一戸建て住宅の内覧会とは？

内覧会は建物がきちんと図面どおりに建てられているかをチェックするもので、物件の引き渡し前に行われます。

 

工事を行った施工会社や不動産会社の担当者から、建物や設備に関する詳しい説明を受ける機会なので、住宅の購入者は気になる点があれば遠慮せずに尋ねていくことが大切です。

 

一戸建てを建てる場合、売買契約締結の段階で建物の現物を見ることはできません。そのため、建物が完成した段階で改めて契約どおりに工事が行われているかをチェックする必要があるのです。

 

仮に契約どおりに工事が行われていない場合は、施工した会社に対して修繕を求めることができます。修繕が完了した段階で再度内覧会を行って確認し、問題がなければ引き渡しとなります。

一戸建て住宅の内覧会チェックリスト

一戸建て住宅の内覧会において、どのような部分をチェックすればいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

 

実際に確認すべき項目は多いので、以下のチェックリストを基に、ひとつずつ確認を行ってください。

外回りのチェックリスト

玄関部分のチェックリスト

居室・廊下部分のチェックリスト

水回りのチェックリスト

その他の部分のチェックリスト

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一戸建ての内覧会当日の流れ

物件の内覧会に参加する際、チェックすべき項目を見落としたり、尋ねるべきことを忘れたりしないためには、当日の流れを把握しておくことが大切です。

 

内覧会当日の一般的な流れとしては、次のようになります。

各工程	ポイント
1．物件前で待ち合わせ	・物件の場所や待ち合わせの日時を間違わないように、事前に確認をしておこう ・事前に内覧にどれくらいの時間がかかるのか尋ねて、次の予定がある場合は時間を調整してもらおう
2．売主・施工会社から内覧の進め方に関する説明を受ける	・重点的に確認したいところがあれば、あらかじめ伝えておこう
3．設備機器等の取扱い説明を受ける	・注文したものがきちんと取り付けられているかをチェックしよう ・設備機器が違うものだったり、不具合があったりすれば、すぐにその場で申し出よう
4．完成検査、施工内容チェック	図面どおりに工事がなされているかをひとつずつチェックしよう
5．指摘事項の伝達	内覧を行って、修繕・補修が必要な箇所があれば伝えよう
6．補修等があれば、再確認日の調整	修繕・補修が必要な箇所があれば、再確認のためのスケジュールを決めよう
7．署名捺印・手続き完了	内覧を行って問題がなければ、書類にサインをして手続きが完了する

内覧会は2時間程度かかることも多いので、事前にどれくらいの時間がかかるのかを尋ねておくといいでしょう。

 

また、建物の完成が近いのに、内覧会の日程について連絡がこないときも、こちらから確認をすることが大事です。

 

設備などに不具合があれば修繕・補修を行ってもらい、再度確認をする必要があるのでスケジュールの調整が必要です。

 

いずれにしても、内覧会では施工や不動産会社の担当者に直接尋ねられるので、気になることは遠慮せずに尋ねてみましょう。

一戸建ての内覧会で用意しておくと便利なアイテム

内覧会に立ち会うときには、正確に調べるためにも、あらかじめ用意しておくと役立つアイテムがあります。どのような物を持っていくといいか、確認しておきましょう。

アイテムの種類	使う目的
メジャー	入居前に家具や家電を準備する場合は、設置場所の寸法を測り、図面に書き込んでおく
マスキングテープ、付せん	床・クロスなどでキズや汚れが見つかった場合、マスキングテープや付せんを貼っておくと後から不具合を指摘しやすい
デジカメ、スマホのカメラ機能	不具合のあった箇所を証拠として保存しておくために、撮影して記録することが大切
懐中電灯、スマホのライト機能	チェックしたい場所が薄暗いこともあるので持っておくと便利
ビー玉、水平器	床の傾きをチェックするために使用する。水平器はホームセンターなどで購入可能
筆記用具	内覧で気になった部分は、図面にどんどん書き込んでいこう

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内覧会で注意しておきたいポイント

内覧会は丁寧にチェックしようとすれば、物件の広さにもよりますが2時間ほどかかることがあります。そのため、時間の上限については内覧会の当日にきちんと伝えておきましょう。

 

忙しいときに物件の状況を確認しようとしても、見落としが生じてしまいがちです。内覧会のスケジュールは余裕がある日取りに設定して、しっかりチェックできる態勢を整えておきましょう。

 

また、施工具合のチェックなどを自分だけで確認するのが不安なときは、建築士などの専門家に同行してもらうと安心です。

 

費用も数万円程度でお願いできるので、後からトラブルで頭を悩ませてしまわないように、内覧会のときに細かくチェックしてみましょう。

まとめ

• 内覧会に立ち会うことで建物や設備に不具合があれば、その場で修理などの対応をお願いできる
• チェックリストを参考にして、1ヶ所ずつ問題がないかを確認してみよう
• 内覧会当日の流れを把握しておけば気持ちに余裕が生まれ、細かなところにも目が向きやすくなる
• スマホやメジャーなどを持っていくと、確認作業をスムーズに進めやすい
• 内覧会でのチェック作業に不安があるときは、専門家に同行してもらう

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