リフォームで部屋の一部を変えるだけでも、いつも過ごしている部屋の使い勝手がよくなり、毎日の生活が快適になります。

しかし、リフォームを行う際は“使いやすい”“快適になればいい”という大まかなイメージではなく、明確な目的を持って行うことが大切です。

そのためにも今回は、マンションでリフォームをする前に知っておきたいことや部屋のリフォーム事例を紹介します。

 

はじめに、マンションの部屋のリフォームを検討する際に知っておきたいことを紹介します。

 

“リフォーム”と似た言葉に“リノベーション”という言葉があります。リフォームとは、新築時の状態に近づけるために修繕を行うことを意味し、幅広い工事に用いられることが多い言葉です。

 

一方、リノベーションとは、すでにあるものに新たな付加価値をつけることを目的に、現在のライフスタイルに合わせた工事を行うことを指します。

 

しかし、場合によっては2つを同じ意味として使うこともあれば、リフォームを小規模な修繕を指す言葉、リノベーションを大規模な修繕を指す言葉として分けることもあります。

 

家が、柱と柱が組み合わさって支えるタイプの構造であれば、壁の撤去など比較的自由なリフォームが行えるケースも多く見られますが、壁同士が組み合わさって面で支えるタイプの構造の場合、壁が家を支えているため、撤去できる壁には制限が設けられます。

 

特に、マンションでは自分の部屋だけでなく、マンション全体の構造によってもどういったリフォームができるのかは異なるため、リフォームをする前に、自身が希望する工事が行えるかどうかをチェックしましょう。

 

マンションには管理規約があり、たとえ専有部分であってもリフォームに関する規定が設けられているのが一般的です。

 

内容によってはリフォームを行う前にオーナーや管理組合に承認を得るだけでなく、上下階の住人の同意を得ることも求められます。マンションの規約内容を確認し、リフォームに関する制約に沿って対応しましょう。

 

なお、マンションでリフォームができるのは、部屋内などの専有部分のみとされていることもよくあります。玄関ドアやバルコニーなどは共用部分とされており、リフォームは原則できないので注意しましょう。

 

部屋をリフォームするにあたっては、管理規約やマンションの建築構造の確認なども大切な事項ですが、やはり気になるのは費用の部分でしょう。

 

どれだけリフォームにおける具体的な希望があっても、費用が用意できなければ希望も叶いません。大まかな費用を把握しておくことで、リフォーム内容の検討材料のひとつとすることができるでしょう。

 

ここでは部屋のリフォームにどのぐらいの費用がかかるのか、目安となる相場を紹介しておきます。

 

〈居室・室内のリフォーム〉

 リビングは20万円~200万円

 収納10万円~100万円

 和室 50万円~100万円

 寝室 10万円~100万円

 

今の部屋をより快適な部屋にするためには、どのようなリフォームを行えばいいのでしょうか? 次にマンションのリフォーム事例を紹介します。

 

リビングなど家族が長時間過ごす場所は、広々とした空間が欲しいと考える方も多いでしょう。廊下とリビングなどの居間を区切る壁を撤去すれば、部屋を拡張することができます。

 

あまり使用していない部屋があれば、その部屋と隣接する部屋の壁を取り払って1室分拡張するというケースもあります。

 

部屋の1室が和室であることはよくある事例ですが、実際に住んでみるとあまり活用しないという方も見られます。洋室のほうが使いやすいという方は、和室の畳をフローリングに張り替え、洋室にアレンジすることも可能です。

 

張り替えるのには勇気がいるという方は、敷くだけでフローリングにアレンジができるフローリングマットを使用するのもいいでしょう。

 

部屋全体のテイストを変えたい場合は、壁紙や天井のクロスを張り替えてみましょう。壁や天井は面積が広く目につきやすいため、色や柄を少し変えるだけで、部屋の印象は大きく変わります。

 

また、壁紙などを選ぶ際は、壁紙のデザイン性だけでなく、色が持つ機能にも注目してみましょう。

 

たとえば、ホワイトやベージュといった薄い色だと、どんなインテリアとも合わせやすく、部屋全体が広く見えやすくなりますが、暗い色であればシックな雰囲気になる分、家具などの配置によっては部屋全体が狭く見えてしまう場合もあります。

 

冬場などは床から冷えを感じることも多く、エアコンだけでは暖まりきらない場合もあります。冷えを強く感じる場合は床暖房を検討してもいいでしょう。

 

床暖房の種類には“温水式”と“電気式”があり、温水式は広い範囲や長時間の使用が多い場合に向いており、電気式に比べると設置費用は割高ですが、ランニングコストは安めです。

 

一方、電気式はキッチンの足元など使用時間が短く、狭いスペースに向いています。温水式に比べて設置費用は安くて済みますが、ランニングコストは少し高くなる傾向にあります。

 

床暖房の種類はもちろん、施工する場所や範囲によっては、工事費用が変動するので、まずは見積もりを出してもらって検討しましょう。

 

ご年配の方がお住まいの場合、バリアフリーの設備を検討するのもいいでしょう。年を取ると、これまでは平気だった階段や段差にもつまずきやすくなるなど、家の中の移動が大変に感じることがあります。

 

前後に開閉し大きな動作を必要とする開き戸を、左右に開閉する引き戸に替えることで動作の負担軽減を図ったり、部屋ごとの段差を解消することで転倒を防止したりできます。

 

また階段や廊下、トイレなどに手すりを設置して歩行や立ち上がりを補助するなど、部分的なリフォームだけでも十分にバリアフリー効果は得られるでしょう。

 

さまざまなリフォーム事例を見るとどれも魅力的に思えますが、人それぞれ理想の住まいと感じる要素は異なり、それに合わせて必要となるリフォームも変わってきます。

 

また、マンションの管理規約や建築構造によっては、希望したリフォームが実際には行えない場合もあるため、まずは理想の部屋のイメージを施工会社に相談してみましょう。

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