ローコスト住宅でも、屋根の素材や形状をきちんと理解して建築すれば、一般住宅と変わらない性能を持たせることができます。

この記事では、屋根の種類やそれぞれの特徴、ローコスト住宅に向いている屋根を紹介します。これからローコスト住宅を建てようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ローコスト住宅の住宅カタログを探すローコスト住宅が得意な会社を探すローコスト住宅の事例を探す

 

屋根素材の性質で重要なものに、雨漏りを防ぐ防水性や熱さを伝えにくい断熱性、適切に水分を外に逃がす通気性などが挙げられます。

 

ここでは、屋根に使用される素材とそれぞれの特徴を詳しく解説します。

スレート

 

スレートは施工費が比較的安価で安全性も高いため、ローコスト住宅でも多く採用されている屋根材です。

 

メリットは、軽量のため地震の揺れに強い点や、見た目がシンプルなためさまざまなデザインの家に使いやすい点です。一方デメリットは、長持ちさせるために5〜7年ごとのメンテナンスが推奨されている点です。

 

スレート自体は水を吸収しやすく、経年劣化でひび割れを起こしやすい素材のため、塗装によって耐久性を維持しています。そのため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

アスファルトシングル

 

アスファルトシングルは薄いシート状になっている屋根材で、軽量なことが特徴です。

 

メリットは、屋根材のなかでも施工費を抑えやすい点や、シート状のため加工がしやすいという点です。デメリットとしては強風に弱いことが挙げられ、風の影響を受けやすい形の屋根には不向きだといえます。

ガルバリウム鋼板

 

ガルバリウム鋼板は、金属鋼板をアルミニウムと亜鉛、シリコンでメッキした素材のことです。薄い金属の板であるため非常に軽量で、災害に強いことが特徴です。

 

ガルバリウム鋼板のメリットは、スレートやアスファルトシングルより耐用年数が長い点や、ひび割れが起きない点です。一方、施工費が比較的高く、断熱性能が低いことがデメリットです。

 

ジンカリウム鋼板は、ガルバリウム鋼板と同じくアルミニウム、亜鉛、シリコンのメッキを施した素材ですが、石粒が表面に吹き付けられていることが特徴です。

 

メリットは、表面に吹き付けられた石粒により品質が保たれやすいため、耐用年数がガルバリウム鋼板よりさらに長い点です。

 

また、防音性や断熱性の高さもメリットだといえます。デメリットは、施工費が高いことや施工可能な事業者が限られていることです。

瓦

 

瓦は昔から日本で使用されている屋根材で、断熱性と防音性が高いことが特徴です。

 

また、100年近い耐用年数があるともされている一方、施工費が高いことや、重さがあるため地震などの災害に弱いことがデメリットといえます。

 

ローコスト住宅の住宅カタログを探す ローコスト住宅が得意な会社を探す ローコスト住宅の事例を探す

 

屋根の形状にもさまざまな種類があり、地域や環境によっても適した屋根形状は異なります。ここでは、主な屋根の形状とそれぞれが持つ特徴を解説します。

 

切り妻屋根は、いわゆる三角屋根のことで、よく見かける屋根の形状のひとつです。メンテナンスがしやすく施工費を抑えやすいため、多くの住宅に採用されています。

 

メリットは雨漏りがしにくい点や、屋根裏のスペースを確保しやすい点です。注意点には、三角部分の外壁の劣化が早いことや、デザインがシンプルなため個性的な外観は演出しづらい点が挙げられます。

 

寄棟屋根は、一番上の部分から四方向に屋根が下がっていく形状の屋根で、さまざまなデザインの家にマッチします。

 

寄棟屋根のメリットは、耐久性が高く、台風にも強いといわれている点です。一方、施工費が高いことや雨漏りのリスクがある点がデメリットとなります。

 

片流れ屋根は、1枚の屋根が斜めになっている形状の屋根を指します。

 

施工費が比較的安価で、メンテナンスや修繕がしやすいのが特徴です。傾き部分を利用してロフトや屋根裏部屋をつくりやすいため、近年採用する住宅が増えています。

 

しかし、形が左右非対称のため雨風や紫外線の影響を受けやすく、比較的劣化のスピードが速い点には注意が必要です。

 

陸屋根は傾きがない平面の形が特徴で、屋根部分を屋上として利用できます。

 

特徴的な形のため、陸屋根を採用するとモダンな雰囲気の家に仕上がります。ただし、陸屋根は防水処理が難しく、雨漏りしやすいことがデメリットです。

 

屋根の素材と形状にはさまざまなものがありますが、ローコスト住宅にはどれが向いているのでしょうか。ここからは、ローコスト住宅におすすめの屋根とその理由を解説します。

 

ローコスト住宅におすすめの屋根は以下のとおりです。

屋根素材

  • スレート
  • アスファルトシングル

屋根形状

  • 切り妻屋根
  • 陸屋根

・スレート

 

スレートがローコスト住宅に向いている理由は、施工費が安く、かつ地震に強いためです。そのため、施工費を抑えられ、軽量で安全性の高いスレートはローコスト住宅におすすめです。

 

しかし、スレートは約5〜7年ごとのメンテナンスが必要です。状態によってはメンテナンス費が多くかかる可能性があるので注意しましょう。

・アスファルトシングル

 

アスファルトシングルは施工費が安く、シート状の屋根材のため雨漏りのリスクが低いのが特徴です。ローコスト住宅で重要な「質を落とさずコストを抑える」という点で、優れた面を持っている屋根材といえるでしょう。

 

ただし、アスファルトシングルは強風に弱いという面も持っているため、強風にさらされやすい海沿いなどの家での使用は控えた方が無難です。

・切り妻屋根

 

屋根の形状でコストを抑えるには、形が単純であることがポイントです。その点、切り妻屋根はシンプルな構造のため、施工費を抑えやすいといえます。

 

また、切り妻屋根は屋根の継ぎ目が1ヶ所しかないため、雨漏りがしにくいというメリットがあり、安全性も担保されています。

 

注意点としては、前述したようにデザイン性が高くないため、シンプルな雰囲気の家になりがちな点が挙げられます。

・陸屋根

 

陸屋根も単純な形状のため、ローコスト住宅に適しています。屋根は勾配がきついほど施工する面積が増え、コストが上がってしまいます。

 

屋根勾配のない陸屋根であれば施工費を抑えられ、モダンな印象の家に仕上げることもできるでしょう。

 

しかし、平面状であることから水はけが悪く、雨漏りがしやすい点がデメリットです。陸屋根を採用する際は、防水処理をしっかり行ってもらえる施工会社を選ぶようにしましょう。

 

ローコスト住宅の住宅カタログを探す ローコスト住宅が得意な会社を探す ローコスト住宅の事例を探す

 

ローコスト住宅は建築費を抑えられる分、メンテナンス頻度が増えそう、と感じる人もいるかもしれません。ここからは、ローコスト住宅におけるメンテナンス費用と頻度について解説します。

 

ローコスト住宅は資材の一括購入、間取りや設備の規格化によって、仕入れ値や設計費を抑えています。

 

そのため、ローコスト住宅だからといって建材や設備の質が低いわけではありません。よって、メンテナンス費用も一般住宅より高くつくとは一概にいえません。

 

逆に、屋根や外壁は面積によって費用が変わるため、ローコスト住宅の方が安くなることもあります。

 

ローコスト住宅だからメンテナンスの頻度が高くなるということはありません。基本的には住宅の劣化状態次第です。

 

屋根や外壁部分は築10〜20年程度がメンテナンスの目安とされることが多く、一般住宅もローコスト住宅も大きな違いはありません。

 

ローコストだからメンテナンス頻度が高いというわけではなく、ハイグレードの家が長持ちすると考えるべきでしょう。

 

「ローコスト住宅でどうしても屋根や外壁が不安だ」という場合は、火災保険の風災補償を検討しましょう。

 

火災保険に風災補償のオプションを付帯することで、台風などで屋根に被害が出た際、保険会社から保険金を受け取ることができます。保険料の設定にもよりますが、場合によっては自己負担なしで屋根修理を行えることもあります。

 

万が一のことを想定して、家を建てる前に火災保険の対象範囲を確認しておきましょう。

 

ローコスト住宅の住宅カタログを探す ローコスト住宅が得意な会社を探す ローコスト住宅の事例を探す

公開日: