- ローコスト住宅の仕組みと特徴
- ローコスト住宅は、シンプルな外観や間取り、標準仕様の設備などを採用することで建築費用を抑えています。規格化されたプランで打ち合わせ回数を減らし、広告宣伝費を削減するなどの工夫で、住宅性能を落とさずに低価格を実現します。
詳しくは、「1,000万円台で建てられる住宅の特徴」をご覧ください。 - ローコスト住宅の利点と注意点
- 建築費を抑えられるため、土地に予算を充てられたり、購入後の家計管理がしやすくなったりする点がメリットです。一方、デザインや間取りの自由度が低く、アフターサービスが手厚くない場合があるなどのデメリットも考慮が必要です。
詳しくは、「ローコスト住宅を建てるメリット・デメリット」をご覧ください。 - 予算内で理想の家を建てる秘訣
- 限られた予算で家を建てるには、家族で話し合い、条件の優先順位を明確にすることが重要です。特に、耐震性や断熱性など、安全性や快適性に関わる部分は、長く安心して暮らすために予算を削るべきではありません。
詳しくは、「1,000万円台で理想の家づくりを実現するための注意点」をご覧ください。
注文住宅はプランの選択肢が多く、それに合わせて予算の範囲も幅広いのが特徴です。安く抑えたい場合、工夫次第では1,000万円台で理想の住宅を実現できる可能性もあります。
今回は、注文住宅の平均的な建築費を確認したうえで、1,000万円台で建てられる住宅の特徴と知っておきたい注意点を見ていきましょう。
建築費1,000万円台ってどのくらいの水準?

建築費1,000万円台は、注文住宅の建築費において、どのくらいの水準に当たるのでしょうか。
住宅金融支援機構が行っている「2021年度フラット35利用者調査」によれば、注文住宅の建築資金(土地代を除く)は全国平均で「3,569万7,000円」とされています。
あくまで平均値ではありますが、この金額と比べると1,000万円台はかなり安価なため、予算をこの範囲に収めるためには、さまざまな工夫が求められます。
ここからは、1,000万円台で建てられる住宅の特徴を見ていきましょう。
1,000万円台で建てられる住宅の特徴

建築費1,000万円台で建てられる家は、一般的に「ローコスト住宅」と呼ばれます。
基本的には事前に用意されたプランに沿って建築する「規格住宅」となるため、間取りやデザインの自由度は高くありません。
ここでは、大きく分けて4つのポイントからローコスト住宅の特徴を紹介します。
外観デザイン

家の形状は複雑なほど費用がかかるものです。ローコスト住宅は、外観のデザインをシンプルにすることで建築費を抑える仕組みとなっています。
たとえば、1階と2階の面積が同じ「総二階建て」にすることで凹凸を減らし、施工コストを抑えるのが基本です。
形状は長方形や正方形などの整った形になり、屋根は施工面が一枚で済む「片流れ屋根」が導入されるケースが多いです。
間取り
ローコスト住宅の場合、間取りはある程度パターン化された規格住宅になるので、選択肢はそれほど広いわけではありません。
間取りについては、間仕切りを少なくしたシンプルなプランが基本です。「廊下を極力少なくする」「水回りの配置を集約する」といったポイントも重要となります。
廊下を少なくすることで、居住スペースは確保しつつ施工床面積を減らせるため、結果として施工費用が安くなります。また、水回りを集約することで、配管に必要な費用を抑えられます。
設備・建材
ローコスト住宅の設備は、大量生産によって低コストを図る標準仕様のものが中心です。
住宅建材なども一括購入によって費用を抑える仕組みとなっているため、特別な部材や輸入材などを使用するのは難しいといえます。
その他のポイント
ほかにも、人件費を抑えるために、できるだけ打ち合わせの回数を少なくし、プランを固めていくことになります。また、施工自体も画一化された工法を導入するなどして、効率的に行われるのが特徴です。
さらに、ローコスト住宅を専門に取り扱う会社では、広告宣伝費をあまりかけないことで本体価格を抑えているところもあります。
このように、ローコスト住宅では、できるだけ住宅の性能を落とさずに、建築費用を抑える工夫がされているのです。
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ローコスト住宅を建てるメリット・デメリット

ローコスト住宅にはメリットとデメリットの両面があるので、それぞれをきちんと押さえておきましょう。
メリット
ローコスト住宅のメリットとしては以下のようなポイントが挙げられます。
メリット
- 土地の購入に費用を割ける
- 購入後の家計管理がしやすい
- 住居費以外の用途にお金を割ける
ローコスト住宅は建築費を抑えられるため、その分、土地に予算をかけられる点がメリットです。
また、住宅ローン借入額も少なくなるため、購入後の家計管理がしやすく、教育費や自動車購入費といったほかの用途に費用を割けるのもメリットです。
デメリット
一方、ローコスト住宅には以下のようなデメリットもあります。
デメリット
- こだわりを実現するのは難しい
- 手厚いアフターサービスなどはあまり期待できない
- 住環境の快適さに満足できない場合がある
- 維持費、メンテナンス費用がかさんでしまうケースがある
前述したように、費用が限られているため、デザインや間取り、設備などの面でこだわりを実現するのは難しいといえます。
また、依頼先にもよりますが、人件費を削減する必要があることから、定期点検などの手厚いアフターサービスはあまり期待できません。
建材や施工方法によっては、標準的な住宅に比べて維持費がかさんでしまうケースもあります。
たとえば、外壁や屋根の材料・塗料に高価なものを使える場合と比べて劣化するタイミングが早く、メンテナンスや塗り替えの頻度が増える可能性があります。
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1,000万円台で理想の家づくりを実現するための注意点

最後に、1,000万円台で理想の家づくりを実現するための考え方を紹介します。
条件の優先順位を明確にする
限られた費用を上手に配分するためには、条件の優先順位を明確にすることが大切です。
家族でしっかりと話し合える場を設け、優先したい設備や仕様をできるだけ詳しくまとめておきましょう。また、予算がオーバーしてしまったときに備えて、妥協できるポイントを決めておくのもコツです。
安全面に関わる予算は削らない
条件の優先順位を考える際に、まず重視しておきたいのは耐震性や防犯性といった安全面に関わるポイントです。
長く安心して住み続けるためには、安全性に加え、快適な暮らしを支える断熱性・気密性といったポイントを優先的に考えることが大切です。
これらは入居後の光熱費や住まいの耐久性にも関わる項目なので、無理に費用を削るべきではありません。
まとめ

- 注文住宅の建築費1,000万円台は平均と比べて低予算だといえる
- ローコスト住宅はシンプルな形状や間取り、標準仕様の設備などが特徴
- ローコスト住宅では細かなこだわりを反映するのは難しい
- アフターサービスが手薄な場合もあるので事前にチェックしておく
- 安全性に関わるポイントは費用を削らないことが大切
よくある質問
Q.1:1,000万円台で注文住宅を建てられますか?
A.1:工夫次第で可能です。ただし、注文住宅の全国平均と比べると費用をかなり抑える必要があります。このような家は「ローコスト住宅」と呼ばれ、コストを抑えるためのさまざまな工夫がされています。
Q.2:なぜローコスト住宅は安いのですか?安全性は大丈夫でしょうか。
A.2:安さの理由は手抜き工事ではなく、コスト削減の工夫にあります。たとえば、建物の形をシンプルな四角形にしたり、間仕切りを減らしたりして材料費や人件費を削減。また、設備や建材を大量に一括で仕入れることで、費用を抑えています。そのため、ローコストでも安全性に問題があるわけではありません。
Q.3:1,000万円台の家は、どのようなデザインや間取りになりますか?
A.3:デザインは、工事費用を抑えるため、1階と2階の面積が同じ「総二階建て」のようなシンプルな形が多くなります。間取りは、あらかじめ用意されたプランから選ぶ「規格住宅」が基本です。廊下をなくしたり、キッチンや浴室といった水回りを1ヶ所に集めたりすることで、コストを抑えた効率的な設計になっています。
Q.4:安い分、間取りやデザイン、設備の自由度は低いのでしょうか?
A.4:ローコスト住宅は、決められたプランや標準仕様の設備を選ぶことでコストを抑えているため、間取りやデザインの自由度は高くありません。特別な輸入建材の使用や、細部までこだわったデザインの実現は難しいでしょう。
Q.5:建築費用が安いこと以外に、ローコスト住宅のメリットはありますか?
A.5:建築費用を抑えた分、土地の購入にお金を充てられるのが大きなメリットです。また、住宅ローンの借入額が減るため月々の返済負担が軽くなり、教育費や車の購入費など、住まい以外の費用に充てやすくなります。
Q.6:ローコスト住宅のデメリットは何ですか?
A.6:こだわりを反映しにくい、デザイン・間取りの自由度の低さがデメリットとして挙げられます。また、会社によってはアフターサービスが手厚くないことも。さらに、選ぶ建材によっては将来のメンテナンス費用が割高になる可能性もあります。
Q.7:限られた予算で満足できる家を建てるコツはありますか?
A.7:まずはご家族で話し合い、「譲れないこと」と「妥協できること」の優先順位を決めましょう。どこにお金をかけて、どこを節約するのかを明確にしておくことが、予算内で満足できる家を建てるコツです。
Q.8:ローコスト住宅を建てる際、予算を削ってはいけないポイントはどこですか?
A.8:耐震性や防犯性といった「安全性」と、断熱性や気密性などの「住宅性能」に関する予算は削るべきではありません。これらは、安心して快適に暮らすための基本であり、将来の光熱費や家の耐久性にも大きく影響するためです。
更新日: / 公開日:2020.02.26










