注文住宅が高いと言われる理由

注文住宅が高いと言われることがしばしばあるのは、建売住宅のように初めから決まった価格で販売されているわけではなく、建物規模や選ぶ住宅設備によって価格が大きく変わってしまうためだといえます。

 

住宅設備のグレードを上げたり、外観を複雑なデザインにしたりすれば、家を建てるのに必要な費用総額は高くなりがちです。逆に言えば、シンプルな間取りや外観にして、オプションの数を減らしていけば費用を抑えることは可能です。

 

注文住宅はとことん家づくりにこだわれる分だけ、必要以上にあれもこれもと要望を追加してしまいがちになります。家づくりを始めるときには、希望する条件を書き出して、優先順位をつけることを心がけてみましょう。

 

譲れない条件と妥協できる条件を把握しておくことで、ハウスメーカー（住宅メーカー）の担当者とのやりとりもスムーズになるはずです。工夫次第では予算を抑えながら、希望に添った形で家づくりを進めることは可能だといえます。

 

建築費用が高くなってしまいがちな部分を把握したうえで、少しでも建築費用を抑えられるように建築プランを練ってみましょう。

 

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注文住宅の平均的な購入費用

家づくりを行うときには、注文住宅の平均的な購入費用を把握しておくと、資金計画の目途を立てやすくなるでしょう。国土交通省が公表している「令和5年度　住宅市場動向調査　報告書」によれば、新築住宅の建築資金の平均が「4,034万円」となっています。

 

また、住宅金融支援機構が公表している「2023年度　フラット35利用者調査」では、全国平均で「約3,861万円」です。土地の購入費用を除いた注文住宅の費用総額の平均は、約4,000万円だといえます。

 

土地探しから取組む場合は、土地の購入費用の平均額も気になるでしょう。土地の購入費用の平均額は「1,498万円」となっており、主なエリアの平均額は次のとおりです。

 

注文住宅における土地の購入費用

地域	平均額
首都圏	2,273万3,000円
近畿圏	1,850万8,000円
東海圏	1,319万4,000円
その他地域	915万3,000円

（参考：住宅金融支援機構『2023年度　フラット35利用者調査』）

 

上記のように、家を建てるエリアによって土地の購入費用は違ってきます。人口が多いエリアほど地価は高くなる傾向が見られるので、住宅の資金計画を立てる際は家を建てる場所も含めて検討することが大切です。

 

（参考：国土交通省『令和5年度　住宅市場動向調査　報告書』P.118）

（参考：住宅金融支援機構『2023年度　フラット35利用者調査』P.19～20）

注文住宅の建築費用を抑えるポイント

注文住宅は、自分のこだわりを家づくりに反映させられる分、基準を決めておかなければどんどん予算が膨らんでしまいます。予算オーバーとなって、後から建築プランを変更するのを避けるには、住宅の建築を依頼するハウスメーカーに対して、無理なく支払える予算額を明確に伝えておくことが大切だといえます。

 

限られた予算内で最適な提案を行ってくれるハウスメーカーもあるので、工事内容や費用の内訳などを明示してくれる、信頼できる会社を選ぶことが重要です。また、注文住宅を建てる方式として「フルオーダー」と「セミオーダー」がありますが、セミオーダーの方が比較的予算を抑えられるといえるでしょう。

 

家づくりに対して特別なこだわりがない場合は、セミオーダーで建てるときの見積もりをハウスメーカーから出してもらいましょう。セミオーダーの方がある程度、間取りのプランなどが決められているので、判断に迷うことが少なくなるはずです。

 

さらに、間取りや外観のデザインをシンプルなものにしたり、住宅設備のグレードを下げたりして費用を抑えていくことも必要だといえます。家族構成やライフスタイルを改めて考慮したうえで、優先順位の低いものを削り、建築費用を予算内に抑えてみましょう。

 

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家づくりを始めるときは綿密に資金計画を立てよう

家づくりを行う際に決めた予算が当初の予定よりも膨らんでしまっては、何度もプランを練り直すことになり、思うように家づくりが進まなくなる恐れがあります。追加費用の有無など、予算が膨らんでしまう原因をきちんと把握し、トータルの費用を踏まえたうえで資金計画を立てることが重要です。

 

また、スムーズに家づくりを進めるためには、希望する条件を整理したうえでハウスメーカーの担当者に予算額の上限を伝えることが大切だといえます。信頼できるハウスメーカーであれば、優先したい希望条件に沿った形で、予算内に収まる最適な提案を行ってくれるでしょう。

 

しかし、初めて家づくりに取組む場合は、どのハウスメーカーに相談をすればよいか迷ってしまうこともあります。特に注文住宅の場合は、土地探しから依頼をするケースも多いので、ハウスメーカー選びに慎重になりすぎるあまり、なかなか家づくりが進まないといった部分もあるでしょう。

 

家づくりの進め方や資金計画の立て方で悩んだときには、第三者の中立的なアドバイスを受けてみるのもひとつの良い方法だといえます。LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」では、専任のハウジングアドバイザーが家づくりに関する相談を無料で対応しています。

 

「建築費用をどうにか予算の範囲内に収めたい」「信頼できるハウスメーカーを紹介してほしい」といった要望があるときには、気軽にLIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」に相談をしてみましょう。

 

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記事のおさらい

最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

 

Q：注文住宅はなぜ高い？

A：注文住宅は建売住宅と比べると、決められた販売価格がなく、間取りやデザインの仕様などによって金額が大きく変わるためです。希望する条件を整理して、不要な部分を調整していけば予算を抑えられるので、一概に注文住宅が高いというわけではありません。

 

Q：注文住宅を建てるのにかかる平均的な金額は？

A：国土交通省が公表している「令和5年度　住宅市場動向調査　報告書」によれば、新築住宅の建築資金の平均が「4,034万円」です。また、住宅金融支援機構が公表している「2023年度　フラット35利用者調査」では、全国平均で「約3,861万円」となっています。

土地の購入費用の平均額は「1,498万円」であるため、これらの相場を踏まえたうえで無理のない資金計画を立てることが大切です。

 

Q：住宅の建築費用を抑えるポイントは？

A：建築費用を抑えるためには、間取りや外観のデザイン、住宅設備のグレードなどを見直すことが重要です。また、セミオーダーで家を建てる方が、建築費用を抑えられるだけでなく、家づくりもスムーズに進められる傾向があります。

 

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