内装の決め方

情報収集してイメージを組み立てる

マイホームの内装を決める際は、情報収集をしてから内装のイメージを組み立て、家全体のデザインの方向性を固めていくのが一般的な方法です。まずは、カタログで参考イメージを集めたり、モデルハウスを見学したりして内装に関する情報を集めましょう。

 

特に、床や壁の色、材質は実際に見たり触ったりすると色の印象や質感が大きく変わることもあり、室内のドアや照明などは実用性の面で印象が異なるケースもあります。なるべくサンプルに手を触れて確かめるなど、文字に書かれた情報だけでなく体感して得る情報をインプットしておくようにしましょう。

部屋の使用目的や希望イメージに合わせて絞っていく

情報を集めてある程度イメージが湧いてきたら、家全体の雰囲気や方向性、部屋や場所の使用目的に合わせて、取り入れたいものを絞っていきましょう。

 

家全体を洋風にするか和風にするかといった大まかな方向性から、“温かみのある雰囲気にしたいから床材には無垢フローリングを使用したい”“水まわりは耐水性の高いタイルを使用したい”など、それぞれの部屋の使用目的や希望するイメージに合わせて決めていきます。

 

新居での生活をイメージしながら内装のこだわりポイントを絞っていくことで、失敗のない内装選びができます。

内装を決めるときの注意点

理想のイメージに合わせて壁材や床材を選ぶこと

壁材や床材によって特性や見た目の雰囲気が大きく変わり、それぞれにメリットとデメリットがあります。部屋の雰囲気を左右する重要なポイントなので、理想の部屋のイメージに合わせて選ぶようにしましょう。

 

◇壁材

壁材が違うだけで、室内の雰囲気は大きく変わります。例えば、クロス材は安価で工期が短く済むことから扱いやすい素材として使用されており、デザイン性にも富んでいるので、比較的安いコストで好みの内装に仕上げやすいでしょう。

 

一方、日本で昔から使われている壁材である塗り壁は、壁の素材感を生かしたデザインが楽しめますが、メンテナンスがしづらいというデメリットがあります。

 

また、外装にもよく使用されるタイル素材は、耐久性が高く、並べ方によって個性的な見た目にもできますが、コストがかかりるというデメリットもあります。

 

◇床材

床材では、フローリングにするとしても、肌触りがよく保湿性に優れた無垢フローリングにするか、コストが安くメンテナンスもしやすい複合フローリングにするかといった選択肢があります。

 

一方、耐水性や断熱性、防炎性や耐久性など高性能を誇り、水まわりに適しているコルクタイルなども床材の候補に挙がってきます。

 

キッチンの内装選びには制限があるので注意

部屋の隅々まで壁材や床材にこだわりたいところですが、キッチンまわりの素材やデザインを選ぶ際は、内装制限に注意が必要です。キッチンは火気使用室と定義されるため、コンロまわりを中心とした内装材には燃えにくい素材を使用しなくてはいけないという制限があります。

 

キッチンの設置場所や、建物の構造などの内装制限の適用範囲は、地域や加熱調理器具の種類など条件によって異なる場合があります。キッチンの内装を決める前に、検討している内装材が制限内かどうか確認しておきましょう。

生活イメージに合わせてコンセントの数や位置を決めること

内装選びの盲点となりやすいのが、コンセントの配置です。テレビは何台どこの部屋に置くのか、どこにコンセントがあれば家事がしやすいのかなど、具体的に考えていくとコンセントの配置に適した場所が見えてきます。

 

特に、キッチンは冷蔵庫や炊飯器、電子レンジ、ミキサーなどいくつもの家電を使うことが多く、コンセントが少ないと使い勝手が悪いと感じてしまうこともあります。コンセントの配置決めを行う前から、家具家電の配置や新築での具体的な生活をイメージしておき、必要なコンセントの数や位置を決めるようにしましょう。

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具体的なイメージをもって、内装づくりを行おう

 

失敗しない内装選びには、希望する家の雰囲気だけでなく、家に住んだ後の生活をどれだけイメージできるかが重要になってきます。

 

内装材の選び方においても、“こういった家のイメージにしたい”という理想とともに、部屋の使用用途に適しているかなど現実的な選択も必要となります。

 

また、コンセントの数などにおいても、その場所の使用環境に合わせて選ぶことも忘れないように注意しながら内装を決めていくと、より住みやすいマイホームづくりが行えるでしょう。

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