この動画と記事は、注文住宅の節約方法について解説しています。

初期コストとランニングコストの相関関係や、具体的な節約方法とリスクをまとめていますので、これから家づくりを始めようという方、少しでも費用を抑えたいと考えている方は必見です。
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こんにちは。LIFULL HOME’S 住まいの学校 講師の高瀬です。

 

高瀬講師

 

今回は、注文住宅を検討されている人向けに、限られた予算内に収めるポイントをお伝えしていきたいと思います。

 

家事や育児が楽になる注文住宅を建てたい、夢に描いたこだわりをかなえたい。でも、お金という現実の壁がそこにはありますよね。

 

どこで節約をして、何にお金をかけたらいいか、注文住宅の節約術を知りたい人は必見です。

 

なお、予算を決めるための資金計画のやり方については、関連記事からご覧ください。

ここでは、資金計画は終わっていて、予算が決まっていることを前提として進めさせていただきます。動画で学びたい人は動画で、記事で学びたい人は記事でご覧ください。

 

節約するタイミング

節約するタイミング

まずは節約するタイミングについて整理しておきましょう。大きく2つのタイミングがあります。

 

1つ目は、購入時の初期コストの節約
2つ目は、住み始めた後のランニングコストの節約

節約するタイミング

  • 購入時の費用を抑える
  • └初期コスト
  •  
  • 購入後の費用を抑える
  • └ランニングコスト

耐震性能や断熱性能など、住宅そのものが持つ性能が高い家は、初期コストは高くなりますが、その分ランニングコストは抑えられます。

 

たとえば、大きな地震がきたときに耐震性能が高いおかげで、特に家を修繕することなく住み続けられたり、高気密・高断熱の家にしたおかげで光熱費が大幅に抑えられたりといったことがあります。

 

積み重ねていくと、初期コストでは安かったAの物件よりも、数十年後のトータルコストではBの物件の方が安く抑えられたというケースはよくある話です。

 

ランニングコスト

 

住宅購入の際は、自分たちはどちらの節約のタイミングを取るかが大事になってきます。あらかじめ考えておきましょう。

 

とはいえ、まずは買うことが先決という人もいますので、初期コストの節約術を中心にお伝えしようと思います。

節約視点の会社の選び方

節約視点の会社の選び方

次は節約視点の会社の選び方です。

節約視点の会社の選び方

  • ローコスト住宅を手がける会社に依頼する
  • 規格住宅を選択する

坪単価が低いローコスト住宅を提供している会社を選ぶことが、初期コストの節約には直結しますが、加えてもうひとつ。規格住宅という選択をすることでも節約はできます。順番に解説していきます。

 

まずローコスト住宅というものは、企業努力によってコストカットされた住宅のことです。

 

材料を大量にまとめて仕入れることで仕入れ値を引き下げたり、1人の担当者が幅広く対応することで人件費を削減していたり、広告宣伝費を抑えたりなど、お客さまにお求めやすい価格で提供するために削れるものから削っています。

 

ローコストと聞くと不安に感じられる人もいるかもしれませんが、決して悪い材料を使っているわけではありません。

ローコスト住宅とは

ローコスト住宅は企業努力によるコストカット

  • ・材料費
  • ・人件費
  • ・広告宣伝費

ローコスト住宅が気になる人は、LIFULL HOME’Sにて、「ローコスト住宅」のカタログを検索してみてください。

 

ローコスト住宅の住宅カタログを探す

 

続いて、規格住宅についてです。

規格住宅とは

決められた部材や設備、仕様のなかから選択して進めていく商品

規格住宅は、いわばその会社のコンセプト商品です。決められた部材や設備、仕様のなかから選択して進めていくタイプの家づくりです。

 

なかには間取りまで決められているものもあり、あとから変えられるものが少なく、制限が多い商品ほど価格は抑えられています。

 

安くなる理由としては、同じようなコンセプト住宅であれば材料や設備の大量一括仕入れが可能となり、また、打ち合わせの回数も減るので人件費の削減にもなります。

 

規格住宅はまったくやっていないという建築会社もありますが、ハウスメーカーや工務店ともに扱っていることが多いので、ぜひ注目してみてください。

 

また、「標準仕様」という言い方も規格住宅と同じようなものです。その会社が普段得意としている「型」のようなもので、それ以上を望む場合はオプション扱いとなり、オプション分は費用が追加となります。

 

また、A社ではオプション扱いだったものが、B社では標準仕様というケースもあります。

 

節約術として大事なことは、まず自分たちがどんな家を建てたいのかを明確にし、そのイメージを規格住宅、もしくは標準仕様で建てられる会社を見つけることです。逆に言えば、オプションだらけにはしないということです。

節約視点のプランニング

節約視点のプランニング

最後は節約視点のプランニングです。プランニング時のコストカットの基本はシンプルに削ること、なくすことです。

 

ただし、初期コストのカットにはなるものの、場合によってはランニングコストが高くなったり、暮らし方に制限やマイナスの影響を及ぼしたりする可能性があるので、その点も理解したうえで判断するようにしてください。

 

まず、住宅性能を下げるようなコストカットはおすすめできません。具体的には断熱材を減らしたり、耐震性能を下げたりすることです。

 

先ほどもお伝えしたとおり、ランニングコストが高くなる恐れと、暮らしの快適さを損なうことにもなり得ます。

おすすめできないコストカット

住宅性能を下げるような“削る、なくす”

└ランニングコストが上がる

└快適さを損なう

続いて、間取りのコストカットです。たとえば、内壁や室内ドアを少なくすることです。

 

最近だと、玄関から帰ったらすぐに手を洗えるようにと、玄関先の廊下に洗面所をドアなしで設けている設計なども目にしますね。一方で、水回りを1ヶ所に集めた方が工事費は浮きますし、なにより、家事や生活動線が楽になりますよね。

 

あとは床材を統一することも節約の工夫です。ただし、一部は無垢材を使いたかったという人は、見積もりを取ってから判断しましょう。いくら節約できるからといって、何でもかんでも妥協していたのでは住んでから楽しくありません。

 

また、削減できるコストも全体の費用から見たらわずかなものです。間取りのコストカットでは、「むしろない方がいい」という部分をうまく見つけて、たのしく節約していきましょう。

 

今回は予算内に収める方法として、注文住宅のなかでも建物の節約方法を中心に解説させていただきました。

 

冒頭でもお話しさせていただきましたが、まずは初期コストを節約したいか、ランニングコストを節約したいか、そこから考えるようにしましょう。基本的には相反する関係です。

 

また、土地が決まっていない場合は、土地選びで予算調整を図るということも有効な手段です。限られた予算の内、土地にいくら使うかで、建物に使える予算も決まってきます。自分たちの優先順位に合わせてやってみてください。

まとめ

  • 初期コストとランニングコスト、どちらを節約したいか決める
  • ローコスト住宅や規格住宅を選択肢に入れる
  • 間取りで削れるものはないか探す
  • 土地の予算を削って建物に回す(逆も然り)

この動画の中で説明しきれなかった内容は関連記事からご覧ください。

 

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更新日: / 公開日:2022.09.26