タイルの色

 

玄関の印象を大きく左右するのはタイルの色です。タイルの色は大きく分けてホワイトやクリームカラーの薄い色と、グレーやネイビーといった濃い色の2つに分かれます。それぞれの色のポイントや注意点を見ていきましょう。

薄い色のタイルの場合

 

薄い色のタイルだと、玄関が明るく清潔感のある印象になります。特に、クリームカラーなどあたたかみのある色合いは、さまざまな壁の色とも合わせやすく、庭などの外構部分とコントラストをつくりやすいのも特徴です。ホワイトカラーは太陽光の反射によって玄関まわりが明るく見え、外壁と統一感を出すほど家全体がスッキリした雰囲気になります。

 

一方で、タイルの色が薄くなるにつれ、傷や汚れが目立ちやすくなり、頻繁に手入れをしないとすぐに掃除が行き届いていないのが分かってしまいます。特に、土や泥の汚れは目立ちやすいため、沈着してしまわないように気をつけましょう。

濃い色のタイルの場合

 

濃い色のタイルは、玄関を落ち着きと重厚感のある印象に仕上げます。薄い色のタイルに比べて汚れが目立ちにくく、メンテナンスが楽というのも大きなメリットです。

 

しかし、若干暗い印象になりやすく、壁が暗い色である場合は統一感が増すほどに重たい印象になりやすいというデメリットもあります。また、薄い色のタイルほど汚れは目立ちませんが、土汚れや土埃は濃い色のタイルでも目立ってしまいます。タイルが濡れているときは見えませんが、乾いてくると目立つので注意しましょう。

 

汚れの目立ちにくさを考慮したい場合は、濃い色の中でもグレーなど中間色に近い色みであれば、比較的汚れが目立ちにくく、壁の色合いとも合わせやすいです。玄関のタイルの色選びは、家の壁紙や玄関ドア、フローリングなど、全体的な色のバランスを見ながら選ぶといいでしょう。

 

玄関口は外から戻ってきてまず通る場所のため、汚れがつきやすい場所です。薄い色のタイルと濃い色のタイルのどちらを選んでも、基本的にメンテナンスをしっかりとして、きれいな状態を保っておくことが大切です。タイル表面だけでなく、目地の色にもこだわりたい方は、あらかじめ建設会社に相談しておきましょう。

タイルの質感とサイズ

 

色選びの次は、タイルの質感や表面の加工、サイズにもこだわりましょう。質感やサイズ感でもタイルの印象が大きく変わると同時に、家全体の印象も変わります。

タイルの質感

 

タイルは大きく分けて、表面がつるつるしたタイプとデコボコしたタイプの2種類があります。つるつるしたタイプのタイルは軽快に歩きやすい分、雨の日には滑りやすいので、ヒールを履く女性や小さな子ども、お年寄りのいる家庭では特に注意が必要です。

 

一方、凹凸のあるタイプは滑りにくいですが、凸凹しているために歩きにくく感じたり、汚れが一度ついてしまうと落としにくかったりするというデメリットがあります。

 

また、タイルの質感を選ぶ際、タイル表面に保護加工を施すかどうかも併せて検討するようにしましょう。タイルの品質にもよりますが、表面保護加工が施されている場合、タイルがひび割れしにくく、加工次第では歩くたびに起きる摩擦にも長期間耐えることができます。

 

また使用する場所によって、それぞれに適したタイルがあります。タイルの使用用途は商品カタログに記載されているので、そのタイルが玄関に適しているものかどうかを確認するようにしましょう。

タイルのサイズ

 

タイルのサイズ選びもとても大切です。タイルの大きさが変わることで目地の数が変わり、目地が多ければ多いほど、タイルの隙間を掃除する手間がかかります。

 

例えば、小さくて目地が多いタイルだと、タイルそのものの表面は汚れが落としやすくても、目地の汚れが落ちにくく、メンテナンスに手間がかかることもあります。しかし、反対に水はけがよくなり、雨の日や掃除したときもすぐに水分がなくなって歩きやすい状態になるといった面もあります。

 

このように、タイルの大きさ選びには、見た目の雰囲気だけでなく、メンテナンスにまつわるメリットとデメリットもあるため、自分の好みとライフスタイルの両方に合わせて求める特徴を定めましょう。

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タイルは実物を確認後、総合的に満足するものを選ぼう

 

玄関タイルを選ぶ際は、家の雰囲気に合わせて色みを選んで見た目のよさを大切にするのはもちろん、実物に触れて機能性にも満足するものを選ぶことが大切です。

 

商品カタログを見て候補を決めるのはいいですが、実際に手に取ることで滑りやすさや汚れやすさ、メンテナンスのしやすさなどを確認できることもあります。

 

ショールームに足を運んでタイルの色みや質感をそれぞれ比べて検討するか、サンプルを取り寄せて実際に外壁や玄関に合わせてから検討するようにしましょう。

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