パイセンのしくじりに学ぶ 神間取り11 | 第二回 ④収納充実 ⑤広々リビング 編
家を建てる際、誰もが一番こだわるのが間取り。にもかかわらず、しくじってしまった家づくりの先輩の嘆きを参考に、“間取りの神”佐川先生と共に理想の“神間取り”を考えましょう! 今回は「④収納充実 ⑤広々リビング 編」をご紹介します。

- 佐川旭建築研究所の代表取締役を務める一級建築士。
認定NPO法人の理事、女子美術大学非常勤講師など、多方面で活躍。「最高の住まいをつくる『間取り』の教科書」(PHP研究所)など、住まいや間取りに関する著書も多数
今回ご紹介する神間取りはこの2つ!
4収納充実の適材適所な間取り

収納スペースは10~12%
適材適所で生活を豊かに
床面積の10~12%が目安とされる収納スペースですが、この家ではウォークインクローゼット、パントリーに加え、旗竿地を逆手に取った土間も収納として利用しています。気を付けなければいけないのは、収納はただあればいいのではなく、適材適所にあるということ。それが生活を豊かにするために重要となります。
神間取り!
※間取り図は押すと拡大できます

縦長になった玄関と土間スペース。形状を生かし、右側に多くの収納を配置している
汚れた遊び道具を置く、子ども部屋隣接の土間
敷地の形状から採用された細長い土間は、子ども部屋に隣接。子どもの自転車や遊び道具など、室内に入れたくない物を置く場所にもなっている
共働き夫婦に便利なパントリーをキッチン隣に
寝室につなげたウォークインクローゼットのほか、キッチンの隣にはパントリーを配置。災害時の備えはもちろん、共働き夫婦には買い置きの保管庫は便利
5広々リビングを生かす間取り

収納を増やすことで
リビングをより広く!
リビングの広さばかりを求めて収納が不足すると、結果的にリビングが物置のスペースとなってしまい、ゴチャゴチャしてしまうので注意。この間取りでは、1階にユーティリティースペース、2階に2つのウォークインクローゼットを作ることで、物があふれないすっきりとしたリビングになっています。
神間取り!
※間取り図は押すと拡大できます
大きな庭に面した廊下(ホール)とデッキ
隣家と近い南からの採光を考えて南西に作られた大きな庭がある間取り。その庭を生かすため、デッキのほか、椅子が置けるほど広い廊下(ホール)を採用
リビングをすっきりさせるユーティリティースペース
リビング近くのユーティリティースペース。収納にすればリビングをすっきりと使え、子どもの勉強スペースにすれば調理中も様子が見られる
テラススペースを作ればリビングの使い道が拡大
リビングからデッキや庭へと続く途中に設置されたテラス。大きな空間は時として単調になるため、リビングまわりを工夫して使い方に幅を持たせている
2階にも2か所設置したウォークインクローゼット
2階にも収納を増やしておくことで、1階のリビングに物があふれず、すっきりとしたリビングの実現につながる
取材・文=越智龍二 / イラスト=にわゆり / イラスト=佐川旭建築研究所
編集= LIFULL HOME'S 編集部
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更新日: / 公開日:2018.06.18













