マンションに帰って部屋に一歩入った瞬間、何だか臭う…そんな経験はありませんか?

なかでも臭いの元になりやすいのは、キッチンでの調理時や食後に出る生ゴミです。特に暖かい季節は、短時間でも腐敗が進みやすく、害虫の発生源になることもあります。

そんな生ゴミの悩みが解決できる、マンションの人気の設備が“ディスポーザー”です。今回はディスポーザーのメリット・デメリット、ゴミを流す際の注意点などを解説します。

ディスポーザーとは

ディスポーザーとは

ディスポーザーとは、キッチンシンクの排水口に設置する生ゴミ処理設備

 

野菜くずなどの生ゴミを投入すると、内部に搭載されたハンマー状のブレード(刃)によって細かく粉砕されるため、そのまま水で流すことが可能です。

 

ディスポーザーの使い方は製品により異なりますが、大まかな手順は、

●水を流しながら生ゴミを投入する
   ↓
●ふたを閉める
   ↓
●スイッチを入れて粉砕する

という流れになります。

 

近年の分譲マンションはディスポーザーが標準装備されていることも多いようです。

環境への負荷はないのでしょうか

環境への負荷はないのでしょうか

ディスポーザーで粉砕された生ゴミを下水に流してしまって、環境負荷などの問題はないのでしょうか?

 

原則的にディスポーザーの排水は、

マンションの敷地内に設置した処理設備に流す
↓   

生ゴミの固形分を汚泥として物理的に分離する
↓   

ろ過バクテリア(微生物)によって分解処理
↓   

公共下水道に流す or さらに浄化槽で処理を行ってから流す

という流れになるため、下水道の機能に悪影響はありません。

 

このような排水処理設備のない環境で、ディスポーザーを設置することは、多くの自治体で禁止あるいは自粛要請されています。

 

ディスポーザーに関する取り決めは各自治体の条例によって異なりますが、東京23区では導入の際に届け出が必要で、日本下水道協会が認定した製品のみが設置可能です。

 

なお、無届けでディスポーザーを設置すると処分対象となる事があります。(※1)

 

※1 東京都下水道局 「ディスポーザ排水処理システム」の設置について(2017年4月)

生ごみの処理にかかっていた時間が削減できます

生ごみの処理にかかっていた時間が削減できます

ディスポーザーで生ゴミを流すことで、さまざまなメリットが期待できます。

悪臭の大きな原因がなくなる

 

生ゴミを流すことで、キッチンの悪臭の大きな原因がなくなります。

 

魚やイカなどのワタなど、臭いの強いものはゴミ収集日まで冷凍する、魚介類の調理はゴミ収集日の前日にする、といったこれまでの努力は不要になるでしょう。

ゴミ出しの負担が軽減できる

生ゴミを家庭ゴミとして出す必要がなくなります

生ゴミを家庭ゴミとして出す必要がなくなります

生ゴミは水分が多く、家庭から出るごみの重量のうち大きな割合を占めます。生ゴミがなくなれば、ゴミ出しの負担が軽減できるでしょう。ゴミ出しが有料の地域であれば、ゴミ袋代が節約できます。

害虫の発生を防ぐ・掃除が楽になる

 

シンクに生ゴミが残らないため、害虫の発生する可能性が減ります。また、三角コーナーが不要になるため、掃除の手間もなくなり家事が楽になるでしょう。

費用が少し上がるようです

費用が少し上がるようです

便利なディスポーザーですが、デメリットも確認しておきましょう。

動作音が大きい

 

ディスポーザーを運転させる際に、ミキサーのような大きな音および振動が発生します。

 

そのため、早朝や深夜は使用しづらいでしょう。ただし、ディスポーザーも年々静音・防振化が進んでいるため、製品によって差があるようです。

電気代・水道代が掛かる

 

ディスポーザーを使用することで、電気代と水道代が掛かります。

 

消費電力や水量は製品によって異なりますが、1日3回の使用で、電気代・水道合わせて毎月数百円~1,000円程度の上昇になるようです。

適切な維持管理が必要

 

ディスポーザーを快適に使い続けるためには、排水処理設備の定期的なメンテナンスが必要です。維持費用は毎月の管理費・共益費に反映されます。

 

生ゴミがすぐになくなるという便利さから、つい何でも投入したくなりそうですが、食材のなかにはディスポーザーによる処理が適していないものもあります。

硬い繊維質・硬くて大きな固形

ディスポーザーによる処理に適していません

ディスポーザーによる処理に適していません

硬い繊維質(とうもろこしの皮・たけのこの皮など)、大きな貝類(サザエやカキなどの殻)、大きな骨や殻(牛骨・豚骨・大型のカニ殻など)はディスポーザーに投入せず、ゴミ収集に出しましょう。

生ゴミ以外のもの

 

ディスポーザーには生ゴミ以外のものを投入してはいけません。輪ゴムやビニール、煙草の吸い殻などは、故障や詰まりの原因になりやすいです。

大量の油脂類

つい流してしまう習慣がある場合気を付けましょう

つい流してしまう習慣がある場合気を付けましょう

天ぷら油など、大量の油脂類を流すのも厳禁です。油脂は排水管の中でオイルボール(油の塊)を形成し、詰まりの原因になることがあります。

 

ディスポーザーの有無にかかわらず、排水口に油脂を流すべきではないのですが、処理の手軽さが習慣になっているとつい流してしまいやすいため気をつけたいポイントです。

 

このように便利なディスポーザーですが、何でも流して良いというわけではありません。正しい使用方法を守って快適な生活を送りましょう。

 

●まとめ●
・マンションの設備としてディスポーザーが人気
・生ゴミを粉砕処理して、排水口から流すことができる
・マンション敷地内の排水処理設備で事前処理を行う
・ゴミ出しの負担が軽減でき、臭いや害虫の発生を抑制できる
・ディスポーザーを動作させるために電気代・水道代がかかる
・排水処理設備の適切な維持管理が必要になる

 

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