲の補修であれば、自力で作業できますが、大きな補正が必要な場合は専門会社に依頼する必要があります。

あらかじめ、ハウスメーカーにアフターフォローやメンテナンスサービスについて確認しておくとよいでしょう。

実績のあるハウスメーカーを選ぶ

無垢材は、特性を理解したうえで使用しないと、歪みや割れなどを引き起こしやすくなります。そのため、無垢材を使った家づくりに経験や実績が豊富なハウスメーカーを選びましょう。

特に、初めて家づくりを行う場合は、何かと疑問や不安が出てきます。そんなときは、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」に相談してみましょう。

ハウジングアドバイザーが、第三者の中立的な立場から家づくりに関するアドバイスを行ってくれます。

希望すれば、無垢材の家づくりに実績のあるハウスメーカーを紹介してもらうことも可能なので、まずは気軽に相談をしてみましょう。

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記事のおさらい

住宅で無垢材を使うメリットは？

無垢材を使うことで、自然素材ならではのあたたかみが感じられる空間を生み出せます。年月の経過とともに、つやや色味が深まり、住まいに味わいが増すのも魅力です。また、高い調湿効果により室内環境の快適性が向上し、化学物質を含まないので安全して過ごせるのもメリットです。

無垢材を使った家づくりのポイントは？

使用する箇所をリビングや寝室に絞り込むことで、予算を抑えつつ、無垢材を効果的に取り入れることができます。樹種ごとの特性や、国内・外国産の価格の差など、総合的に判断して適した無垢材を選びましょう。また、無垢材は経年で歪みや反りが生じることがあるため、メンテナンス方法を事前に検討しておくことも大切です。無垢材を使った家づくりに実績のあるハウスメーカーに依頼すると、安心して進められるでしょう。