- 1LDK平屋のメリットと注意点
- 1LDKの平屋は動線が短くバリアフリーで暮らしやすいですが、部屋数が少ないため日当たりや防犯面の配慮が必要です。建築コストは抑えやすいものの、坪単価は割高になる傾向があるため設計の工夫が重要です。
詳しくは、「1LDKの平屋のメリット・デメリット」をご覧ください。 - ライフスタイルに合う間取り
- 1LDKの平屋で快適に暮らすには、1人暮らしか2人暮らしかといったライフスタイルに合わせた間取りの工夫が大切です。普段の居場所や家事動線を考え、プライバシーや防犯対策として中庭や窓の配置を工夫するとよいでしょう。
詳しくは、「1LDKの平屋におすすめの間取りのポイントは?」をご覧ください。 - 建築費用と建てる際の注意点
- 1LDKの平屋は2階建て住宅より坪単価が高くなる傾向があります。部屋数が1つのため、将来家族が増えると手狭になる可能性も考慮しておきましょう。また、防犯面に配慮してシャッターを設置するなどの対策も重要です。
詳しくは、「1LDKの平屋を建てる際の注意点は?」をご覧ください。
ワンフロアで老後も安心して暮らせる平屋。最少人数でコンパクトな暮らしをしたいという人は、1LDKの間取りを検討することもあるでしょう。
今回は、1LDKの平屋を建てる際に意識したいポイントやおすすめの間取り、さらに費用の目安や注意点などについて、マイホーム購入の専門家である草野芳史さんにお話を伺いました。
1LDKの平屋の広さはどれくらい?

平屋は1階建てなので階段での移動がなく、小さな子どもから高齢者まで安心して暮らせる住宅です。1LDKは1つの居室とLDKで構成されているので、リビングと主寝室のみのシンプルなスタイルになります。
一般的に平屋は平面に部屋を配置するため、ある程度の敷地面積が必要になります。しかし、間取りが1LDKであれば、広い土地でなくても平屋が建てられます。
1LDKの平屋の具体的な延床面積について、2022年11月時点でLIFULL HOME’Sに掲載されている首都圏の事例を調べると、36~68平米の範囲でした。
草野さんによると、1LDKの平屋はこんな人に向いているのだそう。
1LDKの平屋に向いている人
- 将来的に一人暮らしや夫婦二人暮らしを予定している人
- 家事動線を短くするなど、コンパクトな暮らしをしたい人
- 老後の住まいなど、バリアフリーな暮らしをしたい人
- ほぼワンルームで完結するホテルライクな暮らしをしたい人
家族構成と部屋の使い方をイメージ
以下は、1LDKの平屋に住む家族構成と部屋の使い方をイメージしたものです。
一人暮らし
- 主寝室+リビング
- 主寝室+趣味スペースのある広めのLDK
夫婦二人暮らし
- 主寝室+広めのLDK
- LDK+間仕切りでフルオープンにできるコンパクトな就寝スペース
1LDKの平屋のメリット・デメリット

1LDKの平屋ですが、草野さんによると、下記のようなメリットとデメリットがあるのだそう。
メリット
- 動線が短く、掃除が楽で暮らしやすい
- コンパクトな空間の中で、すべてがまかなえる
- 家族の顔が見えやすい
- 上下階の移動がなく、バリアフリーで老後も住みやすい
- 建物が小ぶりなので建築コストが下がる
- 外壁や屋根などのメンテナンス費用が安い
デメリット
- 居室の数が少ないので、大人数で住むのには不向き
- 隣地の状況によっては日当たりが悪くなる
- プライバシーの確保や防犯対策に配慮する必要がある
- 坪単価でみると割高になる
1LDKの平屋の大きなメリットは、ワンフロアで動線が短いことです。壁自体が少ないので、建築コストが抑えられる点もメリットといえます。
また、デメリットは居室の数が少ないことや、日当たり・防犯などの平屋ならではの課題があることです。デメリットをカバーできるように設計を工夫する必要があるでしょう。
1LDKの平屋におすすめの間取りのポイントは?

間取りには、ライフスタイルに応じて適した配置があります。1LDKの平屋の場合、何人で住むのかによってポイントが異なります。
「1人で暮らす場合は、家事の仕方を想定することはもちろん、普段よくいる場所や来客時にどのスペースに招くのかについても考えるようにしましょう。2人で暮らす場合は、2人それぞれの普段の居場所や、家事の分担の仕方などが間取りを考えるうえで大切なポイントです」(草野さん)
1LDKの平屋には、LDKのほかに居室が1つしかありません。部屋が少ないことや、平屋ならではのデメリットをカバーするには、どんな点に意識したらいいのでしょうか。
「たとえば1人で平屋に住む場合、 将来的に家族の人数が増えないかなど、ライフプランについてしっかりと考えることが重要です。防犯やプライバシーといった観点では、コートハウス(建物の内部に壁や塀で囲まれた中庭やオープンスペースのある住宅)や、窓を人が入れないサイズにしたり、外部から視線が入りにくい場所に窓を設置したりするのもいいでしょう。風通しがよく防犯面にも優れているルーバーシャッター(鎧戸)を採用するのもおすすめです」(草野さん)
1LDKの平屋の間取り例とポイント
それでは次に、1LDKの平屋の間取りについて、間取り図とおすすめのポイントを見ていきましょう。

※延床面積17.5坪(58平米)、土地面積70坪(230平米)の間取り例
上記の間取りは2人で住むのにも適している、広めのLDKと主寝室で構成された平屋の間取り図です。
「動線に無駄がなく、使い勝手がいい間取りです。LDKと洋室が南に面していて、室内が明るくなるように設計されています。LDKとつながるウッドデッキは、室内の延長のように使えます。室内と室外が一体化しやすく、開放感が得やすい平屋のメリットを生かした間取りといえます」(草野さん)
シューズインクローゼットやパントリーなど、近年需要が高い設備が採用されていることがポイントです。1LDKの平屋でも、上記のようにLDKを広くすれば圧迫感がなく、快適に暮らすことができます。
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1LDKの平屋を建てるのにかかる費用の目安は?

1LDKの平屋を建てる際にかかる費用ですが、平屋は基礎の面積や屋根面積が2階建て住宅よりも広くなるため、同じ面積で2階建て住宅を建てるよりも割高になりがちです。
これまで紹介してきた1人~2人が住む1LDKの平屋で、延床面積を15坪~19坪、坪単価を60万円と想定した場合、合計900万~1,140万円程度が建築本体費用の目安となります。ただし、住宅の規模・仕様によって費用は異なります。
建築本体価格だけでなく、それ以外にも外構などの別途費用や諸経費なども発生します。複数のハウスメーカーに見積もりを依頼して、よく比較することが大切です。
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1LDKの平屋を建てる際の注意点は?

平屋は屋根と基礎部分の面積が大きく、延床面積(床面積の合計)が2階建てよりも小さいことから、坪単価が高くなる傾向があります。
「坪単価が高くなるので、思っていたよりもコストがかかってしまったといった話はよく聞きます。また、居室の数が1つしかないため、想定外の結婚や出産、同居などで家族が増えると、生活スペースが狭く感じることもあるでしょう。1LDKは人数が増えるとプライバシーの確保が難しい点にも注意が必要です」(草野さん)
1LDKの平屋を建てる場合は、将来的に家族構成が変化する可能性があるのか、よく考えて判断するようにしましょう。
また、防犯面での配慮も必要になるため、ルーバーシャッターや防犯シャッターなどで目隠しをするなど防犯対策を行いましょう。
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よくある質問
Q.1:1LDKの平屋は、どのような人に向いていますか?
A.1:一人暮らしや夫婦二人暮らしなど、少人数での生活を考えている方に向いています。また、家事動線を短くしてコンパクトに暮らしたい方、階段のないバリアフリーの住まいで老後も安心して暮らしたい方、ホテルのようにワンルーム感覚で生活したい方にもおすすめです。
Q.2:1LDKの平屋の広さは、どれくらいが目安ですか?
A.2:延床面積は36〜68m2(約11〜20.5坪)が目安です。居室1つとLDKで構成されるシンプルな間取りなので、比較的コンパクトな土地にも建てられるのが特徴です。
Q.3:1LDKの平屋に住むメリットを教えてください。
A.3:主なメリットとして、以下の点が挙げられます。
・ワンフロアで動線が短く、掃除などが楽
・家族の存在を近くに感じやすく、コミュニケーションが取りやすい
・階段がなくバリアフリーなため、老後も安心して住める
・建物が比較的小さく、建築費やメンテナンス費を抑えやすい
Q.4:1LDKの平屋のデメリットや注意点はありますか?
A.4:注意点として、以下の点が挙げられます。
・居室が1つのため、3人以上で暮らすには手狭になる
・周辺環境によっては日当たりが悪くなる場合がある
・プライバシーの確保や防犯対策に工夫が必要
・同じ延床面積の2階建てと比べ、坪単価が割高になる傾向がある
Q.5:1LDKの平屋で快適に暮らすための間取りのポイントは何ですか?
A.5:1人で暮らすなら普段過ごす場所や来客時の動線を、2人で暮らすならお互いの居場所や家事の分担を考慮するのがポイントです。LDKとウッドデッキをつなげて開放感を出したり、シューズインクローゼットやパントリーといった収納を充実させたりすると、空間をすっきりと有効活用できます。
Q.6:平屋は日当たりや防犯面が心配です。どのような対策がありますか?
A.6:プライバシーや防犯面では、建物で中庭を囲む「コートハウス」にしたり、外からの視線が入りにくい場所に窓を設けたりする工夫が有効です。また、風通しと防犯を両立できるルーバーシャッターの採用もおすすめです。
Q.7:1LDKの平屋を建てるには、どのくらいの費用がかかりますか?
A.7:建物の規模や仕様で費用は変わりますが、記事の例では、延床面積15〜19坪で建築費の目安は900万〜1,140万円程度です。ただし、これは建物の本体費用です。実際には外構工事費などもかかるため、複数の会社から見積もりを取って比較しましょう。
Q.8:平屋は2階建てより割高になると聞きましたが、なぜですか?
A.8:同じ延床面積でも、平屋は2階建てより基礎や屋根の面積が広くなります。その分、工事費用がかかるため、坪単価でみると割高になる傾向があります。
Q.9:1LDKの平屋を建てる際、将来のことも考えておくべきですか?
A.9:はい、将来のライフプランを考えておくことが大切です。1LDKは居室が1つのため、将来、結婚や出産などで家族が増えると、部屋数が足りなくなったり、プライバシーの確保が難しくなったりする点に注意が必要です。家族構成が変わる可能性がないか、慎重に検討してから判断しましょう。
更新日: / 公開日:2022.12.08










